今日は、エリック・ドルフィーの伝説的なヨーロッパ・ツアーのライブ録音より、vol.2をチョイスします。
以前紹介した、これまた伝説の、ファイヴ・スポットのライブ録音から、わずか6週間後からスタートしたこのツアーの演奏は、ファイヴ・スポットよりもかなりフリー・ジャズに傾倒した演奏になっており、その辺りが非常に興味をそそります。
では、詳細を…
アルバムタイトル…「エリック・ドルフィー・イン・ヨーロッパ・vol.2」
パーソネル…リーダー;エリック・ドルフィー(fl、as)
ベント・アクセン(p)
エリック・モーズホルム(b)
ヨルン・エルニフ(ds)
曲目…1.ドント・ブレイム・フォー・ミー(テイク1)、2.今宵の君は、3.ミス・アン、4.ローラ、5.ドント・ブレイム・フォー・ミー(テイク2)
1961年9月6日、8日、コペンハーゲンにてライヴ録音
演奏について…まず唯一(CD化に際して追加トラックとなる5曲目のテイク2もそうだが)のフルート演奏となった、冒頭の「ドント~」の序奏から、いきなりドルフィーの世界にタイム・トリップさせられる。
「ドルフィー」は、非常にクリアーで美しいフレーズを奏でてから、すぐさま一気に飛翔して、フルートと言う楽器の持てるキャパシティを全て使い切った演奏がなされる。
バックの3人は演奏途中まではサポーターに徹するが、「ドルフィー」に触発されて、まただんだんドルフィー・ワールドに慣れて来てからは、ピアノの「アクセン」はモーダルでセンシティヴなシングルトーンを奏で、ベースの「モーズホルム」もソロを演じて、この緊張感に満ちたバラードは完成する。
2曲目のスタンダード曲「今宵の君は」は、かなりの急速調で演じられるが、この曲での「ドルフィー」のカデンツァは、超絶技巧で本当に驚愕物です。
まじに、アルトサックスで吹かれる「シーツ・オブ・サウンド」その物ではと思えて、音色に特徴があるので「ドルフィー」の演奏だと分かるが、吹かれたアドリブソロ・フレーズは、まるで「コルトレーン」が乗り移ったかの様な演奏です。
このライヴ録音(vol.2)でのベスト演奏でしょう。
自作曲「ミス・アン」は、「ドルフィー」以下のバックメンバーのソロも緊張感が取れて、かなり余裕が感じられる演奏になっている。
4曲目「ローラ」も、アルトサックスで演じられる超絶技巧のミドルテンポ・バラードですが、このアルバム中で一番ロマンティックな演奏です。
特に後半に入って「アクセン」が「ウィントン・ケリー」ばりの美麗なアドリブを奏でると、「ドルフィー」が触発されて、とてもメロディアスなアドリブで、更にその上を行くソロを奏でてフィナーレとなります。
以前紹介した、これまた伝説の、ファイヴ・スポットのライブ録音から、わずか6週間後からスタートしたこのツアーの演奏は、ファイヴ・スポットよりもかなりフリー・ジャズに傾倒した演奏になっており、その辺りが非常に興味をそそります。
では、詳細を…
アルバムタイトル…「エリック・ドルフィー・イン・ヨーロッパ・vol.2」
パーソネル…リーダー;エリック・ドルフィー(fl、as)
ベント・アクセン(p)
エリック・モーズホルム(b)
ヨルン・エルニフ(ds)
曲目…1.ドント・ブレイム・フォー・ミー(テイク1)、2.今宵の君は、3.ミス・アン、4.ローラ、5.ドント・ブレイム・フォー・ミー(テイク2)
1961年9月6日、8日、コペンハーゲンにてライヴ録音
演奏について…まず唯一(CD化に際して追加トラックとなる5曲目のテイク2もそうだが)のフルート演奏となった、冒頭の「ドント~」の序奏から、いきなりドルフィーの世界にタイム・トリップさせられる。
「ドルフィー」は、非常にクリアーで美しいフレーズを奏でてから、すぐさま一気に飛翔して、フルートと言う楽器の持てるキャパシティを全て使い切った演奏がなされる。
バックの3人は演奏途中まではサポーターに徹するが、「ドルフィー」に触発されて、まただんだんドルフィー・ワールドに慣れて来てからは、ピアノの「アクセン」はモーダルでセンシティヴなシングルトーンを奏で、ベースの「モーズホルム」もソロを演じて、この緊張感に満ちたバラードは完成する。
2曲目のスタンダード曲「今宵の君は」は、かなりの急速調で演じられるが、この曲での「ドルフィー」のカデンツァは、超絶技巧で本当に驚愕物です。
まじに、アルトサックスで吹かれる「シーツ・オブ・サウンド」その物ではと思えて、音色に特徴があるので「ドルフィー」の演奏だと分かるが、吹かれたアドリブソロ・フレーズは、まるで「コルトレーン」が乗り移ったかの様な演奏です。
このライヴ録音(vol.2)でのベスト演奏でしょう。
自作曲「ミス・アン」は、「ドルフィー」以下のバックメンバーのソロも緊張感が取れて、かなり余裕が感じられる演奏になっている。
4曲目「ローラ」も、アルトサックスで演じられる超絶技巧のミドルテンポ・バラードですが、このアルバム中で一番ロマンティックな演奏です。
特に後半に入って「アクセン」が「ウィントン・ケリー」ばりの美麗なアドリブを奏でると、「ドルフィー」が触発されて、とてもメロディアスなアドリブで、更にその上を行くソロを奏でてフィナーレとなります。