コロンブドール

Les Films de la Colombe d'Or 白鳩が黄金の鳩になるよう人生ドラマを語る!私家版萬日誌

「父が生きていたならどんなにか喜んだだろう」ノーベル文学賞受賞のマンロー氏の受賞の言葉

2013-10-12 | Ma chanson  et 金言科白
 ウォール・ストリート・ジャーナル紙で2013年ノーベル文学賞受賞のカナダの作家アリス・マンロー氏の記事が載っていましたのでUP

  ノーベル文学賞受賞のマンロー氏-カナダの田舎の日常を描く WSJ
              Wall Street Journal 2013年 10月 11日 17:32 JST 更新

 アリス・マンロー氏の小説はまだ読んだ事はありませんが、カナダの田舎が舞台、短編小説の達人そして”人間の素晴らしい表現者”としての作家の眼が、ノーベル文学賞受賞作家川端康成さんと共通していたように純文学が認められた気がしちょっと嬉しかったので・・・。
 川端康成作品では、短編小説よりもっと短い「掌小説」で鋭いカラスのような眼差しで人間を観察しそこに生きる人々を洞察しその本領を発揮し、また長編では地元伊豆や越後に長期滞在しその田舎を舞台にして淡く若い男女の純愛物語や都会逃避した中年自称作家と二十歳前後の若い田舎芸者出会いと、離れそうで離れなれない男と女の切ない定まりのない運命の物語を醸しています。そんなところが似ているようで・・・。
 また記事では「最近のノーベル文学賞の幾つかは、政治的な考慮があるように見える」と述べていますが、今回の選考では「政治的なことについてあれこれ考える必要がなかった」ことも川端作品と共通している要素とも思いました。
 故に、マンロー氏のノーベル文学賞受賞式でのスピーチは「美しいカナダの私」でしょうか???

 マンロー氏のインタヴューで ”年を取るにしたがって、物語をハッピーエンドで終わらせることが多くなったと言うマンローさんは、受賞をきっかけに父親を思い出したとし、「父が生きていたならどんなにか喜んだだろう」と述べるとともに、数カ月前に亡くなった夫についてもそうだと語った。”
という言葉にジん~ときました・・・。





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