脱ケミカルデイズ

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ポテチ税 (2)

2012年04月15日 | 食品

朝日の1月10日の記事のあと、2月7日にも関連記事が出た。
「新聞でまなぶ 気になったことを調べよう」という見出しの、授業で新聞を教材として使おうというコーナーだ。
1月10日付けの記事「ポテチ課税菓子業界を直撃」を素材にしようという企画だが、話は「ハンガリーという国を調べよう」という方向。「身の回りの食べ物と健康との関係」とか、「嗜好品に税金をかけて抑制を促すという方法の是非」とかいうことではない。
もとの1月10日の記事も、「ポテチ課税菓子業界を直撃」という「健康」よりは、「経済」という視点だ。新聞の報道がこれではね。


一方、昨年10月17日の記事のあとには次のような投書が載った。日本でも、健康のための増税には一定の支持があることを示している。

朝日2011年10月27日
たばこ増税の努力を惜しむな(投書)
無職 西藤昭夫(奈良県橿原市69)

 ハンガリーでは9月から、糖分や塩分が多い食品への課税を始めたという。通称「ポテトチップス税」。スナック菓子や清涼飲料水などが対象だ。税収増に加えて、食生活改善で国民の健康状態が向上し、医療費を抑制する効果が期待されている。まさに一石二鳥の政策。同様の趣旨でデンマークでも10月から「脂肪税」が始まった。
 一方、日本は逆を行く。民主党が東日本大震災の復興増税案のうち、たばこ増税の見送りも視野に調整を続けているという。1本2円のたばこ増税をやめると2・2兆円もの財源が消えるが、自民党の反対意見が強いらしい。しかし、この増税に理解を示す国民は少なくないだろう。今月の本紙世論調査でも、たばこ増税賛成は63%。たばこが健康に及ぼす害は菓子の比ではないと、私は思う。
民主党はたばこ増税の成立に向けて努力を惜しまず、与党としての意地を見せてほしい。

ポテチなどのスナック類については、次のような本が出ている。

幕内秀夫『ポテチを異常に食べる人たち』WAVE出版、2010年
スナック菓子は、たばこや酒のように脳内で快楽物質を生み出し、強い依存性がある。原料の小麦粉やジャガイモ、トウモロコシそのものが「病みつき」になることはないが、そこに油・砂糖・うま味調味料・食塩という「うま味カルテット」の刺激が加わると、スナック依存症になるという。


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