紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

日本のフォルクローレをリードする…グルーポ・カンタティ~風の語らい

2007-11-09 23:46:08 | ラテン・ヴォーカル
グルーポ・カンタティ…日本のフォルクローレ・シーンを牽引している、エルネスト河本が率いる、ラテン・グループ
このアルバムは1999年8月~9月にかけて、ボリビアで録音された。

メンバーのオリジナル曲とラテンのスタンダードが程好く混在して、聴き応えの有るアルバムに仕上がっています。

このアルバムの購入の決め手は、ずばり…私が敬愛する「竹村淳」先生が解説を書かれている事です。(単純明快!)
師の推薦されるラテン曲、アルバムはノー・プロブレムで良作品ばかりなので、皆様もご参考にされてはどうでしょう?

余談ですが、3年前までやっていた、NHK・FMのミュージック・プラザのラテン解説は、私のFMベスト1番組です。

アルバムタイトル…風の語らい

パーソネル…リーダー;エルネスト河本
      島田静江
      菅沼由隆
      山下“TOPO”洋平

曲目…1.果てしなき道、2.もう一度あなたのもとへ、3.きらめく川、4.あの約束、5.カミオネッタに乗って、6.蜃気楼の歌、7.ラ・ビキーナ、8.ワイナ・ポトシ、9.タローペの花、10.カラササヤ、11.ラ・プリマベーラ、12.アメ・タウナ、13.カスカリータ、14.風の語らい

1999年8月~9月 サンタ・クルス カロリーナ・レコード・スタジオにて録音

原盤DIVINA  発売…テイクオフ
CD番号…TFK-2909

演奏について…ごめんなさい。明日書きます。(失礼)

女優、ジェニファー・ロペスが送るラテン・ポップス第2弾~J.LO

2007-09-23 23:51:08 | ラテン・ヴォーカル
今日は一寸毛色の変わったアルバムを紹介しましょう。
ハリウッド人気女優にして、ラテン・ポップ歌手としても不動の地位を築いた、「ジェニファー・ロペス」が世に出した、セカンド・アルバムがそれです。
飛切りポップな歌に踊って下さい。

アルバムタイトル…J.LO

シンガー…ジェニファー・ロペス(vo)

曲目…1.Love Don’t Cost A Thing、2.I’m Real、3.Play、4.Walking On Sunshine、5.Ain’t Funny、6.Carino、7.Come Over、8.We Gotta Talk、9.That’s Not Me、10.Dance With Me、11.Secretly、12.I’m Gonna Be Alright、13.That’s The Way、14.Dame(Touch Me)、15.Si Ya Se Acabo、16.I’m Waiting

原盤…SME Records 発売…ソニー・ミュージック・エンタテインメント
CD番号…SRCS-2341

曲について…ラテン大好きな私がお薦めするのは、やはりポピュラー畑の曲よりも、絶対的にラテンの香りがぷんぷんする曲になりますね。
それと当然、ジャジーな感じのする曲があれば、それも迷わずにお薦めします。
個人的な主観が大半占めると思いますが、ご勘弁ください。

さて、その様な前置きの中で、推薦したい曲(歌)ですが、14曲目「Dame」は、モロ・ラテンでググッと来る、いけいえの佳曲です。
男性歌手「Chayanne」とのデュエット曲で、題名を連呼すると、「ダメ」「ダメ」と聴こえて、とても印象的なスペイン語で歌われる、エロティシズムがぷんぷんの色香漂うメロディが堪らん魅力。

次いで15曲目「Si Ya~」も、フラメンコチックなアコースティックばりばりの演奏に導かれて、「ロペス」が、お色気有る、甘い歌声で歌ってくれます。
やはり、女優だけあってその歌声は、正しく女豹の様にしなやかです。

5曲目「Ain’t~」…「マドンナ」の名作アルバム「トゥルー・ブルー」に収められた名曲「ライスラボニータ」そっくりな佳曲で、私の琴線くすぐり捲り。
更に言えば「ロペス」の方が、歌声の色香は「マドンナ」よりも無いけれど、歌自体は上手いので、バックのアコスティック・ギターの名伴奏にも負けていない。
是非聴いて欲しい1曲です。

6曲目「Carino」…これも私的に、ど真ん中の直球ストライク!!
男性陣が「カリーニョ」と言うフレーズをコーラスして、バックではパーカッションが熱演し、そして「ロペス」を高揚させる。
「ロペス」もそれに応えて、彼女としては相当の熱唱をしている。
中途のトランペットのソロなども、ラテンの規範的な演奏でグッと来ます。

11曲目「Secretly」は、ピアノだけによる伴奏で、とてもジャジーなそしてポエム調の雰囲気を作り出した演奏(歌)で、「ロペス」の甘い声に、正に胸キュン物ですね。
アルバム中最も女性美が活かされた歌唱でしょう。

8曲目「We Gotta~」は、アップテンポで歌われているのだが、アコースティック・ギターがしっかり追従して、見事に「ロペス」に伴奏をつけている。
タイトなリズムを刻む、ドラム、ベース、サイド(エレキ)ギターの伴奏もgoodですね。

9曲目「That’s~」では、(エレクトリック)ハープシコードと、スパニッシュ・ギターの伴奏が、とても心地よいサウンドを生んで、「ロペス」も気持ちよく歌いきる。
後半になると、ピアノソロや、女性陣の多重コーラスも入って、この曲に更に素晴らしい効果を生んで、名演に仕上げている。

12曲目「I’m~」…ラテンチックでは無いですが、曲自体のメロディがすごく良いので聴いていてとても気持ちが良いです。

7曲目「Come~」は、モロにラテンサウンドでは無いが、ギターとパーカッション、&打ち込みが繰り広げる、独特の幻想的な音世界に、「ロペス」がアンニュイな歌唱で終始歌っていて、とても印象に残る。

オープニング曲「Love~」は、ラテン・ポップス曲では無く、一言で言うと、R&Bです。
「ジャネット・ジャクソン」が、パフォーマンスする世界に類似しているんですが、「ロペス」は、こう言う「ブラ・コン」サウンドも上手く(歌って)こなしていますね。

4曲目「Walking~」は、打ち込みサウンド曲だが、「マドンナ」の声のような、脱力感があって、ちょっと語りかけるヴォイスで歌われているのが良いね。
やはり、美人はパワフルに歌わなくて良いので得ですね。

魅惑のラテンヴォーカル…「dos」~ミリアム・エルナンデス

2007-07-27 23:39:37 | ラテン・ヴォーカル
今から16~7年前のアルバムであるが、チリ出身の女性シンガー、「ミリアム・エルナンデス」が出した、セカンドアルバムが、今日紹介させて頂く「dos」である。

アルバムタイトル…dos

シンガー…ミリアム・エルナンデス

曲目…1.危険な愛、2.私のもの、3.そうじゃないの、4.知っていたわ、5.あなたのすべて、6.彼に似ているの、7.傷、8.ずっと同じ人生、9.おばかさん、10.もう絶対にあなたを愛さない

演奏曲(歌)について…まず、超トップヘヴィだが、1曲目「危険な愛」はラテンミュージック随一と言えるぐらいの、名旋律のラブバラードである。
大袈裟だが、この1曲だけで、このアルバムは絶対に「買い」である。
胸を締め付けられそうな哀愁の曲調に、「エルナンデス」の声質、歌い回しもベストマッチしていて、マジに苦しい恋愛の歌に乙女心が張り裂けそうです。

7曲目「傷」は、1曲目に次いで心の琴線に触れる名曲で、スペイン後で傷=(エリダ)と言う、曲中のリフレインの歌詞で覚えてしまえるほど、耳に残る旋律が良い曲です。
しかし、「エルナンデス」、本当に良い声です。
色気、かわいさ、吐息、ブレスの全てが魅力的な天性の「声」の持ち主です。
そして、歌もまずまず上手いので、何回聴いていて飽きません。

9曲目「おばかさん」…これもすごく良いんですよ~。
1曲目、7曲目と並べて御三家を形成したい名旋律で、彼女が一番切なさを込めた歌い方をしていて、情感を込め捲ります。
前説の吐息やブレスの表現が最も活かされた曲でしょう。

3曲目「そうじゃないの」は、70年代いや、80年代のJ-POPに良く似た曲調の佳曲で、分かり易く言うと、当時の「ニュー・ミュージック」です。
似た感じの曲調としては、「工藤静香」が歌っていそうなイメージの曲です。
いずれにせよ、非常に日本人に親しみ易いメロディがgoodです。

4曲目「知っていたわ」は、語りにウェイトを置いたバラード曲ですが、サビの熱唱は更に良いです。
こんな風に彼女に耳元で歌われたら昇天する輩はかなり多いはず。

5曲目「あなたのすべて」は、90年代に流行ったJ-POP調のバラードで、1曲目等の辛く苦しい歌詞よりは、幾分前向きな歌詞の内容で、その分メジャーな曲に仕上がっています。
誰に似ているか、しいて言えば「宇多田ヒカル」が書くラブバラードが似た感じでしょうか。

2曲目「私のもの」は「エルナンデス」の歌唱力の良さを上手く引き出した曲で、語りのパートと、フォルテ(フォルテシモ)で絶唱するパートの対比が素晴らしいバラードです。

6曲目「彼に似ているの」も、まんま80年代J-POP調で、アーティストで言うと、「竹内まりや」とか「今井美樹」っぽい感じの、ちょっと悲しい、でもちょっと前向きに生きて行こう的な感じの曲です。

8曲目「ずっと同じ人生」、は「女性版チェッカーズ」つまり昭和歌謡の様な曲調が楽しいです。

やっぱり紹介しないとね。ダビッド・ビスバル~太陽の季節

2007-06-14 23:52:20 | ラテン・ヴォーカル
先日、郷ひろみが「Boom Boom」を出した時に、本家本元の「デビッド・ビスバル」を紹介するのは、ちとえげつないみたいな事を言ったのですが、舌の根も乾かない内に、恥ずかしいのですが前言を撤回します。

このアルバム、マジにお薦めです。
実は、「太陽の季節」は、日本独自編集のアルバムでして、ビスバルのキャリアからして、オリジナルアルバムを3枚出しているとの事なので、厳密に言うと、ベスト盤での発売なのです。
ですから、ラテン好きな人は、もう涙ちょちょ切れもんの歌が目白押し、ラテンのマイナー調の哀愁メロディと、転調して明るいポップな部分の対比が素晴らしい曲がぎっしり詰まっている美味しいアルバムなのです。

では詳細について…。

アルバムタイトル…「太陽の季節」

曲目…1.Boom Boom Boom~灼熱の太陽<オジェ・エル・ブン>
2.アベ・マリア、3.メ・デルンボ<僕は崩れていく>
4.ブレリア(スペイン、アンダルシア地方のリズムの早い大衆音楽とそのダンス)、5.ディハレ<伝えて欲しい>
6.リョレラ・ラス・ペナス<君のために苦悩、そしてクライ>
7.エスタ・アウセンシア<君がいなくて>
8.キエロ・ペルデルメ・エン・トゥ・クエルポ<君に抱かれて僕は…>
9.デスヌダテ・ムヘル<服を脱いで>
10.コモ・オルビダル<どうしたら忘れられるの>
11.アマル・エス・ロ・ケ・キエロ<愛したい>、12.シレンシオ<沈黙>
13.トレ・デ・バベル(レゲトン・ミックス)<バベルの塔>
14.キエン・メ・イバ・ア・デシル<誰が教えてくれただろう>
15.クライ・フォー・ミー<僕のために泣いて欲しい>
16.ストップ・ラヴィング・ユー<君を愛することを止めるなんて>
17.ザ・サン・エイント・ゴナ・シャイン(エニモア)<輝きを失った太陽>

演奏曲について…いつもの推薦曲ですが、正直有り過ぎて書ききれません。
とにかく素晴らしい曲と歌がズラリ…と言ったアルバムです。
ついでに国内盤でも、値段が「¥1,980」と大変お買い得なので、是非聴いて下さい。

一応、個人的に好きな曲をいくつか挙げますと、アルバムのオープニングを飾る1曲目「Boom~」で、自然に、ラテン・ダンスのリズムを体で刻み、3曲目「メ・デルンボ」は、ピアノとアコースティックギター、そしてストリングスをバックに、ビスバルがバラードを美しく歌い上げる。

4曲目「ブレリア」は、このアルバム随一の名曲と信じたい。
ジプシーキングスのかつての名曲「エステ・ムンド」を彷彿させる、ジプシー・ギターとラテンのリズム、そしてランバダチックな曲調に、ラテン音楽の真髄を見る事ができる。
アイヤイヤーの掛け声が入る、間奏からのフィナーレもとても劇的でスゴイです。

5曲目「ディハレ」、7曲目「エスタ・アウンシア」、8曲目「キエロ~」は、哀愁のラテンポップスの王道で、分かり易く言うと、何か若返った?フリオ・イグレシアスが憂いを帯びた曲を熱唱しているようです。
泣けるギターの伴奏も○です。

6曲目「リョラレ~」と10曲目「コモ~」も、4曲目ブレリアの路線を踏襲した佳曲で、ジプシータッチの曲調に、哀愁のギター・フレーズ、そして激しいリズムやホーンセクションに身も心も焦げそうです。
ジプシー・ギターの嵐に身を委ねて下さい。

9曲目「デスヌダテ~」は、このブログでまだ紹介していないのですが、日本人の世のおば様達をメロメロにしている、韓流スターのドラマ曲の劇中歌になりそうな程、涙が止まらないエレジーです。
ZEROやリュウが歌っていそうな、このバラードに拍手したい。

13曲目「トレ・デ・バベル」は、まんま中東の現代ポップスで、アラーの神とモスクの祈りが背景に見えそうな、エキゾチックな佳曲。
中近東と、ラテン、ジプシー・ギターのコンフュージョンは、とても楽しい曲です。

15曲目「クライ・フォー・ミー」は、ラテン調の曲とAORが合体したような、センスと品の良い楽曲です。
とても現代的だが、ここでも哀愁のギターフレーズが非常に活きている。

16曲目「ストップ~」は、スティービー・ワンダーの曲のような、どちらかと言うと、ブラックコンテンポラリーに入りそうなバラード曲で、ビスバルの歌の優しさが滲み出た歌唱です。

何回も聴きたくなる程、絶対にお薦めのアルバムです。

ファネス~「愛と情熱の絆」

2007-05-26 23:53:10 | ラテン・ヴォーカル
つい先日、郷ひろみがアチチの「GOLDFINGER’99」から8年ぶりのラテンカヴァーシングル、「Bomm Boom Boom」を発売しました。
まぁ、そこでカヴァーされている、本家本元の太陽の貴公子こと「ダビッド・ビスバル」のアルバム紹介と思ったのですが、あまりにもコマーシャリズムに染まっていて、いかがわしい?ので、昨年一世を風靡した、「情熱の貴公子」のラテン・ポップの名盤を紹介しましょう。

アルバムタイトル…愛と情熱の絆

シンガー…ファネス コロンビア出身のギタリスト兼シンガー・ソングライターで世界に最も影響を与える100人にも選ばれた、スーパー・スター

曲目…1.愛して欲しい、2.全てはあなたの愛のために、3.夢、4.追憶の黒いシャツ、5.あなたの愛無しではいられない、6.愛に満たされて、7.君の全てが欲しい、8.君が愛する人、9.君が愛する人、10.世界に何が起こっているの、11.君との再会を夢見て、12.君を守りたい、13.神に祈りを、14.君がいるから、15.君の写真を見つめる時、16.愛の代償、17.小悪魔、18.忘れられない夜、19.追憶の黒いシャツ(別ver)

演奏曲について…まずベスト1曲は、やはり話題をさらった4曲目「追憶の黒いシャツ」が最も名曲だろう。
失恋の歌なのだが、その落ち込み振りは、黒いシャツ「死」「喪服」まで歌詞に表記するほどのショッキングな失恋歌になっている。
日本人の心情にはちと遠い気もするけど、ラテンの血が混じっている(冗談ですよ)私には良く分かる失恋歌で、曲調もラテン特有のマイナー調から、一転転調する劇的な歌です。

次いで9曲目「君が愛する人」も哀愁のラテンメロディをふんだんに使い、ギターソロは昭和の名曲「ダンシング・オールナイト」を彷彿させて、個人的には「追憶の~」に匹敵するほどお気に入りの1曲です。

それから13曲目「神に祈りを」も上記2曲に近い、哀愁の曲調&ファネスの歌にカッティング・ギターが彩を添えて、是非聴いて欲しい佳曲です。

11曲目「君との再会を夢見て」はビートルズの往年の名曲「イエスタデイ」の様な曲の入りから、ファネスがとても情感たっぷりな歌い廻しで紡いでいく名唱。

12曲目「君を守りたい」は前半はアコースティックギターの調べによって、ファネスが愛を語るバラードで、女性が聴くとたまらないでしょう。
後半はエレキギターと弦オケでフィナーレに持っていく。

7曲目「君の全てが欲しい」は男の欲望丸出しのエロティックな歌だが、モロ助平な歌詞とパワフルなロックのメロディが、ファネスをさらけ出していて、とてもストレートな歌で良いなぁと思う。

他では、8曲目「君が愛する人」などは他曲とは一転して、非常に明るいメロディで、また、ややにごらせた音色のギタープレイも曲に変化の衣をつけていて、楽しい歌であり、14曲目「君がいるから」はボサ・ノヴァ調の曲入りから、ラテンリズムの悲しい曲調がとても印象的だ。

16曲目「愛の代償」はラテン(南米)の土着性全開で思わず踊りだしそうです。


メイド・イン・コラソン~トッキーニョ&渡辺貞夫

2007-05-10 22:48:19 | ラテン・ヴォーカル
今日はジャズサックス奏者としてだけでなく、ブラジル音楽に傾倒し、造詣も深い渡辺貞夫(以下ナベサダ)が、ブラジリアン・ミュージックのスーパースター(作曲、ギタリスト、歌手)のトッキーニョと共演した、双頭リーダーの名盤を紹介しましょう。

アルバムタイトル…「メイド・イン・コラソン」

パーソネル…リーダー;トッキーニョ(vo、g)
        〃 ;渡辺貞夫(sax)
      Amilson Godoy(key)
      Papeti(perc)
      Ivani Sabino(b)
      William Caram(ds)
      Osvaldo Batto(cuica)
      Edson Jose Alves(g) 他

曲目…1.エリス、2.ミーニャ・プロフィソン、3.メイド・イン・コラソン、4.オ・キ・パッソウ・パッソウ、5.フィーリョ・メウ(ブルー・ラブレター)6.サンバ・ダ・ヴォルタ、7.カリニョーゾ、8.センチメントス・イグアイス(モーニング・アイランド)9.ボンス・モメントス(セレナーデ)10.インキエット・アモール(ストレイ・バーズ)

演奏曲について…お薦め曲、聴き処は大まかに言って二つ。

トッキーニョのヴォーカルを聴く曲と二人のインストゥルメンタルを聴く曲です。
トッキーニョのヴォーカルについては後で説明するとして、まずインストの2曲、5曲目「フィーリョ・メウ」と6曲目「サンバ・ダ・ヴォルタ」の両曲ともボサノヴァ調の名曲、名演で、素晴らしい。
よりナベサダのサックスが魅力的なのは5曲目で、逆にトッキーニョのギターソロが素晴らしいのが6曲目で、どちらも絶対に聴き逃したら損です。

ヴォーカル曲では、巷では冒頭の名曲「エリス」、タイトル曲の名曲「メイド~」の両曲がお薦めだと思う。
また、この両曲では、二人以外のミュージシャンの演奏もノリが良く魅力的です。
しかし、個人的には4曲目「オ・キ~」と9曲目「ボンス~」がナベサダのサックスを前面に打ち出しつつ、トッキーニョのいかにもブラジルシンガーらしい、寛ぎの味わい深い歌を歌っていて、二人の知情意のバランスが見事でベストトラック評価をしたいですね。
それと、単純にトッキーニョの歌の魅力だけでお薦めしたいのが、2曲目の「ミーニャ~」は、バックの女性コーラスも含めて、最もヴォーカリーズな名唱です。
 

美しきボサ・ノヴァのミューズ~ナラ・レオン

2007-02-24 23:51:36 | ラテン・ヴォーカル
今日紹介するのは、ボサ・ノヴァ史上永遠の名盤、「ナラ・レオン」の「美しきボサ・ノヴァのミューズ」を紹介しましょう。

アルバム・タイトル…原タイトル「10年後」

ナラ・レオン(1942~89)…語るように歌う、正しく「ボサ・ノヴァ」を歌うために生まれてきたようなシンガーだ。

曲名…このアルバムは元来、LPの時は2枚組で29曲の大作なので全曲紹介は一寸ご勘弁を…そこで有名どころや名唱を紹介しておきます。

2曲目・ヂザフィナード、6曲目・平和な愛、8曲目・メディテーション、10曲目・まなざし、12曲目・ヂマイス、13曲目・インセンサチス、14曲目・ワン・ノート・サンバ、※15曲目・白と黒のポートレート、16曲目・コルコバード、17曲目・イパネマの娘、※19曲目・思いあふれて、23曲目・オ・グランヂ・アモール、24曲目・エストラーダ・ド・ソル

特に※印の2曲はメチャお薦め。

とにかく、優しい歌声、歌い廻しを聴いて、癒されて下さい。