還暦過ぎの阿乱怒論

家庭菜園や工作好きの爺父が日々感じたことを綴る独り言

他人の年令を感じるとき

2012-05-31 23:04:37 | 日記
昨日、久しぶりに梅田芸術劇場(旧劇場飛天、梅田コマ)に行ってきた。
前回は飛天と言っていた頃なので、もう10年以上も前のことになる。

今回は小林旭と八代亜紀の共演である。
二人とも我々の年代にはなじみの深い歌手だ。
さすがに2000人近い観客席もほとんどが我々以上の世代で満席であった。


TVやレコード・CDと違って、生のコンサートでは合間のトーク(しゃべり)に「その人と、なり」が滲み出て、そのことでより贔屓になったりするものである。
(特にさだまさしのトークには定評があるようで、チケットがなかなか入手しにくい)

小林旭は私より約一まわり上の年令にも関わらず、髪もフサフサで(羨ましい・・)年令を感じさせない舞台であった。
ところが八代亜紀がしゃべり出し客が耳を傾けようとしているときに、すぐに割って入り自分のことをしゃべり出すのが目立った。

退職した人と久しぶりに出会って話している時によく感じることであるが、相手への関心がないがごとく自分の事ばかりしゃべる傾向が強いように思う。
多分これは年をとると頑固になるのと同じで、相手から何かを吸収して自分の糧にしようという柔軟な心が、年と共にすり減って頭が固くなっているのでは・・・と思う。

会場で奇偶というか田舎の中学の同級生夫婦と出会い終演後4人で喫茶店に入ったが、全く同様でなかなか話がキャッチボールにならない。

残念ながら「我らが小林旭」もそうなのかな?とちょっと寂しくなってきた。