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コスモタイガー漂走記~旧中山道編(14)

2014-02-07 | 旧中山道run!!


先日、仕事で春日井市周辺をうろついた際、素晴らしい発見!
JR中央本線勝川駅近くに、何と!500円のコインパーキングを発見!

勝川駅は、快速も停車する、主要駅の1つ。
にも関わらず、こんな便利な所に破格のパーキングがあることに感動!

この勝川駅、自宅からも、時間こそ車で40~50分かかるけれど、ひたすら国道302号を北上するシンプルな道順で、今までの大高駅利用&金山乗換より速くて便利そうだ。

ここで500円は安いわ!
JRの運賃も安くなるしね。
(ちなみに大高~恵那間1,280円、勝川~恵那間950円。)

幸い、しばらくの間、中山道runは、中央本線のお世話になるからね。
というわけで、勝川駅が当面の間、拠点となりそうだ。

曇天のはずなのに、夏真っ盛り。
じっとしてても汗が出る。
何やら外出するのも億劫になる。
でもせっかくの休日!と思い、重い腰を上げる。

そんなこんなで案の定、かなり遅めの出発となり、勝川駅から快速で約45分、恵那駅に着いたのは、13時過ぎてしまった。

小腹が減ってるからね。
恵那名物栗きんとんを購入し、頬張りながら周辺を散策したり写真撮ったり。
うまいんだよ、これ!

さて、遅くなっちゃった。
そろそろ始めようか!

恵那駅前をスタート。
駅前通りを南下し、「中央通1」を左折。
ここから中山道やね。
といっても、600mほど先の「ひし屋資料館」までは、前回の重複だけどさ。

資料館は前回見学したからさ、そのまま素通り。
100m先、T字路を左に折れる。
この角が、大井宿の本陣跡らしい。

「延寿院横薬師」なるお寺の前に出て、ここを右折。
ここから道は一気に登り坂。
すぐに左手、高札場が復元されている。

実は前回、十三峠をようやく走り切り、大井宿に辿りついて「やれやれ」のはずなんだけど。
今日も起伏に富むコースらしく、いきなりの登り坂だ!

第3セクターの明知鉄道の線路をくぐってすぐ、「上宿の石仏群」。
名前の通り、石仏がいくつも並んでいる。
ここが大井宿東の端らしく、ここで病魔を断つために建立されたとか。

続けざまに、馬頭観音・菅原神社があり、いかにも旧街道の雰囲気だ。
階段を上って、右手後方からやってきた、県道401に合流し、そのまま中央自動車道の上を渡る。

県道は左にゆったりとカーブし、T字路の交差点に出る。
正面に「正善寺」なるお寺があるのが目印だ。

このT字路をショートカットして右折する道が中山道。
そのまま県道410を辿ることになるらしい。

この辺りから道が狭くなり、坂を登りきった辺りに、「関戸一里塚跡」の碑を発見!
「江戸より八十七里」の表記もある。
あと、340km超、ということやね。
まだまだ遠いなぁ…。

今度は下り坂。
甚平坂というらしい。

すぐに右側、根津神社。
詳しくは知らないけれど、源頼朝の御家人の一人、根津甚平なる人物の墓があるらしい。
だから甚平坂なんだね。

今度は道路の反対側(左側)が、公園になっていて、そこに「馬塚」「犬塚」が並んでいる。
甚平さんが飼っていた、馬と犬が葬られているらしい。

すぐ脇に階段!
この階段を下り、県道をショートカットするのが正解らしい。

一気に下っていく感じで、しばらくは道なりに。
何やら静かな山間の集落に入ったらしく、家並みが増えてきた。
信号のある交差点名が、「岡瀬沢」。
そういう名前の集落らしい。

この辺り、特段足を止めるようなスポットはないけれど、ため池が多く、蒸し暑さも少しは和らぐ気がする。

そのまま道なりに走り、行政区域は中津川市に入る。
と同時に、「茄子川」集落ってことらしい。
古い家並みも、想像以上に散見され、なかなか楽しく走れている。

この茄子川は、大井宿と中津川宿の中継点的な場所として、御小休所(武士や公家の休憩所)として発展したらしい。

その御小休所の中心、茶屋本陣篠原家が、右側にデン!と現れた。
丁寧な案内表示もあり、思わず足を止めてしまう。
奥には同名の歯科医院があるから、もしかしてご子孫の方なのかも…?

その先で、道は二手に分離。
県道410は左らしいけれど、中山道はそのまま直進だ。

「尾州白木番所跡」の碑に出会う。
尾州とはもちろん、尾張のこと。

実質的に、この東濃地区や木曽の山々は、尾張藩の領地だったからね。
豊富な森林資源を盗伐されないよう、見張りを付けた。
それがこの白木番所で、ここから先、随所に見られるらしい。

今でも東濃地区は、便宜上?岐阜県に所属するものの、県都の岐阜市より名古屋との結びつきが強いイメージがあるのは、そんな歴史背景が深く関わっている気がしたりする。

そのすぐ先の、変則五叉路には、高札場跡の石柱。
そのまま直進。

小さな川を渡ると、突き当たりを左折。
今度はすぐに右折。
もしかしてかつては斜めに橋が架かってたのかもね。

立体交差になっていて、上は県道420号らしい。

約100m、坂を登ると、少し広めの道路と交わるけれど、その少し手前には「坂本立場跡」があったらしい。

のどかな農村風景の中、右にカーブしながら道なりに600mぐらいかな?
田んぼの隅っちょに、寂しく建つ立て札を見つけた。
「三ツ家一里塚跡」。

静かな農村をひた走る。
1kmぐらいで、常夜灯があって、目印にはなるけどさ。
もう、東海道も含めて、これだけ旧街道を走ってると、常夜灯ぐらい、珍しく何ともなくなってきてるんだよね。

左側に中央本線が近づいてきた。
恵那駅をスタートして以来の再会だ。

左にまっすぐ伸びる道がある。
中央本線を越えた向こう側に、何やら由緒ありげな神社が。
「坂本神社」というらしい。

ちょっと寄り道。
ここ坂本神社は、松風義校というかつての学校の跡らしい。
古い常夜灯も静かに残っている。

この辺り、周囲の看板等を見ると、「茄子川」と「坂本」の地名が混じっている。
簡単にいえば、茄子川は、中山道の地名だけど、坂本は東山道時代からの地名。
最寄りの中央本線の駅名も「美濃坂本」を名乗っている。

何だか久々に東山道が出てきたよ。
東山道と中山道は切っても切れない縁だってこと、思い出した!(旧中山道編3参照)

東山道は、ここ坂本から、厳しい神坂峠で恵那山の北側を越え、現在の昼神温泉郷の辺りを通っていたらしい。
現在もその道の一部は残っているらしく、魅力的ではあるけれど、とりあえず今は中山道やね!

しばらく走り続けると、国19に再び遭遇。
さらにその向こうには中央自動車道が姿を現し、中津川ICとなる。

どうやら本来の中山道は、ICの敷地内を通過していたらしいけれど、当然現代では無理。
その横を、インターの進入路に沿って走る。
左には中央本線が寄り添ってくる。

で、すぐに国19に吸収される。
その先約200mで、4方向に緩やかに分岐する。

メインの国19がそのまま王道を行く感じで直進。
一番左側、中央本線に沿って、国道257が分岐。
その真ん中に、良く見ると何やら街園のようなところが道になっている。
これが中山道ね。
すぐに階段があって、ここを下りて道は続いている。
そこにあるのが、「小石塚立場跡」の案内板。

500mほどでS字のカーブをする。
いかにも旧街道らしい無駄?な曲折だ。

1km以上は走ったかな?
JRや国道からも離れ、静かな集落の雰囲気が戻ってきた。

左手にこんもりした茂みが…。

「上宿一里塚跡」。
北側のみ、原寸の1/3で、1934(昭和9)年に復元されたらしい。

今度はすぐに突然行き止まりのようになってしまった。
ここは「苗木道」との分岐点(追分)らしい。
標識に従い、中山道は右折。

車はS字のヘアピンカーブで下りていくようだけど、良く見るとショートカットする形で階段が設けられている。
これが中山道。

さらに50mほど先でもう一回、階段でショートカット。
再び道なりに進む。

500mほどでT字路になる。
ここにあるのが、駒場村の高札場跡。
そして、左折。
すぐに道は90度右へとカーブする。

左、右とカーブしながら、だけど、とにかく道なりに。
所々、古い建物が残り、かつての街道の面影を伝えている。

「中津川橋」を渡ると、一気に雰囲気が変わり、中津川宿だ。

交通量も多くなく、案内板も整備され、快適なジョギングコースだ。
右手には、卯建(うだつ)のある、立派な造り酒屋さんがある。

ここからは枡型になっているらしく、まずは左折。
かの有名な「川上屋」の本店がここにある。(冒頭写真)
中津川のみならず、東海地区を代表する銘菓、栗きんとんの名店として、メジャーな存在だ。

さらにその先を道なりに右折。
この角にも旧家があって、かつての庄屋さんを務めた家らしい。

100m少々で、今度は左手、本陣跡。
残念ながら、案内板と石碑が建っているだけ。

道路の反対側には、やや大きめのビルがあり、何やら目が点になる状況に…。
どうやら某電話会社の中津川ビルらしいんだけど、建物の大半が改装され、「中山道歴史資料館」になっているらしい。
ちなみにここが脇本陣跡らしいから、資料館の場所としてはありがちなんだけど、元々のビルがビルだけに、オシャレと無粋が入り混じって、不思議な状況になっていた。

とりあえず、ビルの脇に隠れるように建つ「脇本陣跡」の碑をパチリ!としておく。

中津川市中心の商店街にもなっており、新旧入り混じった感じの、中津川宿の中を走る。
ところどころに中山道を示す看板があったりして、街中にもかかわらず、気持ち良く走れる。

駅前に近付き、愛知銀行が近づくと、駐車場の前に「前田青邨生誕の地」の碑。

ごめん、画家ってことぐらいはどこかで聞いて知ってるけど、絵の世界は興味無くって…。
とりあえず有名な画家らしい彼は、中津川市出身なのであった。

「新町」の交差点も直進、右手に大型スーパー「アピタ」を見て進む。
左に折れると、すぐに中津川駅に出る道だけど、まだ走行距離短すぎるしね~。

突然、道は途切れる。
ここにかつての高札場が復元されている。

途切れたと思った道は、実は左に折れ、そのまま坂を登っている。
そして高札場の横に休憩所があり、その脇から階段がある。
この階段を登る。

すると広い道路に出て、歩道橋が目の前だ。
歩道橋を渡ると和風のレストラン(料亭?)があって、そのまま左に。
50mほどで、右に行く小道に入る。
わずかながら石畳になっている。

舗装道に出たところに、芭蕉の句碑あり。

ここからまた急に、街中の喧騒から離れた感じになり、旧街道らしいうねりが続く。
江戸時代は、この辺りから「上金村」と呼ばれていたらしい。
途中、再び白木番所跡の碑も発見!

国19に出る。
地下道が設置されているから安心して渡れるね。

100mほどで、変則の4ツ角。
ここは鋭角に左折するのが正解らしい。

すぐに「子野地蔵堂石仏群」が現れる。
名前の通り、仏様がいくつも祀られている。

この石仏群の前も二手に分岐しており、ここは左の道へ。
あとはひたすら、道なりに。
左遠方から、国19の車の音が聞こえるものの、それ以外はすれ違う人もわずかで、実に静かな集落だ。

御嶽神社がある。
ここから下り坂になった。

右手に子野一里塚跡。
今はひっそりと碑が建つのみ。

今度はまた登り坂。
さすがにきつい!

登りきった所に「与坂立場跡」。
要するにかつての休憩所。
かつては茶屋もあったらしい。

そりゃ、これだけ登れば、休憩したくなるよね~。
現代では、茶屋どころか、自販機すらなく、案内板が建つのみで、悲しい。

さらに進むと国19とクロスする。
「与坂」のバス停があるのが目印だ。

おそらくかつては国19を斜めに横切る形だったんだろうね。
現在ではバス停前を通り抜けるとそのまま国19の下を潜る道があるから、そこを通るしかない。

案内板に従い、T字路を右折、国19の、さっきのバス停の反対側に出る。
ここから左の道に入り、S字を曲がり終えたあたりからが再び中山道らしい。

右にカーブしてすぐに、国19と再びぶつかる。
道は国道を横切り、まっすぐだけど、信号も横断歩道もない。

すぐ左に陸橋があるから、そこを目指して左折。
その途中にあるのが、「落合五郎城跡」。

はじめて聞く名前だけど、木曽義仲の四天王の1人、ということらしい。
現在は神社&公園になっている。

公園の手前を右に曲がり、陸橋を渡ると、めでたく中山道とおぼしき道に再会だ。
陸橋の上からは、国19の壁に、「中山道落合宿」と大書されたプレートがはめられている。

200m少々、静かな集落の中を走ると、T字路に差し掛かり、左に小公園。
中山道の案内板と、「落合村役場跡地」の大きな石碑が建っている。

正面は、落合宿の入口といわれる「善昌寺」。
創建は1600(慶長5)年とされる。

このT字路を右折して、落合宿を通り、再び山中に分け入るのが中山道なんだけど。
次の馬篭宿までは、これまたひたすら登り坂一辺倒!
そして並走するバス路線からも、一時的に離れてしまう。

コースの条件や交通の便も考えれば、この辺りを今日のゴールにしておくのが無難と判断。
実走距離も、17~18km程度。
起伏も考えれば、まぁ、それなりに良い練習にはなったかな。

本当はちょっと腹ごしらえとか散策とかしたい心境なんだけど、ゴール地点からの町並みの写真だけ撮ってそそくさと退散!

理由?
実はここ、上司の家が近いんだよ。(2009年現在!)
はっきりとした場所は知らないけれど、恐らく徒歩10分圏内。

ここから名古屋に通うってのも凄いけど。
そんなことより、この汗だくの状況で、偶然にも鉢合わせしたら、何やらみっともないし、「なんでここに居るの?」と聞かれても説明に困るしなぁ…!
別に悪いことやってるわけじゃないけどさ、こう見えても恥ずかしがり屋なんだよ、俺(爆)。
とっとと帰るよ!

T字路を左に100m。
19号に出る。
歩道橋が左にあり、その下がバスやトラックの待避所?になっていて、そこに「落合」のバス停がある。

北恵那交通のバスで、中津川駅行は、概ね30分ごと。
すぐ近くにサークルKがあるから、そこで給水&時間つぶしをして時間調整。
あんまりウロウロしたくないからさ!

北恵那交通ねぇ~…!
昔は「北恵那鉄道」があってね~。
中津川市北部の付知峡近くまで走ってたんだよね。
廃線直前、まだ小学生だったけど、親に連れられ、乗りに来た記憶がかすかにある。
現在は「北恵那交通」に名を変え、バス会社になってるってことさ。

さっき走ったばかりの中津川に戻ってきた。
少し駅前を散策しつつ、軽く腹ごしらえ。

中央本線で勝川までは、約1時間。
車に乗換、本日のトレーニング、終了!!

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1 コメント

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貴重な情報 (更家)
2015-09-16 14:07:02
貴重な情報をありがとうございます。
恵那~御嵩間の十三峠の小刻みなupdownが、最後のちょっとした難関という訳ですね。

長期の猛暑が続き、そして異常に長い秋雨前線が居座り、台風が来たりと、
なななか中山道歩きを再開出来ませんでしたが、来週あたりから出発出来そうです。
少し気を引き締めて行って来ます。
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