紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

ジェリー・マリガン~ジェル

2007-06-16 23:56:43 | ジャズ・(他)サックス
今日は、バリトン・サックスの名手、ジェリー・マリガンの飛切りセンスの良いアルバムを紹介します。

アルバムタイトル…ジェル

パーソネル…リーダー;ジェリー・マリガン(b-sax)
      トミー・フラナガン(p)
      ベン・タッカー(b)
      デイブ・ベイリー(ds)
      アレック・ドーシー(conga)

曲目…1.capricious、2.here I’ll stay、3.inside impromptu、4.you’ve come home、5.get out of town、6.blue boy、7.lonly town

演奏について…個人的にお薦めナンバー1は、1曲目のスタンダード「カプリコーン」がお気に入りです。
マリガンのバリトン・サックスと、フラナガンのセンス良いピアノが、寛ぎのラテン調のリズムに乗って、きっと貴方の心を癒してくれますよ。

それから、もろラテン度100%の、7曲目「ロンリー・タウン」は、気分ノリノリにさせてくれて、とても楽しい曲です。
特にラテン・リズムの重鎮、ベン・タッカーのベースが、メンバー全員をグイグイと引っ張って、終曲を飾るのに相応しい演奏です。

2曲目「ヒヤー~」は、マリガンの余裕綽々のバリトンに、コンガのドーシーが上手に絡んで、とても品の良いラテン・ジャズに仕上っています。
マリガンのこの余裕は、他の演奏者には無い、ある種の個性と言って良いかもしれません。

3曲目「インサイド~」は、コンガ入りの長調のバラードで、マリガンにとっては、正しく得意分野の演奏でしょう。
ここでのマリガンは、ちょっとファイトした演奏で吹くのですが、受けるフラナガンのピアノは、とても落ち着いていて優しい演奏で、この対比が良いですね。

4曲目「ユーヴ~」は、コンガが入っていますが、4ビートの正統的なジャズを演っており、ここではベイリーがシンバルを中心として、淡々とリズムを刻んでいるだけですが、そこが逆に一本筋通った男らしさが見えます。