徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

2015年のスギ・ヒノキ花粉は大量飛散?

2014年11月10日 06時03分31秒 | 小児科診療
 来たる2015年シーズンのスギ花粉飛散に関する情報です。
 一言で云うと「平年並みではないか」という内容でした(あくまでも南関東の足柄山の状況ですが)。

2015年のスギ・ヒノキ花粉は大量飛散? スギ雄花芽の着生状況を実地調査2014.11.7:MTPro

 スギ・ヒノキ花粉の飛散は,前年夏の気温や日射量に比例する。関東などでは今年も猛暑を記録したが,来年は大量飛散年となるのだろうか。気象条件以外で有力な飛散予測の根拠として前年秋~冬におけるスギやヒノキの雄花芽着生状況が挙げられることから2014年11月5日,東邦大学理学部訪問教授の佐橋紀男氏が実施した足柄峠(神奈川県南足柄市と静岡県駿東郡小山町の県境,南関東の飛散シーズンに影響を及ぼす花粉発生源の1つとされる)における雄花芽調査に同行。南関東では,来年2015年の飛散は多いのかどうかを占った。

□ 例年並みかやや少ないとの予想
 足柄峠における雄花芽調査では,佐橋氏は山頂,中腹,麓それぞれの観測ポイントに設定したスギ・ヒノキの定点林(定点木群)から,スギやヒノキそれぞれ40本を抽出して着生状況(花芽が着生した枝の本数,枝ごとの花芽数,花芽の発育状況など)を観測。豊作から順にA~Dの4段階でランク付けした。
<山頂エリア(海抜600~700m付近)>
・スギは40本中着花量がやや少ないCランクが23本と大半を占め,着花量が非常に多いAランクとやや多いBランクは10本に満たなく,着生状況は低調であった。
・ヒノキに関してもAランクはなしで,CランクとDランク(着生がほぼ見られない)が大半であった。
<中腹エリア(海抜400~600m付近)>
・スギ雄花芽の着生状況はB~Cランクが31本(Bランク14本,Cランク17本),Aランクは4本であった。
<麓エリアで>
・南西に面した陽だまりのエリア(海抜100m付近)においては,Aランク11本,Bランク14本,Cランク10本と2013年の調査結果(Aランク7本,Bランク18本,Cランク13本)に比べてAランクの本数が多く,大量飛散もうかがわれたが,花芽は全体的に小粒,鈴なり状の着生状況は見られなかった。なお,ヒノキに関しては数本でAランクの着生状況が観測された。

 同氏は「南関東の当地における観測結果からの見込みだが,2015年は一大飛散とまではいかないであろう。例年(過去10年平均)並みかやや少ない可能性が考えられる。ただし,過去10年平均で飛散が多いと考えられる3,000~4,000個/cm2を超える地域では,飛散予測に注意してシーズンを乗り切ってほしい」と強調している。



 この記事は動画付きなのですが、はてこの老紳士、以前にも見たことがあるような・・・と思ったら、昨年も同様の記事に登場されていました。

■ 南関東の花粉飛散は意外に多い? 足柄峠のスギ・ヒノキ雄花芽調査から2013.12.27:MTPro
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