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なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

商工会

2019年06月02日 | 仕事

が教えてくれるのは、税務に関することだけでない。融資・年金・退職金・助成金・補助金の情報もくれる。ただし、なんでも自分から動いて聞かないといけないんですけども。

 年金については、個人事業主はどうやっても国民年金&国保となるわけです。こういう公的な仕組みをバカにしてる人、結構いますけど、やめといたほうがいい。色々穴はあれど、きちんと取り組む甲斐はあるから。

 公的年金については、受給資格をめぐる裁判が一時期バンバン起きていた。総じて「障碍者年金」について。これは、おおむね、大学生になって、国民年金を払わなくていいです、という決まりになっていた頃、学生の時に障がい者になっちゃった、けど、年金を払ってないから受給できないのは、「払わなくていいです」って言うから払わなかっただけなのに、おかしい、という内容の裁判だったと記憶している。これがあって、20歳になったら、とにかく加入してください、という制度に変わったのだ。

 国民年金をバカにする人たちは、とっても自信がおありなようだが、今どき、よほどの怪我や病気でも、医療は死なせてくれない。障碍を残しても生き延びさせられること多々あり。そういう時に年金を払っていないと、もう、障碍者年金なんか一たれももらえない訳だ。これは、裁判起こしたってムダ、払ってないあんたが悪い、で終わっちゃう。

 そういうリスクを避けるには、払う事。全額所得控除というのは本当に大きい。国民年金は、将来もらえる額もしょぼいじゃないか、だーかーらー、それに追加できる制度もあるんですってば。年金基金の面白い点は、制度設計を自分でできることと、追加して払うと、これだけ増えます、というのがおおむね分かること。もちろん控除は全額。基金までは無理なら、付加年金というのもある。月々たったの400円でもって、年金額を増やせる。付加と基金どっちも、て訳にはいかないんですけどね。民間のヘンな年金保険なんかより、よほどトクだと思う。

 退職金積み立てなら、中小企業共済。これも、どっかの銀行の定期積み金なんかより、余程得。やっぱり全額控除されるし、ちゃんと増える。その利率もいいし、最初からもらえる額が分かってるから、将来の設計がしやすい。掛け金も増やしたり減らしたりできるし、積んだ金を担保にして借金もできる。

 この共済の注意点は、「遺産にならない」点か。これ、遺産相続の対象にならないんですよ。対象者が掛け金をかけてるさなかに死んだ場合、その額をもらえる人っていうのが最初から決まっている。親族の近い順、だったかな。

 この件は心配になって、一回問い合わせてみた。「共済をかけてる最中に死んじゃって、かけてたことを親類縁者が誰も知らなかったら、そのお金はどうなるんですか?」と聞いたら「塩漬けになる」という回答だった。うっそ~~

 となると、分かるようにどっかに書いておくなりしておかないとねえ。

 それにしても、年金が信頼されないのは、「結局、もらえる額がよく分からん」という点なんでしょうね。それが分かるようになったのが最近なんだから。年金の設計は変な点多々あるが、シンプルな仕組みに戻して、年金も保険も自分でホイホイ持ち歩けるようにした方がいいと思うんですけどね。会社に依存する年金設計って、おかしいですよ。


青色申告

2019年05月30日 | 仕事
というけど、しかし、どうすれば「青色申告」ができるのだろうか?
 これも困りましてね。聞いてみると「会計ソフトに入力すれば、機械が勝手にやってくれる」なんて言う人多し。これは、はっきり言って大間違いです。複式簿記が分かっていないと、そもそも正確に記帳できない、だけでなく、決算ができない、という事になっちゃう。
 
 なんだかね、一応大学6年も通ってて、こんな基本的なことが理解できてないってどういう事なんだろうと、当時はマジ思っていた。商業高校なら、簿記3級は絶対らしい。これ、普通科の高校でも必修にするべきじゃないかと。副業しましょうなんて推奨するなら、その位のサポートを教育時にするのが当たり前だと思うのだが。
 
 で、どうしたかというと、泣く泣く商工会の簿記講座に通ったのだ。入間市商工会では毎年やっている。診察時間と折り合わなくて、いつも後半しか出席できず、ろくに理解もできなかったが、それでも この本  は手に入ったし、この本の通りに記帳や決算をすればOK。もちろん、記帳は会計ソフト。ソフトは転記等々絶対に間違えないから。決算書は、今は国税庁のサイトできちんとつくれる。便利になりました。
 
 経理科目については、 みたいな本を使えばOK。
 
  あと、税務って、国の政策次第で色々なことがコロコロ変わる。節税するなら、そうした変遷をうまく使って、サーフィンよろしく時流に乗る、のが一番いいんじゃないかと思う。その手の情報が手に入りやすいのが、実は商工会や青色申告会。ネットでは、こういう最新の情報は全く入手できないし、国税庁のサイトには多分書いてあるのだけど、見つけ出すのは至難の業だから。商工会と申告会は大概セットになっていて、なるべくどっちにも入ってくださいね、と言われることが多いみたい。商工会に入ると、税理士さんや弁護士さんにタダで相談できたりするし、色々な講演会にも参加できるし、会費(商工会の会費は租税公課で落とせます)以上の実入りはあると思う。一番ありがたいのは、申告書の提出を商工会でやってもらえること。確実感が違うんです。税理士さん経由になるし。あと、税務署が開催する説明会には絶対に参加した方がいい。そういうところでちょこちょこ情報を仕入れて、節税するのだ。経理で分からないなら、もうそういう説明会で直接税務署の人に聞いちゃった方が速いケースも多い。こういう団体は利用しないと損だ。

経営

2019年05月30日 | 仕事

ってしかし、色々大変だなあ、というのを経営し始めてから思い知るわけです。
 税務や経理なんか日々帳簿(というか、会計ソフト)に付けていればまあまあOKでして。ちなみに、個人事業の場合、決算日は12/31と決められている。だから、お蕎麦屋さんみたいに大晦日が一番大変です、という業務形態の企業が個人事業というのはキツイかもしれない。こういうのも、もっとフレキシブルにしたって別に構わんじゃないのとは思うんだけど、決まっているのだからしょうがない。

 で、申告ですが。これはですね、もうなにがなんでも「青色申告」じゃないと。で、65万控除を獲るのだ!という勢いじゃないとまずいと思う。

 節税本ってありますね。この本  は一応読んでみた。違和感大いにあり。この本はどういう訳か「白色申告」を推奨してるんです。こういうのを起業したての人がへえそうかと真に受けてしまうと、後で後悔することになると思う。

 というのは、この本には「社会的信用」というのがすっぽり抜け落ちているのだ。社会的信用というのには様々ある。法人か個人か、というのより、銀行なんかが見るのは、むしろ「ちゃんと申告して納税できてるのか」みたいなのだ。そりゃそうですわね、納税すらできてないそれでどーやって借金返すんです~~となるのは当たり前で。

 例えば、自営業者が住宅ローンなんかを組もうとすると、銀行が要求してくるのは「青色申告書」なんです。白色申告だと、ローンすら組めない。

 それだけじゃなくて、例えば、行政側が優遇金利融資をあっせんしたり、補助金や助成金を出すときの審査基準等々、「青色申告してて3年間黒字決算」が基本になる。下手に白色を選んでしまうと、黒字決算になれても青色じゃない、だけで、行政側の審査を通るのに1年損するわけ。青色だと、赤字決算の赤字分を翌年に繰り越しができるという利点もある。法人だと5年、個人事業だと3年だが、3年赤字の場合は、もう法人だろうが個人だろうがそんな事業は畳んだ方がいいので、そう意味でも個人事業で十分じゃないかとも思う。

 この本が出たのは2011年なのだが、多分この本のせいで、国税庁は規則を変えてきた。以前は白色申告は帳簿もテキトーでよかったのだが、今は白色だろうが青色だろうが帳簿は付けなさい、保存もしてください、という事になっている。やらなけりゃ罰則です。どうせ帳簿を付けなくちゃならないのなら、青色で頑張った方がいい。最低でも10万の控除は取れるからだ。

 でね、節税に励み過ぎると、自分の首をぎゅうぎゅう絞めることになりかねないのだ。動物病院だと、高額機器を買いなさい、そうすりゃ損金&減価償却費でもって節税できまっせ、という機械屋さんの口車を真に受けてはいけない。言ってくる人は経営者じゃないから、「減価償却とは何か」なんか分かってないんだし。

 減価償却というのは、高額機器(高額=10万円を超える額と一応決まっている)を毎年分割でちょっとずつ経費として落とす、という事。買った翌年からは「買ったわけではない(つまり実際には使っていない)お金を経費にできるから、その分利益が減ったことにできる、から節税になる」という論法なんです。

 けどねえ、買った段階でお金はごっそり無くなっているわけで、その分企業体力は削られてしまう。

 だから嫌だというと、今度はリースを勧められたりする。リースって非常に怖い契約です。何があっても絶対支払わなけりゃならない金になってしまう。借金とそういう意味では全然変わらない。レンタルとリースは全然違うので、契約内容を真剣慎重に見極めないといけない。途中で契約破棄が原則できないみたいだし。

 自分の個人的な感想としては税金はきっちり払う、というのが結論。というか、税金も払わないで政治にとやかく言う資格はないと思うんですよね。きちんとしていれば、後で税務署からごちゃごちゃ言われたり、ましてや「脱税だあ!」なんてやられる可能性も限りなく低くなる。税金で倒産というのは、もうすでに状況最悪、を意味しているわけだしねえ。

 世の中には「こうすると節税」だの「どっちが得か」だの、という話が溢れてますけど、そんなのせいぜい数千円程度の違いがほとんどで、どちらを選んでも大した差はなく、下手にそういう話に乗っかると、それなりに後で損をする、という仕組みになっている。だから、そんなつまらないことをくどくど対策してるヒマがあるならその分本業に励んだ方がマシという事。

 だから、サラリーマンの皆様が「節税ってうまい汁吸ってるんだろ」は、この点でもナッシングです。


個人事業主

2019年05月29日 | 仕事
に、でも結局はなっちゃった。実は、個人事業なら小さい事業で法人格ならでかい事業という区分は別にない。社員山ほど、利益山ほどだけど個人事業って会社もあるし、一人株式会社だって今は普通にある。だから企業規模とかで法人格を取るかどうか、と決める必要性はないんじゃないかな。

 個人事業のメリットは
1)経理がシンプルでやりやすい。簿記3級くらいあればなんとかなる。自分の場合は、青色申告65万控除というのを、自力でやっている。今は、経理ソフトだアプリだなんて沢山あるし、国税庁のサイトで簡単に決算のまとめができちゃうから、ますます便利になった。
2)起こすのも潰すのも比較的簡単。
3)自分を守る仕組みをあれこれフレキシブルに設計できる。

 とまあ、仕切り屋に向いたシステム、といえる。一々こういう事を考えて設計して、隙なくやっていくのがめんどくさい、という人にはそもそも独立なんか全く向いていない。

 いわゆる「サラリーマン」と言われる、会社勤めの皆様は、なにかというと自営業は色々ごまかしてうまい汁吸ってるんだろう、と思い込んでる場合が多いように思うが、実際には「ありえヘン世界」でございます。会社勤めの場合は、すべてお仕着せではあるけど年金も社会保険も最高レベルの奴に勝手に加入することになるし、その手続きも会社が勝手にやってくれるし、税金だって会社が肩代わりしてあれこれやってくれる。こんな甘やかされてる国は日本だけじゃないかな。

 この仕組みは本当に変だ。サラリーマン諸氏がその件について何も言わない=だらしがないんだ、と思うんだけど、税務って、元来個人VS国のお話で、会社なんか何の関係もないはずなのに、会社単位で納税ってどうしてなんだ???そのせいで、会社になんもかんも報告しなくちゃならない、事について、嫌だと思わないんだから、不思議だ。家族構成の変遷・家を買った・副業・病気・全部会社に申告する仕組み=プライバシーを会社に掴まれちゃう、気味悪くないの??会社なんざ、仕事して給料もらうだけの契約関係なのが普通だと思うのに。会社側も嫌にならないのか?いい年した連中の税務なんか肩代わりさせられる、バカバカしいと思わないのかなあ、そんなもん、自分でやんなさい、とならないのは、そうしろ、という決まりになっているからなんだけど。

 この決まりにはうんざりしている。一人でも雇用したら、この件に振り回されるんだもの。なんでやってやらなくちゃならんのだ?それだけじゃない、知りたくもないスタッフのプライバシーまで知らなくちゃならない。嫌なんですよ。

 企業が正社員を減らしているのは、この辺の業務を棚上げしたい、というのもあるんじゃないかと思っている。だよねえ、大昔、中卒の、要はお子さん方がわらわらと集団就職、なんて頃なら税務を会社が肩代わりせざるを得なかった、んでしょうけど。今や、99.9%以上が大卒か、高卒か、あるいは中途の社会人。税務くらい自分でできて当たり前の連中ばっかり、なのに。

 国税庁はマイナンバーカードと税務をくっつけてEタックスなる仕組みを作ってくれた。これで自己申告制になるかなあと期待してるんですけどね。少なくとも、自分が人を雇うことについては、「税務は自分で勝手にやってください。資料はあげるから」というシステムに変更される、のが条件なんです。なーんか、ちっともそうなりそうもないんですけどね。

2019年05月29日 | 仕事
を読んで、起業に必要なことは、一応頭に入った、ような。どうだったんでしょうかね?で、この手の本なんですが、原則税理士さん、または税理士事務所が編纂しているんです。従って、必ず「税理士を活用しなさい、法人化しなさい」と書いている。その理由は、

1)一定以上の利益が上がった場合は法人の方が税務上有利だから
2)社会的信用度が高くなるから

 というのが大きいんじゃないかと思う。他にもあれこれあるけれど、うーん、これは真に受けないほうがいいな、と。個人事業で十分じゃないかと思って法人化はしなかった。本の著者である税理士さん達は、自分の仕事を増やしたいから「法人化しましょう、その方がメリットがでかいよ」と言いたいだけなのでは?とも考えちゃって。

 実際には、法人化するメリットはあれど、ずるずる個人事業で来てる。法人化=税務が手に負えなくなる、ということで、税理士さんに入ってもらわないと経理を自力で行うのはまず無理になってしまう。その位、税務が複雑になるし、これを間違えると、その気がなくても「脱税だあ!!」と絞られる&追徴課税と。法人というのは、一種の「人格」で、自分の会社のはずなんだけど「自分」じゃなくなっちゃうんですよ。ので、生かすも殺すも、手続きがエライ大変になる。これもやめといたほうがいいんじゃないかと思う理由。

 個人事業の税務上の特徴は、控除はあれこれあるはあるけれども、原則事業の利益=事業主の所得ということで、所得全てが所得税の対象になる、という点か。これって、法人経営に対してすごく不公平じゃないか、というのは青色申告会が毎度毎度政府に対して言っていることで、事業者報酬制度をつくれつくれ、けど、相変わらず「青色申告控除」程度しか認められていない。法人格の場合、事業主の所得も「給料」として扱われるので、有利になる、らしいのだ。

 但し、法人化すると、おそらくは税理士さんに支払う報酬がそれなりの額になる。自分の計算では、個人事業の場合に持ってかれる税金とトントンか、報酬の方が高くなるか、という感じなんです。税務調査の場合も、税理士さんに立ち会ってもらわないと訳分らなくなるのが必定。だったら、自分から経理が離れてしまう方が危険ではないかと思った。どうも、管理して把握してないと不安になっちゃうたちだから。

 あとねえ、法人化しないほうが逆にいいのでは、と思ったのは、「動物病院」という特殊性もある。開院当時、法人格になれるのは「株式会社」か「有限会社」のみ。なんか、どっちも「稼いでまっせ」というイメージでねえ。ここら辺の「企業イメージ」というのは実に微妙。なぜかは知らねど、病院のような組織は「福祉」っぽくて、なぜか儲けちゃいけないみたいな感じでしょ。稼がなくちゃ組織って回らないんですけど。おかしいよね、自分の懐には金がなくちゃヤダ、でも、どっかが儲かるのは気に食わないというの。
 今は合同会社や有限組合・社団法人等々ありますけど、当時の株式会社は、設立に資本金300万用意してないとダメです、と決められていた。今は資本金1円でも設立できるんだが。

 で、今、自分が考えている法人格の有利さは
1)厚生年金に加入できるし、それを損金にできる。家族を従業員にした場合にも、厚生年金に加入させることが可能。個人事業主の配偶者は厚生年金に勝手に入れる、しかも保険料はタダという「第3号被保険者」の資格を取れないのだ。これ、ものすごい差別だと思ってるんですけどね。第3号の問題点は多々あるが、いい年した大人の保険を、なんで社会が払ってやらなけりゃならんのだ、しかも、自営業者の配偶者というだけで、その資格がないって、ふざけてる、というのはもっとガンガン言うべきことじゃないかと思う。第3号については、仕事してないなら、仕事してる配偶者がその人の分も一緒に支払いなさい、というのが当たり前だと思うんだよね。家に「専業主婦」だか「専業主夫」だかを置いておけるくらい稼いでいるなら、年金や保険位2人分払うのが当然ではないか。
2)個人事業主は、特例を除いて「労災保険」に加入できない。仕事上危険な目に遭ったり、そのせいで怪我したり病気したりしても「自費でどーぞ」となる。我々は「趣味」で仕事してるわけじゃないはずなのにさ。

 かように、個人事業が不利な点って、実は税務以外の場所にあるんです。
 

起業

2019年05月29日 | 仕事
というか、独立するにあたってはまあ、色々あったといえる。職場の居心地が良ければ、別にスタッフのままでもよかったのかもしれないが、そうじゃなかったのだから仕方がない。

 ただ、そういう「今の現場がヤだから独立」といのうのは、かなり危うい理由付けですわね。独立したところで、結局「ヤな部分」というのはいくらでも出てくるものだからだ。ので、起業する(で、今までと同じ職種で仕事する)となると、ヤな理由とか、その改善点とかをがっちり分析してそれを排除する、ところから始めるのが重要じゃないかと思う。あと、借金をしょってまでやれるのかどうか、も考えないと。自営業の場合、借金は無限責任で、額によっては大変なことになりかねない。

 で、独立して起業するに際して、あー右も左も分からないんですけど、というのに大変困った。起業って簡単に言うけど、要するにどうするのが「起業」なのか?

 しょうがないので、今ならネットなんでしょうけど、とりあえず本を買った。多分、本の方がまとまった知識も得られるし、何度も読み返したり保存もできるからいいんじゃないかと思う。その本がこちら



古い本だが、今もとってあるし、読み返すことも時々。最初の頃はしょっちゅう読み返してたかもしれない。まあ、税務等々は、この本が書かれた頃からまた大きく変わっているので、通用しない所も多々あるが、基本的な考え方はその通り、じゃないかと思う。

 今ならなあ、例えば市報だの県報だのを読めば、「起業セミナー」みたいなのがしょっちゅう開催されているから、そういうのに参加してがっちり勉強すればよかったとも思う。ただ、20年前はそんなものがなかったように思うし、あったとしても、その情報を得るのが難しかったから~~。
 ただし、この手のセミナーで「煽り」が入ってくる奴はダメですけど。煽られていい気分になって、ノリと勢いで起業っていうのは一番危ない。

 

開院

2019年05月28日 | 仕事
してから、20年経過したんですよ。今月で。よくもまあ、続いたものだと思う。で、これからも続けていかなくちゃならない。潰しのきかない仕事だなあと思うが。

 で、最近、というか、時々患者さんから「起業」について、または「自営業」という業務実態について質問されることがある。患者さんの中に、いっちょ起業してみるか、とか、副業をやってみようか、というような人がじりじり増えている、ということか。

 自分は別に税理士さんみたいに税務のプロというわけでもないし、単に自営業を続けてきました、というだけなんだけども、世のいわゆる「起業本」についてはちょっと違うな、と思うことが多い。税務の本も、これは違うだろ、ということも。

 ということで、しばらく自営業という業種について、連載してみようかと思います。

 但し、獣医というか、小動物臨床という業種は、自営業としてはかなり特殊な分野ではあると思う。仕事内容についてではなく、「起業するにあたって破格に金がかかる」という点について。しかも、減価償却費が断然多くなってしまう、というヘンな業種なのだ。

 小動物臨床という業種の特殊性は色々あるんだけど、

1)初期の設備投資がやたらかかる。その更新もしなければならない、場合が多い。
2)レントゲン装置やCT等を置くと、遮蔽設備を要する。これも高い。
3)人件費が、場合によっては最初からかかる。
5)実は、維持経費が結構かかる。
6)こうした経費の全てを、患者さんから頂く治療費で賄わなければならない(医療保険等々から入る金は、ない)。
4)にもかかわらず、儲けてるに違いない、と勝手に思われがちである。

 でしょうか?検査機器なんぞをそれなりに揃えようとすると、あっという間に千万単位の金が必要になってしまう。臨床獣医としての勉強は、よその病院で仕事をして覚えるのが、多分今もほぼ100%なのだと思う(それを代診という。この言葉、未だに意味がよく分からないんだけど。スタッフでしょうに)が、その病院に検査機器がごろごろあると、自分が開院するにあたってやっぱり揃えないとまずいかなあ、という気分にさせられたりする(自信が持てないし)ところへ、色々検査機器屋さんが言うもんだから、ついつい買い込んじゃって、開院した途端に経理が火の車、となるケースが多いのではないか。

 で、最近流行りの「動物健保」ですが。これは民間の保険で、保険のやり取りは飼い主保険会社という契約、獣医は介在しない。従って、人間の医者のように、診察すれば、保険点数とやらでお金が自動的に降ってくる、という仕組みはないわけ。



 

 

新手

2019年04月09日 | 仕事
の詐欺、らしい電話が最近増えてる。

 インターネット関連の奴ですね。定番は「地域のポータルサイトをつくるので、掲載してくれないか」というもの。最初は「無料です」と言うんだけど、そのうち話がすり替わって「登録料」とかなんとか言いだす。そこで速攻切るんですが。

 詐欺かどうか、この辺がグレーだと思うんですけども。どうしてかというと、へえ~、と話を聞きつつちょっと検索をかけてみると、確かにそういう名前のサイトというのはあって、ちゃんとHPとしては存在しているから。ま、いつまで存在しているか、疑問ですけど。

 だけど、ポータルサイトとかいうけど、そのポータルサイトに来て検索する人が何人いるのさ、という根本的な疑問。「ポータルサイト」なんて、ヤフーだのグーグル様だのでしょ。自分は一切、その手の自称「ポータルサイト」なんかで店を見つけたことがないし、そもそも、そういう「ポータルサイト」自体が見つからないからねえ。

 かと思うと「グーグルで無料掲載しませんか」という奴。グーグルビジネスは、そもそも勝手につくられちゃうサイトで、どちらかというと迷惑しているのだが。それに「店内を360度撮影して掲載します」という話をくっつけてくる。これに10万円以上かかる、というのが最後に来る話。なぜ、そんなものを作らにゃならんのだ、と聞くと、よそはやってます、とくる。もう何社も同じ話を持ち込んできてるんですけど。グーグルさん、どうにかしてくださいよ。

 今日はちょっと変わってて「大手企業の福利厚生費で来院できるような病院として登録してもらえないか」って。はあ?福利厚生費で落としたいなら、勝手に来て、決済時にでもそう言ってくれれば領収書なんぞいくらでも切るんだけど、と思って、「来たけりゃ来ればいいじゃないですか」と言ったら、結局は「そういう病院を紹介するサイトに登録してくれ。登録料はかかるけど」だそうです。大手企業ってどこよ

 とまあ、かように変なインターネット商売が増えてる感あり。我々個人事業だと、こういう契約が「商取引」になっちゃって、引っかかっても怒鳴り込む先がない、という事になる。泣き寝入りがほとんどになっちゃうんじゃないかな。特に広告はホントアブナイ。注意しないと。

電子マネー決済

2019年03月23日 | 仕事
について、ずっと考えてきたのだけれど、とうとう導入することにした。政府の押しに屈したわけです。

 というか、クレカの端末を交換しませんか、というお話に乗った!時に、ついでに電子マネー決済端末も置けないものか、相談してみたら、「ああ、大丈夫ですよ~~」という感じでトントン拍子に話が進んだ、ところまではよかったのだが。

 病院で使っているクレカ端末は、ただで借りてる契約で、長らく電話回線でデータ交換をしていた。従って、クレカを切るたびに電話代がかかる。安全面から言えば、きわめてセキュリティが高い、けど、遅いし、電話代が、なんとなくもったいない。
 今回の交換機器はインターネット回線です。光回線ですよね、と言われて、ケーブルテレビの回線だから、多分そうじゃないですか(実は、よく分かっていない)と適当なことを言ったのがまずかったのだ。もちろん、今回も端末代はタダ、ただし、電子マネー決済端末は有料です、ま、それはしょうがないか、とハンコをついたんだけど。

 この話は確か、1月頃に来たんじゃなかったっけ?で、2月に担当者の方が来て、機器を取り付けて、よしOK、になるはずだったんだが。そうはならなかった。。。。。 端末が全く作動しない、というのだ。

 取り付けに来た方があーでもないこーでもない、色々試してたのだが、ほぼ半日費やして進展なし。こちらはシロートで、何が何だかかさっぱり分からず。結局その方は諦めて機器を引き上げて帰ってしまった。

 こういう機器って本当に難しいのだなと思ったのだが、手順が複雑なんですよね。仕切っているのはカード信販系の会社・取付はその機器のメーカー・回線はケーブルテレビ。入り乱れちゃって。渦中の自分は、ポカ~~~ンとしているだけで、困ったなあ、で終わっちゃってたんですが。
 しょうがなく、シロートなりに色々考えてみたものの、シロートだからいい考えなんか浮かびようもない。別の光回線を入れてくれ、的なことも言われたのだが、そんなことのために回線を入れ替えるなんて、今さらやってられんし。そうこうしてるうちに1か月経過、音沙汰なしだし、諦めたんかなあと思ってたら、端末の請求書が来る、ウッソ~~、それじゃあ、意地でも取り付けてもらわなくちゃ、割に合わないそこへ仕切ってる会社の方から連絡あり。進展するのか?

 で、昨日、ようやく2番手の人がやってきて、またしても苦戦している。その方が言うには「スイッチングハブというのを使えば、回線が繋がるので、ついてはそれを買ってきてもらえないか?」って。えー、あのー、今、診察時間中ですけど・・・・。
 結局しょーがなく、ケーズに買いに行った。なんでやねん・・・・。その間、取り付け屋さんが店番という、アブナイ状況に。ここで、今度はケーズまで巻き込んだことになる。
 ケーズに行って、一番安い奴を購入して、取り付けてもらいました。マトモに動くまでに、なんと3時間かかってしまった・・・・・・。

 この件では、患者さんの息子さんでケーブルテレビに勤めてる方にまで意見を頂いたりして、半径50㎞くらいの大騒動になってしまったのですよね・・・。

 ということで、やっとこさ、動いてくれて、バンザイでございます。

 ここまで苦労したのだから、皆様、バンバンお使いくださいませ。ワオンとナナコとスイカ/パスモが使えます。有線接続だから、セキュリティはmaxじゃないでしょうか。

 ちなみに、今はコイニー等々、決済端末にも色々ある。一瞬乗り換えも考えて検討はしてみた。端末がタダです、なんてやってますよね。でもねえ、こういうのは、端末こそタダだけど、伝票等々の消耗品は有料で、それも結構なお値段なのだ。今契約してるところは、そうした消耗品も今のところタダ、ランニングコストがかなり安上がりで、助かっている。ここまで考えて導入しないと、うまくないですわ。

 

電子申告

2019年02月14日 | 仕事
で、今年はいくことにした。青色申告&確定申告。ついでに消費税申告も。ぜーんぶ商工会で、税理士の方に代理送信してもらうことに。

 青色申告ですけど、今までは紙申告にしてたんだけど、来年(だったっけ?)から電子申告にしないと65万円控除が取れないという。ケチクサイ。。。とはいえ、そういうのなら、今年から電子でやってみて、どうなんか、みてやれ、という予行演習ですね。

 申告って、今や「スマホでもできます」となっている(そのくらい、国税庁の申告コーナーが進化しているということ)なんだけど、せっかく商工会に入っているのだし、商工会ならではのお得な控除を取れたりもできるし、やっぱ税理士さんにきちんと見てもらって申告した方が安心感がある、ということで、毎回商工会。しかも、一番早い日取りで終わらせてしまう。

 電子申告って、代理送信だと意外と時間がかかるんです。というか、行ってみたらすでに先客あり、その人達がなかなか進まないんだよね。こっちは国税庁のHPでこしらえたデータファイルを入れたUSB&今年の貸借対照表&損益計算書を持ってきてる、そいつを確認してもらえば済むのだが・・・・。しょうがなく、図書館へ。図書館で遊んでついでに本を借りて、待ち時間は本を読んでた。これ



 最近NHKで「大失敗選手権」というのを時々やってるが、それ系統の最初の本じゃないかな。ばからしいんだけど、面白いよねえ。

 で、自分の番。USBでさくっと、とはなかなかいかなかったですけど(確認に時間がかかるのだよね)でもまあ、無事に送信終了。今まで青色申告を紙にしていた理由は、税務署がハンコをついた控えが欲しかったから。これがないと、いざって時に融資を受けられない。電子申告にすると、ハンコ付きの控えがもらえない、代わりはないんですか?と聞いたら、送信しました、という証拠の控えが打ち出せて、それが代わりになるという。下さいと言って打ち出してもらいました。言わなかったらもらえなかったかもなあ~~。

 国税庁から税務申告用のハガキが来るようになったんだけど、それとは別にやっぱりマイナンバーカードも必要。手続きが、どこか煩わしい。慣れの問題、の、筈、と毎年思っているのだが。。。。

 ところで、国税庁の「作成コーナー」について大きな疑問。マイクロソフト社は「インターネットエクスプローラーはもう、使わんでください」とか言ってる。のに、国税庁の作成コーナーでEtaxでやろうとすると、「インターネットエクスプローラーでなくちゃできません」とくる。どうすりゃいいんでしょ?

決算

2019年01月08日 | 仕事
終了。超特急で終わらせました。疲れた~~~~。
 
 やっぱり国税庁の「作成コーナー」が便利。減価償却費はここでやらないと絶対に間違える、と確信。データも繰り越しができるし。

 しかしまあ、個人事業主だと、相当頑張って(青色申告書を完璧に書いて)、その結果が「65万円所得控除」程度の評価しかされない(しかも、来年あたりからは電子申告しないと65万円控除が取れなくなる。ケチクサイ)のが、いやだな。青色申告会は毎度毎度「個人事業主報酬制度」をつくれつくれ、と訴えてるみたいなんだけど、いつまでたってもできない。こういうの、どうしても「起業推進」からかけ離れてるように思うんだよねえ。いい加減、この辺どうにかなりませんか。

消費税軽減税率

2018年06月07日 | 仕事
についての説明会に行く。場所は所沢税務署。以前商工会で聞いた時の話はかなりチンプンカンプンだったのだが。。。。。

 分かった事は。
1)食品&新聞(週2以上発行のやつだけなんだって)が軽減税率の対象。
2)軽減税率をどうにかするためのレジスターやシステム改修をして下さい。
3)そんな金がない、企業に補助金を支給しますから。
4)いずれは「インボイス制」とかいう請求書の書式変更になりますんでヨロシク。
5)インボイス制なる請求書に基づく書式で書くには登録してもらわなくちゃなりません。登録してない小さい事業者の場合は云々(この辺は全く理解できず)。

 要するに、小規模事業者いじめですか。という内容。こんなんで、よく「起業を推進」とか言えるよなあ。。。

 うちは消費税申告については簡易課税法を使っている。この件について質問してみたら「あー多分残ると思いますよ」という当てにならない返答。変更があるかどーかも定かではないそうで。もうどう申告するのがお得なのか、早い段階で調べたいのに~~


 レジ改修にしたって、システム改修にしたって、莫大な金がかかる。それに、例の「テイクアウトか店内飲食か」をバイトに一々聞かせて消費税率を変更させる、なんてできるんでしょうか?大混乱必定。改修の補助金なんていうけど、それ=税金でしょう?無駄遣いもいいとこだ。どーこーが「消費者保護」だ。消費者=労働者なんですけど・・・・・・。

 新聞ねえ。最近定期的に新聞取ってる人ってどんどん減ってると思うんだけどなあ。ホント意味ない。

 インボイス制について。いったい何のメリットがあるんだろう?結局事務仕事が煩雑になって仕事が増えるだけ。けど、「働き方改革」とやらで残業しづらくなってるし。じゃーどーすりゃいいんでしょーか?

 説明用のパンフ、A4オールカラー*20ページ近く、他にもチラシ等々、この印刷代だって税金だ。いったい何千万部印刷したんだか。あー無駄遣い~~。

 公明党のやる事、「消費者のため」とか言ってる対策、なんでも面倒ごとが増えた挙句結局無駄遣いに終わる事ばっかり。もういい加減にしてほしいよ。

 

柴犬

2018年04月19日 | 仕事
系の犬が、とりあえず一番てこずる場合が多いのではないかと思うので、その件について、どのように「しつけ」るか?のヒントを。

 日本犬と西洋犬の大きな違いは「人への注目力」ではないかと思う。西洋犬は放っておいても、しつけの「基本」とされる「アイケコンタクト」というのをさくっとやる。というか、彼らは原則、自分の周囲の人間が何やってるか、に興味があって、その人物からいかにして注目を集めるか、に苦心惨憺しているといってもいい。いたずらの数々も、「こら~~!!」っていう反応見たさにやっている可能性が高い。ので、そういう意味ではしつけしやすい。日本犬は、その辺がぼーっとしている。自分が何やりたいかが基本で回りはあまり見えていないし、興味もない。目が細い犬は、視野も狭いだろうから、ますますそういう傾向になる。で、ちょっと触られたりすると、びっくりしてギャンギャンほえたり悲鳴を上げたりする。一種の「コミュ障」なんでしょうね。

 こういう子犬はかなり扱いづらい。こっちに全く注意を払おうとしないし、尻尾でも触ろうもんならギャンギャン泣きわめいて、なんだか虐待でもしているみたいだし。馬鹿でかい大声(おまけに超高音だったりする。耳がキンキンします)なので、こっちがビックリしてしまう、ということもある。例外は飯で、食べるのが好きな犬は飯をダシにして教えれば、もう簡単にお座りだの伏せだの覚えてくれる。ただ、飯抜きだとてんでダメ、になってしまうのだが。

 こういう子犬についての対処法は、「泣こうがわめこうが、知らん顔して触りまくる事」が、まず手始めです。こっちは別に尻尾をちょん切ろうなんて思ってません。尻尾くらいでキイキイ、大げさなんだよ。「触られるのは養われてる居候の義務です」ということで、ひたすら触る事。ただ、こういう子犬はとにかく怖がりなので、いきなりべたべた触ると逆効果。ちょこっとずつ距離を詰めていってちょっとずついじってみて、の繰り返し。キイキイ言っても取り合わない事。一々「まあ大丈夫?」なーんてやってると、大丈夫じゃないのかあ、と誤解する恐れがあるから。最初は真に受けている犬も、段々「あれーひょっとして、これって遊びって奴なのかなあ?」となって、きたら、さらに一歩、という感じにやります。
 こういうのは例えば具合が悪くて病院に入院した場合には、そのチャンスをつかんで必ず病院でやってしまう。1・2日で割と大丈夫になってくることが多い。本当はそういうのをブリーダーやショップでやっておいてほしいのだが。

 とにかく日本犬は気持ちに余裕がなくて、なんでも真に受ける。気持ちにちょっと余裕を持ってもらうためにちょっとずつ許容範囲を広げるようにこっちからのコミュニケーションを作っていくのがコツ。西洋式の「しつけ」法はほぼ、役に立たない。

 一方、安心してきた日本犬の子犬の遊び方はとんでもなく乱暴で、暴力的である。タオルにガブっと食らいついてガオガオ言いつつぶん回す、なんていうのは序の口、ものすごく過激に見えるので、それを指して「人に対する攻撃をさせないようにしなくちゃなりません」とか考えて、そういうのを怒ると、逆効果なのだ。日本犬はバカ犬ではないので、攻撃と遊びは完全に分けている。彼らが戸惑うのは、さっきまで遊んでくれてた人が、いきなり怒り出すことで、その結果、やっぱり人間てのは油断ならない、となって、ひいては攻撃の発生につながってしまう。

 こういう遊びは攻撃とは全く関連性がないので、とにかくエネルギーを発散させるために思う存分遊んでやるべきだと思う。で、その時にこっちが調子に乗って、口を何となくこじ開けてみたり、なんとなくぎゅうと押さえつけてみたり、けど、これは遊びだもんね、とやっておくと、拘束等に対する耐性がアップするわけ。頭ごなしに、「こういう遊びはイケマセン」なんてやるから、ぐれる。

 犬のエネルギーは割とすぐ枯渇する。30秒くらいの場合も多いから、その時はこちらもがしっと集中して遊ぶのが吉。

 で、西洋犬のしつけに「遊び道具は最後は人間が取り上げて、しまいましょう」なんてありますね。こんなことするから、モノに対してやたら執着して取り上げようとすると怒りまくる犬になってしまうのだ。
 子犬が遊び道具に執着するのは、せいぜい30秒。物にじゃれていても、30秒もすると放り出して、別のものに意識が向いてしまう。その時に回収すればいい。遊びに一々「しつけ」を導入してしまうから反発されるのだ。人間だってそうでしょうに。

 日本犬は、そうでなくても精神が大人っぽくなるのに3年くらいかかる感じがする。だから、慌てず焦らず、こういう奴だからしょうがない、という事でやっていくことが大事じゃないかと。「納期」を考えない事です。 

飼い主さん

2018年03月25日 | 仕事
の気質的な面について。最近とりわけ感じるのは「まじめすぎる」事。で、不安神経症になっている。

 なぜ、動物飼ったんですかあ??楽しむためじゃないの?と思うのだが、心配事を結局増やしてしまって、下手すると「心配が趣味」的になってしまっている人もいるくらい。そうでなければ、自分はこうだから!!と固執してしまってて柔軟性に欠けるか。

 なぜ、そうなっちゃうのか?一つは情報過多、と情報の偏向。動物をめぐる情報は、なぜか「暗い」んですよ。「可愛い動物」系の映像情報は多々あれど、そうじゃない情報はいきなり暗くなる。病気に関しては特にそうで、本当に困っているのだが。しつけもそうですね。こうするとよくないぞ的な、「ダメ出し」情報ばっかりに偏っている。調べれば調べるほど、その手の情報ばかりになっちゃうので、飼い主がオロオロしてしまうんです。これは、情報を出す側が悪い。

 大体、今はなんでもかんでも情報商材が雨あられ、情報の底なし沼にはまり込むと、ズブズブ・・・・・、となっちゃう。それに周囲があーだこーだ口出ししてくると、さらに混乱が増す。そんなもん、テキトーにいなしておけばいいじゃないですか、と言うのだが、なかなかできないようで、そういう人は、まじめだから付け込まれやすいんですよ。

 一方、「環境」については。

 外飼いの場合、問題になりやすいのは「吠え声」&「庭を掘りまくる」程度。室内飼いになると、問題が一気に増える。「齧る・壊す」が問題になるのは室内飼いにほぼ限定的な感じがする。この問題が深刻化するのは、家が「新築」の場合。そりゃ、頭に来るとは思う。ピカピカのフローリングを爪痕だらけにされたり、畳をめちゃくちゃにされたり、するから~~。これはですね「資産価値が落ちる」というのもあると思う。なぜなら、同じ悪行をかまされても、築30年以上経過している家では、あまり問題にならないようなので。

 これね、あーあ、と思うのは、集合住宅というか、ペット可とされたマンションで犬飼って、そしたらマンションの規約がいきなり変更になってしまって、マンションから追い出される、という飼い主さんが結構いらっしゃるのだ。で、仕方なく新築を建てる、犬のせいで、大散財になった挙句、その家を犬にぶち壊される、もう~~~~というパターンが、ありがちだから。
 集合住宅と犬はかなり相性が悪めだ、と思う。マンション暮らしの犬は、割合吠える傾向にあって、その理由は、妹夫妻が暮らすマンションに行ってみて分かった。変な物音が全く不規則に聞こえるのだ。人間の自分でもイラつく、この音はなんなのさ、聞いてみたら、例えば、エレベーターの作動音じゃないかという。ずうっとそこに住んでると気にも留めなくなるのだろうが、聴力の優れた敏感な犬は、慣れることはないんじゃないかな。ペット可といえども、どうも飼っている人はやりにくくなるみたいで、結局引っ越すことになる場合も多いようなのだ。規約の変更というふざけたことも、場合によっては起こりかねないし。今はペットなんぞよりゴミ屋敷のほうが余程問題じゃないか、と思うんですがね。

 で、「吠え声」問題は、当然ながら、田舎より住宅街でトラブルになりがち。特に日本犬や大型犬のような、運動してナンボ、という活発系の犬の場合は、体をガンガン使える遊び場があるかないかで、全然違ってくる。要は退屈だから物を壊すので、体を思いっきり使って遊べれば、そうそう悪さもしなくなる、はずなのだが。

 そういう事をあまり考えず、最初から「おとなしくてお利巧」な犬を期待して飼う、から大トラブルになるんですよね。

 

家族構成

2018年03月20日 | 仕事
って結構重要だな、と思うのは。どうも、小学生くらいの子供(特に男の子)が複数いるご家庭では、なんとなく「しつけ」の問題が起こりにくい、というか、飼い主(主にお母さんの立場の人)がキリキリしない傾向が大きいことに気付いたから。

 親御さんはこの時期ってつくづく忙しいと思うんですよ。仕事だ学校行事だ、ヘタをするとご自身の親の介護問題まででてきててんてこ舞い、となりそうなんだけど。で、家にいるガキんちょはとにかく悪さをする、というか、コラ~~っとわめきたくなるような事をしょっちゅうしでかしている、らしい。そうなると、犬の「悪さ」がそれにまぎれて見えにくくなっちゃうらしいんです。犬のしつけなんて、実はそんな程度のものなんでしょうね。で、親御さんがキリキリしないと、犬も呑気に、子供といっしょに暴れている。で、エネルギーを適切に発散できているらしいので、生き生き育つ、みたいなのだ。

 これが、家族の人数が少ないというか、例えば「子供がわり」や「孫がわり」みたいな感じで犬を飼いだすと、行き詰ってきちゃう。ずうっと犬から目が離れないせいなのか、イタズラばかりするんですけど、どうしたら・・、ってなっちゃう。

 それから、これもありがちなのだが「子供がわり」として飼い始めた途端に、ホントの子供が降ってきた、というケース。犬も初めて、子供も初めて飼います、ということになると、お母さんの立場の人が爆発してしまう。余計な事を言ってくる親戚がいると、さらに面倒が増える。「犬と一緒に置いとくと、病気がうつる」とかさ。普通に飼ってて、そんな事起こるわけないだろう。でも、そういう余計なひと言のせいで、庭に追い出されちゃう犬は多い。不安になってしまうのだよね。そういう親戚に言いたいのは、「口出さずに金を出せ」ってことですけど。人んちにムダなちょっかいを出す人が多すぎます。

 あと、実はかなり重要なのが「お父さん」の立場の人。一番困るのは、お父さんが「体罰肯定」しちゃってる場合。犬なんかにえばったってしょうがないでしょうと思うのだが、こういう人はえばりたがるんだよね。で、普段家にいないくせして気分でいきなり体罰やら怒鳴り声でもって自分の「思う通り」にしようとする。犬は、こういう人物にはヘイコラしやすい。から、父親の前ではいい子にするし、懐く。これがまずいのだ。そういう犬は、家族の他のメンバーに対して強圧的に振舞う癖がつくことが多い。父親のマネをするわけです。普段犬と接しているのは父親ではないから、その人たちの手に負えない犬が出来上がってしまうわけで、これは大変まずい。体罰は百害あって一利なしなのだが、犬については、結局そういう事。

 お父さんという立場の人は、そうでなければ、とにかく面倒事を避けようとする人が多い。診察室でお母さんは大奮闘中なのに、お父さんは待合室でウロウロ、といケース、多いです。しょうがないので、呼ぶ。ちょっとお手伝いをお願いしまーす!と言われて、渋々やってくる方が多いんですよねえ。病院に付き添ってきて下さるだけでも、ある意味上出来かもしれない。まず絶対に来ない、という人もいるから。年配者に多い、かな。

 なぜなんだろうと不思議だったのだが、ああそういう事か、と分かってきたんです。男の方は、自信がない、のだ。力でもってギュウとやった途端にバッタリ、となってしまうんじゃないか、とか、力加減がよく分からないし、持ち方もよく分からないし。咬まれるのも厭だし、そんなのを例えば会社でああこう言われるのも厭、とかあるのかな?面倒事にはなるべく関わらないで、文句だけ言ってるのが一番楽ですからねえ。あとは、普段あまり「頼られる」ことがない、という「慣れ不足」もあるかなあ?これは女の人側の責任が大きいでしょう。男の人なんか、うまーく転がしてほめちぎっとけばOK、という感じがするんだが。

 こういうのを見ていると、お互いに「コミュ障」っぽいと感じる。何年も一緒に暮らしてて関わる方法も確立できないってのはヘン。家族の構成メンバーでいる意味ないですよ。

 ので、当院では、否応なく関わっていただくことにしている。動物に関わるには愛情なんかいらない、というのが方針で、コツだけが重要。コツが分かれば、ちょっとぐらいぎゅうぎゅうやったってそうそうバッタリとはいかない。男の方にきちっと関わってもらう事で安定する犬は多い。男の人の方が、対応に1本筋が通ることが多いからでしょう。

 で、一番家族間で安定している犬の立場は「下から2番目」。うまいですよねえ、この立場。一人だけえばれる「子分」を見つけて、後は言う事聞く、というのがよくあるパターンなのだが、これだと問題も起きづらいようです。