cuminseed

ちょっとだけスパイシー

それなりの生活

2008-04-04 | 障害者
4月に入って4日目。
朝早く起きて散歩に出かける。
帰ってニュースを見ながら朝食を食べ、
新聞を見ながらコーヒーを嗜む。
しかも1時間以上かけて・・・

今までは、顔を洗い着替えをしながら
パンとミルクをお腹に詰め込み、
一時間かけて会社に行く生活。

どちらが良いのか解からない。
今のところは、
会社に行く方が収入が多い。
その代わりストレスや、
時間的な余裕は制限される。
どちらを優先するかの違いだけだ。

社会人が、
脳梗塞や脳出血などを発病したとき

職を失い再就職を目指す人。
以前行っていた会社に復帰する人。
自分や家族などに金銭的余裕があり働かなくてもよい人。

様々である。

私は発病後、
会社に復帰したい為に、
リハビリだけが生きがいだった。
最低、会社まで行く事が出来ないと
復帰は無理なのである。

ところが半年後、
会社が倒産してしまった。
職を失い再就職をしなければ、
生活が出来なくなってしまった。

右手右足が不自由な身体では、
就職の為にはかなりの困難が伴う。
自分の名前も書けない。
履歴書など到底無理。
まったく書けない。

脳出血を発病したときより、
会社が倒産したときの方が
ショックだった。
典型的な会社人間だったのだろう。

6年後、再就職した。
再度、会社人間に戻りたいと期待したのだが、
後遺症の残った身体で、
大企業での中途採用や障害者雇用の立場では、
限界があった。
もちろん能力も無かった。
今までの会得した経験や技術が
後遺症の為、すべて無になっていた。

障害者は障害者らしく、
それなりに自分を見つめ、
それなりの生活が、
一番幸せになる近道かもしれない。



コメント (2)
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