フランチャイズ開業&読書日記・・・どこまで行くの?

2010年7月からフランチャイズ店の営業開始。サラリーマンを辞めての再スタートになります。

金融権力 本山美彦著 岩波新書

2008年05月21日 01時37分17秒 | 書評  ビジネス系
本書は、
1970年代に始まり90年代に加速した
「金融革命」を解剖し、
2007年、サブプライム問題で露呈した
リスク・ビジネスの行き詰まり
を明らかにすることを課題としています。



金融権力 本山美彦著 岩波新書

本書でいう金融権力とは、行政機関とか検察機関ではなくて
一種の「構造的権力」
目に見える剥き出しの力を行使するものではないが、
ただ存在するだけでほとんどの組織が
この構造的権力の意向に沿おうとする
ような権力のことを言っています。

その代表例が、「格付け会社」です。

サブプライムローン問題における
「格付け会社」が果たした役割の問題性は、
最近いたるところで指摘されています。

門倉貴史著「官製不況」でも、あるいは月曜日発売の「週刊ダイヤモンド」
でもムーディーズやS&Pの問題性が指摘されていました。

これまでの金融革命の中で隠されていた問題点が
サブプライムローン問題を契機に
一挙に噴き出されてきた印象です。


このような
高度な金融知識を駆使する
グローバルな金融活動の一方で
地道な活動を続ける
「グラミン銀行」のような存在も
世界では評価を受けている点が
興味を引きます。


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