徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

インフルエンザワクチンを毎年受けている日本人は、22.2%

2014年02月17日 21時31分33秒 | 小児科診療
 興味深いニュースを見つけました。

予防接種を毎年受けている割合、10代が最多の33%
(2014年1月31日:リセマム)
 インフルエンザの予防接種を毎年受けている割合は22.2%で、年代別にみると、他年代を引き離して10代がもっとも多いことが、モッピーラボの調査結果より明らかになった。
 同調査は、全国の16歳以上の男女を対象に、「インフルエンザに関する調査」についてスマートフォンリサーチを実施し、1,021件の有効回答を得た。調査期間は、2014年1月27日~28日。
 インフルエンザの予防接種を毎年受けているか尋ねたところ、最多は「受けたり受けなかったり」41.6%、次いで「まったく受けたことがない」36.1%「毎年受けている」22.2%が続いた。年代別にみると、「インフルエンザの予防接種を毎年受けている」と回答したのは、「10代」が33.0%でもっとも多く、次いで「20代」21.9%、「30代」20.4%、「50代以上」18.2%、「40代」18.0%が続いた。
 現在取り組んでいるインフルエンザ対策を尋ねたところ、1位「手洗い」70.8%、2位「うがい」58.0%、3位「マスクの着用」39.5%であった。「インフルエンザの予防接種を受ける頻度」での回答項目別に比較したところ、予防接種をまったく受けたことがない人に比べ毎年受けている人の方が、 対策トップ3位の項目をそれぞれ10ポイント以上引き離し、予防接種に限らずその他対策にも力を入れる人が多いことがわかった。


 以前から何回も登場している感染症統計学の数字「基本再生産数」&「集団免疫率」
 基本再生産数は1人の患者が周囲の何人にうつすかという目安、集団免疫率はその集団で流行を防ぐことができる予防接種率です。
 リンクの表を見ると、インフルエンザの基本再生産数は2-3、集団免疫率は50-67%となっています。
 その集団・地域の50%以上の人がワクチンを接種すれば、インフルエンザは流行しないはず。
 ですが、上記のデータでは毎年受けている人は22.2%にとどまり、最低ラインの50%には程遠いですねえ・・・。

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