紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

もうすぐ亡くなって10年にならんとしている…村下孝蔵~歌人(シングルコレクション)

2008-05-10 23:35:03 | J-POP
失礼ながら、とても二枚目とは言えない外見に似合わず?とても叙情的な、和風のフォーク・ソングを書き、歌っていた「村下孝蔵」が亡くなってから、もうすぐ10年が経とうとしています。

私、個人的には、日本のポップス・ミュージシャンで3本に入るくらい好きなアーティストだったので、亡くなったと聞いた時には、当時とてもショックだった記憶があります。

今日は、そんな彼のアルバムを1枚紹介したいと思います。
このアルバムは、シングル・コレクションなので、所謂、ベスト盤のカテゴリーに入り、「村下」の世間的に認知されている作品が多いので、皆様のお気にも召すはずだと思います。

それでは解説に入りましょう。

アルバムタイトル…歌人(シングルコレクション)

アーティスト…村下孝蔵(歌・作詞・作曲)

曲名…1.松山行フェリー、2.かげふみ、3.午前零時、4.レンガ通り、5.ゆうこ、6.初恋、7.少女、8.踊り子、9.花れん、10.春雨、11.酔いしれて、12.夢の跡

原盤…CBS SONY  発売…CBS SONY
CD番号…30DH-168

演奏について…1曲目「松山行フェリー」…「村下」にしては、かなりライトな仕上げのポップスで、いかにも80年代と言う印象の曲ですが、編曲でのギターとシンセサイザー、そしてバック・コーラスを効果的に使用していて、ちゃんと「村下」流にしています。
特に終盤での、ギター、シンセ、コーラスのコーダ的な盛り上げはgoodです。

2曲目「かげふみ」…名曲「踊り子」っぽい叙情性が抜群の1曲。
メロウな歌詞と、「村下」のソフトな歌声に対して、かなり骨っぽいドラムスとベースのチョッパー演奏が、良い味を出しています。
このブイブイ言わせるリズム楽器と、ソフトな歌声が、バッチリマッチするのが、「村下」流なんですね。

3曲目「午前零時」…序奏のエレキ・ギターの哀愁メロディから一気に引き寄せられるが、「村下」の歌は、やや投げやり風に、荒っぽい歌い方をしていて、これが又、「村下」の別の魅力を出している。
この男の歌声…普段はかなり女々しいってイメージを持っているけど、実は違うと言うことが良く分る。
終盤でのイントロのサビは、「風」の超名曲、「22才の別れ」を彷彿させる、名フレーズです。

4曲目「レンガ通り」…個人的に、待ってました~!!の絶叫をしてしまう、「村下」裏名曲の筆頭です。
センチメンタリズムと、繊細な哀愁メロディに涙出まくりで…ギターのリフと「村下」の女性的なぐらいに優しい心情を表現した切ない歌声が最高です。
この曲まじで良いですよ!

5曲目「ゆうこ」…まぁ、「村下孝蔵」を多少なりとも知っていれば、この曲はご存知の方も多いはず。
「初恋」や「踊り子」に繋がる、「村下」の初期のヒット曲。
※いや、確かデビュー曲だったかも。
「村下」は、天下のCBSがスカウト・発掘したアーティストだけに、(冒頭で述べたが、ルックスは良く無くても、それを全く払拭する音楽性と歌唱力があった訳で、)このデビュー曲から、もはや、その才能が煌いています。

6曲目「初恋」…「村下孝蔵」最大のヒット曲で、今さら説明は不要でしょう。
今、若いアーティストが、シングル・カヴァーしてますよね。
でも、やっぱりこの曲は「村下」じゃないと、僕は駄目だなぁ。
一番の持ち味と言うべき繊細さが、他のアーティストでは欠如している感じがする。
この叙情性120%の作品は、ガラス細工よりも壊れ易いんですよ。

7曲目「少女」…この曲も比較的初期の佳作で、曲の雰囲気からすると「踊り子」のカップリング曲だった気がする。
とても和風の仕上げがなされていて、「村下」節がビンビンと湧き出てくる曲です。
今の時代とは、かなりかけ離れている、まじな純情さが、ノスタルジックで郷愁を誘いますねぇ。
聴いていると、一気に高校生(中学生)へとタイム・スリップしちゃいますよ。

8曲目「踊り子」…いつ聴いても良い曲ですね。
オールドだ!懐古趣味だと罵られても、良い物は良いんです。
断固、妥協は致しません。
特にサビの部分で「村下」と哀愁のヴァイオリン伴奏に涙が溢れますねぇ。
こんなに清らかで、胸キュンの曲&サウンド…今のJ-POPには全く無いのが残念です。
この曲を聴く度に「村下孝蔵」の夭逝が、つくづく悔やまれます。

9曲目「花れん」…この曲も青春ソングで、若くて清くて、清々しさが溢れ出す魅力一杯の佳曲です。
甘くて、優しい「村下」のヴォーカルが冴え渡ります。

10曲目「春雨」…「さだまさし」の所属していた「グレープ」を思い出させる、序奏のヴァイオリン演奏が印象的で、ものすごく和風で、壊れ物の様に繊細なガラス工芸品の様な1曲です。
「村下」の繊細さ200%の歌も◎で、曲調・メロディは、まるで青春映画の1コマの様にも感ずる。
サビのアコースティック・ギターの伴奏が渋くて、メチャ、カッコイイです!
本当に大好きな曲です。

11曲目「酔いしれて」…案外有りそうで無い「村下」が、生ギター1本で歌い仕上げたフォーク曲で、(実際は中途からベース、ドラムスなんかも入るんですが…)70年代風のテイストが、とても美味しい曲です。
昔の高校生の純情さから、少しばかり酔いしれて…多分、大学生か、グリーン社会人の年代に、つまり少し酒が飲める大人になった心情が歌われています。

ラスト「夢の跡」…最後の曲は原点の青春帰りで、叙情性が思い切り噴出すぐらいの佳曲・名曲です。
「村下」が哀愁と、はかなさを見事に歌い上げてくれます。

この曲を聴いても、やはり「村下」がいないこと、彼が二度と戻らないことに対して、本当に侘しく、寂しく思います。
決して、大御所とまでは言われないミュージシャンだとは思いますが、彼の才能は他人には真似できない、言わば相撲界の一代年寄り的とも言うべき、稀有なアーティストだったと思います。合掌!!!

今、話題の徳永英明のヴォーカリストを考える…徳永英明~ヴォーカリスト2

2008-04-15 22:57:06 | J-POP
最近、「徳永英明」のヴォーカリスト1~3までを3枚組みにしてセットが販売されたらしい。
「徳永」のヴォーカリスト・シリーズと言えば、女性アーティストのバラード曲を、彼が歌ったアルバムなのだが、「徳永」の繊細でややハスキー・ヴォイスが、とても鋭く乙女心?を表現していて…巷で好評であり、この3シリーズで、300万枚売れた、スーパー・メガ・ヒットのシリーズなんですねぇ。
そこで、今日はこのシリーズから、一番売れなかった?「ヴォーカリスト2」を取上げてみたいと思います。
一番売れなかったと言っても、80万枚ぐらいで…セレクトされた曲は、もの悲しいマイナー調が多く、個人的には一番好きなアルバムなんです。

アルバムタイトル…ヴォーカリスト2

パーソネル…徳永英明(vo)

曲目…1.雪の華、2.いい日旅立ち、3.あの日にかえりたい、4.未来予想図Ⅱ、5.かもめはかもめ、6.セカンド・ラブ、7.シングル・アゲイン、8.あなた、9.恋人よ、10.なごり雪、11.M,12.瞳はダイアモンド、13.for you…

2006年録音

原盤&CD番号…UMCK-1212  発売…ユニバーサル・ミュージック

演奏(歌)について…まず、オープニングの「雪の華」…原曲は若手実力派「中島美嘉」が、(歌詞に似合わず?)割とクールに淡々と歌い上げる恋歌だけど、「徳永」は「中島」以上に乙女心?を繊細に歌って、適応性抜群です。
曲は正しく、白い色がテーマですが、「中島」が真っ白なら、「徳永」はオフ・ホワイトって感じでしょう。

2曲目「いい日旅立ち」では、「山口百恵」の、これまた大人しくも芯の強いイメージの女性像とは違って、少しナイーヴな感じに別の魅力がある。
バックのピアノ伴奏やアコースティック楽器での演奏パートが、より寂しさを表しています。
季節なら、「山口」の旅立ちは紅葉の秋、「徳永」は木が散っていて、初冬です。

3曲目「あの日に帰りたい」…原曲は、「荒井由実」の初期の名曲であり、「ユーミン」の下手うまなヴォーカルに当時やられた人が多いようですが、「徳永」はもう一寸、しっとりした感じで、「ユーミン」が悔し涙を流しながら、写真を千切っているが、「徳永」は諦めの境地に達していて、もはやさっぱりとした雰囲気があります。

4曲目「未来予想図Ⅱ」では、スーパー・ヴォーカリスト「吉田美和」には、「徳永」とてガチンコでは及ばないので、「吉田」よりも遥かに弱い女性で挑む。
すごーく大人しい女性で、あなたにじっとついて行く女性なのでしょう。
とても古風な女性です。

5曲目「かもめはかもめ」…「研ナオコ」ひいては「中島みゆき」のアンニュイな感覚と、少し路線を変えた雰囲気が良いです。
とても真面目な振られた女性が、一人海を見つめて…ここでも悔しさを超えて、諦めた潔さが感じて取れます。

6曲目「セカンド・ラブ」…「中森明菜」は当時、17歳の時にこの曲をメガ・ヒットさせたが、やはりティーンエイジャーらしい、初々しさが感じられたが、「徳永」は、20歳前半ぐらいの大人の女性のイメージの歌で、奥手の女性が、心の中でじっと思い続けている感じの歌に仕上げている。
この歌の女性もかなり古風なイメージで、昔の大和撫子の雰囲気を残してますね。

7曲目「シングル・アゲイン」…「竹内まりや」の90年初頭を代表する曲で、この曲は大好きな曲だけど、「竹内」の都会的な雰囲気で、別れても前向きな女性像のイメージが強くて、「徳永」の少し暗い感じの女性は、ちょっと重いなぁって思うね。
でも…潔さだけでなく、悩む姿も有って良い。

8曲目「あなた」…この曲は「小坂明子」が17歳?の時に作詞作曲した名曲ですが、この曲も、「小坂」が歌う透明感溢れるティーン・エイジャーのイメージが強すぎて、「徳永」が負けている感じですねぇ。
年齢的には、やはり20代前半で、すれていないとても真面目な女性で、田舎の方って雰囲気ですね。
ただ、「小坂」はいかにもって感じのピアノ伴奏だったが、「徳永」の編曲はエレキ・ギター・ソロと分厚いベースの伴奏で、かなり硬派の感じに仕上がっています。

9曲目「恋人よ」…この曲も原曲「五輪真弓」の超名曲の超名唱のイメージが余りにも強烈なので、ヴォーカリスト「徳永」とは言え、壁が限りなく高い。
「徳永」は、「五輪」よりもかなり控え目な表現で、真っ向から勝負は避けて、とても繊細な弱弱しい女性を見せる。
うぅーん、これも確かに有りですね。
野球で言えば、バント攻撃?それとも変化球攻め?かな???

10曲目「なごり雪」…歌は「イルカ」、曲は「伊勢正三」の永遠の名曲。
このヴォーカルは、「イルカ」と「徳永」がオーヴァー・ラップして、イメージ的にとても良く重なる。
しかし「徳永」のオリジナリティも勿論有って、「イルカ」よりも大人しい感じで、ちょっぴり控え目な女性なんでしょう。

11曲目「M」…こいつも原曲は「プリンセス・プリンセス」の「奥居香」だから、かなりアクティブで活発な女性なんだけど、「徳永」は当然、もっと大人しい感じです。
日記のMをなぞる女性…この味わいは有ってますよ。
じっと思い出に浸るタイプなのでしょう。

12曲目「瞳はダイアモンド」…「松田聖子」のちょっぴりぶりっ子な原曲の歌よりも、普通の感じがして、このトラックは原曲を超えた感がある。
非常に抑えた感情と表現が、星を見上げる女性にぴったりはまります。
原曲のメルヘンさよりも、(歌詞にある)メモリーの勝ちですね。

13曲目「for you…」…この曲もスーパー・ヴォーカリスト「高橋真理子」とは対決を避けて、「徳永」の描く独自の世界、シャイで大人しい女性が心の奥で叫ぶ…誰にも言えない心の叫びを表現しています。
「高橋」が動なら、「徳永」は正に静…対照的な歌唱です。

原曲が名曲、ヒット曲ばかりで、オリジナル歌手のイメージが勝っているのも有りますが、原曲と異なったアプローチで、「徳永」ワールドを構築している曲も有るし、イメージ的に原曲を超えて、これの方が良いと思える作品も有ります。
このヒット・アルバムを聴いていない方、是非、ご一聴を…
★まだ持っていない人は、今度出た3枚組が良いと思います。

ブログ書くのが間に合わない…YOSUI TRIBUTE

2007-06-21 23:56:43 | J-POP
今日もまたまたお疲れちゃんモード全開でございます。
ブログを書こうと思った矢先に、何と不覚にも転寝(うたたね)してしまい、さぁ大変!!
紹介文を書こうと思ったら、あとシンデレラまで後10分しかないじゃんか!!!
せっかく渋いジャズ・アルバムを用意してあったんだけど、急遽変更じゃ!

そんなすったもんだで、このアルバム紹介に相成ったのです。

アルバムタイトル…YOSUI TRIBUTE
        井上陽水の名曲の数々を豪華アーチストがトリビュート!!

曲目&パーソネル…1.夢の中へ・TRICERATOPS、
         2.東へ西へ・布袋寅泰、3.心もよう・平原綾香、
         4.リバーサイドホテル・奥田民生、
         5・いっそセレナーデ・小野リサ、
         6.懲りない欲望・Bank Band、
         7.カナリア・ジェーン・バーキン、8.傘がない・UA
         9.いつのまにか少女は・持田香織
         10.とまどうペリカン・松任谷由実
         11.白い一日・玉置浩二
         12.ワインレッドの心・DOUBLE
         13.ジェラシー・一青窈、14.少年時代・忌野清志郎

曲について…陽水の曲の良さと、各アーチストのコラボが、各々の個性を活かした編曲&演奏がなされているのを、特にお薦めしたい曲目です。

まず、小野リサの「いっそセレナーデ」は、正しく、晩夏の午後の昼下がりにフィットしそうなボサ・ノヴァに仕上がっていて、センス抜群な曲になっています。

Bank Bandの「懲りない欲望」は、桜井和寿のきれいなハイトーンのシャウト調で歌うボーカルが、どんぴしゃりハマル。
本家「陽水」以上に自分の持ち歌にしていて、このアルバムのベストトラックでしょう。

UAが歌う「傘がない」は、陽水以上に曲と声質がマッチしている。
この歌詞に「自殺」なんかが出てくる曲には、最適なスーパー・ハスキー・ヴォイスでしょう。

ジェーン・バーキンの「カナリア」は個人的にお気に入りです。
フランス語で女性が歌「陽水ワールド」えもいえぬ不思議空間が心地よい。
中途で曲をドライブする、ウッド・ベースも、編曲的にGOOチョイスでしょう。

持田香織の「いつのまにか少女は」は、ELTとは全く違う非常にアンニュイな雰囲気の曲に歌い仕上げている。
ここには、トレンディな女性ボーカルの姿は見られず、ハーモニカとアコースティック・ギターに良くマッチした、フォーク・シンガーが目の前にいる。
私はELTの持田より、こっちの持田の方が好きだ。

DOUBLEの「ワインレッドの心」は、このアルバム随一のジャジーな編曲がなされており、ホーン・セクションの品の良さも相まって、極上サウンドに仕上がっています。

ユーミンの「とまどうペリカン」ですが、はっきり言うと、彼女のヴォーカルと余り合うとは言えないのですが、この曲は私個人的に、「陽水作品」の中でも最も好きな曲なので、あえてお薦め曲として紹介させて頂きます。

一青窈の「ジェラシー」も、正直あまり声質は合っているようには思えないのだが、この曲も個人的には大好きなのと、編曲がパーカッションを軸としたラテン編曲になっているので、この部分は非常な聴き所でもあり、アコースティックなバック演奏は◎評価です。

平原綾香の「心もよう」は、彼女のあっさりとしたハスキーヴォイスが、元来どろどろ調の歌詞&歌を、ちょっと大人しめに渋く都会的に決めているのが味噌。

奥田民生、玉置浩二の「陽水の舎弟?」は、当然二人とも的を射た歌&演奏をしていますので、両曲とも安心して聴けます。

忌野清志郎の「少年時代」…陽水の作品では無い!と言うぐらい、清志郎ワールドにトリップしています。
評価はハッキリ白黒分かれると思いますが、陽水の曲でここまで遊べるのは、清志郎ぐらいしかいないと思うので、そう言う意味では一聴の余地はあるでしょう。

「fetish」~「hotei」

2007-04-27 23:41:23 | J-POP
今日は何かJ-POP、それもギターがメインのアルバムを聴きたいなぁ。
って事で、布袋寅泰の「fetish」を紹介しましょう。

このアルバム、布袋の代表作か?と問われれば、多分答えはNOでしょう。
やはり、独立初期の頃の「guitarism」シリーズが代表作と言えばそうだと思います。
しかし、私はこの「fetish」って言うアルバム、大好きです。

何が好きかって?言われれば、それはやはり曲でしょう。

演奏曲…1.BOY MEETS GIRL、2.LOVE JUNKIE、3.NO.1 IN THE UNIVERSE、4.BEAUTY & THE BEAST、5.PRINCE OF DARKNESS、6.LIFE IN TOKYO、7.VAMPIRE、8.SECRET、9.HEAVEN、10.FETISH

勿論、布袋オリジナルの曲の魅力もあるのですが、各曲の編曲もとてもハイ・センスでただのエレキギターばりばりの演奏のアルバムとは、明らかに一線を画しています。

特にピアノを効果的に使用している4曲目「BEAUTY~」や5曲目「PRINCE~」なんか真面目にセンスの塊の様な編曲です。
5曲目は何かヒンズーのお経の様なリズム、テンポも素晴らしいですね。
スタートからの3曲も私的にはとても好みで、1曲目「BOY~」はまぁ有名曲ですし、3曲目「NO.1~」はとてもメロウで感性を擽ります。
2曲目「LOVE~」は、私的にはもう説明の必要なし。
このアルバムのフェイバリットベスト1と言うより、布袋全作品中でも「トップ」に推したい程大好きな曲です。
そして7曲目「VANPIRE」も非常に素晴らしい曲で、ガツンガツンくるリズムは何回でも聴きたくなります。
8曲目「SECRET」と9曲目「HEAVEN」は一転して、これまた布袋お得意の「ロック・ギター・バラード」に心を燃やしておくれなまし。
そして、ラストを飾るアルバムタイトル曲は、サンタナ調(ラテンポップ風)インストゥルメンタルで涙チョチョ切れ!!

うーぅん、改めて聴き直して見ると、こりぁ私が好きな訳が分かります。
もろ直球ど真ん中のストライクじゃん。

今日はJ-POPの名盤、中森明菜の「歌姫2」です。

2007-03-27 23:55:01 | J-POP
今日は数年前発売された、歌姫;中森明菜のカヴァーアルバム「歌姫2」の紹介です。

中森明菜…1980年代後半から10年近く歌謡界に君臨した名歌姫である。
ヒット曲多数(少女A、セカンドラブ、北ウィング、飾りじゃないのよ涙は、ディザイアー、など多数)

デビュー時はアイドル歌手だったが、類稀な歌唱力とややミステリアスな「つっぱり路線」から百恵ちゃんの再来とも言われ、2年連続レコード大賞を獲得するなど、若くして歌謡会の頂点に立つが、その後の自殺未遂などのスキャンダルから、第一線から名を聞かれなくなっていた。
このアルバムは久しく名を聞かなかった、彼女の復活を告げる、そして彼女の歌唱力を前面に押し出した、他歌手の曲を歌ったカヴァーアルバムである。

曲目…1.Opening、2.黄昏のビギン、3.桃色吐息、4.アデュー、5.別れの予感、6.シングル・アゲイン、7.色彩のブルース、8.秋桜、9.異邦人、10.乙女のワルツ、11.瑠璃色の地球、12.Ending

お薦め曲…あくまでも個人的趣味であるが、まず、何と言っても本家「エゴ・ラッピン」には若干及ばないが、「色彩のブルース」である。
それから、庄野真代の「アデュー」と、久保田早紀の伝説の名曲「異邦人」がこれに続くか?と言う感じである。
中森明菜のややハスキーで、女性の中では低音域の声質にこれらの曲はマッチしている。
それから、百恵二世の面目躍如と言える「秋桜」も勿論良い。

しかし、このアルバム全体を聴いて思うのだが、一言で言うと「枯れた味わい」が魅力のアルバムだが、彼女の全盛期を知る者としては、物足りないと言うか、寂しいと言った方が分かり易いかな。
全盛期の彼女は、ミステリアスだったが「女王」として他者を寄せ付けない圧倒的な迫力があり、どの歌にも自信がみなぎっていた。
だが、明菜の別の魅力を発見できる楽しさがあるアルバムである事は間違いない。



今日は寺尾聡の「ReーCool Refrections」の紹介です。

2007-01-28 21:44:22 | J-POP
昨日DEPAPEPEについて記事を書いたら、ブログ開設以来、初めてトラックバックされて、涙ちょちょ切れる程嬉しかったです。(ありがとさん)
そこでと言っては何ですが、昨年末発売されて話題となったアルバム「寺尾聡」の「ReーCool Refrections」を今日は紹介します。
このアルバム、カテゴリーから言ったらJ-POPですが、内容はもっとジャージーでアコースティックで、かなり硬派なアルバムです。
昨年FMで「HABANA EXPRESS」を聴いた時、脳天に直撃食らう程、パーカッシブな音の立った編曲に感動させられました。
アルバムの中で特に聴き物は、この「HABANA EXPRESS」の他、4曲目の「二季物語」や8曲目の「ダイヤルM」なんかも良いですよ。
勿論、25年前3曲同時ベスト10入りした「ルビー…、Shadow…、出航」も良いです。
最後にもう一枚紹介します。
その25年前に発売されたオリジナルの「Refrections」です。
この新旧2枚のアルバム、曲目、曲順とも全く同じです。
もしも旧アルバムを聴いた事が無い方は、是非聞き比べる事をお薦めします。