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ちょっとだけスパイシー

中国青海省お見舞記(3)

2007-01-14 | 中国青海省お見舞記
西寧空港には甥が迎えに来てくれていた。
タクシーに乗り、
青海大学付属病院に向かった。
西寧市は青海省の省都ではあるのだが、
小さな町で、文化や経済などの生活レベルが、
北京や上海に比べ、30年は遅れているという。

今回の旅行は、妻の姉のお見舞いが第一の目的だ。
2年前に北京で会ったときには凄く元気で、
母共々、大変お世話になった。
その義姉が、昨年の春に腎臓癌と診断された。
転移が進み、今では歩くことも出来なくなっている。
担当医から、あと数ヶ月の命と宣告され、
少しでも元気なうちに会ったほうが、辛いかもしれないが、
お互いに悔いが残らないだろうという判断で、
寒い時期ではあるが、青海省への渡航となった。

お見舞いと簡単な挨拶を済ませ、
近くのホテルにチェックインした。
夕御飯が飛行機の機内食だけでは足らないだろうと、
甥が青海省の名物でもある、
羊肉の美味しい店に連れて行ってくれた。
青海省は、仏教や道教の他に回教徒(イスラム教徒)が多く、
その人達のなかで評判の良いという店に連れて行ってもらった。



寒い玄関の横で、練炭の火を使い、
羊肉を長い鉄の串に刺し焼いている。
店の中は混雑していて、
一つだけ空いていた、入り口近くの窓側の席に座った。
甥に注文を任せたので料理名は分からないが、
羊肉の串焼きと、
豚肉で言うとスペアリブ(骨付き肋肉(あばらにく)の煮込み、
ビールを頼んだ。

すぐに若い女性の店員がお茶を持ってきてくれたのだが、
プーアール茶に塩が入っている。
寒い気候で、羊肉のような脂っこい物を食べると、
塩の入ったお茶の方が身体に良く、後味がすっきりする為だそうだ。
すぐにビールも持ってきたのだが、
テーブル近くで立ち止まってしまった。
どうかしたのかな?
と注意して見て見ると、
ホールの責任者らしい男性がやってきて、
割り箸の柄を使って上手くビールの栓を抜いた。

たくさんのお客がいるのに、
ビールを飲んでいるのは、私たちだけである。
イスラム教徒は、アルコールは飲まないのだ。
それに寒いこの地方で、わざわざ冷たいビールを飲む人も
少ないのだろう。
小さなガラスコップに小さなヤカンで透明な液体を注ぎ
飲んでいるグループもある。
白酒(パイ酒=マオタイ酒)を暖めた(燗)ものだそうだ。
確かにその方が身体も温もると思うのだが、
50度を越えるアルコールはきつ過ぎる。

串焼きと、骨付き肉が運ばれてきた。
日本で食べた羊肉は少しクセ(臭味)があるような印象があったのだが、
青海省の羊肉は、軟らかく美味しい。





串焼きを1本、すぐにまた1本と食べ、
次にあばら骨を手でつかみ、口の中に頬張る。
ビールでノドを潤し、再度羊肉の串焼きを口に入れたら、、、
時間にして2~3分しか立っていないのに、
冷めて冷たいのである。

コートやジャンバーを脱いで椅子にかけているのは、
私たち夫婦だけで、みんな厚いコートを着たままだ。
店には暖房が付いているのだが、
急激な温度変化に追いついていないようだ。

我慢できなくなり、コートを着る。
窓に、ハッと息を吹きかけたら、
吹きかけた部分が、たちまち白く凍ってしまった。

ここは中国の青海省なんだ。

塩の入った熱いお茶が、凄く美味しく感じられた。

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2 コメント

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おかえりなさい! (ちび)
2007-01-18 13:57:55
北京では、食べれなくなった羊肉の串焼きも、青海省の方まで行ったら食べれるのですね!
私も是非一度は行ってみたいと思います!
返信する
ただいま! (た~や♪)
2007-01-18 20:10:24
夏は景色も凄く良いところだそうです。
もし行く機会があれば夏ですね。
飛行機が上海で乗り換え(?)だったので
上海蟹を食べることも出来ました
返信する

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