紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

サラ・ヴォーンの「コパカバーナ」

2007-03-31 23:55:33 | ジャズ・ヴォーカル
今日は久しぶりに「ジャズ・ヴォーカル」のアルバムです。
と言っても、私が紹介するアルバムですから、真面目で正統的なジャズヴォーカルではありませんで、極めてラテンに近いヴォーカルアルバムです。
しかし、ヴォーカリストは泣く子も黙る?スーバーヴォーカリストの「サラ・ヴォーン」です。

アルバム・タイトル名…「コパカバーナ」

パーソネル…サラ・ヴォーン(vo)
      エリオ・デルミーロ(g)
      エドソン・フレデリコ(arr)他

演奏曲…1.コパカバーナ、2.ザ・スマイリング・アワー、3.トゥ・セイ・グッドバイ、4.夢見る人、5.ジェントル・レイン、6.テテ、7.ジンジ、8.ダブル・レインボウ、9.ボニータ

1979年10月1日~5日 リオ・デ・ジャネイロにて録音

演奏(曲)について…このアルバムはサラが晩年に力を注いでいた、ブラジル音楽を歌ったアルバムであります。

普通ブラジル音楽と言うと「ボサ・ノヴァ」に代表されるように、ハイパワーなヴォーカルではなく、以前紹介した「ナラ・レオン」のように、語りの歌い手(歌い方)が多いのですが、流石にサラは、歌い方は完全にスーパー・ジャズ・ヴォーカリストそのものです。

演奏方式は、これまたブラジル音楽らしからぬ?ジャズギターがメインの小編成コンボにて演奏されており、さりげなく?サラの歌をアシストしております。
(多少パーカッション系は入ってますけど…)
ですから、このアルバムはジャズヴォーカル好きと、ラテンヴォーカル好き、両方のファンに聴いて欲しいアルバムです。
★勿論ポップス好きの方にも薦めたいです。

さて、お薦め曲ですが、渋系ジャズなら7曲目のジンジがジョビンの曲とは思えないほど、ジャズヴォーカルしています。
サラの歌の上手さにも改めて脱帽です。
それから、個人的には冒頭アルバムタイトル曲の「コパカバーナ」は、逆にラテンラテンしていて、ラテン好きには特にお薦めです。
もう少し推薦曲を紹介しましょう。
5曲目「ジェントル~」は、正しくサラの歌声を聴くための曲で、このアルバムのベストソングかと思います。
8曲目の「ダブル~」もジャズ的解釈の名演・名唱です。
「サタデイ・ナイトに馬鹿集合!」ではなく、「サタデー・ナイトにヴォーカル聴こう!」ですよ!!★お笑い好きには理解して頂けそうなギャグですよ!



天才リー・モーガンの「リー・モーガンvol.3」

2007-03-30 23:46:16 | ジャズ・トランペット
今日紹介のアルバムは、天才トランペッター「リー・モーガン」がわずか18歳の時に吹き込んだブルーノートレーベルの第3段、その名も「リー・モーガンvol.3」です。

今日は先に結論から言いましょう。
このアルバムは「リー・モーガン」登場以前の、元祖天才トランペッター「クリフォード・ブラウン」に捧げたリスペクトアルバムであり、その集大成が3曲目の「クリフォードの思い出」であります。
この曲の作曲は共演者の「ベニー・ゴルソン」で、ジャズ界有数のコンポーザーである彼にとっても「最高傑作」の誉れ高い名曲であります。
この1曲だけでも絶対に聴かねばならない「名アルバム」ですが、全曲ゴルソンの作曲であり、他曲も佳曲が揃っていますので、是非お聴き下さい。

アルバムタイトル…「リー・モーガンvol.3」

パーソネル…リー・モーガン(tp)
      ジジ・グライス(as)
      ベニー・ゴルソン(ts)
      ウィントン・ケリー(p)
      ポール・チェンバース(b)
      チャーリー・パーシップ(ds)

曲名…1.ハサーンズ・ドリーム、2.ドミンゴ、3.クリフォードの思い出、4.メサビ・チャント、5.ティップ・トゥーイング、6.ティップ・トゥーイング(別テイク)

私のブログでは、いつもならアルバムリーダー名に「リーダー;」表記しているのですが、このコンボの実質リーダーは間違いなく「モーガン」ではなく、「ゴルソン」ですので、あえて今回は表記していません。
作曲は上記の通り全曲ゴルソンであり、以前紹介の「カーティス・フラー」の「ブルースウェット」同様、「ゴルソン・ハーモニー」が全開です。
3管編成の妙を是非とも満喫して下さい。

演奏(曲)について…ケリーの哀愁のある、そしてブルージーなトーンは勿論健在であり、チェンバースのボーイング(弓弾き)も、そこここで演奏されて満喫できます。
そして、特筆は、普段は地味目のグライスですが、今回はスーパースター二人「モーガン」「ゴルソン」にひるむことなく、軽めの音色ですが、するどいトーンのアドリブを演じていて、中々良いですよ。
音色的には「マクリーン」にちょっと似た感じで演奏しています。
曲のお薦めは「クリフォードの思い出」はこれ以上の説明は不必要でしょう。
それ以外の曲は全曲ゴルソンハーモニーで統一はされていますが、私的には1曲目の「ハサーンズ~」はオリエンタルというかアラビック(アラビヤ風)で、好きな曲ですし、(ここではグライスはフルートを演奏してます)2曲目の「ドミンゴ」もマイナー調のナンバーで「いかにもゴルソン」で、はまってしまいます。
今宵はモーガンのペットで泣きましょう。


変身アート・ペッパーの「リビング・レジェンド」

2007-03-29 23:44:09 | ジャズ・アルト・サックス
今日は本ブログ開設以来アート・ペッパーの2枚目のリーダーアルバムを紹介しましょう。

以前、少しだけ前説があったのですが、ペッパーは「変身前」と「変身後」とでは、「別人」の様な演奏をした、ミュージシャンでした。
年代で言えば50年代~60年代前半までが、いかにも白人らしいリリカルなそして、軽快な西海岸的アルトサックスを吹いていたのが「変身前ペッパー」です。
その後10年近く、覚せい剤の療養などで、ジャズ界から隠匿生活を送る事となり、1974年に華麗に「復活」を遂げるのです。

その復活の時には、「変身後ペッパー」になり、彼の演奏が激変しておりました。
一言でいうと、アグレッシブでフリーキーな、コルトレーン的モード演奏を奏でるペッパーになっていたのです。
余談ですが、このアルバムではそうでもないですが、この後のライブアルバムなどを聴くと、演奏もコルトレーンの様に、1曲が30分以上の長大なものになって行きます。

ここには、「チョイ悪」から「もろ悪?」いや、「大真面目」なペッパーに変身した演奏を是非お聴き下さい。

アルバムタイトル…「リビング・レジェンド」

パーソネル…リーダー;アート・ペッパー(as)
      ハンプトン・ホーズ(p)
      チャーリー・ヘイデン(b)
      シェリー・マン(ds)

曲目…1.オフェリア、2.ヒアズ・ザット・レイニー・デイ、3.ホワット・ローリー・ライクス、4.ミスター・ヨヘ、5.ロスト・ライフ、6.サンバ・モンモン、7.サンバ・モンモン(別テイク)
1975年8月9日 LAにて録音

演奏(曲)について…まず、ペッパー以外のサイドメンについて言えば、これはもうこの時代のオールスター・メンバーに間違いない。
まず、ベースのヘイデンは以前、アルバム「戦死者達のバラッド」で紹介した。
ベースの音は骨太でありながら、しかしコンポーザーとしての力量も持っているので、音のバランスと構築を考えながらプレイできる、冷静なベーシストである。
ピアノのホーズはこのレコード会社「コンテンポラリー」の看板ピアニスト。
黒人だが、非常に知的な(白人的な)ピアノを奏でる男である。
シェリー・マンも、この時代の白人ドラマーの最高峰の演奏家である。
上記から分かる通り、3人のサイドメンはそれぞれが抜群の技量を持ちながら、冷静さも持っているため、(当人達はしゃしゃり出ずに)あくまでリーダーのペッパーを立てる演奏を行っていて、名サポーターに徹しているのである。
曲についてだが、2曲目のバラッドだけが、アルバム唯一のスタンダード曲であるが、他は全てペッパーのオリジナル曲である。
しかし、唯一スタンダードの、そのバラッドが特に良くてベストトラックです。
ペッパーが、変身前のリリカルさを垣間見せ、とても聴き応えがある。
それ以外では、ホーズのエレピがチョット気にはなるが、サンバ・モンモンは、イタリーらしい良い曲であり、冒頭の「オフェリア」が哀愁ある曲調で、個人的にはお気に入りの一曲です。



キス・オブ・ファイヤー~ハロルド・メイバーン・トリオ

2007-03-28 22:49:54 | ジャズ・ピアノ・ソロ~トリオ
今日はかつてのモダン・ジャズ全盛時代に、名脇役ピアニストとして活躍していた、ハロルド・メイバーンが、(うん?十年振りに)リーダーとして出したアルバムであり、彼の代表作でもある名盤を紹介しましょう。
※メイバーンが出しためいばん(名盤)って、だじゃれかい!
個人的には、メイバーンと言えば、ハンク・モブレーの代表的なアルバムの「ディッピン」での「リカード・ボサノヴァ」で、飛切りファンキーなラテンタッチのアドリブパートを奏でているのを思い出します。
ちなみに、このアルバムの8曲目でもリカード~を再名演してますけどね。
とにもかくにも、あの全盛期と変わらない元気でファンキーなブロックコードを繰り出して、素晴らしいアルバムを完成させてくれたので、是非聴いて下さい。

アルバムタイトル…「キス・オブ・ファイヤー」

パーソネル…リーダー;ハロルド・メイバーン(p)
      ナット・リーブス(b)
      ジョー・ファンズワース(ds)
☆スペシャルゲスト…エリック・アレクサンダー(ts)曲後の★は参加曲です。

曲目…1.ハウ・イン・センシティブ★、2.イッツ・ア・ロンサム・オールド・タウン、3.ナンシー★、4.バグス・グルーブ、5.ブルー・ボッサ、6.黒いオルフェ、7.チーズ・ケーキ★、8.リカード・ボサノヴァ、9.キス・オブ・ファイヤー、10.ブラジル★

2001年12月2日録音 東京、BSTスタジオ

演奏(曲)について…このアルバムの解説&帯説明をかの寺島先生がされているのだが、理由は充分に分かる。
まず、上記の演奏曲が最高だ!
私の好みを言っても、5曲目「ブルー・ボッサ」、6曲目「黒いオルフェ」、8曲目「リカード・ボサノヴァ」などは、自信が選ぶ名曲ベスト10に全部入れたい曲であり、メイバーンの演奏もこれに負けずに素晴らしい。
他にも、マイルス作曲の名曲、4曲目の「バグス~」やラテンの名曲「ブラジル」、そしてアルバムタイトル曲の「キス・オブ~」など、聴き所満載であり、アルバム自体のコスト・パフォーマンスもメチャ高い。
特にキス・オブ・ファイヤーのタンゴは最高ですが、この中のベスト1は、やはり弾きなれた「リカード~」でしょうか。
アレクサンダーは、一昨日紹介のデクスターが作曲した、「チーズ~」でごっつ良い演奏をしてますので、ts参加のベスト1はこの曲でしょうね。

そして、最新録音と言う事もあり、オーディオ的にも良い音してますし、ジャケットもサイケな女性で、何やら怪しい色香を醸し出しているし、とにかく大お薦めなアルバムです。


今日はJ-POPの名盤、中森明菜の「歌姫2」です。

2007-03-27 23:55:01 | J-POP
今日は数年前発売された、歌姫;中森明菜のカヴァーアルバム「歌姫2」の紹介です。

中森明菜…1980年代後半から10年近く歌謡界に君臨した名歌姫である。
ヒット曲多数(少女A、セカンドラブ、北ウィング、飾りじゃないのよ涙は、ディザイアー、など多数)

デビュー時はアイドル歌手だったが、類稀な歌唱力とややミステリアスな「つっぱり路線」から百恵ちゃんの再来とも言われ、2年連続レコード大賞を獲得するなど、若くして歌謡会の頂点に立つが、その後の自殺未遂などのスキャンダルから、第一線から名を聞かれなくなっていた。
このアルバムは久しく名を聞かなかった、彼女の復活を告げる、そして彼女の歌唱力を前面に押し出した、他歌手の曲を歌ったカヴァーアルバムである。

曲目…1.Opening、2.黄昏のビギン、3.桃色吐息、4.アデュー、5.別れの予感、6.シングル・アゲイン、7.色彩のブルース、8.秋桜、9.異邦人、10.乙女のワルツ、11.瑠璃色の地球、12.Ending

お薦め曲…あくまでも個人的趣味であるが、まず、何と言っても本家「エゴ・ラッピン」には若干及ばないが、「色彩のブルース」である。
それから、庄野真代の「アデュー」と、久保田早紀の伝説の名曲「異邦人」がこれに続くか?と言う感じである。
中森明菜のややハスキーで、女性の中では低音域の声質にこれらの曲はマッチしている。
それから、百恵二世の面目躍如と言える「秋桜」も勿論良い。

しかし、このアルバム全体を聴いて思うのだが、一言で言うと「枯れた味わい」が魅力のアルバムだが、彼女の全盛期を知る者としては、物足りないと言うか、寂しいと言った方が分かり易いかな。
全盛期の彼女は、ミステリアスだったが「女王」として他者を寄せ付けない圧倒的な迫力があり、どの歌にも自信がみなぎっていた。
だが、明菜の別の魅力を発見できる楽しさがあるアルバムである事は間違いない。



豪放テナーの漢、「デクスター・ゴードン」のアワ・マン・イン・パリ

2007-03-27 00:07:46 | ジャズ・テナー・サックス
50年以上骨太なテナーを吹き続けた、偉大なるテナー・マン「デクスター・ゴードン」のアルバムを今晩は紹介しましょう。

デクスターは40年代~50年代前半にかけては、「ビ・ヴァップの開祖」チャーリー・パーカー等と共演も多く、時代をリードしていたのですが、50年代後半からジャズ界の主流になったモード・ジャズ時代になってから、一時不遇の時を過ごします。
そう言った中で、年下のコルトレーンに共鳴してモードをマスターして、ジャズ界に復帰したのが、このアルバムと言っても過言ではない。

アルバム・タイトル名…「アワ・マン・イン・パリ」

パーソネル…リーダー;デクスター・ゴードン(ts)
      バド・パウエル(p)
      ピエール・ミシュロ(b)
      ケニー・クラーク(ds)

曲目…1.スクラップル・フロム・ジ・アップル、2.ウィロー・ウィープ・フォー・ミー、3.ブロード・ウェイ、4.ステアウェイ・トゥ・ザ・スターズ、5.チュニジアの夜、6.わが恋はここに、7.ライク・サムワン・イン・ラブ

演奏(曲)について…一昨日紹介したが、この時代やはり「天才バド・パウエル」と言えども、病魔には勝てないのか全盛期の「煌めき」は無い。
が、しかし(曲によりけりだが)健闘はしている。
その中であくまで私の好みだが、デクスターのソロで、途中サマータイムを引用した5曲目の「チュニジアの夜」と、バドが健闘しているバラードの「ステアウェイ~」の2曲がお薦めである。
次いでは、1曲目、2曲目が豪放でデクスターが、テナーをブイブイ言わせているので、これも聴き物である。

帰ってきた二人の天才のガチンコ勝負を聴いて下さい。

寺井尚子~「ジャズ・ワルツ」

2007-03-25 23:40:46 | ジャズ・ビッグバンド・その他
今日は飛切りイージー・リスニング的な「ジャズ・アルバム」を紹介しましょう。

アルバム名は「ジャズ・ワルツ」

日本人のジャズ・ヴァイオリニストの寺井尚子のアルバムです。
ジャズ・ヴァイオリンと言うと、世界的にも中々認知されている人ってやはり少ないですよね。
かつては、「ステファン・グラッペリ」ぐらいしかいなかった様な気がします。
その中で、寺井は日本で最も有名なジャズ・ヴァイオリストでしょう。
まぁ、ヴァイオリンを演っている人は、当然クラシックの素養のある人です。
この寺井尚子も勿論、しかりです。
彼女は体は小柄で女性ですが、中々パワフルな音を奏でるアーチストです。
それでは詳細についてご説明しましょう。

パーソネル…リーダー;寺井尚子(vln)
      北島直樹(p、org)
      細野義彦(g)
      ジャンボ小野(b)
      中澤剛(ds)

曲目…1.ジャズ・ワルツ、2.アパッショナータ~情熱、3.ダニー・ボーイ、4.ラグな気分で、5.魅惑のワルツ、6.貴婦人のタンゴ、7.風に舞う、8.砂の記憶、9.ヒット・アンド・アウェイ、10.アイ・ミー・マイン、11.チルドレン

演奏(曲)について…このアルバムでの僅差のベスト1は、寺井自身のオリジナル作曲の8曲目「砂の記憶」か。
これぞヴァイオリンといった、もの悲しいトーンの演奏とマイナーな曲調が心に沁みる。
それから、これと双璧なのがピアニスト北島作曲の6曲目「貴婦人のタンゴ」。
ヴァイオリンで演じる、哀愁のタンゴが悪かろうはずは無い。
次いで魅力的なのは、急速調の演奏の9曲目「ヒット~」は、いかにもギターの細野の作曲らしく、このアルバム随一のジャズギターを前面に押し出した演奏であり、10曲目のジョージ・ハリソンの曲もとてもブルージーでジャズらしい演奏である。
北島のオルガン演奏も秀逸で隠れた?ベストトラックかも。
アルバムタイトルの冒頭を飾る「ジャズ・ワルツ」も、20世紀を代表するロシア出身のショスタコービッチ作曲のクラシック曲ですが、かなりジャズしていて魅力があります。

思い切り「イージー・リスニング的」と文頭で言いましたが、よくよく聴くと、本格的にジャズしてます。
お薦めの一枚ですよ。

バド・パウエル~「シーン・チェンジス」

2007-03-24 23:33:35 | ジャズ・ピアノ・ソロ~トリオ
今日は「ブルー・ノート」レーベルのピアノトリオの超名盤、バド・パウエルのシーンチェンジスを紹介します。

アルバムタイトル名…「シーン・チェンジス」

パーソネル…バド・パウエル(p)
      ポール・チェンバース(b)
      アート・テイラー(ds)

1958年12月29日録音

曲目…1.クレオパトラの夢、2.ドゥイド・ディード、3.ダウン・ウィズ・イット、4.ダンスランド、5.ボーデリック、6.クロッシン・ザ・チャンネル、7.カミン・アップ、8.ゲッティン・ゼア、9.シーン・チェンジス、10.カミン・アップ

演奏(曲)について…バド・パウエルは1940年代後半~50年代前半の「ビ・ヴァップ時代」に、ジャズピアニストとしての名声の頂点を極めた男である。
しかし、このアルバム録音の頃(1950年代中盤から生涯を閉じる60年代まで)は、ひどく持病の「精神病」に悩まされていたのであるが、このアルバムは奇跡的にも名演を奏でている。
このアルバムの名声を不動にしたのは。偏に冒頭の「クレオパトラの夢」につきる。
演奏を聴けば分かるが、作曲の題材(モチーフ)になったのは、名曲「枯葉」であり、またクレオパトラ~は約25年も前だが、某不動産のCMに使用された事もあるほど、日本人の好みに合うマイナー調の佳曲である。
この1曲だけでも「買い」のアルバムなのだが、他の曲も中々楽しませてくれる。
その中では、7曲目がこのアルバム1の大作でもあり、次点評価であろうか。
そして、2~4曲目まで、また8曲目&アルバムタイトル曲は、バドのピアノを満喫できる、ミドル~アップテンポの小粋でブルージーな演奏である。
ややワンパターン?なのが、少し気になるけどね…。
しかしながら、天才の名演を聴いて下さい。

PS…本日のフィギュアスケートの日本女子舞姫3人(安藤選手金メダル、浅田選手銀メダル、中野選手5位入賞)おめでとうございます。
シンクロジャパン女子団体、銅メダルおめでとう。
それにしても日本女子はすごい!! 感動したぜ!



くつろぎのジャズをどうぞ!ジェリー・マリガン~ナイト・ライツ

2007-03-23 22:57:22 | ジャズ・(他)サックス
昨日はフリー・ジャズの扉を開けましたが、踏み出しはまだ一歩だけにしておきましょう。
そこで今日は既定路線に戻って、「飛切りのくつろぎジャズ」を紹介しましょう。

アルバムタイトル名…「ナイト・ライツ」

パーソネル…リーダー;ジェリー・マリガン(bs、p-1)
      アート・ファーマー(tp、flh)
      ボブ・ブルックマイヤー(tb)
      ジム・ホール(g)
      ビル・クロウ(b)
      デイブ・ベイリー(ds)
      1曲目~6曲目(ジェリー・マリガン・セクステット)
      
      ジェリー・マリガン(cl)
      ピート・ジョリー(p)   
      ジョニー・グレイ(g)
      ジミー・ボンド(b)
      ハル・ブレイン(ds)
      7曲目のみ(ジェリー・マリガン・クインテット)

曲目…1.ナイト・ライツ(1963)、2.カーニヴァルの朝、3.ウィー・スモール・アワーズ、4.プレリュード ホ短調、5.フェスティヴァル・マイナー、6.テル・ミー・ホエン、7.ナイト・ライツ(1965)

演奏(曲)について…ジェリー・マリガンはピアノレスの変則コンボを好むプレイヤーである(1曲目だけは、バリトン・サックスを吹かずに、自らピアノを弾いているが…)
マリガンのバリトンサックスと、ファーマーのウォームなトランペット(フリューゲル・ホーン)は、「くつろぎのジャズ」としてこれ以上にないマッチングを見せる。
お薦め曲は、かつてFM東京の番組でテーマ曲として使われたことがある4曲目と私が大好きなカーニヴァルの朝(黒いオルフェ)が双璧であります。
次いで、このアルバムの中で最もジャージーで、「ジム・ホール」が名演している5曲目が抜群の聞き物です。
それから、オープニングとエンディングのアルバムタイトル曲の、編成&編曲の違いの妙を聞き比べるのもお楽しみです。

昨日紹介のアルバムとは対極を成すような、本アルバムを堪能すべし!


いよいよジャズ狂の世界へ突入のアルバム紹介!

2007-03-22 23:40:19 | ジャズ・テナー・サックス
今晩、とうとう「ジャズ狂への道」の扉が開かれます。
ここで、引き返すも踏み出すのも、皆様の自由です。
ここからの道のりが、楽しいか?苦しいか?はあなた方次第です。
私は何も指示しませんので、全てご自分達で判断して下さい。

さて、今日紹介のアルバムは、所謂「フリー・ジャズ」と言われるカテゴリーに属しています。
「神コルトレーン」が、生涯の後半に身を置いた世界の音楽です。
初めて聴く方には、ただの騒音にしか聞こえないかもしれません。
逆にジャズとはこう言うものなのかと目から鱗が落ちて、改めてジャズの奥の深さと可能性に、今迄以上の希望を見出す可能性もあります。
しかし、一つだけご意見を申し上げますと、「フリー・ジャズ」が分けわかんなくても、ジャズを嫌いにならないで下さい。
今迄紹介してきた、ポピュラー曲の多い、メロディアスなアルバム(曲)だけを選んで聴くことも、立派な「ジャズ通」なのです。
☆何度も紹介している、ジャズ評論家の「寺島氏」はこう言った「ジャズ評論家」「ジャズ愛好家」の最たる方です。

では、本日のアルバムを紹介します。

アルバムタイトル名…「ワン・フォー・ザ・トレーン」

パーソネル…リーダー;アーチー・シェップ(ts)
      ラズウェル・ラッド(tb)
      グレチャン・モンカー(tb)
      ジミー・ギャリソン(b)
      ビーバー・ハリス(ds)

演奏曲…1.ワン・フォー・ザ・トレーン パート1
    2.ワン・フォー・ザ・トレーン パート2

1967年10月21日 ドイツ、ドナウェッシンゲン音楽祭でのライブ録音

演奏曲について…アルバムタイトル名通り、シェップが、師「ジョン・コルトレーン」へ追悼を捧げた、一種のトリビュートアルバムである。

演奏曲は、勿論フリー演奏中心ではあるが、そんなに聴きにくくは無い!
なぜなら、フリー演奏していながらも、有名なアドリブとして、昨日紹介したウェスのアルバムにも入っている「いそしぎ」を、パート2の方で突然演奏する所があるからである。
私がフリー系のこのアルバムを紹介した意図もここにある。
個人的見解だが、フリーと言っても演奏曲において、やはりメロディアスな曲調(さび)は欠かせないと思うし、フリーでも所々で、ラテン調のリズムに変わったりして、ただの「五月蝿いだけの演奏」とは一線を規しているのです。

怖いもの見たさの、ジャズ好奇心旺盛な方、是非このアルバムにチャレンジすべし。

ただいま!沖縄から帰ってきました。ウェス・モンゴメリー~「バンピン」

2007-03-21 23:56:40 | ジャズ・ギター
みなさん、沖縄出張から帰ってきました。
美ら海水族館のマンタやジンベイ鮫を見て、沖縄のきれいな海も見て、心癒されましたので、またブログを書きますよ。
今日は、私の大大大好きなアーティストでありながら、まだリーダーアルバムを紹介していなかった、ウェス・モンゴメリーが満を持して登場です。

アルバムタイトル名…「バンピン」

パーソネル…リーダー;ウェス・モンゴメリー(g)
      ドン・セベスキー(編曲・指揮)
      ボブ・クランショー(b)
      ヘリシオ・ミリトorグラディ・テイト(ds)
      キャンディド・キャメロ(ボンゴ・コンガ)
      ロジャー・キャロウェイ(p)
      その他…(vl)(vc)(harp)等 ストリングス

曲目…1.バンピン、2.テア・イット・ダウン、3.ア・クワイエット・シング、4.コン・アルマ、5.いそしぎ、6.ミ・コサ、7.雨の日に、8.マスティ

演奏(曲)について…ウェス・モンゴメリーは、史上最高のジャズギター奏者と言っても過言ではない。
いや、史上最高のジャズ・ギタリストである。
ピックを使わない、親指中心のピッキング演奏、そして彼の真骨頂の革新的ギター演奏の、通称「オクターブ奏法」を確立した、稀代のミュージシャンである。
私はウェスが大好きなので、彼のアルバム、演奏全てがフェイバリットなのだが、ウェスも以前に紹介した、「アート・ペッパー」や「マイルス・デイヴィス」等の様に、演奏時代(所属レーベル)によって評価が分かれる演奏家である。
その中でこのアルバムだが、巷の評価は低い方に属するであろう。
多くのジャズ評論家(ジャズ好き)は、彼のベスト時代はデビュー間もない、「リバーサイド」レーベルの諸アルバムに残っている演奏と述べている。
このアルバムの様に、「ヴァーブ時代」の彼は、「フュージョンの入口」に足を踏み入れており、この後は、更に評価が真っ二つに分かれる(フュージョンそのものと言える)「A&M」時代へと突入する。
何度も言うが、私は「ブルージーでバッピッシュ」な「初期ウェス」も評価するし、「コマーシャリズム」に染まったとされる、BGM的でフュージョンなウェスも評価している。

そこでこのアルバムだが、ずばり「買い」である。
通のジャズ好きなら、マイナー・ブルースのタイトルアルバム曲「バンピン」はたまらないし、唯一のコンボ作品の2曲目は、最も初期のウェスに近い「真相ウェス」の名演である。
逆に私の様な「軟派ジャズでもOK」と言う人には、名画の挿入曲の「いそしぎ」や「雨の日に」、バラードの3曲目なんかも良い。
しかし、この中のベスト1は、ジャズとは思えないほど、美的(絵画的)な6曲目の「ミ・コサ」だと言いたい。
ウェス…硬軟両刀使いの、何と恐ろしいミュージシャンだ!

コルトレーンの2回目の紹介「ソウルトレーン」

2007-03-17 18:40:03 | ジョン・コルトレーン
いよいよ、「神コルトレーン」の2回目の紹介をしましょう。
今回がブログ開設依頼、初めてのリーダーアーチストの重複の紹介ですので、記念すべき第1号は、やはり「ジョン・コルトレーン」でしょう。
アルバム名…「ソウルトレーン」
コルトレーンの「プレスティッジ時代の最高傑作」と言われているアルバムです。
この時代ですと、神は進化の一途を遂げている最中ですが、「シーツ・オブ・サウンド」が完成の域に達し、努力の人がいよいよ時代の寵児になる扉を、開け始めたと言った所でしょうか。
このアルバム(演奏&曲)は、やはりインパルス時代に比べては当然ながら、この後すぐに突入するアトランティック時代と比べても、スタンダード曲が多いので、一般の方々にも分かり易く、聴き易いです。
私は大袈裟に「神・神」言ってますが、「咬み咬みのが正しいか?(笑)」この頃は、本当に真面目なただのテナー吹きですので、本当に素晴らしい、そして人間らしい?演奏です。
ですので、広く皆様にお薦めしたいのです。

パーソネル…リーダー;ジョン・コルトレーン(ts)
      レッド・ガーランド(p)
      ポール・チェンバース(b)
      アート・テイラー(ds)

演奏曲…1.グッド・ベイト、2.アイ・ウォント・トゥ・トーク・アバウト・ユー、3.ユー・セイ・ユー・ケアー、4.テーマ・フォー・アニー、5.ロシアの子守唄

演奏について…巷のベストトラックは、冒頭のグッド・ベイトと言われています。
ここでのトレーンは、苦境に己を追い込む普段と違って、くつろぎや余裕を感じさせる、ロリンズ的なおおらかな演奏をしています。
しかし、私のベストトラックは、曲名とは全く逆の演奏をしている、「ロシアの子守唄」です。
とにかく急速調で、とても眠る気になりません(笑)が、トレーンの超絶技巧「シーツ・オブ・サウンド」のアドリブ(カデンツァ)に圧倒されて下さい。
それから2曲目「アイ・ウォント~」も超名演です。
☆この演奏も巷でも超名演ですね。
小曲4曲目のバラード演奏も良いので、いつものフレーズ、ワンパターンですが、愚演、愚曲なしの大大推薦アルバムなんですよ!

ページ・ワン~ジョー・ヘンダーソン

2007-03-15 23:32:33 | ジャズ・テナー・サックス
今日は私の大好きなアルバム、「ジョー・ヘンダーソン」の「ページ・ワン」を紹介します。

このアルバムは、テナーサックス奏者ジョー・ヘンダーソンのブルー・ノート・レーベルのデビュー作であり、彼の代表作でもあります。

アルバムタイトル名…ページ・ワン

パーソネル…リーダー;ジョー・ヘンダーソン(ts)
      ケニー・ドーハム(tp)
      マッコイ・タイナー(p)
      ブッチ・ウォーレン(b)
      ピート・ラロカ(ds)

曲名…1.ブルー・ボッサ、2.ラ・メンシャ、3.ホーム・ストレッチ、4.リコーダー・ミー、5.ジンリキシャ、6.アウト・オブ・ザ・ナイト

録音…1963年6月3日

演奏者・演奏曲について…
このアルバムの価値を不動にしているのは、何と言ってもオープニングの「ブルー・ボッサ」である。
いかにもドーハムの作曲らしい哀愁あるマイナーメロディを、新進気鋭のヘンダーソンとその作曲者ドーハムの2管で、ボサノヴァを演ってるので言うことなしです。
個人的には、ジャズ史に残る名曲の一つと言いたい。
2曲目はコルトレーンを敬愛しているヘンダーソンの渾身のバラード演奏が心に沁みる。 
3曲目は疾風の如く駆ける、モーダルでアップテンポのブルース。
4曲目のヘンダーソンオリジナルのボサノヴァも抜群に良いのでお薦め。
個性的な5曲目、マイナーのブルースの6曲目もそれぞれ楽しめる。
演奏家について言えば、コルトレーンカルテット加入前の、若手ナンバー1ピアニストの「マッコイ」や、同じくこの当時のブルー・ノートでの若手ナンバー1ドラマーの「ラロカ」は説明要らずでしょう。
「ケニー・ドーハム」は名作曲家であり、トランペッターとしても一流ではあるが、彼の気性なのかサイドメン的にレコーディングに参加する事が多い、どちらかというと、アーチストと言うより、「ペット職人」である。

このアルバム、多くの方に是非とも聴いて頂きたいですね。       

アビー・リンカーン~ザッツ・ヒム!

2007-03-14 22:58:29 | ジャズ・ヴォーカル
2週間ほど前だろうか。
私はCD(LP含む)を約2,500枚所有していて、その内ジャズが約1,200枚で、その中でボーカル物は余り多くないと言いました。
その少ないボーカル物から、先日ケイコ・リーのアルバムを紹介したところ、思いの外好評だったようです。
ですから、今日もジャズ・ボーカルの名盤を一つ紹介しましょう。

アルバム名…ザッツ・ヒム!

パーソネル…アビー・リンカーン(vo)
      ケニー・ドーハム(tp)
      ソニー・ロリンズ(ts)
      ウィントン・ケリー(p,b)
      ポール・チェンバース(b)
      マックス・ローチ(ds)

演奏曲…1.ストロング・マン、2.ハピネス・イズ・ジャスト・ア・シング・コールド・ジョー、3.マイ・マン、4.テンダー・アズ・ア・ローズ、5.ザッツ・ヒム!、6.アイ・マスト・ハヴ・ザット・マン、7.ポーギー、8.女が男を愛する時、9.愛さないではいられない、10.ドント・エクスプレイン、11.アイ・マスト・ハヴ・ザット・マン(テイク3)、12.ポーギー(テイク1)
  ☆11&12はCDボーナストラック

録音1957年10月28日 NYにて

演奏(曲)について…まず演奏者を見て気付いてくれただろうか?
バックのミュージシャン…すごい!すごすぎる。
当時は、リバーサイド・ジャズ・オールスターズと言ったらしいが、まぁ誰が聞いても、リバーサイド(レコード会社)のオールスターには間違いないでしょう。
私の毎日のこのブログででも、殆どの連中をリーダーアルバムの聴き物として、既に紹介しています。
正直に言いますが、「アビーの声質」は私は嫌いです。
あまり聴く気になれない歌声なんですよ。
☆アビー・ファンの方ごめんなさい。
ですが、このアルバムはずばりバックのメンバー(の演奏)で聴くアルバムでしょう。
アビー(の声質)が好きでこのアルバムを聴くなら、ナンバー1は無伴奏で歌う4曲目のテンダー~で決まりです。
しかし、私はそんなもったいないことはしませんし、逆にそれは愚かに思いますので、バックのスーパースターズが伴奏でありながら、渋くひっそりと主張している、1曲目、それからチェンバースの弓弾きがおしゃれな3曲目はまずまずお薦め。
タイトル曲の「ザッツ・ヒム!」はロリンズで聴く曲です。
そしてこのアルバムの極め付けは、ズバリ6曲目のアイ・マスト~です。
冒頭の元旦那のローチのドラミング、ケリーのピアノ、ドーハム、ロリンズのアドリブにジャズ魂を見よ!
これで決まりよ!(スロット鬼武者のミシェルの決め台詞だなぁ)

アントニオ・カルロス・ジョビン~潮流+4

2007-03-13 23:55:27 | ラテン・インストゥルメンタル
ボサノヴァ最大の作曲家、アントニオ・カルロス・ジョビンの代表作の一つで、ジャズ色が濃いと言われている名盤です。

アルバムタイトリ名…Tide(潮流)

パーソネル…アントニオ・カルロス・ジョビン(g,p,key)
      ジョー・ファレル(fl,sax)
      アービー・グリーン(tb)
      エルメート・パスコアール(fl)
      ジェリー・ドジオン(as)  
      ロン・カーター(b)
      ジョアン・パルマ(ds)
      アイアート・モレイラ(per)
      エウミール・デオダード(p,arr,cond)

録音1970年3月~5月、ニュージャージー、ヴァン・ゲルダー・スタジオ

曲名…1.イパネマの娘、2.やさしき調べ、3.テーマ・ジャズ、4.スー・アン、5.リメンバー、6.潮流、7.タカタンガ、8.カリベ、9.ロッカナリア、10.テーマ・ジャズ(別テイク)11.潮流(別テイク)、12.テーマ・ジャズ(別テイク)、13.テーマ・ジャズ(フル・マスター・テイク)

演奏者(曲)について…サウンド的にはこの頃流行の、いかにも70年代初期フュージョンといった感じだが、演奏は悪くない。
その理由として、ボサノヴァの神様、ジョビンは言うに及ばず、取り巻きのミュージシャン達が素晴らしい。
まず名アレンジャーのデオダードの、センスある編曲(ストリングス、ホーンアンサンブル…等)と、セルジオ・メンデス・ブラジル66のメンバーだったパルマ。
マイルス・グループやウェザー・リポートにグループ入りしたパーカッショニストのモレイラ。
ブラジルのフルートの鬼才、パスコアール。
そして、ベースの大巨人、ロン・カーターの参加である。

お薦め曲だが、このCD版では4曲のテイクが入っている「テーマ・ジャズ」は良い。☆その中ではやはり「本採用テイク」が一番か?
タイトル曲の「潮流」は心地よいメロディーが買いか。
しかし、私の一押しは、9曲目の「ロッカナリア」がモレイラのパーカッションを前面に打ち出していて、ジョビンのピアノもハイセンスで最も良い感じがする。
名曲、イパネマ~や、フルートのパスコアールを立てたやさしき調べも良いです。