徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

手足口病が流行中

2015年07月01日 21時12分43秒 | 小児科診療
 当院でも毎日のように手足口病の患者さんが来院します。
 口内炎がひどくて食事が摂れないという訴えが多いですね。

■ 手足口病、群馬県も警報…2年ぶり
2015年7月1日 読売新聞
 群馬県は30日、県内の手足口病患者数(22~28日)が1医療機関当たり7・48人となり、国の基準(5人)を超えたとして警報を発令した。発令は2年ぶり。
 発表によると、全県の患者数は前週(15~21日)の4・67人から増加。保健所別では、渋川、富岡両保健所管内が15・50人で、最も患者数が多かった。
 手足口病は、口の中、手のひら、足の裏などに数ミリの水ほうができる。熱が出ることもあり、小さな子供がかかりやすいという。県保健予防課は、「保育園、幼稚園での集団感染に注意が必要。手洗いを徹底し、タオルの共用などに注意してほしい」としている。


 口内炎の治療について。
 口内炎の塗り薬もありますが、舌炎の場合は塗りにくい。
 局所麻酔剤であるキシロカインビスカスやキシロカインゼリーを処方する医師もいますが、まれながらショックの副作用があるので私は処方していません。

 当院では桔梗湯半夏瀉心湯という漢方薬を処方しています。
 この二つの方剤は、抗がん剤の副作用として悩まされる口内炎にも有効であると近年報告されています。
 とくに桔梗湯は「クチュクチュペッ!」の口うがいでも効くので幼児に重宝しています。

<参考>
■ 当院HP「夏風邪のお話
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