還暦過ぎの阿乱怒論

家庭菜園や工作好きの爺父が日々感じたことを綴る独り言

トヨタの心意気

2015-01-08 22:25:38 | 日記
かつては「乾いた雑巾まで絞り切る」、「右手にドライバー、左手にスパナを持って休みなく働かさせる」「トヨタはいい会社だが、息子はトヨタでは働いて欲しくない」と言われたほど厳しい会社のイメージのトヨタ自動車。
そのトヨタ自動車が新年早々思いきったことをやってくれました。
トヨタが開発した燃料電池自動車(FCV)の全ての特許を全世界に向けて無償で提供すると発表しました。

地球温暖化の大きな要素であるガソリン自動車の排出ガスですが、トヨタの開発したFCV(=水素自動車)はガソリンの代わりに水素を空気中の酸素と反応させて発電し(水の電気分解と逆の作用)、その電気で走るので排出ガスはゼロ。
一回3分程度で水素が補給でき、それで約650㎞走るそうです。
「ミライ」という商品名で発売されていますが、700万円強と高価格なのと水素ステーションが未整備なのがネックになっています。

そこで燃料電池車に関する5600以上の特許を無償で提供し、全世界でより安く、より性能の良い車の開発を促す。
特許をはじめとする知的財産は企業の生命線ともいえ、ほとんどの会社は大きな収益源と考えています。

かつての馬車からエンジン自動車への変革に匹敵する技術だと思うのですが、究極のクリーンカーである水素自動車の普及の為には、一企業の枠を超えて貢献しようとする姿勢はリーディング企業としての心意気を示すものでしょう。

近い将来、「トヨタのお蔭でこんなクリーンな世界になった」と感謝されるのか、それとも「あの時無償で開放しなければもっとシェアもとれて、もっと儲かっていたのに」と株主から批判されるのか、紙一重ですが、今回のトヨタの決断を誇らしく思う。

ホンダN360から始まった45年に及ぶ私の車生活で、ホンダ、スバル、ニッサン、ダイハツ、スズキ、マツダといろんなメーカーの車に乗りましたが、不思議とトップブランドのトヨタだけは何故か乗ったことがありませんでした。
今回初めてトヨタのアクアを買うことに・・・。
トヨタの心意気に惚れた・・・?
いえいえ単にガソリン代を節約するため・・・。

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1 コメント

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Unknown (鬼井江)
2015-01-09 22:58:22
アクアは経済的ですね。レンタカーで利用したことがあります。びっくりするぐらいの燃費効率でした。ガソリン代の節約になるでしょう。ガソリンが下がってきました。120円ぐらいまで下がりそうですね。ちなみに、堺市では133円前後まで下がっています。
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