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思索 電子回路 論評等 byホロン commux@mail.goo.ne.jp

クレヨンしんちゃん「戦国大合戦」

2009-10-04 23:48:46 | 音楽・映画
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ! 戦国大合戦」
2002年4月20日 劇場公開
劇場映画シリーズ第10作目(映画化10周年記念作品)
監督:原恵一

前作「おとな帝国の逆襲」も名作として名高いが、この「戦国大合戦」は正にアニメ史に残る名作と言えよう。非常に良質なラブストーリー。これに、しんちゃん的テイストを加えることでオリジナリティ溢れる作品になった。ただしこの作品に限り、しんちゃんが脇役にまわっているので、しんちゃん映画シリーズの番外編とも捉えられる。よって、しんちゃん流の爆笑は無く、ウィットの効いた軽い笑いがさりげなく散在している。

問題のラストだが、よほどの偏屈でない限り、鑑賞する側は廉姫と又兵衛が結ばれてほしいと思うし、制作側もそれがわかっているから応えようとするわけだが、そのため(二人を結ぶ)にこの舞台設定では、又兵衛にこの最後の演技をやってもらうのが最も自然なのだろう。だから頷ける。これは結ばれ得る本質的形態の一つで、究極。

しかしながら、誰に観せるのかという意味(大きな問題)では、制作者は確信犯でもあるから、お小遣いをもらってこれを観に来た小中学生の良い子達に対しては、「ごめんなさい」と謝らなければならないだろう。

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