皆様こんばんわ。
昨日は私の提案、隠れ名盤を教えて下さい…との問いに、多くの方がコメントを下さって頂き、本当にありがとうございます。
皆様各々には、また後日丁重にコメント・バックさせて頂きます。
さて、今日は隠れ名盤ではありませんが、代表作からもちょっとはずれている、マル・ウォルドロンの「マルー1」を紹介します。
アルバムタイトル…マルー1
パーソネル…リーダー;マル・ウォルドロン(p)
アイドリース・シュリーマン(tp)
ジジ・グライス(as)
ジュリアン・ユーエル(b)
アーサー・エッジヒル(ds)
曲目…1.ステイブル・メイツ、2.イエスタデイズ、3.トランス・フィギュレーション、4.バド・スタディ、5.ディーズ・ジレンマ、6.ショーム
演奏(曲)について…このアルバムの演奏曲についてだが、まず2管を活かした、いかにもハードバップと言うべき、ユニゾンとアドリブを程よく混合させた演奏と、マルやシュリーマンなどの、各個人の特性を活かした演奏の2種類に大別される。
1曲目のゴルソン作曲の「ステイブル~」は、当然作曲者の意図が良く分かる曲だけに、2管を活かした演奏(ゴルソン・ハーモニーの踏襲)がされている演奏で、同様に3曲目の「トランスフィギュレーション」も正しく、2管のお手本の様な演奏をしています。
逆に2曲目「イエスタデイズ」は、ペットの「シュリーマン」と、ベースの「ユーエル」のデュオ演奏の様な世界を形作っていて、とても面白い。
特に「ユーイング」は、タイムキーピングに徹しているのだが、その力強い演奏が、「シュリーマン」のアルバム随一の魅惑的なソロ演奏の、単なるバックアップに留まってはいないで、とても主張した演奏になっている。
本作品のベストトラックでしょう。
5曲目の「ディーズ・ジレンマ」は、本アルバム中、個人的には一番お気に入りの曲です。
哀愁のマイナー調ワルツで、「ソニー・クラーク」の「クール・ストラッティン」に出てくる様な、素晴らしいメロディで、正にマルの「面目躍如」と言って良いでしょう。
朴訥な「黒いピアノ」のシングルトーン演奏が、来るべき「レフト・アローン」等の将来の名曲・名演を予見させて、「グライス」のアルトの好演も後押しして、この曲の盛り上げに一役買っています。
4曲目「バド・スタディ」は、マルのピアノの魅力が随所に表れて、やっとリーダーらしい目立ちがされたかなと思わせる演奏です。
敬愛する「バド・パウエル」の名を冠したのは、マルのセンスでしょう。
6曲目「ショーム」はトランペットの「シュリーマン」のオリジナル作品との事で、この1曲はウェストコーストの香りが漂います。
シュリーマンは勿論ですが、ここでは「グライス」のアルト、そして何故かウェストコースト臭くない、マルのソロも好演していて、中々良演です。
昨日は私の提案、隠れ名盤を教えて下さい…との問いに、多くの方がコメントを下さって頂き、本当にありがとうございます。
皆様各々には、また後日丁重にコメント・バックさせて頂きます。
さて、今日は隠れ名盤ではありませんが、代表作からもちょっとはずれている、マル・ウォルドロンの「マルー1」を紹介します。
アルバムタイトル…マルー1
パーソネル…リーダー;マル・ウォルドロン(p)
アイドリース・シュリーマン(tp)
ジジ・グライス(as)
ジュリアン・ユーエル(b)
アーサー・エッジヒル(ds)
曲目…1.ステイブル・メイツ、2.イエスタデイズ、3.トランス・フィギュレーション、4.バド・スタディ、5.ディーズ・ジレンマ、6.ショーム
演奏(曲)について…このアルバムの演奏曲についてだが、まず2管を活かした、いかにもハードバップと言うべき、ユニゾンとアドリブを程よく混合させた演奏と、マルやシュリーマンなどの、各個人の特性を活かした演奏の2種類に大別される。
1曲目のゴルソン作曲の「ステイブル~」は、当然作曲者の意図が良く分かる曲だけに、2管を活かした演奏(ゴルソン・ハーモニーの踏襲)がされている演奏で、同様に3曲目の「トランスフィギュレーション」も正しく、2管のお手本の様な演奏をしています。
逆に2曲目「イエスタデイズ」は、ペットの「シュリーマン」と、ベースの「ユーエル」のデュオ演奏の様な世界を形作っていて、とても面白い。
特に「ユーイング」は、タイムキーピングに徹しているのだが、その力強い演奏が、「シュリーマン」のアルバム随一の魅惑的なソロ演奏の、単なるバックアップに留まってはいないで、とても主張した演奏になっている。
本作品のベストトラックでしょう。
5曲目の「ディーズ・ジレンマ」は、本アルバム中、個人的には一番お気に入りの曲です。
哀愁のマイナー調ワルツで、「ソニー・クラーク」の「クール・ストラッティン」に出てくる様な、素晴らしいメロディで、正にマルの「面目躍如」と言って良いでしょう。
朴訥な「黒いピアノ」のシングルトーン演奏が、来るべき「レフト・アローン」等の将来の名曲・名演を予見させて、「グライス」のアルトの好演も後押しして、この曲の盛り上げに一役買っています。
4曲目「バド・スタディ」は、マルのピアノの魅力が随所に表れて、やっとリーダーらしい目立ちがされたかなと思わせる演奏です。
敬愛する「バド・パウエル」の名を冠したのは、マルのセンスでしょう。
6曲目「ショーム」はトランペットの「シュリーマン」のオリジナル作品との事で、この1曲はウェストコーストの香りが漂います。
シュリーマンは勿論ですが、ここでは「グライス」のアルト、そして何故かウェストコースト臭くない、マルのソロも好演していて、中々良演です。