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黒人ジャズの最高峰とも言うべき、ジャズレーベルの王道ブルーノートの初期にこの異色のアルバムは誕生した。
リーダー、ピアニストは、ドイツのライプツィヒ出身の女流「ユタ・ヒップ」で、それを白人テナーの名人「ズート・シムズ」がフォローして行くアルバムで、およそブルー・ノートらしくはない。
どちらかと言うと、ヴァーヴやパシフィックなんかに近いサウンド&演奏です。
しかし演奏は、品が良く、適度に寛いだクインテット編成になっていて、バリバリの激しいジャズ演奏とは違いますが、こう言うジャズもたまには良いもんです。
さて、詳細の解説です。
アルバムタイトル…ユタ・ヒップ・ウィズ・ズート・シムズ
パーソネル…リーダー;ユタ・ヒップ(p)
ズート・シムズ(ts)
ジェリー・ロイド(tp)
アーメド・アブダル・マリク(b)
エド・シグペン(ds)
曲目…1.ジャスト・ブルース、2.コートにすみれを、3.ダウン・ホーム、4.オールモスト・ライク・ビーイング・イン・ラヴ、5.ウィー・ドット、6.トゥー・クロース・フォー・コンフォート
1956年7月28日録音
演奏について…お薦め曲は、まず2曲目のスタンダード「コートにすみれを」は、ユタ・ヒップのユーロセンスの品の良いピアノに、これまたズートの品の良いテナーが見事にかみ合い、寛ぎの中にそれぞれがセンスあるアドリブを演じて、とても良い仕上がりの1曲になっている。
同様に、スタンダードの4曲目「オールモスト~」は、上記の二人に加えてトランペットのロイドも、お上品でしゃれたアドリブを演って、この3人のコラボがクインテットの醍醐味を味合わせる。
バックの二人は3人を煽らずにタイム・キーピングに終始するが、スイング感は失わず、影の力持ちに徹していて、好感が持てる。
5曲目「ウィー・ドット」は、2管編成の良い部分を見せつける演奏で、ズートもちょい力を入れたソロを吹き、ロイドもズートに触発されて、ちょいやりあう。
ここでユタ・ヒップはややコードを崩して、変則の抑えて冴えたブロックコードを弾き、2管にアクセントをつける。
オープニング曲「ジャスト~」は、ズート作のブルースだが、どろどろしない、さらりとした白人ブルースには、お洒落なユタのピアノがとても良く合う。
6曲目「トゥー~」も3人の絡みがとてもセンス良く感じる演奏で、ユタの「レニー・トリスターノ」を感じさせるシングルトーンと、余裕と寛ぎで吹き廻すズートに、聴いている者を上手いと思わせる、ロイドのハーモニー的アドリブも素晴らしいの一言です。
リーダー、ピアニストは、ドイツのライプツィヒ出身の女流「ユタ・ヒップ」で、それを白人テナーの名人「ズート・シムズ」がフォローして行くアルバムで、およそブルー・ノートらしくはない。
どちらかと言うと、ヴァーヴやパシフィックなんかに近いサウンド&演奏です。
しかし演奏は、品が良く、適度に寛いだクインテット編成になっていて、バリバリの激しいジャズ演奏とは違いますが、こう言うジャズもたまには良いもんです。
さて、詳細の解説です。
アルバムタイトル…ユタ・ヒップ・ウィズ・ズート・シムズ
パーソネル…リーダー;ユタ・ヒップ(p)
ズート・シムズ(ts)
ジェリー・ロイド(tp)
アーメド・アブダル・マリク(b)
エド・シグペン(ds)
曲目…1.ジャスト・ブルース、2.コートにすみれを、3.ダウン・ホーム、4.オールモスト・ライク・ビーイング・イン・ラヴ、5.ウィー・ドット、6.トゥー・クロース・フォー・コンフォート
1956年7月28日録音
演奏について…お薦め曲は、まず2曲目のスタンダード「コートにすみれを」は、ユタ・ヒップのユーロセンスの品の良いピアノに、これまたズートの品の良いテナーが見事にかみ合い、寛ぎの中にそれぞれがセンスあるアドリブを演じて、とても良い仕上がりの1曲になっている。
同様に、スタンダードの4曲目「オールモスト~」は、上記の二人に加えてトランペットのロイドも、お上品でしゃれたアドリブを演って、この3人のコラボがクインテットの醍醐味を味合わせる。
バックの二人は3人を煽らずにタイム・キーピングに終始するが、スイング感は失わず、影の力持ちに徹していて、好感が持てる。
5曲目「ウィー・ドット」は、2管編成の良い部分を見せつける演奏で、ズートもちょい力を入れたソロを吹き、ロイドもズートに触発されて、ちょいやりあう。
ここでユタ・ヒップはややコードを崩して、変則の抑えて冴えたブロックコードを弾き、2管にアクセントをつける。
オープニング曲「ジャスト~」は、ズート作のブルースだが、どろどろしない、さらりとした白人ブルースには、お洒落なユタのピアノがとても良く合う。
6曲目「トゥー~」も3人の絡みがとてもセンス良く感じる演奏で、ユタの「レニー・トリスターノ」を感じさせるシングルトーンと、余裕と寛ぎで吹き廻すズートに、聴いている者を上手いと思わせる、ロイドのハーモニー的アドリブも素晴らしいの一言です。
Blue Note 1500番台では「ギル・メレ」盤同様、異色の作品ですが、私も90年代にUS盤のCDを購入した時はヘビーローテーションで聴いてましたよ。
まあ東芝EMIさんあたりが、「Paciffic Records」で再発しても違和感ないですね、それではー。