脱ケミカルデイズ

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硬いから嫌われる?ガム消費が10年で4割減のなぜ

2016年10月20日 | 食品

週刊実話2016年11月3日号
硬いから嫌われる?ガム消費が10年で4割減のなぜ

伊東ゆかりの『小指の想い出』という艶っぽい歌があるが、細菌は指どころかガムを噛む習憤がなくなりつつある。2004年に1881億円あったガムの売り上げが、15年には1113億円となり、10年で4割も減っているのだ。いったいなぜなのか。

「駅のキヨスクでスポーツ新聞とガムを買って出社するという団塊の世代がリタイアし、この習慣が消えたことが大きい。ガムを買うヘビーユーザーの層がごっそり減ってしまったわけです。ガムの国内シェア1位のロッテは、こうしたことからやわらかい噛み応えの『フィッツ』という商品まで出し、対策を講じているのですが」(食文化に詳しいライター)

咀嚼力のなさは、すでに保育園や幼稚園で芽生えている。

「噛む能力は自然につくものではなく、トレーニングによって習得するものなのです。生後4ヵ月ごろから母乳を飲むという赤ちゃんの努力の中で、次のステツプである咀嚼のトレーニングが始まり、1歳から1歳半ごろまでに咀嚼力の基礎が固まる。従ってトレーニング時期を経ないで過ごしてしまうと、噛めない子どもが育っても不思議ではありません」(都内の歯科医)   

保育園経営者もこう危倶する。

「全国の保育園5000カ所を対象に咀嚼力の調査を実施したことがあるのですが、その結果、2~3歳児の1.7%が固い物が噛めないことが分かりました。58人に1人の割合です。中にはご飯さえ噛めない子もいました。これは都市部、農村部に関係なく、全国的な傾向です」

若者は「噛むのが面倒」とまで言う。せんべいよりスナック、ステーキよりハンバーグ、ヨーグルトやプリン、スパゲティにラーメンと、やたら〝やわらか指向"が見られる時代だ。噛んで味わうより飲み込むことを好むわけである。近い将来〝おかゆ"が主食なんて時代が来るかも!?


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