紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

ヴァーブ・スターズの競演…スタン・ゲッツ・アンド・J.J.ジョンソン・アット・ジ・オペラ・ハウス

2008-03-31 12:09:03 | ジャズ・コンボ
ヴァーブ・レーベル所属のスーパー・スター達が競演したライブアルバムが今日紹介するこのアルバムです。

演奏者、演奏曲とも魅惑的で、正にヴァーブ・ジャズ芸術の最高峰の一つでしょう。
今宵は彼らのパフォーマンスに酔い知れて下さい。

それと、もう一言…実はこのアルバム、CD化に際して、2種類のコンサートのライブ録音を収録していて、聴き比べやミュージシャンのアプローチの違いを味わえる、お得なアルバムになっています。

アルバムタイトル…スタン・ゲッツ・アンド・J.J.ジョンソン・アット・ジ・オペラ・ハウス

パーソネル…J.J.ジョンソン(tb)
      スタン・ゲッツ(ts)
      オスカー・ピーターソン(p)
      ハーブ・エリス(g)
      レイ・ブラウン(b)
      コニー・ケイ(ds)

曲目…1.ビリーズ・バウンス、2.マイ・ファニー・ヴァンレンタイン、3.クレイジー・リズム、4.ブルース・イン・ザ・クロゼット、5.ビリーズ・バウンス、6.マイ・ファニー・ヴァレンタイン、7.クレイジー・リズム、8.イエスタデイズ、9.イット・ネヴァー・エンタード・マイ・マインド、10.ブルース・イン・ザ・クロゼット

1957年9月29日①~④ シカゴ、オペラ・ハウスにてSTEREO録音 
1957年10月7日⑤~⑩ LA、シュライン・オーディトリアムにてMONAURAL録音

原盤…Verve 発売…ポリドール㈱
CD番号…POCJ-1823

演奏について…まず、本題の通り、「シカゴ・オペラ・ハウス」でステレオ録音された、①~④曲までお話しましょう。

1曲目…「ビリーズ・バウンス」…ヴァーブ・レーベルの偉大なるミュージシャンの先輩、「チャーリー・パーカー」作のブルースですが、「オスカー・ピーターソン」の流麗な序奏にのって、「J.J.ジョンソン」「ゲッツ」のユニゾン演奏がなされ…そして「スタン・ゲッツ」のアドリブ・ソロへと展開する。
「ゲッツ」は軽やかで、イマジネーション豊かな、いかにも白人テナー奏者らしい、蝶が舞う様なアドリブを演ってくれます。
受ける「J.J.」も、かなりウォーム系のトーンで、寛ぎ感溢れるエモーショナルなアドリブで、「ゲッツ」に合わせてきます。
フロント2管以外のメンバーも、オールスターズですが、ここでは二人に花を持てせる認識なのか、バック演奏に従事します。
終盤の「ゲッツ」と「J.J.」の対話的な絡みが、この演奏での一番のベスト・パフォーマンスですね。

2曲目「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」…この曲での序奏から、「J.J.」のテーマ吹き…アドリブへと展開する流れと、エモーションたっぷりのソロ演奏は、秀逸の出来です。
「ゲッツ」もそれに合わせて、情感たっぷりのアドリブで、更に曲に魅惑の衣を付けていきます。
この曲にもエンディングで、二人の絡みがあるんですが、1曲目以上の素晴らしさで、最高ですよ。
いつまでも聴いていたい気にさせられる、ハーモニーの妙です。
ここでも何気に、バックに徹する4人が、実は素晴らしい演奏をしています。
特に「コニー・ケイ」と「レイ・ブラウン」のリズム二人の分厚いサポートの、隠れた迫力は…goodです!!

3曲目「クレイジー・リズム」…曲名通り、リズム・セクションをフューチャーした曲ですが、ここでも4人(二人)ともソロ等は取らないで、曲をがんがん演るのは、フロント二人なんです。
しかし、バックでブロック・コーをメインにガンガン弾く「ピーターソン」と分厚いサウンドでドライヴィングする「ブラウン」。
そして、皆を鼓舞し、敲き捲くる「ケイ」の3人のパフォーマンスに痺れます。

4曲目「ブルース・イン・ザ・クロゼット」…コンサートも終盤になったのか?「J.J.」、「ゲッツ」とも、かなり力の入った熱演になっている。
「ピーターソン」も何気にコードを離れて、サイド・メンながらも魅惑のフレーズを所々で紡ぎ出して、流石の演奏を見せてくれます。
「ケイ」のパスパスと言った感のドラミングが、曲を明るく楽しくさせています。
そうだ!このリズム・セクションは、ドライヴィングと進行をしながらも、自ら(リズムで)歌っているので、軽やかでスピーディなんでしょうね。
この曲でもフィニッシュは、ステレオ録音で左右に分かれて、左が「ゲッツ」と右が「J.J.」で、それぞれが魅力あるアドリブ・フレーズを奏であって、見事なハーモニーで終了します。

さて、モノーラル録音の方ですが、5曲目「ビリーズ・バウンス」…日付から言うと、この演奏の方が後録音と言う事もあり、先行の「ゲッツ」のアドリブが、1曲目とは違って、かなり熱い、ファイトした演奏になています。
バックの演奏も追従してか?「ピーターソン」の演奏も、伴奏なのに最初からビンビンに飛ばしていてフレーズ弾き捲くるし、「ケイ」のドラミングもライトでは無く、ズンズンと迫って来ます。
「J.J.」のソロは、明朗快活で、元気な印象ですね。
彼も廻りに触発されて、最初からトップ・ギアに入れて発進しています。

6曲目「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」…この曲も序奏の入り方からして、テーマを崩し気味にして…前曲よりも遊び心が、かなり加味された感じがします。
「ゲッツ」のアドリブは、かなりエモーショナルで、とても流麗な演奏で、結構力が入っていて、彼にしてはファイトした演奏でしょう。
「J.J.」は、彼らしく朴訥に仕上げていますが、それでもトーンは明るめで、周りの元気に合わせています。
「ブラウン」の重厚さと歌心の両面を兼ね備えたベースが裏の聴き所ですし、「ピーターソン」の華麗な?伴奏も良いですよ。
お洒落で、ジャジーでとても楽しめる演奏です。

7曲目「クレイジー・リズム」…速いテンポにのって「ゲッツ」「J.J.」とも高速調でアドリブ吹き、ノリノリの演奏です。
この演奏でも「ケイ」&「ブラウン」のリズム・セクションと「ピーターソン」を加えた3人は、超攻撃的?なサポート演奏で、フロント二人を喰っていて、笑えますよ。
まぁ、本当は各人にソロを取って欲しいメンツなんで、攻撃的な?バック演奏ぐらいは当たり前ですよね?
全体の仕上げとしても、とてもカラフルな1曲です。

さて、「オペラ・ハウス」では演奏のなかった、8曲目の、名曲「イエスタデイズ」ですが、極めて短い演奏ですけど、「J.J.」の魅惑のアドリブ演奏がとにかく行けてます。
ところで、この演奏は99%「ゲッツ」レス(抜き)なのが面白い。
残りの1%ですが、最後の1小節で、1音出してます。(大爆笑)

9曲目、この名バラード「イット・ネヴァー・エンタード・マイ・マインド」も、「オペラ・ハウス」では演奏されていませんでした。
8曲目とは反対に、アドリブ・ソロは「ゲッツ」のみで、ここでは100%「J.J.」レスの演奏です。
しかし、「ゲッツ」のバラッド演奏…やはり良いですぅ。
大人の哀愁バラッドに、涙チョチョ切れ物ですぜ。
バックの3人は言うこと無しな上、「エリス」のさりげないサポート、ギター演奏も通好みでしょう。

ラスト「ブルース・イン・ザ・クロゼット」…「オペラ・ハウス」の演奏よりもかなり演奏時間が短いが、内容を濃くしてか?もっと早めのテンポで、グングンと押し進められて、かなり激しい演奏になっています。
特に「ゲッツ」のぶいぶい吹きが印象的ですし、ノリに乗っている「ケイ」と「ブラウン」のベース&ドラムスが、まるで機関車の様に重厚に走っています。
ラストに相応しいあげあげの1曲です。

是非、2つのライブ演奏が入ったこのお得盤を聴いてみて下さい。

昨日の続き…MJQ~ヨーロピアン・コンサート

2008-02-05 22:07:12 | ジャズ・コンボ
昨日の続きを行きましょう。

DISC2…1曲目は同名のアルバムも有る、MJQ初期の名曲「ピラミッド」。
かなりブルージーにディープに曲を仕上げる「ミルト」と、この演奏では流麗ではなく、どちらかと言うと朴訥に(半音やハズシをやらない「モンク」みたいな感じ)で、対話するように演奏する「ルイス」が面白い。
バックでは、行進曲風にドラミングする「コニー・ケイ」の演奏は、影のMVP級のイカス演奏です。

2曲目「スウィングしなけりゃ意味ないね」…著名な「エリントン」ナンバーですが、ここではジャングル調は一切無しで、いかにもMJQらしい、室内楽的なハイ・センスのスウィング・ナンバーに仕上げている。
ガッツリ4ビートで皆を推進する「ヒース」のベースが心地良く、「ルイス」のピアノも粋な演奏でgoodです。

3曲目「スケーティング・イン・セントラル・パーク」…「ミルト」のヴァイヴがペダルを活かした、幻想的で真にロマンティックな演奏で…セントラル・パークで子供達が、スケートを楽しんでいる様子が、見事に表現されている。
中盤からは、アドリブも佳境に入り、滑ったり、転んだり、笑い合う微笑ましさも感じます。
「ルイス」は、あくまでもサイドメンに徹して、そうですね、スケート場のBGM的な演奏をしているのかも知れません。

4曲目「ザ・シリンダー」…MJQ中期から後期にかけて、彼等の持ち曲の一つとなった名曲。
バッハ風の輪唱の様な演奏(「ミルト」と「ルイス」の追いかけっこ)が、一度聴いたら耳を離れない、単純なメロディながらベストなメロディです。
ちなみに私も大好きな曲の一つです。
テーマが終わると、「ミルト」はブルージーなアドリブを連発して、曲にディープなイメージも植付けてくる。
一方、「ルイス」は遊びをしながら、曲をライトに仕上げてくる。
「コニー・ケイ」の時間を変える様な、スティック捌き、ドラミングが一瞬間を変えて、曲にアクセントを付ける。

5曲目「ラウンド・ミッドナイト」…「モンク」作曲の超名曲ですが、MJQと言うコンボも十八番の1曲にしています。
センス抜群のシングル・トーンで押し通す「ルイス」と、これ見よがしにgoodなヴァイヴ・アドリブを敲き捲る「ミルト」とのスーパー・コンビネーションがえぐいくらいです。

6曲目「バグス・グルーヴ」…言うまでもなく「ミルト」作曲のMJQの定番ミュージック。
ここでの「ミルト」は、縦横無尽にヴァイヴを演り、「ルイス」は、訥々と、ひっそりとしたイメージで曲を紡ぐ。
剛の「ミルト」、柔の「ルイス」と言う図式がピタリと当て嵌まる。
終盤では全員が一斉にファイトする様な場面も見られて、流石定番と言う感じです。

ラスト・ミュージックは、この曲の本筋とは一寸違う、「四月の想い出」。
何が違うかと言うと、単純にスピードなんですけど、非常に高速で疾走する演奏で、コンサートのラストを盛り上げようと、4人がスパートして、こう言う感じになったんでしょう。
特に「ミルト」が煽る様にヴァイヴを決め捲って…大拍手で〆てくれます。

このコンボのベスト・パフォーマンスが凝縮されたアルバム…MJQ~ヨーロピアン・コンサート

2008-02-04 22:08:56 | ジャズ・コンボ
今日は、モダン・ジャズ・カルテットのベスト・パフォーマンスが収録されたライヴ盤、ヨーロピアン・コンサートを紹介しちゃいましょう。

彼等のライヴアルバムとしては、1974年の「ラスト・コンサート」と双璧の金字塔的な名盤です。

このライヴでは、勿論、(ラスト・コンサートの様な)解散の雰囲気等は皆無であり、正に彼等の心技体の全てが充実した、素晴らしい演奏が展開されています。

アルバムタイトル…ヨーロピアン・コンサート

パーソネル…モダン・ジャズ・カルテット(MJQ)
      リーダー;ジョン・ルイス(p)
      ミルト・ジャクソン(vib)
      パーシー・ヒース(b)
      コニー・ケイ(ds)

曲目…DISC1…1.ジャンゴ、2.ブルーソロジー、3.アイ・シュッド・ケア、4.ラ・ロンド、5.クリフォードの想い出、6.フェスティヴァル・スケッチ、7.ヴァンドーム、8.明日に賭ける
   DISC2…1.ピラミッド、2.スウィングしなけりゃ意味ないね、3.スケーティング・イン・セントラルパーク、4.ザ・シリンダー、5.ラウンド・ミッドナイト、6.バグズ・グルーヴ、7.四月の想い出

1960年4月11日~13日 ストックホルム、ゴッテンブルグにてライヴ録音

原盤…ATLANTICー1385 発売…ワーナーパイオニア
CD番号…50XD-1013~14

演奏について…まず、掴みはOK、スタート・ダッシュに賭ける「ジャンゴ」…「コニー・ケイ」のセンス抜群のブラシ演奏に導かれて、「ミルト・ジャクソン」のヴァイブが踊り、跳ねて、グレイトなアドリブ・パフォーマンスを演じる。
「ジョン・ルイス」は最初は地味に、控えめに伴奏に徹するが、弾いているメロディはセンチメンタル且つ、メロディアスで…アドリブに入ってからは、転がりながら光輝く宝石の様に、キラキラときれいで、「ルイス」の面目躍如と言った所です。
もう一人、「パーシー・ヒース」のドライブ感抜群のベース演奏も通を唸らせる出来栄えです。

2曲目「ブルーソロジー」…とてもジャジー&ブルージーなチューンで、MJQは美しくて聴き易いだけのコンボで無い事が良く分かる1曲です。
こう言うブルーズをベースにしたグルーヴ感の有る曲にも、見事な適応を見せるのが、彼等のもう片側の顔なんですね。
ブルース命の「ミルト」の演奏が良いのは当然ですが、「ルイス」のピアノも何気にこう言う時に素晴らしいパフォーマンスを演るんですよね。
奥が深い、そして、引き出しの多いコンボだねぇ。

3曲目「アイ・シュッド・ケア」…映画「スリル・オブ・ア・ロマンス」からのバラード・チューンで…「ミルト」の幻想的なヴァイブが、「ルイス」の美音ピアノにねっとりと絡み付いて…大人のディズニー映画の様な感覚に陥ります。
「コニー・ケイ」と「パーシー・ヒース」のリズム・セクションは、相変わらず裏方に従事していますが、その部分を集中的に聴いていると…二人の演奏がキー・ポイントになっている事が分ります。
野球の試合で言えば、名セット・アッパー(中継ぎ)、サッカーなら名ボランチと言えば分るかなぁ。

4曲目「ラ・ロンド」…MJQ初期のヒット曲だが、とにかく「パーシー・ヒース」のど真面目なベース・ソロをリスペクトした曲&演奏で、MJQと言う稀代の名コンボが、決して著名なフロント・ライン二人のコンボでは無いことが分ります。
「ヒース」の超絶ベースを聴いてくれ!!

5曲目「アイ・リメンバー・クリフォード」…「ルイス」がメロディ・テーマを奏でて、「ミルト」が、とてもメロディックなアドリブで続く。
すると「ルイス」は、またまたテーマ・メロディを余りいじらずに、「ミルト」から受け取る。
それを「ミルト」が発展させて…更に良いアドリブ・パートへと持って行く。
終盤は二人の掛け合いがもっと高いステージで融合されて、大満足の演奏に仕上げてくれます。

6曲目「フェスティヴァル・スケッチ」…南仏カンヌでのジャズ・フェスティヴァルをイメージして、「ジョン・ルイス」が作った曲だそうだが、わりと早めのテンポで、「ミルト」が駆け、「ルイス」が紡ぎ、「ヒース」が運び、「ケイ」が〆る4人のそれぞれのパートが見事に機能し、MJQがクラシカルな室内楽的なジャズ・コンボと言う事を再認識させる1曲です。

7曲目「ヴァンドーム」…名盤「ピラミッド」等でも演奏されている、フーガ形式、リアル・バッハ的な魅惑の1曲。
この演奏こそ、MJQの核心的な演奏&曲で、「ミルト」の先演奏を、「ルイス」が輪唱的に追いかけて…正にビューティフルな演奏です。

8曲目「明日に賭ける」…「拳銃の報酬」で知られる映画のために「ジョン・ルイス」が作曲したトラック。
曲の前半は、とても渋く、沈静さが極まる、叙情的なサウンドで…そのメロディが心の琴線に触れて…もの悲しいイメージが、いつの間にか脳内を洗脳する。
終盤はメジャー・コードに転調して、「ミルト」が楽しげに力強く跳ねる様なヴァイブを敲いて、任務が成功し、報酬を頂いた事を物語っているのでしょうか?
しかし、大ラスでは、またまた、とても静かなエンディングを迎えるので、映画は…ハッピー・エンドで終わったのか?悲しい結末なのかは?聴いている方の想像にお任せします。

これにてDISC1はお終いです。
続きは又、明日………。。。
 
      

ジョー・ジョーンズ・トリオ続き

2008-02-02 14:11:17 | ジャズ・コンボ
数日、ご無沙汰しておりました。
前回からの続き、「ジョー・ジョーンズ」トリオのアルバム、諸作品から行きましょう。

1曲目「スイート・ジョージア・ブラウン」…スティック一発で、「ジョー・ジョーンズ」の、大人のおとぎの世界へ入ります。
この、お洒落なドラム演奏…にプラスして、パーカッションとして使用する、ハンドリングでの演奏…いやー、良いですねぇ。
そして、その後は…「レイ・ブライアント」の転がるシングル・トーンで、魅惑のピアノ・トリオ演奏が堪能できます。

2曲目「マイ・ブルー・ヘヴン」…「レイ・ブライント」が、硬質のピアノ音質で、飛び跳ねる様に仕上げる演奏。
彼の跳ねを、後押しする様に「ジョーンズ」のドラミングも跳ねてます。

3曲目「ジャイアント・アット・ファイヴ」…「ジョーンズ」の掛け声一発で、始まるジャイブ・トラック。
このジャングル的な感覚…とても良いんですよね~。
中々、大先生「デューク・エリントン」以外に、こう言うサウンド・曲を選択して、アルバムに入れてくれるミュージシャンがいないので、「ジョーンズ」のストライク・ゾーンとは言え、この選曲センスに感謝したいですね。
とにかく、心地良い、ちょい悪4ビートを楽しんで下さい。

4曲目「グリーンスリーブス」…3曲目でワイルドな感じの曲から、一転して、原曲はクラシックのバラード曲の演奏。
序奏が終わると、ワルツのリズムで、可憐に可愛らしく…微笑ましいピアノ・トリオ演奏がなされる。
こう言う曲を弾かせたら、「レイ・ブライアント」は、ジャズ界随一の名人だ!

5曲目「ホエン・ユアー・ラヴ・ハズ・ゴーン」…「ジョー・ジョーンズ」のセンシティブなブラッシュ・ワークと、渋~い「トミー・ブライアント」のベース演奏が心地良い、規範的なピアノ・トリオ・ミュージック。
ここでの「レイ・ブライアント」の演奏も素晴らしいが、この曲(演奏)については、「レッド・ガーランド」調で、本家「ガーランド」が演った方が、もっと良かったかも?(笑)

6曲目「フィラデルフィア・バウンド」…超高速8ビートで、快速に飛ばす「ジョーンズ・トリオ」。
「ジョーンズ」は、テクニック抜群で、高速で有りながらも、ブラシ演奏で歌わせ、「トミー・ブライアント」のベースも高速で歌う。
このメンバー&アルバム、渋いと言いつつも、この様なスゴテク演奏を聴くと、結構派手な演奏&アルバムに感じるなぁ。

7曲目「クローズ・ユア・アイズ」…ハンド・ワークで奏でる「ジョーンズ」のドラムは、人の温もりまで、音に感じられて…とても温かいサウンドに仕上げている。
「ブライアント」兄弟も、優しい演奏に従事していて、ほのぼのとした寛ぎのピアノ・トリオ演奏は…いつまでも聴いていたい気にさせる、魔力を持っている。

8曲目「アイ・ガット・リズムⅠ」、「アイ・ガット~Ⅱ」…同曲だが、演奏アプローチ自体が、かなり異なる。
8曲目のⅠの方が、やや硬い感じの演奏で、重厚なイメージと、遊び心のテイストが加味されていて面白さも有るが、9曲目の方が、もっと飛んで、跳ねて、より一層メンバーがこの曲をいじって遊んでいる節が強い。
個性を重視するなら、9曲目の方がベターな演奏でしょうか?

10曲目「エンブレイサブル・ユー」…超ベーシックなスロー・テンポで綴るバラード演奏を、ハイ・センスなピアノ・トリオで贈るベスト・トラック。
「レイ・ブライアント」…何て美しく、可憐で…一寸お上品で…まじに良いです。

11曲目「ビバップ・アイリッシュマン」…終盤に来て、もう一度「ジョー・ジョーンズ」の世界へようこそ的な演奏に戻った。
楽しく遊ぶドラム演奏で、「ジョーンズ」が、縦横無尽に駆け巡ります。

ラスト「リトル・スージー」…この曲もチョイ、ジャングル調で、アルバム・ラストにまたこう言った曲を入れて、スタート演奏に帰依すると言う手法が心憎い。
最初と最後のトータル・バランスを考えて、色々な演奏をしているにも拘らず、非常に統一感の取れたコンセプトのアルバムに仕上がったのは、偏に曲順や曲調、まで気を使ったからでしょう。
この辺の気配りが出来るところが、「ジョーンズ」の人柄の良さなんでしょうね。

渋いって言ったけど、スゴテク満載だし、アルバム・コンセプトも優れているので、聴き応えある「ピアノ・トリオ」演奏ですよ。
☆アルバムリーダーはドラムスですけどね(笑顔)

と~っても渋いピアノ・トリオ、でもこの男の代表作です。…ジョー・ジョーンズ・トリオ

2008-01-30 23:05:50 | ジャズ・コンボ
古い時代のジャズドラマー…「ジョー・ジョーンズ」が、リーダーとして、ピアニストに「レイ・ブライアント」、ベーシストに「トミー・ブライアント」と言う名人肌の兄弟を迎えて、寛ぎと、センスに溢れた、それでいて渋い…且つ、お洒落なピアノ・トリオ演奏を実現したのが、このアルバムです。

このアルバム…「ジョー・ジョーンズ」の代表作であり、座右に置いておきたい、小洒落た名盤と言えるでしょう。

アルバムタイトル…ジョー・ジョーンズ・トリオ

パーソネル…リーダー;ジョー・ジョーンズ(ds)
      レイ・ブライアント(p)
      トミー・ブライアント(b)

曲目…1.スイート・ジョージア・ブラウン、2.マイ・ブルー・ヘヴン、3.ジャイヴ・アット・ファイヴ、4.グリーンスリーブス、5.ホエン・ユアー・ラバー・ハズ・ゴーン、6.フィラデルフィア・バウンド、7.クローズ・ユアー・アイズ、8.アイ・ガット・リズムⅠ、9.アイ・ガット・リズムⅡ、10.エンブレイサブル・ユー、11.ビバップ・アイリッシュマン、12.リトル・スージー

1959年3月 NY録音

原盤…EVEREST RECORDS SRANK-5005
発売…ヴィーナス・レコード
CD番号…TKCZ-79503

演奏について…明日へのお楽しみと言う事でご勘弁下さい。

近年人気が再沸騰…ヴァラエティ・イズ・ザ・スパイス~ザ・ルイス・ヘイズ・グループ

2007-11-30 10:25:52 | ジャズ・コンボ
皆さん、お早うございます。
今日も代休が取得できたので、朝からブログを書きますね。

このアルバムは、「ルイス・ヘイズ」がリーダーで約30年近く前に出したのですが、収録曲や演奏内容から、近年クラブ・シーンで人気が再燃しているとの事でセレクトしました。
クラブで人気が有ると聴いて、アシッド・ジャズの原点?かと思う方がいらっしゃるかもしれませんが、実際はハードな内容で、一部にヴォーカルがフューチャーされていますが、正統派なアコースティック・ジャズとして大お薦めのアルバムです。

アルバムタイトル…ヴァラエティ・イズ・ザ・スパイス

パーソネル…リーダー;ルイス・ヘイズ(ds)
      ハロルド・メイバーン(p、el-p)
      セシル・マクビー(b)
      フランク・ストロージャー(as、fl)
      ティト・ソムバ(conga)
      ポルティーニョ(perc)
      レオン・トーマス(vo)…2、6トラック

曲目…1.ケリー・カラーズ、2.リトル・サンフラワー、3.スターダスト、4.ホワッツ・ゴー・オン、5.インヴィテーション、6.ナイシャ、7.マイ・フェイヴァリット・シングス、8.ダンス・ウィズ・ミー、9.ハンドレッド・ミリオン・ミラクル

1979年 NYにて録音

原盤…Gryphon G-787  発売…MUZAK
CD番号…MZCS-1057

演奏について…まず、私がこのアルバムを購入する時にアシストしてくれた名演、「マイ・フェイヴァリット・シングス」ですが、まず序奏で「メイバーン」がカラフルに煌びやかに、ブロック・コードでテーマを弾いて、皆のファイティング・スピリットを呼び起こす。
応えた「マクビー」がぶんぶんドライヴして、それにすぐさま反応して、「ヘイズ」のドラミングは勿論、コンガの「ソムバ」、パーカッション「ポルティーニョ」の気合も充分で、全員が一体となって煽り捲る。
とにかく「メイバーン」の名演が冴えていて、ホーン・レスの演奏ですが、聴き応え充分ですよ。

2曲目「リトル・サンフラワー」…ラテン・リズムから序奏が始まる、ヴォーカル入りのトラック。
リズム・セクションは最初からノリノリで行くが、この曲を素晴らしい仕上げに染めているのが、「ストロージャー」のフルート。
やはり、ラテンとフルートってバッチグーに合いますね。
所々の「口笛」(これはヴォーカルの「トーマス」が吹いているんでしょう?)も効果が抜群です。
「ソムバ」のコンガ…まじに行けてます。
「ポルティーニョ」のパーカッションの一連の楽器群が、粒立ち良く彩りを添えて、効果抜群で、来てます。
勿論、「トーマス」のアンニュイな雰囲気のヴォーカルも、どことなく「デヴィッド・ボウイ」のジャズ・ヴァージョン版みたいでgoodですよ。
この曲は確かにクラブ・シーンには、ど真中の当りですね。

3曲目「スターダスト」では、「ストロージャー」のアルト・サックスを中心に、見事に統制された、ワンホーン・カルテット演奏が気持ち良い。。。
「ストロージャー」のアドリブ・ソロは奇を衒ったとこが無く、的を射た、それでいてセンスと感性も充分で、素晴らしい演奏です。
「マクビー」の分厚いベース、「メイバーン」の品有る伴奏、そしてリーダー「ヘイズ」のドラムも、「ストロージャー」を強固にアシストします。

オープニングの「ケリー・カラーズ」…80年代(実際は79年だが)の、到来を告げるファンキー・チューン。
「キャノンボール」等が演っているよりは、かなり都会的なイメージのファンキー曲だ。
「ストロージャー」の序奏のアドリブ演奏も良いが、やはり中盤からガツンと出て来る「メイバーン」のピアノが最高に行けてる。
「マクビー」と「ヘイズ」、そして「メイバーン」の織り成すリズム・セクション・トライアングル演奏は完璧です。
中盤の「マクビー」の重厚なベース・ソロ…かっこいいの一言です!!
分かり易く言えば「大人による、大人のための、大人が(演る&聴く)ジャズ」です。

4曲目「ホワッツ・ゴーイング・オン」…「マーヴィン・ゲイ」の有名ポップス曲を、ジャズにアレンジした曲だが、セプテット(全員)による、コンボ演奏によってビッグ・バンド風で楽しい1曲に仕上げてます。
「ストロージャー」は、かなりフリーに吹いてくれますし、「メイバーン」もテクニックを見せびらかして、華麗なカデンツァを弾いてくれます。
「ヘイズ」は、あえて全員に自由にやらせていながらも、しっかりとコントロールしているドラミングは、見事と言って良いでしょう。
一聴ごちゃごちゃに聴こえるんですが、耳を凝らすとしっかりと統率が取れているんです。

5曲目「インヴィテーション」では、「ストロージャー」のカデンツァから、曲が劇的に始まる。
「ポルティーニョ」のギロ、「メイバーン」のブロック・コード、そして「ヘイズ」のシンバルが「ストロージャー」をフォローしていて、この後「マクビー」が強烈なベース進行で、皆を引っ張って行きます。
それからが、またまたこの、名人リズム・トライアングルがぶんぶんと疾走をするんです。
ドライヴィング力が半端じゃなく、鳴門の渦潮並に?引っ張り込まれそうです。
「ストロージャー」も再度、カデンツァを吹き鳴らし、この3人と渡り合います。
フィナーレも劇的で、最もバトル性が出された演奏がこの曲で、まじお薦めです。

6曲目「ナイシャ」…「ストロージャー」の哀愁あるアルト・サックスと「メイバーン」の流麗なピアノに導かれて、「トーマス」が味わい深く、男の色気を纏わせたヴォーカルを、バッチリ決めてくれます。
「トーマス」のこの歌い方は、悪さが取れた「マーク・マーフィー」の様ですね。
但し、「ストロージャー」他、全員がバック・バンドに徹しているシチュエーションの録音では無いので、主役「トーマス」が休憩中?に、ヴォーカル抜きのバンド演奏の時では、主役を喰っちゃうぐらい素晴らしいカルテット演奏をしてくれますよ。

8曲目「ダンス・ウィズ・ミー」…これは現在のクラブ・シーンにドンピシャのダンス・ナンバーです。
「メイバーン」のエレピ、「ストロージャー」のファンク色全開のアルト演奏が、ダンス・ミュージックに、はまります。
「ソムバ」「ポルティニョ」のラテン・パーカッショニストたちもエネルギーを100以上発散させていて、正しくノリノリ。
70年代フュージョン全盛期の、横綱、真打登場と言った感がする、ダンサブルな1曲です。

9曲目「ハンドレッド~」は、序奏からモンク調の怪しげなテーマが吹かれてから、「ヘイズ」の独壇場と化して、超絶ドラムを敲き捲る。
とにかく、アルバム・タイトル…「ヴァラエティ~」と名売って、色々な曲を演ってきたが、リーダー「ヘイズ」は、それ程見せ場を作らず(作れず?)、ちょこっと欲求不満?だったのを、最後の暴れドラミングで、発散させてフィナーレ!って言う所でしょうか。

いずれにせよ、聴き応え充分な好アルバムで、お墨付きです。

このバンド(コンボ)のメンツもすごいぜ!クリフォード・ブラウン・オール・スターズ~キャラヴァン

2007-11-25 16:05:19 | ジャズ・コンボ
一週間さぼった?ので、今日3枚目のアルバム紹介行っちゃおうかな?
演奏曲はわずか2曲(このCDには追加曲1曲有るので、3曲)で、間延びする演奏か?と思うと全く違うんです。
曲の題材は、2曲とも超の付く名曲、「キャラヴァン」と「ニューヨークの秋」で、これを料理するのが、「クリフォード・ブラウン」&「マックス・ローチ」の二人に多くのスター・プレイヤー達が参加して、スーパー・コンボを形成して、圧倒的な迫力の演奏をしてくれるのです。

アルバムタイトル…キャラヴァン

パーソネル…クリフォード・ブラウン・オール・スターズ
      リーダー;クリフォード・ブラウン(tp)
      リーダー;マックス・ローチ(ds)
      ハーブ・ゲラー(as)
      ジョー・マイニ(as)
      ウォルター・ベントン(ts)
      ケニュー・ドリュー(p)
      カーティス・カウンス(b)
     
曲目…1.キャラヴァン、2.ニューヨークの秋、3.キャラヴァン(ザ・ボス・マン)

1954年8月11日 LAにて録音

原盤…EmArcy MG-36102  発売…マーキュリー・ミュージック・エンターテインメント

CD番号…PHCE-3063

演奏について…まず、表題曲であり、オープニング曲でもある「キャラヴァン」だが、「ローチ」のラテン・ドラミングから、管楽器のユニゾンによって序奏がなされる。
先人はアルト・サックスの「ジョー・マイニ」で、この演奏がかなり熱く、素晴らしいアドリブも相成った名演奏なんですよ。
陸上のリレーで言えば、第一走者から見事なスタート・ダッシュ成功と言った所でしょうか?
次いでテナーの「ベントン」が、実直なソロを取り、見事にバトン渡し成功。
その後の「ゲラー」のアルト演奏も中々良いですよ。
そして、真打「ブラウニー」登場!!
相変わらず、唯一無二の正確無比、とにかく輝かしい艶やかな音色のトランペットを高らかに吹き切る。
それから、この軍団を見事にドライヴィングしているのが、名人「ローチ」以上に、実はベースの「カウンス」なのである。
彼のドライブ推進力は「すごい!」の一言で、低音ながら皆を煽り捲る。
とにかくパワフルなエンジンを搭載した重戦車の様なベースに脱帽です。
その後では、お待ちかね「ドリュー」のファンキー&ナロウなピアノ・ソロに身を預けたい。
フィニッシュ前の「ローチ」の駄目押しの超絶ドラム・ソロも決まり物です。
演奏の総括として、「ブラウン」のソロ自体は短いが、各人が素晴らしいチーム・ワークで、名曲の名演を作り上げた、最高のパフォーマンスと言って良いでしょう。
     
2曲目「ニューヨークの秋」では、「ブラウン」がとても正統的で、真面目な曲のテーマをピアノ・トリオをバックに吹き切る。
奇を衒わず、メロディに殆ど忠実なのだが、そこは「ブラウニー」が「ブラウニー」たる所以で、音色や技術の確かさだけで、このスタンダードバラッドの魅力を余す事無く伝えています。
その後では「ドリュー」が、晩年を思い出させる(この時は思いもよらなかったかも知れないが…)ロマンティックなピアノ・アドリブを演奏して、更に曲の魅力を増させるのです。
「マイニ」のソロは、前奏の「キャラヴァン」同様に、素敵なアドリブ・フレーズを紡ぎ出して、職人技の存在感を見せますね。
「ベントン」のテナーは、哀愁が有って曲にすごく雰囲気がマッチしております。
そして演奏から約15分経った所で、「カウンス」のベース・ソロがやって来る。
朴訥として、不器用な雰囲気のタッチだが、逆にスター連中が次々吹いているこの曲では、全員がでしゃばらない方が、センスが有って良いと思う。
まぁわざと、ベース・ソロをガツンガツンと行かなかった様な気がしないでもないなぁ。
終盤のアルト・ソロは「ゲラー」なのかな?
このアルトサックスのソロはかなり行けていて、絶品ですね。
最後に、全体的に見ると、やっぱり「ドリュー」の伴奏の出来が良いと思う。
独特のタッチ(音)から、伴奏しているんだけど、さりげなく自己主張にもなっているブロック・コードの魅力に参った(降参)です。

3曲目は「キャラヴァン」(別テイク)の「ブラウニー」のソロ部分だけを取り上げた演奏なんですが、曲の断片だけでも彼のすごさは良く分かります。
長生きしていたら、やはりトランペット界の頂点に立つべくアーティストだったのでしょう。
※「マイルス」は音楽界の総合アーティストとして、「ブラウン」は、あくまでもジャズ・トランペッターとしてですが…。。。

私の稚拙紹介文なんて全く不必要な歴史的名盤…ジャズ・アット・マッセイ・ホール

2007-11-25 11:26:00 | ジャズ・コンボ
皆様、お早うございます…いや、お久しぶりです。
先週は、とにかく多忙な一週間で、ブログ更新どころかブログの閲覧すらしていない状況で、大変ご迷惑をおかけしました。
今週から、気合を入れ直して書きますぞ!って言いたい所ですが、仕事の疲れで体調も崩しており、今日も床に臥せながら、やっとブログを書いている次第でして…

まぁ、言い訳はさておき、このアルバムについて説明すると…ジャズの大巨人5人「クインテット」が、カナダ、トロントのマッセイ・ホールにて、一期一会でセッションをした伝説の一夜の事である。

セッション参加のメンバーと言うと、アルト・サックスが「チャーリー・チャン」こと「チャーリー・パーカー」、トランペット…「ディジー・ガレスピー」、ピアノ「バド・パウエル」、ベースが「チャールス・ミンガス」そしてドラムが「マックス・ローチ」。

正にモダン・ジャズの創世紀、バップの大巨人が一同に会した、奇跡の演奏(レコーディング)なのである。

尚、今回は当初発売された「ミンガス」が企画したアルバムでは無く、オリジナル・レコーディングのマスター・テープでの演奏(アルバム)を紹介させて頂きます。

アルバムタイトル…ジャズ・アット・マッセイ・ホール~フロム・オリジナル・レコーディング

パーソネル…チャーリー・パーカー(as)
      ディジー・ガレスピー(tp)
      バド・パウエル(p)
      チャールス・ミンガス(b)
      マックス・ローチ(ds)

曲目…1.ウィー、2.ホット・ハウス、3.チュニジアの夜、4.パーディド、5.ソルト・ピーナッツ、6.オール・ザ・シングス・ユー・アー~52丁目のテーマ

1953年5月15日 トロント、マッセイ・ホールにて録音

原盤…debut  発売…ビクター音楽産業
CD番号…VICJ-23061

演奏について…1曲目「ウィー」…ノッケから「パーカー」、「ガレスピー」が、素晴らしいアドリブ連発で、いきなりトップ・ギアで疾走する。
特に「ディズ」の出来が抜群で、ブリリアントな音色で、快活なフレーズを次々に繰り出して聴衆をこの「スーパー・コンボ」の世界へと引き込む。
続く「パウエル」も絶好調…病院から出てきたばかりとは思えない程、感性が冴えている。
「ローチ」も大巨人のソロイスト達に負けてはいられないと、超絶技巧のドラミング・ソロをかまして存在感を見せ付ける。

2曲目「ホット・ハウス」…ここでもテーマは、巨人2管のユニゾンから始まる。
すぐに「バード」が煌くソロを吹くのだが、何がすごいかと言うと、ここで演奏している楽器(アルト・サックス)がプラスチック製のおもちゃ同様の品物だと言う事で、そのおもちゃでもすごいアドリブを次々に繰り出す所なのです。
余談ですが、勿論、この曲に限らず、この日の演奏(録音)の全曲が、このおもちゃアルトにて演奏されているんですよ。
詳細はCDの解説書や、「マッセイ・ホール」についてのジャズ記事などを読んで頂ければ幸いです。
この後、「ディズ」「パウエル」は1曲目同様、冴えてますし、「ミンガス」もソロパートが用意されており、「しかめっ面」で不気味に演奏している様が眼に浮かびます。
残念なのは、ベース音がしっかりと録られていない事なんですが、これにより当初発売のこのアルバムでは、「ミンガス」が録音・発売の権利を持った事もあって、ベースのパートだけ「オーヴァー・ダビング」しての発売がなされたのです。

3曲目「チュニジアの夜」…とにかく「バード」の出来が最高潮で、汲めど尽きぬアドリブ・フレーズが洪水の様に繰り出されるんです。
「ガレスピー」は、この曲では音のうねりを重視したソロを取って、クレシェンドとデクレシェンドの演奏対比が見事で、流石チュニジア(アフリカ)の夜は激しいと言うのを伝えてくれます。
「パウエル」はいかにも「パウエル」らしく、思うがまま天才の煌きに従って演奏している。
このスーパー・コンボのアクセント役は、ハッキリ言って「パウエル」でしょう。

4曲目「パーディド」…今までの3曲がかなりハードな演奏だったのか?ここらで一休み的に、ラテン・リズムの寛ぎ系のテーマから始まる。
「バード」もラテン好きなアーティストなので、この演奏では余裕を見せながら、気楽に吹いているのが良いですねぇ。
しかし時々、高速のアドリブ・フレーズを織り交ぜて、自身のスキルをチラ見せするのが、乙と見るか?いやらしい(笑)と思うか?どっちかなぁ。
「ガレスピー」は、終始、大真面目に曲に取り組んでいて、好感が持てます。
「パウエル」…本当に彼は自由人そのもので、これだけのメンバーがいても臆する事無く、我が道を突き進む。
と言って、勝手気ままに演っている訳ではなくて、独自スタイルで演っても天賦の才によって、他のミュージシャンにピタッとマッチしちゃうんです。

5曲目「ソルト・ピーナッツ」…一番リラックスした名演で、「ディズ」が曲目「ソルト・ピーナッツ」を地声で言うのが、面白おかしくて…goodです。
しかし演奏に入ると「ガレスピー」のエネルギー爆発で猛演ですぞ。
「パウエル」は軽やかにしかしスピーディにアドリブを注ぎ、スポーツカー的な演奏が聴き所です。
彼等を強烈にドライヴィングする「ミンガス」と、ここが最後の見せ所とばかり、ガツン、バキン、ドカンとドラムをぶっ敲く「ローチ」の劇演は更に良いです。

ラスト「オール・ザ・シングス~」…解説書によると、どうやらこの日の演奏では無いらしく、ピアニストが「パウエル」では無く、「ビリー・テイラー」らしい。
そう言われると、今までの演奏とピアノは随分違う感じがする。
有る意味コンボとしては、「テイラー」の演奏の方がしっくりくるし、統制が取れているかもしれません。
だが、毒が無いのはつまらないとも言えますよね。
これだけのメンバーが集まったら、全員毒ガスでもミサイルでも何でもありだと思うし、統制なんか全く考えずに、ゴーイング・マイ・ウェイの「パウエル」だからこそ、やはり「マッセイ・ホール」なんだと思います。
ただし、演奏は悪くは無いですよ、いやむしろ名演奏と言った方が良く、私個人的には大好きなんです。
「ローチ」、「ミンガス」とも「テイラー」?の意図を理解しているのか、この曲ではバック・ミュージシャンとして、2管の二人をきっちりサポートしています。
この演奏がオリジナル・バンドだったなら、実はこの演奏が一番の名演だったかも知れません。
しかし、「マッセイ・ホール」と言う事を考慮すると…アルバムに収めなくても良かったかも…。。。

爆裂グルーヴなファンク&ロック・ジャズだ!ビッグ・オルガン・トリオ

2007-09-27 23:44:31 | ジャズ・コンボ
昨日紹介の「上原ひろみ」は、日本が生んだ正統的ジャズ・ピアニストだが、今日紹介する、ア-ティストは本場USで、ハモンドB3のオルガンをベースに、ビンビンに行けてるサウンドで、人気もうなぎ上りの、ファンク&ロックなジャズ・バンド、「ビッグ・オルガン・トリオ」で行きましょう。

アルバムタイトル…ビッグ・オルガン・トリオ

パーソネル…ビッグ・オルガン・トリオ
      マイク・マンガン(org…ハモンドB3)
      バーニー・バウアー(b)
      ブレット・マッコーネル(ds、perc)

曲目…1.ディーヴァ・モード、2.ナンバー・ナイン、3.ホーリー・ローラー、4.ダウン・アンド・ダーティ、5.アースクェイク、6.オルガン・グラインダー、7.ディム・ザ・ライツ、8.ショウタイム、9.クラウン・ボーイ、10.ロード・レイジ、11.ダウン・アンド・ダーティ(ライヴ・ヴァージョン)

原盤…velour music 発売…Pヴァイン・レコード
CD番号…PVCP-8250

演奏について…個人的には6曲目「オルガン・グラインダー」…大好きですね。
グルーヴ感覚、ラテンチックなリズム、フルートの参加、そして、ぐんぐんと皆をリードするベース「バウアー」の中心の編成と雰囲気が、「カルロス・サンタナ」の一連のサウンドや、「ヴィレッジ・ゲイトのハービー・マン」を彷彿させる。

1曲目「ディーヴァ・モード」…昨日の「上原ひろみ」張りに、1曲目から、このコンボ(バンド)「ビッグ・オルガン・トリオ」参上~!!の声を高らかに、派手に決意表明がなされた、とにかくグルーヴ感びんびんのハードな曲にまいっちまう。
とにかく、オルガン「マンガン」の派手弾きと、ベースの「バウアー」のハード・ドライヴィングが、このコンボの生命線だ。
本来、私はそれ程フュージョンは好きじゃないのだが、この推進力はクセになりそう。

3曲目「ホーリー・ローラー」…うーん良いねぇ。「EL&P」が、緩小節で弾くような、グルーブ感を保ちながらも、寛ぎと慈愛に満ちた軽めのブルース調の曲がとにかく良い。
中途から、曲の速度がハイになって、またここでハードなグルーヴィングの曲に変調する。この疾走感覚が、たまんねぇ!

4曲目「ダウン・アンド・ダーティ」では、ドラムス「マッコーネル」が、タイトな音色のドラムを敲き、曲をカッツりと締める。
「マンガン」も敢えて濁り気味の音色のオルガンをガンガン弾く。
オルガンの洪水サウンドがシャワーの如く振り注ぐ。
曲調は単純だが、逆に覚え易く、正しくシンプル・イズ・ベストな1曲。
11曲目のこの曲のライヴ・ヴァージョンも勿論goodですよ。

7曲目「ディム・ザ・ライツ」ダーティな曲調に、低音ガッツリの「バウアー」のベースが映える。
アルバム中、最も重厚感に溢れた佳曲。
こう言った、低音が分厚く、中音域がびんびんで、高音がスカっと抜ける、所謂ピラミッド・バランスの曲って、聴いていて、とても安心感があるよね。

10曲目「ロード・レイジ」は、とてもファンキー&グルーヴィな曲で、とっても行け行けよ。
特に「マッコーネル」のパーカッションが冴え渡ります。
「マンガン」のオルガンはジェット機の音の様に天空を飛び回り、とにかく「マンガン」のノリが半端じゃない。
中途の「バウアー」のベース・ソロも見せ所で、3人のスゴテクが堪能できます。

2曲目「ナンバー・ナイン」…一言で言うと、現代版の「ザ・キャット」だな。

MJQの古典的名盤…コンコルド

2007-07-01 23:48:03 | ジャズ・コンボ
最近、「J・コルトレーン」、「E・ドルフィー」の魂を削ったハードなアルバムばかり紹介していましたので、筆者を含めて皆様が肩凝りになっているのでは?と思いまして、今日はライトに聴く事ができる名盤を選びました。

アルバムタイトル…「コンコルド」

パーソネル…モダン・ジャズ・カルテット

        ジョン・ルイス(p)
        ミルト・ジャクソン(vib)
        パーシー・ヒース(b)
        コニー・ケイ(ds)

曲目…1.ラルフズ・ニュー・ブルース、2.オール・オブ・ユー、3.四月の思い出、4.ガーシュイン・メドレー、5.朝日のようにさわやかに、6.コンコルド

1955年7月2日録音

演奏について…あと30分すると、52年前の今日に録音されたアルバムと言うことですが、(そう考えると古いなぁって思いますね。)しかし今聴いてもこのアルバムの価値は普遍で、決して古臭くは有りません。

特に名曲の名演として、5曲目「朝日のようにさわやかに」の終盤、「ジョン・ルイス」の弾くアドリブは、古今東西のジャズ・アドリブの中でもベスト1だと、ジャズ評論家、寺島先生が申している超名演です。
私もこんなに美しいアドリブ・メロディがあったのかと、先生同様に感じていますので、皆様も機会があったら是非一聴をお薦めします。

4曲目「ガーシュイン・メドレー」も、「ミルト」のヴァイブと「ルイス」のピアノの絡みが何とも言えず美しく、心が切なくなるぐらいに哀愁に富んだメロディと、アドリブソロが時の過ぎるのを忘れさせるほでです。
ジャズのヴィーナスと言えるぐらいの美演奏です。

オープニング曲「ラルフズ~」は、巷で室内楽的ジャズ・コンボと異名をとる、正にMJQらしい精緻な名演。
ぶいぶい言わすジャズとはおよそカテゴリーが違い、これこそスーツでコンサート会場に来る紳士の聴くジャズでしょう。

3曲目「四月の思い出」は、非常にアップテンポな曲調で進行して、この解釈と演奏が有るので、MJQがBGMを演る、ただのグループ・サウンズでは無く列記とした「ジャズ・コンボ」ですよ、と主張をしている演奏です。

とにかく4曲目と5曲目を是非聴いて下さい。
結婚したい彼女がいる方なんか、BGMに最高にお薦めですよ。
「彼女が貴方を惚れ直す事間違い無し」とまで言ったら、言い過ぎでしょうか?(笑)(爆笑)。。。

パリで実現した夢のジャム・セッション~アート・ブレイキー

2007-05-30 22:30:41 | ジャズ・コンボ
今日は、アート・ブレイキーが新生ジャズ・メッセンジャーズと供に欧州ツァーに行った時に録音された、ジャム・セッション、ライブの模様を収めた名盤、「ジャム・セッション・イン・パリ」を紹介しましょう。

このアルバム、1&2曲目にジャズ・メッセンジャーズ(クインテット)にプラスして、サプライズなスペシャルゲストが2名、参加している事が、まず驚きの事実として挙げられる。
その2人の人物とは、「バド・パウエル」と「バルネ・ウィラン」である。
バドについては、往年の天才的煌めきは薄くなったが、このジャムでは中々好演しているし、若かりし頃のバルネの瑞々しいサックスの響きも、メッセンジャーズと見事に同化していて聴き応えがある。

では解説して行きましょう。

アルバムタイトル…「ジャム・セッション・イン・パリ」

パーソネル…リーダー;アート・ブレイキー(ds)
      ウェイン・ショーター(ts)
      リー・モーガン(tp)
      ウォルター・デイヴィスJr.(p)
      ジミー・メリット(b)
      バルネ・ウィラン(as)※1&2曲目に参加
      バド・パウエル(p)※1&2曲目に参加

1959年12月18日パリ

曲目…1.ダンス・オブ・ジ・インフィデルス、2.バウンシング・バド、3.ミジェット、4.チュニジアの夜

演奏について…まず、サプライズゲスト参加の最大の聴き物は、誰が何と言っても、パウエルの名前を冠した曲、2曲目の「バウンシング・バド」である。
ここでのバドのカデンツァ、アドリブは、まじにすごいです。
観客は勿論の事、演奏に参加しているミュージシャンもバドのピアノに聞き惚れているかのように感じる。

それから、3曲目「ミジェット」では、これも作曲者の「モーガン」のソロ演奏が、彼の天才ぶりを如何なく発揮し、ブリリアントな音色と、流麗なアドリブ・メロディーと演奏テクニックが聴く者を酔わせる。
モーガンを追う、「ショーター」のテナーも、かなりいかしていて、男のダンディズムを見せつける。
デイヴィスのピアノのシングルトーンは、マイナーなバップ調で、我々の琴線をくすぐり、メリットのベースソロは、有無を言わせない納得の演奏で、モダンジャズ最盛期の最高に良い場面を改めて感じさせる。

そして、フィナーレは御大「ブレイキー」の十八番「チュニジアの夜」で〆る。
前3曲で、終始リズム役に徹していた御大は、序章からタイコ敲きまくりで、メンバーを鼓舞し、「モーガン」&「ショーター」も御大に応えるべく、ハイトーンで吹き捲る。
そして、「メリット」もビンビンのハードなベースを奏でると、御大のエネルギーもいよいよもって最高潮に達し、ナイヤガラ瀑布ロールの洪水の中で、熱い夜が燃えるんです。

さすが、御大!!




パイクス・ピーク~デイブ・パイク・カルテット

2007-03-08 23:55:34 | ジャズ・コンボ
白人、ヴァイブ奏者のデイブ・パイクのアルバム代表作ではあるのだが、このアルバムも「本当の主役」は言わずもがな、ピアニストのビル・エバンスである。
ジャズの世界には、演奏家の「たら・れば」が数多く存在する。
一番有名なのは、「もしもクリフォード・ブラウンが、アイ・リメンバー・クリフォード」を吹いたらば…と言う洒落じみたものもあるが、その代表的な「たら・れば」に、もしも「ビル・エバンス」が、ベサメ・ムーチョを弾いたらば…と言うのもある。
実はこのアルバムでビル・エバンスはベサメ~を演奏しているのだが、残念ながらメロディーに直結するソロをとっていない。(伴奏に徹しているのがとても残念!)
まぁ余談はこのくらいにして、このアルバムについて解説しましょう。

アルバムタイトル名…パイクス・ピーク

パーソネル…リーダー;デイブ・パイク(ヴァイブ)
      ビル・エバンス(ピアノ)
      ハービー・ルイス(ベース)
      ウォルター・パーキンス(ドラムス)
      
演奏曲…1.ホワイ・ノット、2.イン・ア・センチメンタルムード、3.ヴァイアード・ブルース、4.ベサメ・ムーチョ、5.ワイルド・イズ・ザ・ウィンド
録音1961年11月NYにて

演奏について…
この盤もいずれの曲、演奏も秀演であり、飽きさせない内容になっている。
私個人は当然ベサメ・ムーチョが大好きで、一押しではありますが、3曲目のブルースはパイクらしいし、1、2曲目のモダン・ジャズの定番曲も良いです。
しかし、その中でもピカ一は、スローテンポでリリシズムの魅力溢れる5曲目がベストでしょう。

パイクは乗ってくると、キース・ジャレットやグレン・グールド同様、うなり節がぎんぎんです。
とにかくこれは、パイクが最高に乗ってる演奏である上に、エバンスのハイセンスなサイドメン振りも堪能できる二重に美味しいアルバムですよ。


バントの名手をピンチヒッターで…

2007-02-07 23:48:09 | ジャズ・コンボ
こんばんわ。
ここのところの紹介アルバムは、野球で言うとナショナルクラス(日本で言えばWBCのオールジャパンのエース級、クリーンナップの打者クラスばかり)の紹介でした。
しかし、野球はかつての某チームの様に、4番打者ばかりではチームは成り立ちませんし、何よりも勝てません。
そこで、今日は思い切り渋い(野球で言うと、ここぞのピンチヒッターで、ランナーを確実に進塁させる、バントの名手のような)アルバムを紹介します。

アルバム名…「ホーム・クッキン」
アルバムリーダー…「ジミー・スミス」(organ)
演奏者…上記ジミー・スミス以外
    「パーシー・フランス」(tenor sax)
    「ケニー・バレル」(guitar)
    「ドナルド・ベイリー」(drums)

曲目…1.see see rider 2.sugar hill 3.I got a woman 4.messin' around  5.gracie 6.come on baby 7.motorin' along

ジャズカテゴリーとしては、「ソウル・ジャズ」「ブルース・ジャズ」と呼ばれる類のアルバムです。
ジミー・スミスはオルガン・ジャズの神様とも呼ばれていますが、彼の演奏、アルバムは正しくブルージーで、ソウルフルで且つ楽しいジャズです。
襟を正して?聴く「コルトレーン」などの、精神的で生真面目なジャズとは対極に有りますが、「コルトレーン」大好きな私でも、これはこれで「有り」のジャズと充分理解しており、又好きです。
演奏曲は3曲目のレイ・チャールズの曲以外は、スミスとバレルの自作曲が大半ですが、彼らの書く曲はやはりブルースの堂に入ったもので、充分楽しめますし、演奏も真面目にブルージーです。
録音もいかにも「ブルー・ノート」らしい、「ルビー・ヴァン・ゲルダー」のサウンドで、どちらかと言うとジャズ好きの方よりもブルース好きな方にお薦めしたいアルバムです。
これから、このような「脇役JAZZ」も随時紹介して行きますよ。