還暦過ぎの阿乱怒論

家庭菜園や工作好きの爺父が日々感じたことを綴る独り言

若さ蓄電池

2015-01-17 09:38:01 | 日記
東芝が太陽光発電等の再生エネルギーを効率よく貯められる電力貯蔵装置の開発を進めている。
2020年度の実用化を目指し、今春に川崎市内に350キロワット時の電力を貯蔵する小型実証設備を設置するそうです。

仕組みは余剰電力で水を電気分解させ、発生した水素を貯蔵タンクに貯めておく。
そして必要時にその水素と空気中の酸素を反応させて発電する(トヨタの開発した水素自動車と同じ仕組み)。

エネルギー変換効率は8割と現在の揚水発電の7割を上回り、一般的な蓄電池と同じ効率になる。
しかも大容量の蓄電池は膨大な電極材料が必要で、4万キロワット時の蓄電池の設置コストは20億円近くなるそうですが、水素で貯蔵する場合は設置コストが約半分ですむ。
更に蓄電池の場合は自然放電や電極の劣化等がありランニングコストも高くつくが、水素タンクの安全性さえ担保できればこちらの方が圧倒的に安くすむ。

原発に固執する各電力会社は不安定さを理由に自然エネルギーの受け入れを渋っていますが、この技術が実用化されれば拒否する理由もなくなります。
古く固い頭では電気を貯めると言えばバッテリーしか思い浮かびませんが、小泉元首相が言っているように、政府が原発ゼロを決断しさえすれば日本人はこのようにいろんな知恵が出せ、原発なしでも充分やっていけるのです。


ところで誰かついでに「若さ」を貯めておける蓄電池の開発をやってくれないかな。
若い時に使い切れなかった「若さ」がまだ大分残っている筈なんやけど・・・。