以前、げーしー様に薦めて頂いた、瀬尾まいこさんの「卵の緒」が、ようやく図書館で借りられたので、さっそく読んでみました。
・・・瀬尾さん節全開だぁ。
一緒に納められている「7'blood」というお話の方が、余計にツカツカ引っかかる感じ。「幸せには一つしかカタチが無いわけじゃない」と繰り返し書かれる度に、本当はそのカタチが欲しいんじゃない?と思ってしまうんです。
ここは本来なら、繊細な感情の持ち主の主人公や、ユニークな周囲の人たちの事を色々書くべきなんでしょうけど、何冊か瀬尾さんの作品を読んでみて判ったのですが、どうも「来ない」。こういう感じの人って実際に居るなぁと思いますが、淡々と書かれてるけど、実は重荷になっているだろう生い立ちや逆境が、なんせ主人公が「だからなに?」と思っているので、どうにも手が付けられない。話しかけようにも、自己完結してしまって、とっつくまの無い人って心当たりありませんか?そんな印象を私は瀬尾さんの作品を読むたびに感じます。
もう一つ、恩田陸さんの「酩酊混乱紀行”恐怖の報酬”日記」も借りられたので、続けて読んで見ました。
始まってすぐに、こちらの地元紙・河北新報のキャラクター「かほぴょん」登場に大笑いさせられました、恩田さんも持ってるんだ、かほぴょんのぬいぐるみ!(10歳の子どもくらいの大きさの白いうさぎさんですけど、実家と我が家に一匹づつおります)いやぁ、クレしんのねねちゃんのごとく、うっぷん晴らしに使われてなくて良かったです(笑)
ま、それはさて置き、恩田さんは飛行機に乗るのが「恐くて」大変な思いをされた事が、ある意味旅行記よりも切々と書かれている内容です(しかも行きと帰りの分)私は「乗り物酔いが酷い」という理由で、飛行機に乗りたくないのですが、なんだか我が身の様にしみじみと、恩田さんのパニックぶりを読ませて頂きました。恩田さんは恐怖を紛らわす為に、アルコールを半端なく飲まれるのですが、コレは私には真似出来ないです(笑)
そしてイギリスとアイルランドの丘陵地帯を旅行されるのですが、やっぱりそこは恩田さんらしく、古い映画や小説に登場する場面や人たちを思い出してみたりして、それ判る判る~とにやにやしてしまいました。
ちなみに、題名にもなった映画「恐怖の報酬」は、大昔TVで放映された午後の洋画劇場かなにかで観ました。確か白黒映画じゃなかったですか?ニトロを積んだトラックが、ぼろぼろの木のつり橋を渡っている場面を覚えています。そのくらいピリピリする緊張感が、飛行機に乗る恩田さんを包んでいたって事ですね(笑)
結果、無事に旅行地に着かれて、無事に日本に帰ってこられたのですが、その後のオチが可笑しい。やっぱり恩田さんにはシンパシー感じます。
・・・瀬尾さん節全開だぁ。
一緒に納められている「7'blood」というお話の方が、余計にツカツカ引っかかる感じ。「幸せには一つしかカタチが無いわけじゃない」と繰り返し書かれる度に、本当はそのカタチが欲しいんじゃない?と思ってしまうんです。
ここは本来なら、繊細な感情の持ち主の主人公や、ユニークな周囲の人たちの事を色々書くべきなんでしょうけど、何冊か瀬尾さんの作品を読んでみて判ったのですが、どうも「来ない」。こういう感じの人って実際に居るなぁと思いますが、淡々と書かれてるけど、実は重荷になっているだろう生い立ちや逆境が、なんせ主人公が「だからなに?」と思っているので、どうにも手が付けられない。話しかけようにも、自己完結してしまって、とっつくまの無い人って心当たりありませんか?そんな印象を私は瀬尾さんの作品を読むたびに感じます。
もう一つ、恩田陸さんの「酩酊混乱紀行”恐怖の報酬”日記」も借りられたので、続けて読んで見ました。
始まってすぐに、こちらの地元紙・河北新報のキャラクター「かほぴょん」登場に大笑いさせられました、恩田さんも持ってるんだ、かほぴょんのぬいぐるみ!(10歳の子どもくらいの大きさの白いうさぎさんですけど、実家と我が家に一匹づつおります)いやぁ、クレしんのねねちゃんのごとく、うっぷん晴らしに使われてなくて良かったです(笑)
ま、それはさて置き、恩田さんは飛行機に乗るのが「恐くて」大変な思いをされた事が、ある意味旅行記よりも切々と書かれている内容です(しかも行きと帰りの分)私は「乗り物酔いが酷い」という理由で、飛行機に乗りたくないのですが、なんだか我が身の様にしみじみと、恩田さんのパニックぶりを読ませて頂きました。恩田さんは恐怖を紛らわす為に、アルコールを半端なく飲まれるのですが、コレは私には真似出来ないです(笑)
そしてイギリスとアイルランドの丘陵地帯を旅行されるのですが、やっぱりそこは恩田さんらしく、古い映画や小説に登場する場面や人たちを思い出してみたりして、それ判る判る~とにやにやしてしまいました。
ちなみに、題名にもなった映画「恐怖の報酬」は、大昔TVで放映された午後の洋画劇場かなにかで観ました。確か白黒映画じゃなかったですか?ニトロを積んだトラックが、ぼろぼろの木のつり橋を渡っている場面を覚えています。そのくらいピリピリする緊張感が、飛行機に乗る恩田さんを包んでいたって事ですね(笑)
結果、無事に旅行地に着かれて、無事に日本に帰ってこられたのですが、その後のオチが可笑しい。やっぱり恩田さんにはシンパシー感じます。