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ちょっとだけスパイシー

ある障害者雇用の苦悩(3)

2005-11-26 | 障害者
2日目のお昼になって、リーダーの態度に見かねたのか、
視覚障害者のAさんが
“た~や♪さんの新入社員教育は私がする”
と言い出したのです。
“私の持っている仕事の知識は、
 すべてた~や♪さんに教える“
嬉しいような、逆に何もそこまでしなくても良いのにと考えました。

その日の夜、障害者5名と上司4名で
会社近くの居酒屋で私の歓迎会が開かれました。

その時、Aさんが他の障害者雇用の人たちと
た~や♪さんはまったく違うと話しだしたのです。
昨日の朝礼で新入社員としてみんなの前で自己紹介したとき、
普通の障害者は、障害を隠そうとするのに
自分の障害を何ひとつ隠さずに話をした。
なかなか出来るものではないと。

上司の人たちも、今の状態は余りにも悪すぎる。
雰囲気を変えないといけないという話題がほとんどでした。

この歓迎会の途中で、あることに気が付きました。
いままでリハビリばかりして、
少しでも健常者に近づきたいことばかり考えてきのですが、
会社に就職して、この事は
あまり口に出してはいけないことに気が付きました。
脳梗塞や脳出血の人たちは、再発だけを気をつけ、
リハビリを続けていれば、歳による老齢化以外は、
今より悪くならないのです。

生まれ付きの障害者やAさんのように、
これ以上は良くならない。
もしくは、常に病状が悪化するかもしれないと言う
恐怖と戦っている人もいるのです。
そういった人たちと仕事をしていかなければいけない。
自分の事だけを考えるのではなく、
周りの事も考え、注意しないといけないと気付きました。

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4 コメント

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そうですね (school-t)
2005-11-27 00:39:39
ああ、やっぱりさすがた~や♪さんです。

私も実は



>生まれ付きの障害者やAさんのように、

>これ以上は良くならない。

>もしくは、常に病状が悪化するかもしれない



ひとたちのことが気になり始めていました。

た~や♪さんは、そんなこととっくに気づかれていたんですね!
返信する
ぜひ (こくりこ)
2005-11-28 02:51:37
私の作品はこのブログで載せてるような可愛い感じではなく、人によっては「暗~い」とか「怖~い」と言われるような感じなので好みが分かれると思います・・・可愛い絵も描けるのですが、作品の場合は私の感じた世界をそのまま表現しています。って口で言っても分からないので、個展をする時はまた是非見にいらしてください。
返信する
>そうですね (school-t) (た~や♪)
2005-11-28 21:17:53
障害(病気)も人によって違います。

自分が頑張ってるから、

他人も頑張るべきだと考えるのは、

大間違いですよね。



でも、生きることに頑張れない障害者より、

頑張る障害者の方が、輝いて見えると思います。

返信する
>ぜひ (こくりこ) (た~や♪)
2005-11-28 21:33:40
楽しみにしてます。

自分の感じた世界を表現できるって

すばらしい事ですね。



私も来年の3月と4月に

世界的に有名な書画(妻の言うには)と

中国で有名な絵画の人の、

個展を開く予定があるんですよ。

(二人とも障害者です)
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