フランチャイズ開業&読書日記・・・どこまで行くの?

2010年7月からフランチャイズ店の営業開始。サラリーマンを辞めての再スタートになります。

必死であること

2010年04月01日 02時16分04秒 | 政治ニュース
グーグルが中国から撤退することを論じた、
日経ビジネスONLINEの小田嶋 隆さんの記事。
グーグルと中国のケンカの狭間で・・・「日経ビジネスONLINE」
3月26日付の記事なので、少し古いですが、
次の文章がずっと頭に残っています。

必死であることがまだ美しさを失っていない国からやってくる、
必死で頑強で堅忍不抜な人々に、われわれの国の人間が勝てる見込みは、
とても少ない。残念なことだが。


政治的言論の自由を認めないなど、
西洋人権思想の洗礼を受けた私たちから見ると
中国にはたくさんの問題が残っています。

長い歴史を有し、諸子百家が活躍した中国で
なぜ多様な政治思想を認めず共産主義だけが残るのか
不思議には思います。

ただ、そういう政治体制の部分は置いておいても、
今の中国に国家としての勢いがあり、
中国人それぞれが、昭和30年代の日本人のように
信じる未来があって、将来に向かって驀進している様を
肌で感じるときがあります。

そういうたくましさを肯定的に捉えた言葉として
「必死であることがまだ美しさを失っていない国」
「必死で頑強で堅忍不抜な人々」
というフレーズがダイレクトに心に響きました。

現代の日本人がいつも「必死さ」を嘲笑するとは思わないけれども、
「必死さ」を肯定的に捉えられなくなった雰囲気は感じます。

それは、文化的に進歩した結果かもしれませんが、
その代わり失った逞しさや強かさは、
何をもって補っているのでしょうか。

だからといって、
現代中国人のもつ「必死さ」を日本人に持て!というのは
時代錯誤の誹りを免れないでしょう。

この記事の執筆者である小田嶋さんは、
必死な中国と強欲なアメリカとの間で調停者に成れば良いと
提言されていましたが、それが本当に日本の生きる道?
かなぁと考えた次第です。

中国人とは異なる「必死さ」を
日本人として改めて問われる日が来るだろうな
と思います。




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