徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

オミクロン株(BA.5)対応ワクチン登場(2022年10月)

2022年10月08日 07時53分27秒 | 小児科診療
新型コロナワクチンに関するニュースが目まぐるしく更新されています。
オミクロン株(BA.1/2)対応ワクチンが2022年9月下旬に始まったと思ったら、
早くも現在流行中のオミクロン株(BA.5)対応ワクチンが登場しました。

現在のBA.1/2対応ワクチンを接種するか、
BA.5対応ワクチンを待つか・・・悩ましいですね。

どう考えればよいのでしょうか?

当然、現在流行中の株に対するワクチンの方が感染予防効果としては有利だと思います。
しかし、重症化予防率はそう変わりませんし、
ワクチンを接種しても3か月後には免疫が消えて感染リスクが戻ることは同じです。

なので、私の意見は、
「接種できるワクチンを速やかに接種すべし!」
です。

 オミクロン株 BA.5対応ワクチンの使用承認 厚生労働省
2022年10月5日:NHK)より抜粋(下線は私が引きました
  新型コロナウイルスのオミクロン株のうち、感染の主流になっている「BA.5」に対応するワクチンについて、厚生労働省は国内での使用を正式に承認しました。
 今後、必要な手続きを進め、早ければ10月中旬にも接種が始まる見通しです。
・・・
◇接種の計画は
 厚生労働省はオミクロン株対応のワクチンについて、年末年始に懸念される感染拡大に備えて希望する人が年内に接種を終えられるよう体制の整備を進めています。
 オミクロン株の「BA.1」と従来のウイルスに対応する成分が含まれたワクチンはすでに9月20日から接種が始まっていて、4日までにおよそ56万人がファイザーとモデルナのワクチンを接種しています。
 一方、今回了承された「BA.5」「BA.4」などに対応するワクチンの自治体への配送計画もすでに示されています。
 10月10日から11月上旬にかけてファイザーのワクチンおよそ4300万回分が配送される計画で、無料で受けられる公的接種に位置づけたうえで、今月中旬以降に接種が開始できる見込みです。
 また、2種類のオミクロン株対応ワクチンをあわせた11月上旬にかけての配送量はおよそ8000万回分で、厚生労働省はどちらのワクチンもオミクロン株に対して従来のワクチンを上回る効果が期待されるほか、今後の変異株にも効果がある可能性が高いとしています。
 厚生労働省は、接種の時期が来た時点で接種できるオミクロン株対応のワクチンを接種してほしいとしています。
◇専門家「接種できる機会を逃さずに接種を」
 新型コロナウイルスのオミクロン株の1つ、「BA.5」に対応する成分を含むワクチンについて、臨床ウイルス学が専門でワクチンに詳しい北里大学の中山哲夫特任教授は「現在、主流となっている『BA.5』に対しては感染や発症を防ぐ効果は、今回のワクチンのほうが高いと思われる」と話しています。
 すでに接種が始まっている「BA.1」対応のワクチンと「BA.5」対応のワクチンのどちらを接種するかについては「『BA.1』と『BA.5』の違いは従来のウイルスとその後の変異ウイルスの違いと比べると大きなものではない。『BA.1』対応のワクチンでも重症化を防ぐ効果は十分期待できる。今、『BA.1』対応のワクチンを予約しているのならそれを接種すればいいのではないか。前回の接種から5か月たつころに『BA.5』対応のワクチンが実際に出回るなら『BA.5』対応のワクチンを接種すればいいだろう。接種できる機会を逃さずに接種するというのが基本だと思う」と述べました。 


 オミクロン株「BA.5」対応ワクチン 13日から無料接種開始へ
2022年10月7日:NHK)より抜粋;
 新型コロナウイルスのオミクロン株のうち、感染の主流になっている「BA.5」に対応するワクチンについて、厚生労働省は今月13日から無料で受けられる公的接種を開始する方針を決めました。
 オミクロン株対応の新型コロナウイルスのワクチンは、先月20日から「BA.1」と従来のウイルスに対応するワクチンの接種が始まっています。
・・・
 今後は必要な手続きを経たうえで今月13日から接種を開始する方針で、厚生労働省はおよそ4300万回分のワクチンを来週以降、自治体に配送する計画です。
 一方で、「BA.1」などに対応するワクチンの接種も続けられ、厚生労働省は2つのワクチンの効果を比較するデータが現時点では確認できていないとして、接種の時期が来た時点で接種できるオミクロン株対応のワクチンを接種してほしいと呼びかけることにしています。
◇オミクロン株「BA.5」対応ワクチンの接種計画は
 厚生労働省はオミクロン株対応のワクチンについて、年末年始に懸念される感染拡大に備えて、希望する人が年内に接種を終えられるよう体制の整備を進めています。
 オミクロン株の「BA.1」などに対応するファイザーとモデルナのワクチンは、先月20日から4回目の接種を行っていない60歳以上の高齢者などから接種が始まっています。
 これに加えて今後は「BA.5」などに対応するファイザーのワクチンの自治体への配送も始まり、厚生労働省はこれら2つのオミクロン株対応ワクチン合わせておよそ8000万回分を来月上旬にかけて配送する計画です。
 厚生労働省は先月と今月の2か月間で接種の対象となる人数をおよそ6850万人と想定していて、

▽60歳以上の高齢者の4回目の接種としておよそ1500万人、
▽12歳以上60歳未満の4回目の接種としておよそ3470万人、3回目の接種としておよそ1800万人などが対象となるとしています。
また、
▽60歳以上の高齢者で5回目の接種としておよそ1万人も、今月25日以降、接種できるとしています。

厚生労働省は、5か月としている前回の接種からの間隔を短縮するかどうかについても今後検討することにしています。 
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