一言で言うなら、今流行の「チョイ悪」に最もマッチする、アルバム・ジャケットとシンガーがこの盤だと思う。
アルバムタイトル…「ラー」
パーソネル…マーク・マーフィー(vo)
アーニー・ウィリアムス(arr、cond)
クラーク・テリー(tp)
ブルー・ミッチェル(tp)
ウィントン・ケリー(p)
ビル・エヴァンス(p)
ジョージ・デュヴィヴィエ(b)
ジミー・コブ(ds) 他
曲目…1.エンジェル・アイズ、2.グリーン・ドルフィン・ストリート、3.ストッピン・ザ・クロック、4.スプリング・キャン・リアリー・ハング・ユー・アップ・ザ・モスト、5.ノー・ティアーズ・フォー・ミー、6.アウト・オブ・ジス・ワールド、7.マイルストーンズ、8.マイ・フェイヴァリット・シングス、9.ドゥードゥーリン、10.リル・ダーリン、11.トゥイステッド、12.アイル・ビー・シーイング・ユー、13.マイ・フェイヴァリット・シングス(ロング・ヴァージョン)
演奏(歌唱)について…まず、オープニングの「エンジェル~」から、悪カッコイイ「マーク・マーフィー」の世界に引き込まれる。
正直、「マーフィー」は、シナトラやメル・トーメなどの名人シンガーと比べると、歌の上手さが、2枚も3枚も落ちると思うが、このジャケット通りの不良っぽさが、普通のジャズ・ヴォーカルとの個性的な違いを生んでそこが最大の聴き所だ。
7曲目以降の、器楽曲で有名なスタンダード曲を、歌唱を器楽として用いる、ヴォーカルで表現&アレンジする解釈と術は、誠に見事と言うより他に無い。
特に、7曲目の「マイルストーンズ」はマーフィーのハードボイルドなヴォーカルの良さを立たせた名唱だと思う。
他では、12曲目「アイル~」のラテン曲などは、彼の遊び心を垣間見る事ができて、楽しい1曲である。
8曲目&13曲目の「マイ・フェイヴァリット~」は、先日紹介したコルトレーンの究極の演奏からすると、正反対の内容だ。
例えば、歌詞の中に、「レイ・チャールズ」や「ペギー・リー」、「キャノンボール」など、彼自身の正に「お気に入り」のアイドルを歌っている部分等もあって、非常に遊び心溢れた歌唱である。
しかし、このアルバムナンバー1のお薦め曲は、2曲目「グリーン~」で決まりである。
マーフィーの伸びやかな歌唱も素晴らしいが、バック・バンドのメンバーも好演している。
ピアノは何と「ビル・エヴァンス」、トランペットは「ブルー・ミッチェル」と言う超豪華版で、ハード・ボイルドの極地的な、ヴォーカル・ナンバーである。
ぜひ「悪カッコイイ」アルバムを聴く事をお薦めします。
アルバムタイトル…「ラー」
パーソネル…マーク・マーフィー(vo)
アーニー・ウィリアムス(arr、cond)
クラーク・テリー(tp)
ブルー・ミッチェル(tp)
ウィントン・ケリー(p)
ビル・エヴァンス(p)
ジョージ・デュヴィヴィエ(b)
ジミー・コブ(ds) 他
曲目…1.エンジェル・アイズ、2.グリーン・ドルフィン・ストリート、3.ストッピン・ザ・クロック、4.スプリング・キャン・リアリー・ハング・ユー・アップ・ザ・モスト、5.ノー・ティアーズ・フォー・ミー、6.アウト・オブ・ジス・ワールド、7.マイルストーンズ、8.マイ・フェイヴァリット・シングス、9.ドゥードゥーリン、10.リル・ダーリン、11.トゥイステッド、12.アイル・ビー・シーイング・ユー、13.マイ・フェイヴァリット・シングス(ロング・ヴァージョン)
演奏(歌唱)について…まず、オープニングの「エンジェル~」から、悪カッコイイ「マーク・マーフィー」の世界に引き込まれる。
正直、「マーフィー」は、シナトラやメル・トーメなどの名人シンガーと比べると、歌の上手さが、2枚も3枚も落ちると思うが、このジャケット通りの不良っぽさが、普通のジャズ・ヴォーカルとの個性的な違いを生んでそこが最大の聴き所だ。
7曲目以降の、器楽曲で有名なスタンダード曲を、歌唱を器楽として用いる、ヴォーカルで表現&アレンジする解釈と術は、誠に見事と言うより他に無い。
特に、7曲目の「マイルストーンズ」はマーフィーのハードボイルドなヴォーカルの良さを立たせた名唱だと思う。
他では、12曲目「アイル~」のラテン曲などは、彼の遊び心を垣間見る事ができて、楽しい1曲である。
8曲目&13曲目の「マイ・フェイヴァリット~」は、先日紹介したコルトレーンの究極の演奏からすると、正反対の内容だ。
例えば、歌詞の中に、「レイ・チャールズ」や「ペギー・リー」、「キャノンボール」など、彼自身の正に「お気に入り」のアイドルを歌っている部分等もあって、非常に遊び心溢れた歌唱である。
しかし、このアルバムナンバー1のお薦め曲は、2曲目「グリーン~」で決まりである。
マーフィーの伸びやかな歌唱も素晴らしいが、バック・バンドのメンバーも好演している。
ピアノは何と「ビル・エヴァンス」、トランペットは「ブルー・ミッチェル」と言う超豪華版で、ハード・ボイルドの極地的な、ヴォーカル・ナンバーである。
ぜひ「悪カッコイイ」アルバムを聴く事をお薦めします。