フィルタ回路こそがオペアンプの真骨頂といえるでしょう。図はバンドパスフィルタの回路です。微分回路と積分回路が合体したものですね(2008/10/16付の記事「微分回路と積分回路」を参照してください)。ですから不完全微分回路と不完全積分回路を別個に作って直列につないでも同じ特性になります。でもオペアンプ1個でできるんだから、1個ですましちゃいましょう。
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バンドパスフィルタ :BPF
ハイパスフィルタ :HPF
ローパスフィルタ :LPF
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バンドパスフィルタの特性は添付のボード線図(赤の実線)のようになります。ボード線図における各ポイントの周波数は次式で求めることができます。
(単位:Hz)
fx1=1/ (2πC1R2) :出力/入力 =1
fo1=1/ (2πC1R1) :カットオフ周波数1
fo2=1/ (2πC2R2) :カットオフ周波数2
fx2=1/ (2πC2R1) :出力/入力 =1
BPFの回路からC2を取外せば不完全微分回路、つまりHPFになり
fo2、fx2が無くなってボード線図は点線で示す(HPF)形になります。
BPFの回路からC1を取外して直結すれば不完積分回路、つまりLPFになり
fo1、fx1が無くなってボード線図は点線で示す(LPF)形になります。
このように、1次のBPF、HPF、LPFはオペアンプ一個で簡単に作れます。フィルタ出力はオペアンプの出力ですから、出力インピーダンスが非常に小さく扱いやすいものです。(つまり出力に低インピーダンスの負荷をつないでも特性は変わりません。また高い次数が欲しければ、そのまま直列に何段もつないでいくことができます)
とても実用的な回路ですから覚えておいて損はないですぞ。
(^^)
関連記事:
微分回路と積分回路 2008-10-16
微分はハイパス、積分はローパス 2007-09-11
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バンドパスフィルタ :BPF
ハイパスフィルタ :HPF
ローパスフィルタ :LPF
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バンドパスフィルタの特性は添付のボード線図(赤の実線)のようになります。ボード線図における各ポイントの周波数は次式で求めることができます。
(単位:Hz)
fx1=1/ (2πC1R2) :出力/入力 =1
fo1=1/ (2πC1R1) :カットオフ周波数1
fo2=1/ (2πC2R2) :カットオフ周波数2
fx2=1/ (2πC2R1) :出力/入力 =1
BPFの回路からC2を取外せば不完全微分回路、つまりHPFになり
fo2、fx2が無くなってボード線図は点線で示す(HPF)形になります。
BPFの回路からC1を取外して直結すれば不完積分回路、つまりLPFになり
fo1、fx1が無くなってボード線図は点線で示す(LPF)形になります。
このように、1次のBPF、HPF、LPFはオペアンプ一個で簡単に作れます。フィルタ出力はオペアンプの出力ですから、出力インピーダンスが非常に小さく扱いやすいものです。(つまり出力に低インピーダンスの負荷をつないでも特性は変わりません。また高い次数が欲しければ、そのまま直列に何段もつないでいくことができます)
とても実用的な回路ですから覚えておいて損はないですぞ。
(^^)
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微分回路と積分回路 2008-10-16
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