脱ケミカルデイズ

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ニューヨークで肉離れが急速に進行

2016年06月22日 | 食品

日刊ゲンダイ2016年6月22日
ニューヨークからお届けします シェリーめぐみ
肉離れが急速に進行

アメリカの代表的な世論調査である「ギャラップ」によれば、2009年には米全人口のわずか1%だったベジタリアンが、12年には5%に増加。その半分は、乳製品も取らない完全な菜食主義者「ヴィーガン」とのことでした。

別の調査では、ベジタリアンに限らずアメリカ人の4割近くが、外食時は常に、あるいは場合に応じて「ベジタリアン食」をオーダーしているとの結果です。

アメリカ人の食生活がなぜ急速に肉から野菜に移行しているのか?理由はさまざまですが、劣悪な環境で飼育される家畜の現状が頻繁に報道されるようになったことは大きいでしょう。また、「健康のため」と考えている人も非常に多い印象です。

たとえば先月の「タイム誌」では、ヴィーガンの健康への効用を特集する記事が掲載されました。フィレンツェ大学の研究結果をもとに、「ヴィーガンの人は虚血性心疾患やがん患者の率が劇的に少ない」と述べ、ほかの研究結果から「更年期障害を軽減し、ストレスを下げる効果があった」と報告。さらに、「ダイエットに劇的な効果があった」というサウスカロライナ大学の研究結果も伝えています。

医療関係者の中には、動物性タンパク質をまったく取らない食事を批判する人も少なくありません。しかし、肥満が国民病になっているアメリカ人にとっては、極端に見えるベジタリアンやヴィーガンも、長い目で見るとバランスが取れているのかもしれません。

この現状を反映して、ニューヨークではベジタリアンやヴィーガンの食事を出すおしゃれなレストランが続々オープン。ベジーバーガーで知られる「バイ・クロエ」(By Chloe)や、キヌア・ボウルが人気の「スイート・グリーン」(Sweet Green)などのファストカジュアル・レストラン・チェーンが“ヒップ”(流行に敏感)な若者に大人気です。


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