テレキャス&ストラトの部屋

RolandのGT-001とzoomMS-50GでDAW制作を楽しんでいるよ

世界に一本のオリジナルギターを作ってみた(^O^)/

2011年09月05日 | 日記
またまた、『大きなタイトル』になってしまった

木材からギターを作るのもオリジナルギターだが
パーツを交換するだけでも立派なオリジナルギターだといえる

ノーマル派、改造派

どちらが正しいかは分からない

ちなみに高価なギターを所有しているプロ達もノーマルのまま使う事は少ないようだ

ノーマルが劣るということではないと思う

自分が求める音と少々違っていたという事だと私は解釈している


ちなみに最近の私は音に関する部分には一切手を加えていない

私のレベルではピックアップを高価な製品に交換したところであまり意味が無いように感じる

それよりもマルチエフェクターやギター本体のボリューム調整などを含めた音作りを目指している


とりあえず、音だけは購入時に徹底的にチェックしている

楽器屋さんでは細かくチェックしているつもりなのだが自宅に戻ると必ず何かしらの不備を発見する

自分では平常心で演奏しているつもりでも、多少緊張しているのだと思う

他のお客さんの視線なども無意識に気になっているのだと思う


まぁ、それでも、購入後に音で後悔するという事は少ない

少なくとも楽器屋の試奏用のギターアンプよりは私の自宅の音楽環境の方が勝っているからだと思う


購入後に最も問題になるのはボディの『フィット感』なのだ

楽器屋さんでは丸椅子に座っての演奏が多いが自宅では座イスなのだ

体に当たる部分が微妙に違ってくるのだ


ちなみにB.C.Richも丸椅子では全く問題なかった

ボディの尖がりが太ももに突き刺さることはなかった

全くの『死角』だったようだ(笑)


Ariaに関しては最近購入したギターの中で一番のヒット作だったように思う

私も一目惚れしたのだが楽器屋のお兄さんの強い勧めもあった

購入時に一応の予算を提示してからギター選びと交渉を始めるのだ

もちろん、どんな用途のギターが欲しいかも伝える


ある意味では『良いお客』だと自覚している

結局のところ、時間の節約にもなるし良い買い物ができる場合が多いのだ


読者の皆さんはAriaにどんな印象をお持ちだろうか?

「初心者用の安いギターじゃないの?」

もちろん、売れ筋は2万円弱の入門用モデルであることは確かだ


実際には30万円前後の価格帯のギターも売られているが動きは渋いようだ

その値段が出せるならば、価格帯が低いギブソンも選択肢に含まれてくるのだ

15年前くらいは世界でも人気のブランドだった

内外問わず、著名なギタリストが好んで愛用していた

Ariaから生まれた名演も多い


日本ではジャズ界の渡辺氏が有名だと思う

拡販を狙った価格下げがブランドイメージを悪くしてしまったのだ

これは他のメーカーにもいえる事だが・・・


楽器店のお兄さんの談

「正念場なんですよ・・最近のAriaは凄いです!」

「最高の材料とパーツを使っているんですよね」

「この価格帯のギターでゴトーのペグとブリッジです」

「しかもピックアップはダンカンデザインの製品ですよ」

後で知ったのだがネックのローズウッドやボディの材も相当に良いと感じる


これは数本のギターを所有しているから気付く事実なのだ

何かと3本(ベース含め4本)とメンテをしながら比較してしまうのだ

Ibanezは材は良くないがカッコ良く見せるテクが素晴らしい(笑)

しかも、安価な材にも関わらず良い音に仕上げてくる技術は素晴らしい


これが逆のギターも実際には多い(どのギターとは言えないが・・


演奏時に最もストレスを感じる部分は体に触れている部分なのだ

お腹辺りと指先というところだろうか?


読者の皆さんは『コンター加工』という言葉をご存じだろうか?

ボディを体の曲線に合わせて削り取る加工なのだ



コンター加工無し→ギブソンレスポール

コンター加工有り→フェンダーストラト

が代表的だといえる


演奏性を考慮してストラトを愛用しているプロも多いようだ

クラプトンやジェフベックなども以前はレスポールを使っていた時代があった

もちろん、音楽的な変化もあるだろうがレスポールの重さや弾き難さが大きいように感じる

ベックなどはストラトに持ち替えたことで数々の有名なアーミングプレイを生み出したのだ



といわけでコンター加工は

ストレスなくギターを演奏する上で重要なキーワードなのだ

ライブはもちろん、宅録などでも長時間ギターを抱える人には重要だといえる


実はコンター加工という言葉を知ったのも、意識したのも最近なのだ(笑)

これも複数のギターを所有するようになって感じたのだ


最も体にフィットするのはAriaなのだ

とにかくすべてが優しく計算され尽くされている

私にとってはまったく文句の付けようがないギターなのだ

こんなAriaも一時は売却を考えたのだが・・・


嫌な部分を見つけるとすべてが嫌いになってしまう性格は潔癖症故なのだ

今後はギターの調整のように自分の性格も直していきたいと考えている

潤滑油のお陰でチューニング狂いは完璧に解決した

最近ではアームも馴染んできたようで購入時よりもスムースに良く動くようになった


読者のみなさんもギターをお持ちの人は今一度、自分のギターを調整する事をお薦めする

「俺のギターは絶好調だぜ~!」

という人は一度、プロにチェックすることをお薦めする


自分では完璧だと思っていたベースのネックの反りを指摘された時はショックだった

それ以来、店員さんに負けないような意識でメンテに取り組むようになったのだ



脱線してしまったが・・

レスポールを初心者に勧めない理由は多いが重さとコンター無しなのだ

最近ではアニメの影響でチェリー色のレスポールタイプが売れまくっているらしい

私の馴染みの店でもチェリーは欠品している


私の世代ではチェリーサンバーストはジミーペイジの色なのだが・・・

まったくもって時代を感じてしまう


アニメでは女子高生が軽々とレスポール(エピフォンかな?)を弾いているが実際のギターは重いのだ

基本的にフェンダーはコンター仕様が多いが伝統的なテレキャスターだけはコンター無しなのだ


それでもテレキャスターファンは多い

これもギターが奥深いところなのだ

ロックのカリスマである布袋氏もメインはテレキャスターのカスタムなのだ

たぶん、裏側はコンター加工しているような気がするが・・(フェンダーじゃないしね)


ネットなどで『コンター加工』で検索すると面白いものが出てくる

ある人などはUSのテレキャスターを自分でコンター加工してしまったのだ

ギターをバラバラに分解し、最後には塗装まで剥がしてしまう

当たり前だが塗装の上のクリアを剥かなければ削りの作業には入れない


ちなみにこの面倒な作業をリペア業者に依頼すると4~6万円くらいなのだ

ギターの塗装や形状、はたまたギターの値段などいろいろと複雑なようだ


「それならば、最初からコンター加工のギターを買えばいいじゃない?」

となりそうだが・・ギターは深いのだ


テレキャスターが欲しい人は他のギターではダメなのだ

ギターは本当に難しい

ギター弾きはもっと難しい・・・


レスポールなどは初期モデルから数十年、その形を変えていない

テレキャスターも同様だ

ある意味、コンター加工が施されてないギターは時代遅れだといえる


時代遅れが悪いと言っているのではない

弾き難い・・それも一つの味だと受け止めるべきなのだ


ストラトはコンター加工の走りだが10年サイクルでコンターの形を変えているようだ

最近は何故だか、非常に知識が豊富になってしまったのだ

おそらく、マニアックな楽器店のお兄さんの影響だと思う


ちなみに余談だがストラトも最先端というわけではない

アームに限っては数十年ほど形を変えていない

ブリッジを心もとない6本のネジで留めているのだ

ネジを硬く締め付ければ、ブリッジの動きは渋くなる

緩めてしまえば、ガタガタになってしまう


ヤマハのストラトタイプを使っていた事があるのだが・・

アームと格闘した結果、負けてしまった


結局、ブリッジを固定して使っていたのだ

エリッククラプトンの影響もあるが・・・


6本のネジの真ん中の4本を緩め、
外側の2本を微調整するのが『ストラト弾き』のお約束らしい

もちろん、弾いているうちに緩んでしまうのだ


プロなどは毎度のステージの前に調整しているのだと思う

ストラトもベックモデル以降、『2点支持式』のブリッジを採用したモデルを発売している

ちなみに私のAriaもゴトーの2点式なのだ

チューニングの狂いにあおいては大きなアドバンテージがあるがストラト弾きには不人気のようだ


ようするにギブソンやフェンダーを愛する人は往年の名機を追い求めているのだ

何となく分かるような気がする

しかしながら、快適なギターを知ってしまった私は買わないと思う

ストラトも最新の2点支持のモデルは非常に興味がある

ピックアップなどもタップ式に改良されている


お値段は定価で30万円くらいなのだ

遠い日のお話だと思うが・・・


”ギター一本主義”に決断できるならば無理な話でもない

色々な音が欲しい私には無理な話に思える

とにかく3本のギターはいろいろな経験をさせてくれたのだ


ギター弾きは不備を克服する部分にも魅力を感じる生き物なのかもしれない

ストラトのネジにしてもコンター加工にしても・・


不備といえば・・

B.Cも微妙に問題が多いギターなのだ

以前にもお話したが音が出ないフレットが数か所あった

デットポイントというらしい


これもヤスリを片手に格闘した結果、自分で解決したのだ

本当は楽器屋さんに依頼する作業らしい(1万円くらいの工賃らしい)

何でも高いと思う


自分で作業できる人はチャレンジすべきだと思う

これも、そこそこのギターだから出来る技なのだ

50万円くらいのギターならば工具は見えない所に片付けると思う


しかしながら、今後もギターを末永く楽しみたいならば、避けては通れない道のようにも思える




ここまでは前置きなのだ

毎度、本題に入る前の余談が異常に長いと自分でも感じている

思ったことを表現しなくてはいられない性格なのだ

ある意味では凄いエネルギーだと思う

このくらいのエネルギーがなくてはDAWは完結しないと思う

8ビートのシンプルなリズムですぐに歌ってしまうならば簡単だが・・・


先にも述べたコンター加工を実際にやってみたのだ

素材はIbanezなのだ



ボディも薄く軽量なのだが・・

裏面の角が鋭角過ぎて体に当たるのだ



太ももとあばら骨の辺りなのだ



座イスが悪いのは自覚している


座イスを改善するつもりはないのだ



ギターに合わせるつもりはない

ギターを自分の好みに改良すれば済む話なのだ


ちなみにトップ材(表面)はポプラの木なのだ

硬い木だけに適してる気もするが聞いたことがない

画像では分かり難いと思うが非常に特徴的で美しい木目なのだ

私は個性的なギターに惹かれてしまうのだ

裏側はよく分からない・・

何かの合板だと思う

木目が剥き出しで軽くクリアが吹き替えてあるだけなのだ

他の2本がラッカー塗装なので、これも触れていて気持ちいい


ラッカー塗装ならば、
コンター加工には塗装剥ぎが不可欠なのだが木目剥き出しなので自分でも出来そうな気になってきたのだ

価格も10万円くらいなので失敗も恐れない

ちなみにボディに加工を加えた時点で買い取りはできない

その部分は覚悟がいる


アームの加工までは新品への付け替えで対処できる

ボディはねぇ・・・


相当に気に入っているギターなので売るつもりはないのだ

音もアームも自分のイメージに近いのだ


用意した道具は紙ヤスリと万能クリーナーだけなのだ

ネットなどでプロショップの作業を研究した

鉛筆でラインを描き、スタートした


60番の粗目でザクザクと削っていった

大丈夫かな・・?

100番、120番・・最後に240番の細目で仕上げた

「俺って才能あるのかな・・?」

と思えるほどの出来なのだ





上部が良い出来だったので思い切って下側も削ってみた



最後に研磨剤が入ったクリーナーで艶が出るまで磨いたのだ


ちなみにネック部分の画像だが最初はすべてこんな感じで角が立っていたのだ



特にビスの左側を見ていただきたい

かなり角が立っているのがお分かりいただけると思う


これも、ストラップで立って演奏する場合にはまったく問題ない

要するにすべて私が悪いだけなのだ


上記の画像は最終加工の前日のものなのだ

「もっと削った方が弾き易いかな・・?」

という感じで日曜日の午前中に家族が出かけている時間を利用して行った

倍くらい削り取ったのだ



これでかなりコンター加工らしくなってきたのだ

最後は『オレンジオイル』で艶を追加した



左上のオレンジ色の小瓶なのだ

ちなみにギターのお手入れ&メンテキットなのだ


家族が帰宅する前に切り粉はキレイに掃除した

テレビを観ながらリビングで磨きの続きをしていた

家族がチラチラと見ていたが違和感は感じなかったようだ

ザクザクに削れていたならば気付くと思う

「何それ~? ギター壊しちゃったの?」となる

私の工作魂に火が付いてしまったのだ


ピックアップの交換などが得意な楽器屋のお兄さんにも無理だと思う

・・・というかチャレンジしないと思う

先程もオイルを上塗りした

あとは演奏する度に私の体(洋服?)が磨いてくれると思う


もう1点ほど改造箇所がある

何だか、あまりの長文でブログが重くなってきた。。。

ということで続きは次回にしたいと思う














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