紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

去年のプロ野球ですが~。

2016-01-08 22:47:59 | プロ野球 他スポーツ
みなさまこんばんわ。
この7年半で、私が経験した様々な出来事や、感想等を少しずつブログに出して行きたいと思います。
あ、それから現在スマホからの画像転送がなされませんので、このブログの書込みはしばらくの間、文章のみになります。ご了承ください。

さて、昨年のNPBでは、セントラルリーグはヤクルトスワローズが、パシフィックリーグはソフトバンクホークスが優勝しました。日本シリーズはホークスが余裕の貫禄勝ちでした。
私は母校は青山学院大学ですが、好きなプロ野球チームは、30年来ヤクルトスワローズです。
厳密に言えば、大学生になってから、青学大が神宮球場に近い事もあって、ずーっとファンです。
そのヤクルトですが、昨年14年振りに優勝しました。
前回は2001年、若松監督の時です。あの頃は、選手の殆どがノムさん(野村監督)の教え子であり、毎年のように優勝争いして、強豪チームの一角でしたが、今回(昨年)の優勝は略選手全員が、優勝未経験で、難産の末やっとペナントを奪還しました。
いや~、マジで嬉しかったです。思えば、昨年は青学大の箱根駅伝優勝からスタートして、プロ野球では、ヤクルトスワローズが優勝して、私にとって最良の一年でした。
今年も、スタートダッシュの新年では、箱根駅伝で青学大が優勝したので、プロ野球もヤクルトスワローズが2連覇してくれる事を切に願っています。
スマホから画像転送が出来るようになりましたら、ブログタイトル通り、久しぶりに「何でもかんでも~」の楽しい音楽、アルバムを紹介して行く予定です。何卒、宜しくお願い致します。

祝!青山学院大学 箱根駅伝2連覇‼︎

2016-01-07 22:03:05 | プロ野球 他スポーツ
お正月から、数日過ぎましたが、今年の箱根駅伝で、我が母校、青学大が1区から10区まで首位をキープして、完全優勝で2連覇致しました。ウ、嬉しい。
青学大が箱根駅伝に復帰してから、7年?でしょうか?当初は完走してくれれば良いと願い、沿道から往復とも応援しておりましたが、5年前に出岐選手がエースとなってから、原監督の指導が身を結ぶように成り、いつしか優勝を狙えるチームとなりました。
年々、青学大を応援する観客が増加している事も選手のモチベーションを上げることに一役買っています。
その成果が出たのが、昨年の初優勝です。あれから一年が過ぎ、その間出雲駅伝での優勝等も有り、今年は優勝候補筆頭と評価され、各校から厳しいマークをされた中で、上記の完全優勝を成し遂げる強豪チームになりました。今や黄金時代が到来したと言っても過言では有りません。
青学大が強豪チームになれた最大の要因としては、青学大とは縁もゆかりもなく、箱根駅伝にも出場した事すらないにもかかわらず、熱血指導と様々なアイディアを実践した原監督のおかげです。
彼は27才と言う若さで引退して、その後はカリスマサラリーマンとして、中国電力に利益と実績を残しました。
その経験を活かして、スポーツ、駅伝の指導者と言うよりも、前例に囚われず、自ら全国各地に選手を直接スカウトし、対話をして駅伝選手として見込が有るか?どうかを見極める、人身掌握が優れているのだと思います。
ちなみに私は復路で、区間賞を獲得した小椋選手を青学大のノボリ旗を掲げながら応援して、その後を伴走していた原監督に声をかけたら、目と目が合いました。新年早々良い事有ったゼ!
追伸…往路ではあの山の神、神野君に声をかけました。目と目は…もちろん合ってませんがね。

復活!紫のオルフェ‼︎

2016-01-07 00:26:24 | 我家の子供たち(犬の話)
およそ7年半ぶりの投稿です。
もはやタイムスリップ状態なので、過去にご来場されていた御友人達が、このブログを目にされる事は無いとは思いますが、もしもご覧になられてましたら、一言御礼とお詫びを申し上げたいと思います。
長らくのご無沙汰、誠にすみませんでした。そして今後もよろしくお願い致します。
さて、私がこのような長きに渡り、ブログ更新出来なかったのは、様々な理由が有りますが、一番は仕事が忙しくなった事です。特に休日が、本来会社との雇用形態では、祝日と隔週土曜日は休みなのですが、ここ5~6年は祝日は殆ど出勤、土曜日も月一しか休めませんでした。
休日出勤は、本来なら代休を取得出来るのですが、代休を取れる日がなく、全てサービス出勤と化しました。
昨年の9月のシルバーウィークなんて、結局休めたのは日曜日だけで、休日出勤した4日間は全てサービス出勤になりました。ガックシ‼︎
それに加えて、私の趣味も変化し、今一番楽しみな事は、飛行機に乗る事、まぁ旅行が最大の楽しみになりました。休みが非常に少なくなったので、ごく稀に3連休が取れると、飛行機に乗って旅行に出かけるのです。
行き先は、粗、沖縄か北海道、最近は九州や広島なんかも行ってます。
出来るだけ、本州から出る様にしています。そうしないと、心が休まらないからです。
ところで、今日のブログのタイトルカテゴリーは、犬の話しですね。
実は私の画像に使用していた愛息が5年1カ月前のクリスマスイブになくなり、以前紹介したチビ犬の雌「ノエル」も一年半前に亡くなりました。僅か6才半でした。
今は今年の4月で4歳になる可愛い真黒のトイプードルを1匹飼っているだけです。
今後はブログタイトルの一部変更や、カテゴリーの変更等も随時して行く所存です。
音楽のアルバム紹介は月に数枚になると思います。
大好きなこのブログを復活させますが、今までとは大分様変わりしていくと思います。
今後とも宜しくお願いします。

生涯たった1枚しか残していないレコーディングだがとにかく最高!…天才アール・アンダーザ

2008-07-05 14:57:24 | ジャズ・アルト・サックス
先ほどは、私事でのお詫び…ご了承頂きありがとうございました。

さて、更新回数が激減致す代わりと言っては何ですが、今日は飛び切り抜群の1枚を紹介しましょう。

アルト・サックスの名演(隠れた名盤)にして、著名なジャズ評論家;「アイラ・ギトラー」が、このアーティストの将来性を揺ぎ無い天才として評価していたにも拘らず、(60年代アルティストとして「オーネット・コールマン」や「エリック・ドルフィー」を追従する存在)、何故かこの作品1枚だけを残して、表舞台から姿を消してしまったんです。

そのアーティストの名は…「アール・アンダーザ」!

正しく「エリック・ドルフィー」の直系の様な、アグレッシブで、しかしインテリジェックで、魂を揺さぶる鋭利なトーンで吹き切る様は…一言…かっこいいです。

では、詳細について説明致しましょう。

アルバムタイトル…天才アール・アンダーザ

パーソネル…リーダー;アール・アンダーザ(as)
      ジャック・ウィルソン(p、harpsichord)
      ジョージ・モロー(b)
      ジミー・ボンド(b)
      ドナルド・ディーン(ds)

曲目…1.オール・ザ・シングス・ユー・アー、2.ブルース・バロック、3.ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ、4.フリー・ウェイ、5.アウタ・サイト、6.ホワッツ・ニュー、7.ビナイン

1962年3月録音

原盤…Pacific PJ-65  発売…東芝EMI
CD番号…TOCJ-6389

演奏について…オープニング曲「オール・ザ・シングス~」…アルト・サックスの神様、「チャーリー・パーカー」十八番の曲から、若造が演るなんて…何て度胸が有るやつなんだぁ~と思ったら、ところがどっこい、この演奏が素晴らしいんですよ。
まず、耳を傾けさせられるのが、序奏のハープシコード演奏で、今までのワン・ホーンとは毛色が違うぞ?と、先制パンチを食らうんですが、「アンダーザ」の演奏は、「バード」が若返った様に、素晴らしいインプロヴァイズで、熱く…時にはクールに決めてくれて…心を奪われます。
その後のハープシコード「ジャック・ウィルソン」のアドリブ・ソロも奇を衒うだけでなく、知的でインテリジェックな演奏が良いですよ~。
後半の「ジョージ・モロー」の一発ソロ(ベース)も効果覿面です。
オープニングとして掴みはバッチリ!のgoodな1曲です。

2曲目「ブルース・バロック」…ブルー・ノートとは、やはり作りが違う、いかにもパシフィック的な音色で録られた演奏ですが、「アンダーザ」の鋭利なト-ンで攻める演奏は、パシフィックのライトな録音に打ち消される程、軟では有りません。
ここでも「ジャック・ウィルソン」は、ハープシコードを用いて(ソロ部分)、黒いブルーズとは一線を画した、白い?ブルーズを演ずるんです。
1曲目でスタート・ダッシュしたので、ここでは少しクール・ダウンで寛ぎをもたせたんでしょう。

3曲目「ユード・ビー・ソー~」…この若造…一度ならず二度までも…今度は白人アルト・サックス奏者の最高峰「アート・ペッパー」の名演に対抗するつもりか?
何て無謀な…と思ったが、この曲ではかなりストレートな表現で、原曲の良さを活かしつつ、「アンダーザ」らしさを少し加味する演りかたで、作品を仕上げています。
「ウィルソン」もここではピアノでソロを取り、クール&ロマンティックな女性的?な演奏…そうですね、「トミー・フラナガン」っぽい感じで、曲を修飾して行きます。
バック二人(「ジミー・ボンド」と「ドナルド・ディーン」)は、タイトで締まった堅実なリズム・ワークで、個性的な二人をしっかりアシストしてくれてます。

4曲目「フリー・ウェイ」…「アンダーザ」のアイドルは何と言っても、やっぱり「バード」らしく、いかにも「チャーリー・パーカー」っぽい、煌くアドリブ・フレーズで、疾走系のブルーズを速射砲の様に決めてくれます。

5曲目「アウタ・サイト」…ピアニスト「ジャック・ウィルソン」作のモード・ナンバーで、「児山紀芳」先生のライナー・ノーツによれば、この時代の最先端、「ジョン・コルトレーン・カルテット」が演りそうな曲をモチーフにしているとの事で、言われてみると、「ジャック・ウィルソン」の流麗でハイソなピアノ演奏は。「マッコイ」に酷似していて、「アンダーザ」のソロもアルトを演っている「トレーン」の様です。
モード・ジャズ好きには堪らない1曲ですね。

6曲目「ホワッツ・ニュー」…スタンダード・バラッドの最右翼の1曲ですが、「アンダーザ」は、かなり辛目のトーンで、センチメンタリズムも排除した、硬派の演奏で進めて行きます。
この演奏形態は「ジャッキー・マクリーン」に似てますね~!
「アンダーザ」…天才の名に恥じない引き出しの多いアーティストです。
しかし、勿論、先輩アーティスト達の物真似ばかりしている訳ではなく、「アンダーザ」らしい個性も発揮しています。
2トップを張る「ジャック・ウィルソン」も曲によって演奏スタイルを変化させていて、ここではしっとりとロマンティックなピアノで弾き切って、硬質な「アンダーザ」との対比が劇的な演奏にしています。

ラスト曲「ビナイン」…この曲は「アンダーザ」のオリジナル曲で、かなりアグレッシブと化した「チャーリー・パーカー」が演っているかの様な演奏です。
「ジャック・ウィルソン」は、この曲では「ホレス・シルヴァー」の「シスター・セイディ」のメロディをアドリブでかましたりして…この二人は先輩アーティストの良いとこを取っていくみたいで…悪く言えば盗人アーティスト?か??。
でも、若くして先輩の濃いエッセンスを吸収しているので、「アンダーザ」が2枚目、3枚目…或いはジャズ・ミュージシャンとして表舞台に出ていたらとしたら、末恐ろしい、ジャズ・ジャイアンツになっていたと予感させます。

本当に何で1枚しか録らなかったのかなぁ?
サイド・メン演奏も無いんですよ。
余りにももったいない…残念な稀有なタレントだったんですねぇ。

皆様にお詫びとお知らせ!!

2008-07-05 14:52:20 | 独り言
 拝啓、時下益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は、丙ブログをご閲覧頂きまして、誠にありがとうございます。

さて、いつもこのブログを閲覧されておられる皆様…随分と更新が遅れて、ご迷惑をおかけしております。
今日は、約三週間ぶりの登場?ですね。

実は、私的な都合により、以前の様にほぼ毎日、或いは月にして二十日以上の更新は、とても出来そうに無くなりました。

このブログを閉鎖しようとも考えたのですが、私にとっては、(この拙いブログでも)とても大切な財産であり、何よりも励ましや、コメントを下さる方々とのレスのやり取りが無くなることは避けたいと思い、閉鎖は致しませんが、今後は更新回数が激減致します。

多分…月に数回(2~3回)になると思います。

しかし、時々でも、このブログを見て頂ければ幸いですので、今後とも宜しくお願い致します。
                          えりっく$Φ   敬具

ミンガス・イン・ヨーロッパvol.1から続き。

2008-06-16 11:10:28 | ジャズ・ベース
長らくブログ更新せずにすみませんでした。
一寸、家庭の事情と、昨日までの仕事の関係で…書けなかったんです。

まぁ、愚痴と言い訳は良く有りませんので、それでは、前回からの続きで、「ミンガス・イン・ヨーロッパvol.1」の詳細について書いて行きましょう。

まず、「ミンガス」のメンバー紹介から、ライブがスタートする。
序奏はお馴染みの「フォーバス知事の寓話」のテーマがメンバー全員で奏でられる。
その後、「クリフォード・ジョーダン」が、かなり叙情的なテナー・アドリブを演ってくれますが、それに合わせる「ドルフィー」は、ちょっぴり前衛的なフレーズで、煽ってきます。
リズム・セクションは変則的なドラム・リズムを刻む「ダニー・リッチモンド」、ブ厚いベースで皆をリードする、リーダー「チャールス・ミンガス」、そして「バイアード」は、インテリジェックな和音でスパイスを効かせる。

さて、序盤は先ほどの「ジョーダン」が、叙情的なフレーズから、徐々にアグレッシブに変貌を遂げて行って、スピーディにぶっ飛ばし始める。
そうすると、それ以上に「ミンガス」が、更にベースで煽り捲くって、益々「クリフォード・ジョーダン」をファイトさせて行くんです。
「ジョーダン」は止め処なく、めくるめく素晴らしいアドリブ演奏を連発して、大将に応えます。
その後は「ジャッキー・バイアード」のソロにチェンジして、ここで曲調が、静かでクールでロマンティックに激変するのが面白い。
「バイアード」は、とてもお上品なピアノを弾くので、「ミンガス・サウンド」とは対極的だが、逆に(自分に無い部分の)ここが「ミンガス」の気に入っていた一つのファクターかなと思う。
彼が入る事によって、ものすごい効果を上げている事は確かな様です。
中間部のカデンツァで「きらきら星変奏曲」をチョイ弾きする所なんかもお洒落~って感じがします。
その後急にまた、急速調に…そこここでブギウギ風なリズムで遊び心を出しながら曲調とスピードを変えて、変化を楽しんで行きます。

その次には大将自らがソロの番になって、激しい怒り親父だけでない、非常にウィットに富んだ…或いは楽しみながらのベース・メロディを演って、「ミンガス」と言う漢の引き出しの多さが良く判ります。
何と「子馬はみんなポッポコ…」等と言う童謡のメロディを弾いたりするので、聴衆は皆笑いの渦に入ったりなんかして…この親父、お笑いの才能も持っているね!(笑)
しかし、それからまたすぐに、頑固親父に逆戻りして、ハード・プレイのベース演奏に戻します。

さて、これから真打登場で、お得意のバス・クラリネットを引提げて、アヴァンギャルドなソロで決めます。
ソロに入って直に、「ミンガス」とのデュオ演奏になるんですが、「ドルフィー」はじっくりと且つ過激にソロを演ると、受ける「ミンガス」の弾くベース曲は、名作「メキシコの思い出」の名作「イザベルズ・テーブル・ダンス」のベース・ラインを刻んでいるんです。
判る人は嬉しいねぇ~判らない人は、私がかつて紹介しているので、それをご参考にして下さい。
その後、全員が絡んで来て、段々クライマックスに近づいて来ます。
「ドルフィー」のバス・クラリネットは地を割き、空も切り裂きます。
大人しいはずの「バイアード」も過激なブロック・コードを叩きますし、「ジョーダン」はブリリアントにサイド演奏で盛り上げます。
この音の洪水はド迫力ですね。
しかし、ここで演奏はフィニッシュとはなりません。
ラストはもう一度「ミンガス」と「ドルフィー」のデュオ・バトル…いや、過激なハーモニーと言った方が良いかもしれません。
二人が織り成す、緊張感びんびんの、このデュエット演奏は、ジャズ史上に残る名演奏の一つでしょう。
「エリック・ドルフィー」と「チャールス・ミンガス」…師匠と弟子と言う関係でなく、ここでなされている演奏は、正しく天才同士の究極のバトル演奏です。
ラストはもう一度、全員で「フォーバス~」のテーマ・メロディに戻って、気持ち良いフィニッシュをします。
万歳!万歳!!!万万歳!!!!!

2曲目スターティング」…「エリック・ドルフィー」のオリジナル曲で、オープニング「フォーバス知事~」からの流れで、こうなったのかは知りませんが、またまた二人のデュオ演奏がなされます。
ここでは「ドルフィー」は、フルートを駆使して、「ミンガス」も、とても渋くて大人のベース演奏を演って、「ドルフィー」の幻想的に美しいフルート演奏を際立たせます。
とにかく、きれいな演奏で、過激なコンボ軍団において、コンサートでは一服の清涼剤的な役割を果たしている曲&演奏です。
心が洗われますよ。

ラストは「メディテーションズ」…とても判り易いワルツ・リズムでのテーマで、何かワクワクさせる様な、映画のオープニング曲に似た感じがします。
ビッグ・バンド・ジャズ的なアレンジで序奏はなされますが、「ドルフィー」がユニゾンはフルート演奏で曲を飾りつけ、ソロに入ると、バス・クラリネットに持ち替えて、またまたアグレシッブ且つメロディアスで、更に付け加えると、ジョークも混ぜた、楽しいソロを演るんです。
「ドルフィー」も引き出しが多いミュージシャンなんですね。
その後の「クリフォード・ジョーダン」のソロも頑張ってます。
天才「ドルフィー」とは真っ向勝負は避けて、「ジョーダン」らしい歌心溢れるシンプルなソロで終始決めてきます。
こう言う所は逆に男らしさを感じますね。
己の力を冷静に分析し、やれるべき最善の方法を選んで演ってくれるんですから。
「リッチモンド」は、ガンガンにガツンガツンと、激しいドラミングで、相当いきり立った感じが有りますが、「ミンガス」は割と冷静に、渋い実直なベース演奏で皆を見守ります。
「バイアード」もアグレッシブなブロック・コードで、ガンガン突き進んで行って、皆を高揚させるのに一役買ってます。
しかして、曲は一旦、静かなテーマ・メロディに戻ります。
「ミンガス」はワン・ポイントでボウイングに切り替えて、情感たっぷりにベースを弾き、それを受けて「バイアード」も「ドビュッシー」のピアノ曲の様に、神秘的で、知的なピアノ演奏へと切り替えます。
ここで弾かれる「ミンガス」のベース・ソロは…とても物悲しくて、切なくて、「バイアード」のピアノも半端なく、美しいんです。
ここで演られている音楽(ジャズ)は、このコンボが過激なジャズ・テロリスト集団ではなく、真の芸術集団である事が非常に良く判るトラックなんです。
それから、演られている演奏が静かで知的ではあるけれども、そこに存在する緊張感たるや、恐ろしい程に空気が張り詰めていて、畏怖さえ感じます。
以前紹介した「アストル・ピアソラ」の様に…クラシックの現代曲にさえ思えるんですよ。
エンディングは「バイアード」のピアノに導かれて、全員で一発ユニゾンでフィニッシュします。

間違いなく感動するライブ・アルバムです。

また、ドルフィー関連のいわく付き作品だ!ミンガス・イン・ヨーロッパvol.1~チャールス・ミンガス

2008-06-09 22:40:49 | ジャズ・ベース
「エリック・ドルフィー」が、影響を受けたアーティストは昨今紹介している「ジョン・コルトレーン」と、もう一人、この「チャールス・ミンガス」であろう。

このヨーロッパでの「ドルフィー」と「ミンガス」の激しいライブ・バトルは、超人二人の貴重な演奏の一つとして是非紹介しておきたい。

今日はその中からヴォリューム1をセレクトしましょう。

アルバムタイトル…ミンガス・イン・ヨーロッパvol.1

パーソネル…リーダー;チャールス・ミンガス(b)
      エリック・ドルフィー(as、fl、b-cl)
      クリフォード・ジョーダン(ts)
      ジャッキー・バイアード(p)
      ダニー・リッチモンド(ds)

曲目…1.フォーバス知事の寓話(37:30)、2.スターティング(5:24)、3.メディテーションズ(22:25)

1964年4月26日 西ドイツ、ヴィッペルタール・タウンホールにてライブ録音

原盤…enja 3049  発売…キングレコード
CD番号…K30Y-6239

演奏について…詳細は明日以降のお楽しみに…
とにかく70分近いCD収録の中で、わずか3曲の吹き込みなので、いかに1曲1曲が長大かお分かりになろうと言う物。
特にオープニング「フォーバス知事~」だけで37分を超える曲だし、3曲目「メディテーションズ」も22分以上の長い演奏となっています。
「ドルフィー」のマルチ・リードの絶叫と「ミンガス」の強烈なリ-ダー・シップに統率されて、若き精鋭達が、縦横無人に音の世界を描き切ってくれる様は圧巻その物です。


      

ジョン・コルトレーン&エリック・ドルフィー~ヨーロピアン・インプレッションズ

2008-06-07 11:32:12 | ジョン・コルトレーン
またまた友人に怒られそうな1枚を持って来ちゃいました。

演奏は聴かずとも推して知るべし!
正直、神が降臨していると言っても過言では無いぐらいに、素晴らしい演奏です。
しかし???録音が最悪です。
条件が悪い場所で録られただけでなく、マスター・テープの保管?状態も悪かったらしく、演奏(録音)の音飛びも所々有って、所謂「海賊盤」の類と言うぐらい、ひどい録音なんです。
でも…でも…皆様に一度は聴いて頂きたい演奏である事に異論は有りません。

アルバムタイトル…ヨーロピアン・インプレッションズ

パーソネル…リーダー;ジョン・コルトレーン(ts、ss)
      エリック・ドルフィー(as、fl、b-cl)
      マッコイ・タイナー(p)
      レジー・ワークマン(b)
      エルヴィン・ジョーンズ(ds)

曲目…1.インプレッションズ(1st-ver)、2.エヴリィ・タイム・ウイ・セイ・グッバイ、3.マイ・フェイヴァリット・シングス(1st-ver)、4.ブルー・トレイン、5.ネイマ、6.マイ・フェイヴァリット・シングス(2nd-ver)、7.インプレッションズ(2nd-ver)

1961年11月 ヨーロッパ・ツアーでの録音

原盤…Band Stand  発売…徳間ジャパン
CD番号…32JDB-199

演奏について…どの曲も「コルトレーン」縁の代表作品ばかりですが、1曲目から順番に紹介して行きましょう。
1曲目「インプレッションズ1st-ver」…ノッケから「コルトレーン」がミドル・アップ・テンポのこのチューンで、エンジン全開でテナーを吹き捲くる。
当然、バックの「マッコイ・タイナー」のモード・ピアノと皆を煽り捲くる激しいドラミングの「エルヴィン・ジョーンズ」、それから真面目にベースを弾き続けれる「レジー・ワークマン」の好サポートも必聴物。
「コルトレーン」の後を受けて、今度は「エリック・ドルフィー」が燃える。
演じている楽器はバス・クラリネットなんだろうが、とにかく録音が悪いので、バス・クラらしく聴こえないのが、チト残念です。
しかし、カデンツァは物凄くて、後期「コルトレーン」クインテット(セクステット)の「ファラオ・サンダース」が師匠と比べると大分見劣りするのが、流石「ドルフィー」…全く「コルトレーン」に引けをとっていない。
終盤、二人が絡み合うが、この辺りも天才同士のぶつかりあいは痺れますね。

2曲目「エヴリィ・タイム・ウイ・セイ・グッバイ」…有名なスタンダード・バラードだが、序奏は「コルトレーン」がテーマをじっくり、ストレートにソプラノ・サックスで吹いて始まる。
その後、「マッコイ」が、リリシズムとインテリジェンスを程好くバランスさせた極上のピアノ・アドリブで展開して行く。
まじで、「マッコイ」のピアノ…素晴らしいです。
しかし、それにも増して面白い&すごいのは、「エルヴィン・ジョーンズ」のドラミングで、このバラード曲に対して、変則的で間を活かしたハイテク・ドラミングをしていながらも、しっかり皆を煽っているのは流石!!
終盤もう一度「コルトレーン」のソプラノでのバラッドが演られます。

3曲目「コルトレーン」十八番の「マイ・フェイヴァリット~」ですが、序奏は「マッコイ」のワルツ・ピアノで幕を開け、すぐさま「コルトレーン」がソプラノ・サックスでメロディを演り、徐々に伝家の宝刀「コルトレーン・チェンジ」と「シーツ・オブ・サウンド」で中を舞い始める。
「マイ・フェイヴァリット~」の印象的なメロディが、段々と拡張されて遠くへと飛んで行く。
その後の「マッコイ」のピアノ・ソロは…相変わらずモード・ピアノの極み的な演奏で、美音、美演でいながら、とてもインテリジェンスが有る。
そして、いよいよ「ドルフィー」が登場で、今回はフルートを手に持っている。
正に楽器を吹き切る…やり切ると言う表現がピッタリで、超絶的な技巧と精神で「コルトレーン」を凌駕する様な、ウルトラ・アドリブで天空を舞い続ける。
そして、「コルトレーン」ももう一度登場して、テーマ・メロディをじっくりと吹いてから、最後のフィニッシュへと導いて行く。
ここでも、実は「エルヴィン」のドラミングは絶妙で、ガツンドカンと激しいパートは基より、ブラッシュ演奏のパートでも、優しくしかし厳しく皆を煽り、演奏曲の高揚に貢献してくれる。
名曲の名演ですね。

4曲目「ブルー・トレイン」…これも聴きなれたテーマ・メロディを起点として、「コルトレーン」がこの曲ではテナーでブイブイとシャウト&ブロウで決め捲くり、曲の始めからロケット・スタートをかまします。
この曲を過去歴代の演奏でも、最も激しい演奏ではないでしょうか?
とにかく、ハイパワーで音の洪水、そうです「シーツ・オブ・サウンド」で激流の如くの演奏に飲み込まれそうです。
その後の「ドルフィー」のアルト・サックス演奏もものすごくて、もはや言葉では説明出来ないぐらいに凄まじく、そして…もはや心地良い。
「コルトレーン」の「シーツ・オブ・サウンド」と、甲乙付け難い、素晴らしいシャウトです。
「マッコイ」はハイソなソロで曲を修飾して行きます。
いつまでも聴き続けたい、演奏です。

5曲目「ネイマ」…「コルトレーン」のソプラノ・サックスと「ドルフィー」のバスクラのユニゾンで、テーマ・メロディが奏でられて曲がスタートする。
その後、「マッコイ」のセンスたっぷりの伴奏にアシストされながら、「ドルフィー」がバス・クラリネットで、インテリジェックで、静かにハードなアドリブを演ってくれて…最後はもう一度、「コルトレーン」が加わりユニゾン演奏で〆ます。
短曲(短演)ですが、とても印象的な名演です。

6曲目…「マイ・フェイバリット~2nd-ver」ですが、この後の2曲は解説を止めておきましょう。

その理由の一つは、私自身、久しぶりにこの2大超人の伝説的なライブ演奏を5曲目まで聴き続けて来て、余りに凄過ぎて、心が苦しくなっちゃったからです。
やはり、壮絶な演奏は聴き続けちゃ行けませんね。
腹八分目でないと駄目です。
私の様な凡人には、このすごい演奏に対して、肉体と精神が、ジャズ超人(神)達に最後まで付いては行けません。
ですので、休息をせざるを得ません。

二つ目の理由は…是非皆様にこのアルバムを聴いて欲しいので、手品で言うタネや仕掛けを最後までは教えない方が良いのではと思い、皆様に夢を持ってこのアルバムを聴いて欲しいからです。
少しだけタネ明かしすれば、6曲目の「マイ・フェイヴァリット~」では、ここでも「ドルフィ」のフルート・ソロパートが有ります。
そして、3曲目の「マイ・フェイヴァリット~」よりも、もっと優れた演奏がなされています。

ではお楽しみに…

ケニー・バレル&ジョン・コルトレーンの続き…

2008-06-07 10:45:10 | ジョン・コルトレーン
一昨日の続きです。

演奏について…2曲目「アイ・ネヴァー・ニュー」…序奏から「バレル」の歌心溢れるアドリブで心を奪われる。
「チェンバース」と「コブ」のすごーく実直なリズム隊もOKです。
その後、「コルトレーン」が、気持ち低空飛行では有るが、ナイスなソロを演って繋ぐ。
低空飛行と言っても悪い意味ではなく、後年のどこまでも飛翔するフライトではなく、バランス良く他のメンバーと一定の距離、高さからソロを演じている感じなんです。
「フラナガン」はセンシティブなソロで、「ジミー・コブ」も一発ソロを入れてくれて…いかにもバップ臭を残したモダン・ジャズ演奏が気持ち良いですよ。

3曲目「リレスト」…序奏のユニゾン演奏から、すぐさま「コルトレーン」の超絶的なスーパー・アドリブが展開される。
この曲では低空飛行ではなく、かなり上空まで「トレーン」が飛んで行ってます。
その後の「バレル」「フラナガン」の二人とも魅惑的なフレーズで曲を彩り、終盤の「チェンバース」と「コブ」のデュオでのソロ合戦で最高潮になります。
この二人のバトルが裏の聴き所です。

4曲目「ホワイ・ワズ・アイ・ボーン?」…短曲ながら、このアルバムでのベスト・チューンで、「バレル」と「コルトレーン」のデュオで演奏がなされる。
「バレル」のとても中庸な…哀愁過ぎず、ブルージー過ぎず、辛過ぎず、非常に抑えた大人の表現のギター演奏に対して、これまた「コルトレーン」の甘過ぎず、激し過ぎず、渋過ぎず…やや硬いが、チョイ辛めの大人のテナー演奏で受けます。
これも正しく中庸のスタンダードな演奏なんですが、この中庸と言うのが実は難しい。
没個性にならないで、中庸ながらも己をチョイ出しするのが、プロ中のプロ、一流がなせる業なんでしょうね。
すごーく大人のバラッド演奏です。カッコイイ!!!

5曲目「ビッグ・ポール」…序奏はあっと驚く(大袈裟)「チェンバース」のベース・ソロから始まり、その後「トミー・フラナガン」が珠玉のピアノ演奏がとても(ジャズ的に)色っぽいんです。
この二人の鎹(かすがい)に、「コブ」がシャンシャンと敲く太鼓が一役買ってます。
その後、リズム・セクションに戻って、分厚く弾くベースの「チェンバース」の渋い仕事が魅惑的ですね。
それから…いよいよ「コルトレーン」の登場ですぜ!
辛目で硬質のトーンで、ハートを揺さぶるハードなテナー演奏にいかれちまいそうです。
この頃の演奏には、「コルトレーン・チェンジ」が随所に顔を出していて、過激で有りながらもメロディアスなカデンツァが、とにかく粋ですねぇ!
この「コルトレーン」のソロだけでも充分に聴き物なんですが、それに触発されて、「バレル」もいつもよりも気合が入ったソウルフルなソロを展開して行きます。
とてもスピリチュアルな精神性の高いソロが良いですね。
更に「チェンバース」も素敵なアルコ演奏で、絶妙のソロを演ります。
そして「フラナガン」が、真珠が煌くようにおしとやかに輝かしいアドリブピアノ演奏で纏めて行きます。
最後にもう一度、「チェンバース」の名を冠した曲名通り、渋カッコイイ、一発ベースソロ演奏で〆ます。
5人の名人が程好くバトルする、ナイスなトラックですねぇ。

このアルバムも言わずとしれた名盤ですが、「ジャイアント・ステップス」する直前の、未だ人間性を残している(失礼:笑)「コルトレーン」の素晴らしい演奏が聴ける良いアルバムだと改めて認識出来ますね。

トレーンとバレルのデュオがgood!…ケニー・バレル&ジョン・コルトレーン

2008-06-05 23:08:34 | ジョン・コルトレーン
今日は「ジョン・コルトレーン」が、プレスティッジ時代に遺した好演盤を紹介しましょう。
「コルトレーン」のやや辛口のバラッド演奏を、ブルージーな「ケニー・バレル」、美しく華麗な「トミー・フラナガン」、そしてウォームな「ポール・チェンバース」と手堅い「ジミー・コブ」と言った、名人達の魅惑のサイドメンによるサポートが真に美しい必聴盤なんです。

アルバムタイトル…ケニー・バレル&ジョン・コルトレーン

パーソネル…リーダー;ジョン・コルトレーン(ts)
      ケニー・バレル(g)
      トミー・フラナガン(p)
      ポール・チェンバース(b)
      ジミー・コブ(ds)

曲目…1.フレイト・トレーン、2.アイ・ネヴァー・ニュー、3.リレスト、4.ホワイ・ワズ・アイ・ボーン?、5.ビッグ・ポール

1958年3月7日録音

原盤…Prestije NJ-8276  発売…ビクター音楽産業
CD番号…VDJ-1533

演奏について…オープニング曲「フレイト・トレーン」…「トレーン」の名を冠しているが、作曲は「トミー・フラナガン」で、ミドル・アップ・テンポのバップ・ナンバーです。
序奏から「コルトレーン」がハードでパワフルなテナー・サックスを奏でて、それを受ける「ケニー・バレル」のウォーム系の音色でありながら、非常にブルージーでハイな行けてるソロを演って繋いでくるんです。
それから「トミー・フラナガン」が、小洒落てイマジネイティヴなアドリブをかまして、曲を色付して来ます。
その後「チェンバース」が、十八番のボウイングでギコギコ言わせて、フィニッシュでは「ジミー・コブ」の一発ソロも有って、ご機嫌でバッピッシュな演奏が煌くのです。
スタートから掴みはOKの演奏です。

2曲目「アイ・ネヴァー・ニュー」…「トミ・フラ」と「バレル」がノッケから行けてるアドリブを決め捲くり、「トレーン」もカデンツァ的なスーパー・アドリブで向こうを張って行く。
…続きはまた明日 see you next

我が友人に捧ぐ…エリック・ドルフィー~アザー・アスペクツ

2008-06-02 21:11:24 | エリック・ドルフィー
こんばんわ。
痛風とお友達の(笑)「えりっく$Φ」です。
さて、今日のアルバムは友人に捧げると言っても、痛風では有りません。
良くブログに遊びにいらして下さる友人に捧げたくてセレクトしました。
何故ならば、その友人が今「エリック・ドルフィー」と言うアーティストに心酔されていらっしゃるとの事で、(「ドルフィー」の渋くて無名のアルバム)を紹介したいと考えた訳です。

では…詳細に行きましょう。

アルバムタイトル…アザー・アスペクツ

パーソネル…1.ジム・クロウ~エリック・ドルフィー(b-cl、as、fl)Unknown(vo、p、b、perc)2.インナー・フライト♯1~エリック・ドルフィー(fl)、3.ドルフィー’N~エリック・ドルフィー(as)、ロン・カーター(b)、4.インナー・フライト♯2~エリック・ドルフィー(fl)、5.インプロビゼーション・タクラス~エリック・ドルフィー(fl)、ジナ・ラリ(tablas)、ロジャー・メイソン(tamboura)

曲目…1.ジム・クロウ、2.インナー・フライト♯1、3.ドルフィー’N、4.インナー・フライト♯2、5.インプロビゼーション・タクラス

原盤…BLUE NOTE  発売…輸入盤
CD番号…CDP-7-480412-2

演奏について…1曲目「ジム・クロウ」…「ドルフィー」のバス・クラリネットの一撃から曲が始まると、まるでお経の様なアルト音程で女性の歌唱が始まる。
その後に、無音部分の多いピアノ伴奏が…(まるでゆっくり弾いている「ドビュッシー」だな???)曲の鎹(かすがい)に収まる。
「ドルフィー」はソロでインプロヴァイズの境地的なアグレッシブな演奏を演る。
中間部からの展開は、「バルトーク」の鋭利な表現に良く似ている。
高尚な現代音楽がなされていて…その後、おどろおどろしい「ドルフィー」演奏が発展して行く。
しかし…良く聴くと非常にメロディアスなんですよ。
ブラッシュで進行するドラムス…(名前は分らない)…と、実直でハードなベース音(これも名前不明)そして、正統的なジャズ・ピアノ(ついでにこいつも名無し)のトリオが、叫び嘶く「ドルフィー」のバス・クラリネットの一所懸命吹きを、しっかりとガッツリとアシストします。
それと同時に女性は摩訶不思議なスキャットで…異空間へと聴衆をトリップさせて…「ドルフィー」との掛け合いは、正しく幻想的な異次元そのもの。
そしてエンディングは、とてもこの世の音楽とは思えない、ヴォーカルとピアノ、パーカッションに「ドルフィー」が加わり、ミックスされて…混沌としたカオスが構築されるんです。
最後の一吹きは、全てを浄化した、美しいフルート演奏で、「ドルフィー」自らが締めくくります。
恐ろしくも美しい1曲です。

2曲目「インナー・フライト♯1」…「ドルフィー」の美しくて、神々しいフルート・ソロから曲が始まります。
いや、この曲はソロ演奏なのです。
その天上の音楽で、終始曲を吹き上げるので、知らず知らずの内に「ドルフィー」の天国的な美園に誘われます。
気付いたら、もう廻りはお花畑と、紋白蝶が舞っているんです。

3曲目「ドルフィー’N」…とてもハードで重厚なベース演奏の「ロン・カーター」と、アルト・サックスでシャウトする「エリック・ドルフィー」が繰り広げるバトル・デュオ演奏が、とにかく素晴らしいんです。
「ドルフィー」のアドリブは過激で有りながら、とてもメロディアスで…この辺が彼が単なるフリー系ジャズ・アーティストと一線を画する所以でしょう。
過激でメロディック…言うなれば、五月蝿いのと心地良いのとの境目で曲を作り、演じているんです。
超絶的なアドリブ・コンポーザーでなければ出来ない、このギリギリ・ラインの攻防が、より一層の緊張感と麻薬的な快感を持たせるんでしょうね!!
「カーター」も自身のベスト演奏では?と思える程、ここでの演奏は鬼人と化しています。
学者「ロン・カーター」ではなく、ジャズ界の閻魔様に憑依されている様ですね。

4曲目「インナー・フライト♯2」…まるでクラシックのフルーティストが、無伴奏フルート組曲を演じているのでは?と錯覚を起こさせる程、テクニック、即興性ともに優れた曲&演奏です。
どこまでも心を抉り、そして清々しくさせる天界からの光の様な曲ですね。

5曲目「インプロビゼーション・タクラス」…ここに聴かれる音楽は正しく中東の祈り…いやインド音楽のようです。
「ドルフィー」のフルート演奏は、あえて自身を出さずに、しっかりとヴォーカルの祈り歌を伴奏に終始してサポートに徹します。
しかし、流石「ドルフィー」…終始伴奏で、覚え易そうな単純なメロディをリフレインして、奏でているだけの様に見えて、実は聴けば聴くほど、「ドルフィー」の領域に引き込まれて行ってしまいます。
まるで、蟻地獄に入ってしまう虫か、蜘蛛の糸に囚われてしまった虫の如く…。
しかし、捕まえられるのは、例えて虫の様ですが、なされている音楽は、天国そのものです。
この演奏&曲を純粋にジャズか?と問われれば…ちと違う。。とこ答えるべきでしょうが、不世出の音楽家「エリック・ドルフィー」は、そんな事は全く気にしません。
演られている曲が、クラシカル現代曲でも、宗教音楽であろうと、そんなジャンル、カテゴリー分けは、彼にとって極小さな事なのです。
最後まで聴いていると…本当に心が洗われるんです。
「ドルフィー」の演奏する曲(&演奏)は…もはや普遍であると言っても過言では有りません。
このアルバム自体は、ジャズ史上では傑作として認知されてはいませんが、「ドルフィー」にとっては、そんな評価等どうでも良い事だったと思います。

彼の生前語った有名な言葉に…音楽は一瞬で消えて行ってしまう…と言うのが有りますが、(一瞬で)消え入るからこそ、彼は一音一音を大事にして、一所懸命に吹いたと信じています。
だから、逆に「ドルフィー」の演奏&レコーディングは永遠に不滅なんだと思います。
今宵はマニアックな…でも良く聴くと普遍的なこのアルバムを皆様に…そして何より我が友人に捧げます。      

生涯最高のレコードだと作者自身が言ったアルバム…タンゴ・ゼロ・アワー~アストル・ピアソラ

2008-06-01 23:03:48 | ラテン・インストゥルメンタル
表題がとても仰々しいが、嘘でも大袈裟でも無くて、生前、本人「アストル・ピアソラ」が言っていた事であり、演奏内容も実際その通りで素晴らしいです。

「ピアソラ」と言う、タンゴの鬼神…いや、もはやクラシックの現代曲作曲家とも言うべき、偉大なカリスマ・コンポーザー(&ミュージシャン)の、全身全霊を注いだこの作品は、彼の最高傑作との評価に全く異論はない。

とにかく何も考えずにアルバムに集中して聴いて欲しいです。

アルバムタイトル…タンゴ・ゼロ・アワー

パーソネル…アストル・ピアソラ・クインテット
      リーダー;アストル・ピアソラ(バンドネオン)
      フェルナンド・スアレス・パス(vl)
      パブロ・シーグレル(p)
      オラシマ・マルビチーノ(g)
      エクトル・コンソーレ(b)

曲目…1.タンゲディアⅢ、2.天使のミロンガ、3.キンテートのためのコンチェルト、4.ミロンガ・ロカ、5.ミケランジェロ’70、6.コントラバヒシモ、7.ムムキ

1986年5月ニューヨーク、サウンド・アイディアズ・スタジオにて録音

原盤…ワーナー・ミュージック?  発売…ワーナー・ミュージック・ジャパン
CD番号…WPCS-5100

それでは演奏について…今日はまず、お薦めの名演から行きましょう。

それは…3曲目の「キンテートのためのコンチェルト」です。
非常に劇的な曲で、序奏・イントロから興味を惹かれる魅惑的なメロディで始まります。
作品自体は1970年に書かれていて、約9分を超える大作です。
急小節においては「ピアソラ」のバンドネオンは、緊張感をビンビンに発していて、自身以外の4人のメンバーを統率します。
ピアノ「シーグレル」とヴァイオリン「スアレス・バス」の二人が、素晴らしい「ピアソラ」のサポートをします。
緩小節に入ると、「ピアソラ」は雄大で、まったりとした粘着系のバンドネオンを奏でて、非常に艶かしい演奏に仕上げてきます。
ピアノの「シーグレル」は低音域をメインに伴奏して、重厚感を増します。
ヴァイオリンの「スアレス・バス」とギターの「マルビチーノ」は、艶かしさを倍化する様なナイスなアシストを演ってくれます。
再度、急小節に入ると、「ピアソラ」、「スアレス・バス」、「シーグレル」のトリオがバトル形式で、応戦し合うと、「マルビチーノ」まで参戦して、劇的な作品は最高潮にヒートアップします。
「ピアソラ」の寸劇を見せつけられた、銀幕の様な逸品ですね。

1曲目「タンゲディアⅢ」…1985年の映画「タンゴーガルデルの亡命」のために書かれた作品で、冒頭から終始緊張感が張り詰めた衝撃作品で、これもいかにも「ピアソラ」らしいアグレッシヴな曲です。
悲劇のタンゴ曲であり、特にヴァイオリン「スアレス・バス」と「ピアソラ」との格闘技の様なバトルが最高の聴き所です。
ビシビシと唸りを上げるベース「コンソーレ」の威圧的な名演も見逃せませんね。

2曲目「天使のミロンガ」…1962年に書かれた「ピアソラ」の代表作の一つだが、非常にロマンティックで、スパイス的に一寸メランコリックで、影が憂いの有る美曲で…私は大好きです。
とにかく「ピアソラ」のバンドネオンの音色の切なさは、泣けますねぇ。
「ピアソラ」以上にこの曲で力が入っているのが「スアレス・バス」で、ヴァイオリンの物悲しい演奏が、深く心に染み入って来て…泣き叫びたくなりそうです。
心が痛くて…とても切ない曲です。
でも…でも…この曲と演奏は、とにかく清らかで美しくて…いつまでも聴いていたくなります。
渋い所では、ピアノ「シーグレル」のリフレイン伴奏が、曲に厚みを与えてくれます。

5曲目「ミケランジェロ’70」…1969年に書かれた「ピアソラ」の傑作。
とにかく疾走感に溢れていて、唸りを上げてドライヴィングをするベースの「コンソーレ」が最高に行けてます。
「コンソーレ」に引っ張られて、「ピアソラ」他3人もスポーツカーの様に疾風の如く駆け抜けて行く痛快なナンバーです。

6曲目「コントラバヒシモ」…その名の通りベース(ベーシスト)をフューチャーした曲で、序奏から「コンソーレ」のボーイングやスゴテクのアドリブ演奏に度肝を抜かれる。
ベース大好きな私は感涙物ですよ~!!
「コンソーレ」のアシストで「ピアソラ」や「シーグレル」が厳格な音色で、生真面目に演奏をして行く。
優しい調べでサポートする、ギターの「マルビチーノ」も、すごく渋くて良い仕事をしてます。
重厚さから徐々に軽やかに優しく曲調が変化して行く様は…深夜から朝日が立ち昇る情景が目に浮かびます。

7曲目「ムムキ」…序盤は哀愁感タップリに、センチメンタリックに感情を込めてメロディを弾くギターの「マルビチーノ」が曲の幕を開けてくれます。
それを受けてヴァイオリン「スアレス・バス」もジプシー的な哀愁の曲調を演じて展開して行きます。
その後、激しく煌びやかで、ヴィルトオーゾ的にピアノを弾く「シーグレル」が更に曲を色付けして行きます。
「ピアソラ」が加わり、哀愁さは極まり、その後はヴァイオリンの「スアレス・バス」、ベースの「コンソーレ」、そしてギターの「マルビチーノ」の弦楽器3人が室内楽的に、良く調和した格調高い演奏で纏めて行きます。
その後、曲はもうニ転三転するんです。
そう、非常に劇的で目まぐるしく変わるドラマティックな1曲なんです。
「ピアソラ」がリードを取るセンチメンタルな曲から厳しくて激しい小節へと変わるかと思えば、「マルビチーノ」と「スアレス・バス」が交代で哀愁のソロを演り返す緩小節へと、また激しく曲調が変わるのです。
特に哀愁の小節は聴いていgoodなのは勿論、更に終盤に来てから「シーグレル」が「ショパン」のバラードの様に美しくて…清々しいピアノ・ソロを決めてくれて…うっとりと聴き惚れてしまいます。
そしてフィニッシュはもう一回、「ピアソラ」を中心にした、心地良い優しさと、情熱的な激しさと、枯れて人生を達観した…そう…「ピアソラ」の人生そのものと言って良い一代絵巻が、この曲でなされているんですよ。
最後のサイレンの様な表現は???「ピアソラ」の死を意味しているのかなぁ?
この曲&演奏は、このアルバムの〆をするのに相応しい超名曲・超名演と言っても過言では有りませんね。
いや、タンゴ史に残る傑作でしょう。

4曲目「ミロンガ・ロカ」…やや不協和音的な音階で、「ピアソラ」は急速で演奏を進めて行きます。
しかし、ヴァイオリンの「スアレス・バス」の弾くメロディは、どことなくですが、「ピアソラ」の最高傑作「リベル・タンゴ」のメロディと似ていて、良いんですよ。
全員が激しくバウトして、スピーディに仕上げる演奏で、短曲ですが印象に残りますね。

もう、表題通り「ピアソラ」自身が生涯最高の録音(レコーディング)だと言った事に全く偽りは有りません。
聴いた方々には、現代タンゴの奇跡をこのアルバムに見る事が出来ますよ!きっと…!!!

20世紀の最高の遺産の一つ…トリプル・ダブル・コンチェルト

2008-05-31 13:25:47 | クラシック交響曲・管弦楽曲・協奏曲
皆さん、お久しぶりです。
随分とご無沙汰していて、本当にすみませんです。
今日はクラシック好きなら誰でも知っている、正に一期一会の超名盤を一枚紹介しましょう。

アルバムタイトル…ベートーヴェン「トリプル・コンチェルト」
         ブラームス「ダブル・コンチェルト」

演奏者…ベートーヴェン・トリプル・コンチェルト
   (ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲 ハ長調 作品56)
    ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
    ダヴィッド・オイストラフ(vl)
    スヴァトスラフ・リヒテル(p)
    ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(vc)
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

    ブラームス・ダブル・コンチェルト
   (ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 作品102)
    ジョージ・セル(指揮)
    ダヴィッド・オイストラフ(vl)
    ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(vc)
    クリーブランド管弦楽団

曲目…ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲 ハ長調 作品56
   第一楽章…アレグロ(17:47)
   第二楽章…ラルゴ(5:35)
   第三楽章…ロンド・アラ・ポラッカ(12:52)

   ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 作品102
   第一楽章…アレグロ(16:57)
   第二楽章…アンダンテ(7:53)
   第三楽章…ヴィヴァーチェ・ノン・トロッポ(8:35)

ベートーヴェン…1969年9月15日~17日ベルリンにて録音
ブラームス…1969年5月クリーブランドにて録音

原盤…英EMI  発売…東芝EMI
CD番号…TOCE-13077

演奏について…最初のベートーヴェンのトリプル・コンチェルトだが、「カラヤン」&「ベルリン・フィル」のオーケストラ・サポートは、非常にシンフォニックで雄弁な響きで曲を支配している。
この時代の「カラヤン」は、磨きぬいたサウンドには未だ到達しておらず、スーパー・オーケストラの「ベルリン・フィル」をパワフルにドライヴしてくれて、名アシスト・パッサーになりきっている。
しかし、ロシア(旧ソ連)の生んだ3人のマエストロ達は、抜群のテクニックを持ちながらも、それをひけらかすのでは無く、かなり室内楽的にお互いの調和を尊重したソロ演奏に従事している。
外見は厳ついロシア人?(失礼)が演奏しているのだが、ソロ演奏での内面はむしろ可憐な感じがする。
勿論、フォルテシモ等、パワフルなパートに入れば素晴らしい重厚さの演奏で押進めて来るのだが、その演奏は彼等ならば、むしろ当然であろう。
しかし、己を出さないピアニシモ等の繊細な表現に、非常な集中力を見せて、大切に演奏しているからこそ、迫力の楽章やパートが、より一層活きてくるのだと痛感させられる。
3人のソリストの内、最も出来が良いのは?個人的には「ロストロポーヴィッチ」がベスト・パフォーマンスを見せていると思う。
「リヒテル」は、ベートーヴェンの原曲が、ピアノ・パートに余り重きをおかず、彼のヴィルトオーゾが充分に発揮できないのが、少々残念な感じがする。
しかし、ピアノ演奏としては抜群ですね。
「オイストラフ」は、彼の晩年なので、キレ味や迫力のヴァイオリン演奏では無く、巨匠の貫禄や余裕が大家の芸風を表出させた演奏です。
勿論、培われた表現力は、流石の一言ですねぇ。
3楽章を聴き終えて、正しくブラボーで締めくくりたい名演です。

ブラームスのダブル・コンチェルト…ベートーヴェンのトリプル・コンチェルトよりは、原曲自体が優れているので、まず曲の劇的な展開にソリストのテクニックが完璧にマッチして、活きてくるのが良い。
「ロストロポーヴィッチ」は、前曲同様に絶好調で、「オイストラフ」も緊張感抜群のハードなソロで応酬してくる。
「セル」の指揮サポートも抜群に良い。
パワフルで有りつつ、非常にひき締まったサウンドは、名匠「セル」に完璧に鍛え上げられた集団、クリーブランド管の真骨頂であろう。
一糸乱れぬ合奏が、二人のマエストロに勇気と活力を与えてくれる。
しかし、それにしても若き日の「ロストロポーヴィッチ」の演奏…まじで良いなぁ。
来るべき自分の時代の扉をこじ開けた様なアグレッシブな演奏で、しかし大先輩「オイストラフ」を決してないがしろにはしていない。
先輩を立てつつ、自らを強烈にアピールしたソロ演奏で、聴き応え充分のパフォーマンスが形成されている。
特に第一楽章の厳格な響きが、魂を崇高に導いてくれる。

一転、緩楽章の第二では、「オイストラフ」の寛ぎと、良い意味での枯れた…人生(演奏)を達観した余裕弾きが最高に映える。

ラストの第三楽章は、「セル」&クリーブランド管、「ロストロポーヴィッチ」、「オイストラフ」が三位一体となった、厳格さと柔和さがバランス良く融合した演奏が展開される。
言うなれば、知・情・意のバランス感覚が優れた好演になっている。
しかし、柔和な演奏状態でも、精神の緊張感は全く失われていない。
この辺が、彼等がマエストロのマエストロたる所以だろう。

ベートーヴェン、ブラームス共、共演なのか?はたまた競演?なのか、いずれにせよ、バトルの部分と調和の部分が、バランス良くミックスされた好演です。
クラシックで有りながら、どこかジャズを彷彿するのは?やっぱりバトルっぽい感じがするからなんでしょう。
大家の自己主張している所と、相手を持ち上げる謙譲さが、見事に融合され、表現されている名盤です。

げっ!!痛風!!!

2008-05-23 23:55:52 | 独り言
今日は溜まっていた振替休日を急遽使用したのですが…その理由が…ガッカリです。

実は数ヶ月前から、右足の親指が一寸痛かったので、これはもしかして?と思い、食事を多少気を付けていたのです。
また、いつも会社の健康診断の時に尿酸値が高めである事は知っていたので、痛風には気を付けなければ…と日頃から注意もしていました。

そんな甲斐も有って、やがて痛みはなくなったんですが、今年の3月くらいでしょうか?
今度は右足の踵(かかと)が痛くなってきまして、この痛みは所謂、鈍痛でして、
どこかかかとを痛めたのかなぁ?ぐらいに思っていたのですけど、ちっとも痛みが退きません。

そうこうする内に、また右足の親指に刺すような痛みが頻繁に来る様になって来ました。???

これは、もう…来るべき時が来たか?と、意を決して今日病院に行ったんです。

血液検査と、一応レントゲン写真を撮り、骨などには異常が無いことが分り…そして尿酸値は???…8でした。

いや~っ~!とうとう来ちまった!!
やっちまった!!
やっぱり初期の「痛風」です。

ただ、不幸中の幸いが少しだけ有ります。
それは、発症はまだしていないと言う事。
つまり、足を触れることも出来ない程の激痛はまだ無いんです。
ですが、もっと気を付けなければ、その内発症するかも???

ですので…いや、そして…足の痛みを和らげる薬をもらってきました。

痛風そのものに効く薬はもらっていません。
一度、服用をすると…一生続けなければならないそうです。

アー…恐ろしい!! アーメン!!!

皆さんも、気を付けて下さい。

尚、小生…下戸ですので、飲酒が原因では有りませんが、B級グルメスト?なので、食生活とストレスが主たる(病気の)原因になっていると思います。

バルネ・ウィランが綴るフランス映画音楽…ふらんす物語~バルネ・ウィラン・ウィズ・マル・ウォルドロン

2008-05-21 00:28:09 | ジャズ・テナー・サックス
フランスが生んだ偉大なサックス奏者「バルネ・ウィラン」と、名ピアニスト「マル・ウォルドロン」の素晴らしいコンビネーションが、今日紹介する名盤を作り上げました。

曲の題材は、全てフランス映画音楽で、「バルネ」のサックスと「マル」のブラッキーなピアノが素晴らしいパフォーマンスを織り成します。

今宵はセンス抜群のアルバムをご堪能下さい。

アルバムタイトル…ふらんす物語(バルネ・ウィラン・ウィズ・マル・ウォルドロン)

パーソネル…リーダー;バルネ・ウィラン(ts、ss)
      マル・ウォルドロン(p)
      スターフォード・ジェイムス(b)
      エディ・ムーア(ds)

曲目…1.男と女、2.死刑台のエレベーター、3.シェルブールの雨傘、4.危険な関係のブルース、5.黒いオルフェ、6.殺られるのテーマ、7.オータム・リーブス、8.クワイエット・テンプル

1989年10月2、3日 オランダにて録音

原盤…ALFA JAZZ 発売…アルファ・ミュージック
CD番号…ALCB-9514

演奏について…1曲目「男と女」…「バルネ・ウィラン」のメイン・テーマをあえて崩さないで、かなり忠実に原曲を歌い上げる序奏から曲が始まり、「マル・ウォルドロン」は、かなり寛いで落ち着いたイメージでブロック・コードを合わせて行く。
映画「男の女」のアンニュイな雰囲気そのもののスターティングである。
しかし「マル」のソロに入ると…面白いぐらいに「マル」節全開で、インプロヴァイズして行くのが笑えるぐらいいかしてます。
ベース「スターフォード・ジェイムス」のビンビンにハードな音色のサポートと、ドラムス「エディ・ムーア」のタイム・キーピングもセンス溢れてます。
最後はもう一度「バルネ」が余裕のテーマ吹きで、ピシッと〆ます。

2曲目「死刑台のエレベーター」…知っている人は知ってますねぇ。
正に「バルネ・ウィラン」が青年の時の日本でのデビュー・アルバムが、「マイルス・デイヴィス」のこのタイトル名盤なんですね。
ここでの「バルネ」は、ソプラノ・サックスで非常に叙情的に、原曲に忠実に曲を仕上げて、若い時のデジャヴを蘇らせているみたい。
「マイルス」レスでも、しっかりとあの盤を彷彿させる仕上げがgood jobです。
その後を受ける「マル・ウォルドロン」…訥々と音を切りながら?、敢えて音の数を少なく絞って、思索的に…そしてハイセンスに曲を修飾します。
終盤、、もう一度「バルネ」が流麗にソプラノで決めて来ます。
暗闇に消え入る様なエンディング(フェード・オフ)に痺れそうです。

3曲目「シェルブールの雨傘」…もう、私の大好きな曲で、「バルネ」は渋く低音域をメインにアドリブを展開して行きます。
サイドではベース「ジェイムス」が、ガッツリのベース演奏で太刀持ちをして、ドラムス「ムーア」のかなり激しいドラミングで、「バルネ」を露払いで支えます。
「マル」は「バルネ」と対峙する様に、センス抜群のピアノ・ソロで応戦します。
「マル」は「マル」流に曲を解剖し、「マル」が「マル」で有るが如く調理して行くのがえぐいねぇ!
この「マル」のカデンツァ…いかにもって感じで、以前聴いた事がある節、テンコ盛りなんだけど…そこが又行けてるんです。
「マル」はやっぱり、こうでなくっちゃね!
その後、「ジェイムス」と「ムーア」もそれぞれの持ち味を活かしたソロを執って、以外に彼らがサポーターとしてだけでなく、ソロのかっこ良さに満足させられちゃいます。
4人が渾然一体になった、ベストなチューンです。
エンディングの仕上げも、超カッコイイ!!

4曲目「危険な関係のブルース」…「バルネ」のシンプル・イズ・ベストのサックス・バウトも素敵だけども、ここではとにかく「スターフォード・ジェイムス」の硬派なベース演奏が最高に行けていてグッと来ます。
とにかく、唸るぐらいに重低音で、一音一音に魂がこもっていますぜ!
それを聴いた「マル」が、じゃぁ俺も…ってな感じでかっこ良いアドリブをバシバシと決め捲くり、演奏を華美にして行きます。
そうすると、やっぱり「エディ・ムーア」も3曲目同様に、出て来るんです。
シンプルだが、決めのフレーズで一発演ってくれます。
3曲目の「シェルブール…」から、4人のエンジンが全開になったのか?
元祖「デューク・ジョーダン」の「危険な関係…」とは、かなりイメージが違うけど、この演奏もかなり行けます。

5曲目「黒いオルフェ」…いつも言ってますが、私のブログ名の礎になっている曲だけに、マイ・フェイヴァリットの本命的な曲ですけど、ここでは「バルネ」が、又ソプラノ・サックスに持ち替えて、エモーショナルに曲を描いて行きます。
特に中間部でのカデンツァの叙情性は抜群で、シンプルにバックに徹する3人がより一層「バルネ」のソロを際立ててくれます。
その後「マル」がソロを執るんですが、最初はチョイ弾き気味?のソロが、逆にとても良い味を出すんです。
その後、「マル」もトランス状態になってきて、ここからは「マル」節全開で、全部有りっ丈に出し切ってくれて…「マル」…本当にありがとう。
そして、もう一度「バルネ」のソロが移ると、中近東風のアラビックなアドリブ・ソロに仕上げて行って更に曲にスパイスを効かせてくれて…ウルトラgoodです。
4曲目と双璧の名演です。

6曲目「殺られるのテーマ」…非常にシンプルな仕上げのブルーズ曲で、「バルネ」はともかくとして、「マル」は普段の「マル」の個性から離れた感じがして…言い換えれば新鮮な感覚が有りますねぇ。
シングル・トーンで連続した伸ばすフレ-ズを多用して…ある意味「マル」らしくないのが楽しい?です。
後半には「ジェイムス」がベースを良く歌わせるソロ・フレーズをかまして、アドリブを決めて来ます。
真に大人で男っぽい1曲が出来上がりました。

7曲目「オータム・リーブス」…まず、一寸疑問…邦題なのに何故か「枯葉」ではなくて「オータム・リーブス」なんですね。
曲は勿論、「枯葉」です。
「マイルス」の様な究極の演奏では勿論無いけれども…この「バルネ」の演奏も悪くは無いですね!
今までの曲とは、アプローチを変えていて、序奏から早めにアドリブ・コードにチェンジして行きます。
「バルネ」も原曲の美しさは大事にしつつも、今回は少しばかり遊んで見たくなったんでしょうか?
続いて「マル」は、前曲の演奏とは異なり、「マル」節をノッケから出し捲くって、聴いていて笑えるぐらいに「マル」しちゃってます。
これも「バルネ」に触発されたのかなぁ?
そして、そのまま「マル」特急…終点まで加速して突き進むんです。
ラストでは「ジェイムス」が一発ソロを演り、「バルネ」とのコンフュージョンでフィニッシュします。

ラスト曲「クワイエット・テンプル」…ラストはフレンチ映画らしく、派手で盛り上がる、所謂上げ上げの曲で〆ず、静かに…かなり根暗な曲&演奏で終わるのが、いかにもフランスらしい?いや、「バルネ」らしいですね。
とにかく抑制した、静寂のバラッド演奏で、「バルネ」も極力音を小さくして、渋いテナー・サックスをじっくりと吹いて行きます。
「マル」も音数を削って、シンプルにブロック・コードで伴奏をして、「ムーア」のブラッシュ・ワークもとても上品で、二人をアシストしていますね。
終盤「マル」がソロを執りますが、節はやっぱり「マル」節?なのですが、非常に思索的で、音を一音、一音選んで、とにかく音数を削って、幻想的に仕上げて行きます。
ラストはもう一度テーマに戻り、序奏のアンニュイで静寂さを全面に押し出した大人のバラッド演奏を、静かに、そしてじっくりと「バルネ」が吹き上げて〆ます。

全8曲…一寸俗的かも知れませんが、所謂名曲の名演で、万人向けです。