まずは、生きているうちに9部作全てを観れるとは思いませんでした、本当にありがとうございました。
これは「突っ込んだら負けの映画」です。ご飯は?お風呂は?戦闘機の燃料は?メンテナンスは?そこ宇宙空間だよね、酸素は?それだけ吹っ飛ばされたら全身打撲で死ぬよね?あの強大な艦隊がそんなに簡単にふっとんじゃう?等々。細かい検証がお好きな方は、延々と突っ込みまくりで、ある意味楽しいだろうなぁという作品です。
私的には、よくもまぁ7作&8作を美味くまとめてオチをつけたもんだ!と満足しました。なによりも、レイアやルーク、ハン・ソロの歳を経た姿が観れて嬉しかったです。生意気盛りだったルークも、ちゃきちゃきだったハン・ソロも、心強く優しいレイアも、戦い抜いて命を使い切りました。
エンディングロールと共に流れるSWの名曲を、映画館で聴けるのもこれが最後なんだなぁという寂しさと、最初の公開から42年、時代のあらゆる変化の全てが作品に影響を与えていて、この9部作が近代映画の歴史そのものだ!それをリアルタイムで観れたのは、なんと幸いな事だったか!と、万感の思いでした。
<以下 ネタバレ>
キャラに黒人系や白人系やアジア系などの人種が入り乱れていたり、同性でもちゅーしていたり、あぁディズニーの介入と時代の流れがたまらん!と思える方、突っ込んだら負け!と懐深くそれらをふっとばして観られる方のほうが、幸せな気持ちになれるでしょう。
レイがシス皇帝の孫娘=結局は血筋万歳なのか!というストーリーには、ちょっとがっかりさせられました。前作Ⅷのエンディングで、名もなき子どもが掃除ホーキを(たぶん)フォースのちからで自在に動かしていたのは、無かったことにしたのかしら?あのシーンを観て、そうか次は血筋なんか関係なく、望むのなら皆がフォースを使える時代が来るのね♪と、勝手に期待していたんです。
レイが皇帝との死闘のなかで、一度は倒れた後、ルークやヨーダたちジェダイの皆さんの声に励まされて立ち上がる姿は、胸が熱くなりました。(私は字幕版で観たんですが、吹き替え版のこのシーンは、歴代の声の皆さんがちゃんと揃っているのかしら?)
機械に繋がれた(延命装置?)パルパティーンの姿には、なんだか笑いがきちゃって。あの線を踏んだどうなるのかと。
そして全ての力を使い果たして絶命したレイに、カイロ・レンがフォースで命を譲り渡し、生き返ったレイにちゅーして絶命したのは、あぁ良かったね~ と親戚のおばさんのように思ってしまいました。
レイは、パルパティーンの血統、暗黒面に堕ちる恐怖を克服し、ルークとレイアから授けられたライトセ-バーを育った星に埋めました。そしてカイロ・レンが残したライト・セーバー(色が黄色でした!)を手元に残しました。「レイ・スカイウォーカー」としての新しい人生を歩むのにふさわしい振る舞いだと思いました。・・・と思ったんですが、よくよく思い返してみれば、カイロ・レンは荒れ狂う大波に向けて、自分のライトセーバーを投げ捨てたじゃん!じゃあ、あれはレイが新しく自分の為に作ったのかしら?それともフォースのちからで、あの海から回収してきたのかしら?(今のレイならできそうな気がしますけどね)
↓お好きな方でも、これにはまだ確証がないようです。
☆「ミレニアム・パダワン号 / ライトセイバーと徹底解説!種類、それぞれの色が持つ意味、7つの型とは?」
( https://millennium-padawan.com/entry/2019/02/24/221337 )
同サイト内「【ネタバレ有】「スカイウォーカーの夜明け」を理解するには小説『ブラッドライン』が不可欠な理由」も、ぜひお読みください。
私はこの小説をまったく知らなかったのですが、なるほどレイアとレイにはそういう繋がりがあったんだ!と、目から鱗が落ちる思いでした。
まだまだ、語りだしたらキリがないほど(いろんな意味で)美味しさが詰まった作品でした。もし次に観る機会があったのなら、自宅で家族全員揃ってあらゆるところに突っ込みまくって観たいです。きっとめっちゃ愉しめそう。