須磨アルプスを下り、
妙法寺を抜けて高取山に向かうと・・・
地図には書いてあるのだが、
登山道ではなく、
バスが通っているような普通の道ばかり。
標識もあるにはあるのだが、
分かりにくい。
汚い恰好で(?)トロトロ歩いていると、
後ろから、60を超えたぐらいのオジサンから、
「何年目や!」
と急に声をかけられた。
「11年目」
とすぐに返事をする。
絶対に普通の人には解らない会話だろう。
脳出血や脳梗塞になった人にしか解らない会話だ。
まだ遠くの方に見える高取山の方を指さして、
「あの山まで行くんか?」
「うん!」
ぶっきらぼうと言うより、
必要最低限の語句しかいわないオジサンだ。
「わしは16年や。あの山へもよう登った。
何回こけたかわからん」
よっぽど注意しないと解らないが、
左足が少しだけ動きが鈍い。
「昔は、よー酒飲んでなぁ~
医者から、死ぬぞと言われても止めんかったら、このザマや!」
「いっしょや! オレもよー飲んでん」
「ワシも山の方に行くから付いて一たるワ」
「全然しゃべられへんかったんや。
今はしゃべれるけどな。
酒もタバコも止めてん・・・」
このオジサン、しっかりした足取りで前を歩いて行く。
話し出したら止まらない性格なのだろう。
一人でしゃべっている。
私は疲れが溜まって来て、
歩き方もヘンになって来ている。
もう少し、ゆっくり歩いてくれたら有難いのだが、
きっと優しいがワガママな性格なのだろう。
10分ほど歩いて登山道入口に来た。
「こっからや!
頑張ってや!
ほら、これ上げるわ」
とミカンを2個ビニール袋から取出し、
私の方に差し出した。
「ありがとー、遠慮なく貰うわ」
受け取ってお礼を言うと、
黙って来た道を後戻りしていった。
おもろいオッサンや。
道案内とミカンは有難い。
また一人で歩き出す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/a3/b1dda2b4ddad96f7b3ed83c137568753.jpg)
須磨アルプスまでは人がたくさんいたのに、
この山では誰にも会わない。
確かに良く滑るみちで、
何度もこけたというのが良く分かる。
1度だけ、貰ったミカンを食べる間だけ休憩し、
一気に頂上まで歩いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/19/b9d38cfa516d30a5078872ee255093ef.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/19/f7a3ceef3a15af60b87155e3b4e39b46.jpg)
神社にあるベンチに腰かけて、
お茶を飲みながら地図を広げる。
疲れた。
もう2時を少し回った。
この山で、ゆっくり休憩し、
鵯越駅まで行って帰ることにしよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/b4/fb996a6e7c84ecd97c856cd170b53a50.jpg)
妙法寺を抜けて高取山に向かうと・・・
地図には書いてあるのだが、
登山道ではなく、
バスが通っているような普通の道ばかり。
標識もあるにはあるのだが、
分かりにくい。
汚い恰好で(?)トロトロ歩いていると、
後ろから、60を超えたぐらいのオジサンから、
「何年目や!」
と急に声をかけられた。
「11年目」
とすぐに返事をする。
絶対に普通の人には解らない会話だろう。
脳出血や脳梗塞になった人にしか解らない会話だ。
まだ遠くの方に見える高取山の方を指さして、
「あの山まで行くんか?」
「うん!」
ぶっきらぼうと言うより、
必要最低限の語句しかいわないオジサンだ。
「わしは16年や。あの山へもよう登った。
何回こけたかわからん」
よっぽど注意しないと解らないが、
左足が少しだけ動きが鈍い。
「昔は、よー酒飲んでなぁ~
医者から、死ぬぞと言われても止めんかったら、このザマや!」
「いっしょや! オレもよー飲んでん」
「ワシも山の方に行くから付いて一たるワ」
「全然しゃべられへんかったんや。
今はしゃべれるけどな。
酒もタバコも止めてん・・・」
このオジサン、しっかりした足取りで前を歩いて行く。
話し出したら止まらない性格なのだろう。
一人でしゃべっている。
私は疲れが溜まって来て、
歩き方もヘンになって来ている。
もう少し、ゆっくり歩いてくれたら有難いのだが、
きっと優しいがワガママな性格なのだろう。
10分ほど歩いて登山道入口に来た。
「こっからや!
頑張ってや!
ほら、これ上げるわ」
とミカンを2個ビニール袋から取出し、
私の方に差し出した。
「ありがとー、遠慮なく貰うわ」
受け取ってお礼を言うと、
黙って来た道を後戻りしていった。
おもろいオッサンや。
道案内とミカンは有難い。
また一人で歩き出す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/a3/b1dda2b4ddad96f7b3ed83c137568753.jpg)
須磨アルプスまでは人がたくさんいたのに、
この山では誰にも会わない。
確かに良く滑るみちで、
何度もこけたというのが良く分かる。
1度だけ、貰ったミカンを食べる間だけ休憩し、
一気に頂上まで歩いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/19/b9d38cfa516d30a5078872ee255093ef.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/19/f7a3ceef3a15af60b87155e3b4e39b46.jpg)
神社にあるベンチに腰かけて、
お茶を飲みながら地図を広げる。
疲れた。
もう2時を少し回った。
この山で、ゆっくり休憩し、
鵯越駅まで行って帰ることにしよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/b4/fb996a6e7c84ecd97c856cd170b53a50.jpg)
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