王者 テーパリット・ゴーキャットジム VS 挑戦者 亀田大毅
テーパリット ユナニマスディシジョンで防衛
管理人採点 118ー110でテーパリット支持
1R 微妙なラウンド わずかに攻勢で大毅
2~8R 打ち合いの中での手数と正確さで明確に王者
(6R 微妙なラウンド 前進した王者のラウンドと見る)
9R 王者のテクニックが攻防ともに明確に上回る
10R 微妙なラウンド 第一印象で大毅 精査して王者 わずかに大毅か?
11R 明確に王者
12R 明確に王者
考察 ~テーパリット~
スコアだけを見れば完勝で、内容でも完勝。
実際に一発の威力以外の諸々のファクターでは
挑戦者に劣るところはひとつもなかった。
(アゴの強さは互角と見る)
またサッカー界でいうところのマリーシア、マランダラージと形容されるべき
ちょっとしたテクも持っている。
挑戦者のある意味素直な左フックと比較して
王者の近距離での左フックは必ずしもナックルパートを当てることにはこだわらず、
むしろ小指から手の腹の部分にかけてコツコツと狙って当てており、
これが非常にいやらしかった。
打ち合いにおいても緩急をつけない挑戦者の呼吸を
即座に読み取ったかのように強気に応対し、
2~4ラウンドの激闘は「このペースで判定まで行くわけがない」と観る者に思わせた。
実際は挑戦者、王者共に中盤にやや失速(こういうのは中だるみとは言わない)、
終盤に再度の大波が来るというエンターテインメント性に富む展開だった。
王者の勝因は一に手数、二に正確さ、三に防御であると思う。
実際の punch stats は不明だが、トータルの手数は1.5倍。
有効打は2倍、ヒット率で35~38%は達成したものと思われる。
また見るもの全てに訴えた序盤と終盤の近接した打ち合いでは
常に相手の左肩に先手で額をあずけることで
相手のサンデーパンチの打ち出し合法的に妨害。
これもひとつのマリーシアと言えよう。
日本に名前を売りに来たということだが、その名は十分に売れた。
来春の清水との対戦が楽しみでならない。
考察 ~大毅~
これは完全なる実力の違いによる敗北で、
さすがの亀父もこの判定には疑義を呈することはできまい。
最も端的に敗因を挙げるならば、つまらないパンチを食いすぎたこと。
それらはクロスレンジにおける左フックであり、
ミドルレンジにおける右ストレートであり、
ロングレンジにおける左ジャブだった。
キャリア前半を興毅と同じく、癖の少ない選手ばかりで築いた関係で
応用力に乏しいタフネス先行型のファイターになりつつある。
しかし!
それはそれでいいだろう。
鼻血の味と息苦しさを知ったこともキャリアになるし、
ノーフェイントでクリンチに行くとカウンターをもらうことも身をもって学んだし、
目が腫れてくると視界がどうなるのかもまさにその目に焼き付けたはずだ。
はっきり言って大毅に技術的な改善点を求めるのは間違っている。
それは大毅に100mを11秒で走れというようなものだ。
技術的に頭打ちならば、持ち前のタフネスとスタミナを活かしたボクシングに徹するべきで
洗練されたガチャガチャのファイター(何のこっちゃ抹茶に紅茶)の伝統が日本にはある。
今後の目標は明白で、それはずばり川嶋勝重2世だ。
(決して名城になることなかれ!)
大毅に求められるのは泥臭さの美学。
内藤戦の自爆、デンカオセーン戦の惜敗に今回の完敗。
思うところは多かろうがここで腐ってはならない。
以前に大橋会長は八重樫がイーグル京和に完敗した際に
「この試合は30試合分の経験に相当する」と語り、
実際に八重樫は成長を見せ、そして劇的に世界を奪った。
大毅もこの試合を飛躍の契機として、さらなる自信と実力を涵養するのだろう。
八重樫vsポンサワンがなければ、日本の年間最高試合の栄に浴するに足る試合。
オルティアーヌ戦で下がった株もV字回復。
来年この内容の試合を2試合披露できれば熱心なファンは必ず大毅を支持する。
テーパリット ユナニマスディシジョンで防衛
管理人採点 118ー110でテーパリット支持
1R 微妙なラウンド わずかに攻勢で大毅
2~8R 打ち合いの中での手数と正確さで明確に王者
(6R 微妙なラウンド 前進した王者のラウンドと見る)
9R 王者のテクニックが攻防ともに明確に上回る
10R 微妙なラウンド 第一印象で大毅 精査して王者 わずかに大毅か?
11R 明確に王者
12R 明確に王者
考察 ~テーパリット~
スコアだけを見れば完勝で、内容でも完勝。
実際に一発の威力以外の諸々のファクターでは
挑戦者に劣るところはひとつもなかった。
(アゴの強さは互角と見る)
またサッカー界でいうところのマリーシア、マランダラージと形容されるべき
ちょっとしたテクも持っている。
挑戦者のある意味素直な左フックと比較して
王者の近距離での左フックは必ずしもナックルパートを当てることにはこだわらず、
むしろ小指から手の腹の部分にかけてコツコツと狙って当てており、
これが非常にいやらしかった。
打ち合いにおいても緩急をつけない挑戦者の呼吸を
即座に読み取ったかのように強気に応対し、
2~4ラウンドの激闘は「このペースで判定まで行くわけがない」と観る者に思わせた。
実際は挑戦者、王者共に中盤にやや失速(こういうのは中だるみとは言わない)、
終盤に再度の大波が来るというエンターテインメント性に富む展開だった。
王者の勝因は一に手数、二に正確さ、三に防御であると思う。
実際の punch stats は不明だが、トータルの手数は1.5倍。
有効打は2倍、ヒット率で35~38%は達成したものと思われる。
また見るもの全てに訴えた序盤と終盤の近接した打ち合いでは
常に相手の左肩に先手で額をあずけることで
相手のサンデーパンチの打ち出し合法的に妨害。
これもひとつのマリーシアと言えよう。
日本に名前を売りに来たということだが、その名は十分に売れた。
来春の清水との対戦が楽しみでならない。
考察 ~大毅~
これは完全なる実力の違いによる敗北で、
さすがの亀父もこの判定には疑義を呈することはできまい。
最も端的に敗因を挙げるならば、つまらないパンチを食いすぎたこと。
それらはクロスレンジにおける左フックであり、
ミドルレンジにおける右ストレートであり、
ロングレンジにおける左ジャブだった。
キャリア前半を興毅と同じく、癖の少ない選手ばかりで築いた関係で
応用力に乏しいタフネス先行型のファイターになりつつある。
しかし!
それはそれでいいだろう。
鼻血の味と息苦しさを知ったこともキャリアになるし、
ノーフェイントでクリンチに行くとカウンターをもらうことも身をもって学んだし、
目が腫れてくると視界がどうなるのかもまさにその目に焼き付けたはずだ。
はっきり言って大毅に技術的な改善点を求めるのは間違っている。
それは大毅に100mを11秒で走れというようなものだ。
技術的に頭打ちならば、持ち前のタフネスとスタミナを活かしたボクシングに徹するべきで
洗練されたガチャガチャのファイター(何のこっちゃ抹茶に紅茶)の伝統が日本にはある。
今後の目標は明白で、それはずばり川嶋勝重2世だ。
(決して名城になることなかれ!)
大毅に求められるのは泥臭さの美学。
内藤戦の自爆、デンカオセーン戦の惜敗に今回の完敗。
思うところは多かろうがここで腐ってはならない。
以前に大橋会長は八重樫がイーグル京和に完敗した際に
「この試合は30試合分の経験に相当する」と語り、
実際に八重樫は成長を見せ、そして劇的に世界を奪った。
大毅もこの試合を飛躍の契機として、さらなる自信と実力を涵養するのだろう。
八重樫vsポンサワンがなければ、日本の年間最高試合の栄に浴するに足る試合。
オルティアーヌ戦で下がった株もV字回復。
来年この内容の試合を2試合披露できれば熱心なファンは必ず大毅を支持する。