赤ちゃんの身の回りには危険がいっぱいです。
ご注意ください。
■ 「ベッドガード」使用で乳児死亡 学会が注意呼びかけ
(2017/9/8:朝日新聞)
(ベッドガード使用時に起きた赤ちゃんの事故例)
東京都内で8月、大人用ベッドで寝ていた0歳の乳児がベッドガードとマットレスの間に挟まり、死亡する事故が起きていたことが分かった。乳児の就寝時にベッドガードを使用したケースでは同種の事故が国内外で確認されており、日本小児科学会が注意を呼びかけている。
消費者庁などによると、事故は8月8日に発生。一般家庭で大人用ベッドの側面に子どもなどの転落防止用のベッドガードを取り付け、乳児を一人で寝かせていたが、ベッドガードとマットレスの間に挟まれた状態で見つかった。病院に搬送後、亡くなったという。
昨年9月にも、生後6カ月の男児が同様の状況で窒息状態になった。事故情報を今年5月に公表した日本小児科学会によると、母親が男児をベッドに寝かせて2分ほど目を離したところ、ベッドガードがずれてマットレスとの間に隙間ができ、男児が横向きに落ち込んでぐったりしていたという。男児はその後、意識が回復した。
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■ ベッドガードで幼児が窒息死寸前に 柵とマットレスのすき間に落ち込む
(2017/5/27:J-CASTヘルスケア)
幼いわが子を寝かしつけるのに、ベッドガードを使う人は少なくないが、ベッドガードとマットレスのすき間に幼児がはさまり、窒息する事故が起こった。
幸い一命はとりとめたが、日本小児科学会では「18か月未満の幼児にはベッドガードを使わないで!」と注意を呼びかけている。
ちょっと目を離したらベッドで顔を青紫色に
2017年5月、日本小児科学会がウェブサイト「傷害速報」に掲載した。傷害速報とは、子どもが玩具を飲みこんで窒息死したり、自転車用ヘルメットのひもが首に引っかかり窒息死したりする事故などが起こるたびに、注意を喚起するため、事故の詳細な内容を報告するものだ。
「傷害速報」の発表資料によると、事故が起こったのは2016年9月7日。生後6か月の男児が自宅寝室のベッドの中で、窒息死寸前の状態で発見された。男児宅では、大人用ベッドに市販のベッドガードをつけ、男児を寝かせていた。ベッドガードは、L字型の一辺をマットレスの下に差し込むタイプ。中央のメッシュ部は伸縮性があり、製品をマットレスに密着させても簡単にすき間ができる。事故が起こる前にも男児の腕が度々すき間にはまり込んでいたため、母親はタオルケットを丸めてメッシュ部に詰め込む工夫を行っていた。
母親は男児と一緒に買い物から帰宅し、まず男児をベッドに寝かせ、その後車内の荷物を取りに戻った。男児は起きていて、母親の姿が見えなくなって泣き始める声が聞こえた。約2分後に母親が戻ると、ベッドガードが水平にずれ、マットレスとの間に10センチ弱のすき間ができ、すき間にうつぶせ状態の男児がはまり込んでいた。
母親によると、男児の顔はマットレスとタオルケットに埋まり、息をしていないように見えた。あわてて母親が抱き上げると、男児はグッタリと目を閉じ、顔は青紫色になっていた。完全に呼吸停止していたかどうかは不明だ。母親は男児を激しく揺さぶりながら119番した。電話を切った時点で男児は呼吸を始めたが、反応が鈍く、泣かない状態が続いた。17分後に救急隊が到着した時には普段通りに泣き始めていた。病院に到着した時には意識ははっきりし、神経学的異常はなかったため、特に検査は行わず、経過観察を指示され帰宅した。
米国では11年間で13人が死亡
学会の調査によると、ベッドガードは就寝時の転落を防ぐために、通常のベッドに装着する製品で、着脱が簡単にできる物、固定式の物、フェンス部分がメッシュ状の物、柵状の物など様々なタイプが市販されている。米国では2000~2010年の11年間で、ベッドガードによる幼児の事故が132件報告され、うち13件が死亡事故だ。そのうち3件は男児宅と同じく大人用ベッドにベッドガードを付け、幼児を寝かせていた。やはり何らかの原因でベッドガードが水平方向にずれ、すき間ができて幼児が落ち込んだ。
このため、米国の製品安全員会では、ベッドガードの使用を生後18か月(1歳半)から60か月(5歳)までと定めている。日本でも同様な事故があり、製品のリコールがあった。日本の業界団体の安全基準も米国にならっている。実際、男児がはさみこまれたベッドガードにも「生後18か月未満のお子様には絶対使用しないでください」という警告が貼り付けられていた。
このことから同学会は「傷害速報」の中でこう警告している。
「今回の事故では、保護者は製品の注意喚起に気づいていなかった。ベッドガードとマットレスの間にはさみこまれて窒息する事故を防ぐには、業界がもっと効果的な注意喚起の方法を検討したり、幼児も使用できると誤解を生むような宣伝方法を改めたり、18か月未満の子でも使える製品の開発が課題になる」
ともあれ、幼児にはベッドガードはアブナイことを知っておくべきだろう。
ご注意ください。
■ 「ベッドガード」使用で乳児死亡 学会が注意呼びかけ
(2017/9/8:朝日新聞)
(ベッドガード使用時に起きた赤ちゃんの事故例)
東京都内で8月、大人用ベッドで寝ていた0歳の乳児がベッドガードとマットレスの間に挟まり、死亡する事故が起きていたことが分かった。乳児の就寝時にベッドガードを使用したケースでは同種の事故が国内外で確認されており、日本小児科学会が注意を呼びかけている。
消費者庁などによると、事故は8月8日に発生。一般家庭で大人用ベッドの側面に子どもなどの転落防止用のベッドガードを取り付け、乳児を一人で寝かせていたが、ベッドガードとマットレスの間に挟まれた状態で見つかった。病院に搬送後、亡くなったという。
昨年9月にも、生後6カ月の男児が同様の状況で窒息状態になった。事故情報を今年5月に公表した日本小児科学会によると、母親が男児をベッドに寝かせて2分ほど目を離したところ、ベッドガードがずれてマットレスとの間に隙間ができ、男児が横向きに落ち込んでぐったりしていたという。男児はその後、意識が回復した。
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■ ベッドガードで幼児が窒息死寸前に 柵とマットレスのすき間に落ち込む
(2017/5/27:J-CASTヘルスケア)
幼いわが子を寝かしつけるのに、ベッドガードを使う人は少なくないが、ベッドガードとマットレスのすき間に幼児がはさまり、窒息する事故が起こった。
幸い一命はとりとめたが、日本小児科学会では「18か月未満の幼児にはベッドガードを使わないで!」と注意を呼びかけている。
ちょっと目を離したらベッドで顔を青紫色に
2017年5月、日本小児科学会がウェブサイト「傷害速報」に掲載した。傷害速報とは、子どもが玩具を飲みこんで窒息死したり、自転車用ヘルメットのひもが首に引っかかり窒息死したりする事故などが起こるたびに、注意を喚起するため、事故の詳細な内容を報告するものだ。
「傷害速報」の発表資料によると、事故が起こったのは2016年9月7日。生後6か月の男児が自宅寝室のベッドの中で、窒息死寸前の状態で発見された。男児宅では、大人用ベッドに市販のベッドガードをつけ、男児を寝かせていた。ベッドガードは、L字型の一辺をマットレスの下に差し込むタイプ。中央のメッシュ部は伸縮性があり、製品をマットレスに密着させても簡単にすき間ができる。事故が起こる前にも男児の腕が度々すき間にはまり込んでいたため、母親はタオルケットを丸めてメッシュ部に詰め込む工夫を行っていた。
母親は男児と一緒に買い物から帰宅し、まず男児をベッドに寝かせ、その後車内の荷物を取りに戻った。男児は起きていて、母親の姿が見えなくなって泣き始める声が聞こえた。約2分後に母親が戻ると、ベッドガードが水平にずれ、マットレスとの間に10センチ弱のすき間ができ、すき間にうつぶせ状態の男児がはまり込んでいた。
母親によると、男児の顔はマットレスとタオルケットに埋まり、息をしていないように見えた。あわてて母親が抱き上げると、男児はグッタリと目を閉じ、顔は青紫色になっていた。完全に呼吸停止していたかどうかは不明だ。母親は男児を激しく揺さぶりながら119番した。電話を切った時点で男児は呼吸を始めたが、反応が鈍く、泣かない状態が続いた。17分後に救急隊が到着した時には普段通りに泣き始めていた。病院に到着した時には意識ははっきりし、神経学的異常はなかったため、特に検査は行わず、経過観察を指示され帰宅した。
米国では11年間で13人が死亡
学会の調査によると、ベッドガードは就寝時の転落を防ぐために、通常のベッドに装着する製品で、着脱が簡単にできる物、固定式の物、フェンス部分がメッシュ状の物、柵状の物など様々なタイプが市販されている。米国では2000~2010年の11年間で、ベッドガードによる幼児の事故が132件報告され、うち13件が死亡事故だ。そのうち3件は男児宅と同じく大人用ベッドにベッドガードを付け、幼児を寝かせていた。やはり何らかの原因でベッドガードが水平方向にずれ、すき間ができて幼児が落ち込んだ。
このため、米国の製品安全員会では、ベッドガードの使用を生後18か月(1歳半)から60か月(5歳)までと定めている。日本でも同様な事故があり、製品のリコールがあった。日本の業界団体の安全基準も米国にならっている。実際、男児がはさみこまれたベッドガードにも「生後18か月未満のお子様には絶対使用しないでください」という警告が貼り付けられていた。
このことから同学会は「傷害速報」の中でこう警告している。
「今回の事故では、保護者は製品の注意喚起に気づいていなかった。ベッドガードとマットレスの間にはさみこまれて窒息する事故を防ぐには、業界がもっと効果的な注意喚起の方法を検討したり、幼児も使用できると誤解を生むような宣伝方法を改めたり、18か月未満の子でも使える製品の開発が課題になる」
ともあれ、幼児にはベッドガードはアブナイことを知っておくべきだろう。