徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

2013年仕事始め

2013年01月05日 06時41分29秒 | 小児科診療
 昨日1月4日診療を開始しました。

 来院された患者さんの数はそこそこで、平穏な新年初日でした。
 学校は冬休み中ですが、インフルエンザ陽性者が散見されました。
 話を聞くと、家族(とくに父親と母親)からうつった子どもが多い印象です。
 当地域は1月7日が始業式とのこと、授業再開後に流行が拡大する火種はすでに付いていますのでご注意を。

 一方、嘔吐下痢(=感染性胃腸炎、ノロウイルスを含むウイルス性胃腸炎)の数は年末より減った印象があります。
 マスコミにより老人施設の死亡例がものものしく報道されていますが、重症化の要因は脱水ではなく、嘔吐物を詰まらせる「窒息」とか、嘔吐物が気管に入り肺炎を起こす「誤嚥性肺炎」であり、健康小児・成人にはリスクはありませんのでご安心を。
 当院では今シーズンに嘔吐下痢で点滴や入院に至った患者さんはいません。みな数日で軽快しています。

 その診療通りのニュースが目にとまりました;

ノロ流行はピーク越えも 感染研、インフルは増加(共同通信社 1月4日)
 全国の定点医療機関から毎週報告されるノロウイルスなどの感染性胃腸炎は前の週から減少に転じた一方、インフルエンザは2倍近くに増えたことが、国立感染症研究所の集計で28日分かった。厚生労働省は「ノロウイルスはピークを越えた可能性があるものの、依然として高水準で油断できない」として、感染防止策の徹底を呼び掛けている。
 感染性胃腸炎は12月ごろにピークを迎え、通常はその後患者数が急速に減る。しかし、遺伝子変異が起きた新種のノロウイルスが全国的に広がっていることや、宮崎県日南市の病院で入院患者6人が死亡するなど全国で集団感染が相次いでいることから、引き続き注意が必要だ。
 インフルエンザは流行本格化の兆しを見せている。前回のまとめでは、全国的な流行開始の指標である1医療機関当たり1・00人を今シーズンで初めて上回る1・17人だったが、17~23日分の最新データは約2倍の2・23人になった。
 例年は職場や学校が休みになる年末年始を過ぎると患者数が急増する。ピークは1月下旬から3月にかけてで、ここ10年では2005年に、1医療機関当たりの患者数が50人に達した。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« インフルエンザワクチンと薬... | トップ | 石坂公成先生の近況 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

小児科診療」カテゴリの最新記事