コロンブドール

Les Films de la Colombe d'Or 白鳩が黄金の鳩になるよう人生ドラマを語る!私家版萬日誌

「来年こそは」 劇団民芸上演を観劇し

2009-05-31 | 脳裏のなかで
     『来年こそは』 2009年劇団民藝公演・紀伊國屋書店提携 カナダ大使館後援

         観劇 5月29日(金)紀伊国屋サザンシアター  18:30から

劇団民藝の舞台を観ました。
久々に観劇後の観劇が脳裏を渦巻き考えられされましたので、その整理を兼ね・・・。

 先祖代々の土地とその家族の” 血 ”が 現代の企業農業化にのみ込まれていく様子が、
三代の各家族の会話で表現され シリアスな 舞台になっていました。
そのセリフ会話には、敏感に今の社会に対比し 考えられました。
また 家族ではありませんが家を出入りするジェーンが、このドラマ展開のキーポイントになっています。そのシリアスでモノトーンな冷酷企業側の口調にこの家族を客観的に今の姿を語る姿を好演して奥深い内容になっていたようです。
そのジェーンの性格が近代企業農家の犠牲者というのも近代農業の問題を考えさせる要因でもあります。
その亡き夫の従来農業と近代企業農業との葛藤を家族夫婦を通して現在進行形で継続している姿が・・・。

感想途中ですが、時間オーバー 後ほど・・・  明日一日までです!!

(感想続きー)
この上演を観て、家族 「R」 のマーク 米映画 「ジャイアンツ」 を 起思しました。映画は確かたトランクバックに”R”が刻印されていてそのRマークから画面が引いてってその”家”の人物がわかる表現方法だった気がします。
イニシャルを家族の象徴とするのは北米的な血を通した家族”愛”なのでしょうか・・・。また終わり方も劇「来年こそは」と映画「ジャイアンツ」が家族が”時代に”打ちのめさ奈落の底まで落とされ初めて明日は、来年はと希望が持てるTHE END ではなくENDで終わる明るい気持で幕が下がるのは観ていても気持ちのいいものでした。 なんとなく鑑賞後連想しましたが どうなのでしょうか・・・。
また個人的な話ですが、ロバートが息子に一族の家族の話しをすると、いやな実家の農業の仕事がよくみえてきて、ついに都会から故郷に帰る姿は我をみるきがしました。嫌いで兄弟皆、家業の魚屋を避け家業を廃業した後に ”良い仕事”と悟るロバートの心境と同じ” 後の祭り”を …
早く”一心太助”を知ってけば良かったのにと・・・・。でも、今も”一心鏡の如し”の気持ちは忘れていませんがー。それはロバートと同じDNAによる”血”かも知れませんが・・・。
その私は、喧嘩好きの、喧しい出しゃばりかもしれませんがまだ”一心”です。
故にこの演劇を通し、現代の農業だけでなく、シャッター通りの商店街業者の今日を痛切に考え始めました。
皆さん、再演が御座いましたら観に行ってください!
観劇後、胸に棘が残り明日、来年はと希望が持てるようになると思いますので・・・。


日本の農業を考えさす劇団民芸「来年こそは」  JanJanから

「来年こそは」 劇団民藝HP

民藝「来年こそは」 読売新聞から


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