ってしかし、色々大変だなあ、というのを経営し始めてから思い知るわけです。
税務や経理なんか日々帳簿(というか、会計ソフト)に付けていればまあまあOKでして。ちなみに、個人事業の場合、決算日は12/31と決められている。だから、お蕎麦屋さんみたいに大晦日が一番大変です、という業務形態の企業が個人事業というのはキツイかもしれない。こういうのも、もっとフレキシブルにしたって別に構わんじゃないのとは思うんだけど、決まっているのだからしょうがない。
で、申告ですが。これはですね、もうなにがなんでも「青色申告」じゃないと。で、65万控除を獲るのだ!という勢いじゃないとまずいと思う。
節税本ってありますね。この本 は一応読んでみた。違和感大いにあり。この本はどういう訳か「白色申告」を推奨してるんです。こういうのを起業したての人がへえそうかと真に受けてしまうと、後で後悔することになると思う。
というのは、この本には「社会的信用」というのがすっぽり抜け落ちているのだ。社会的信用というのには様々ある。法人か個人か、というのより、銀行なんかが見るのは、むしろ「ちゃんと申告して納税できてるのか」みたいなのだ。そりゃそうですわね、納税すらできてないそれでどーやって借金返すんです~~となるのは当たり前で。
それだけじゃなくて、例えば、行政側が優遇金利融資をあっせんしたり、補助金や助成金を出すときの審査基準等々、「青色申告してて3年間黒字決算」が基本になる。下手に白色を選んでしまうと、黒字決算になれても青色じゃない、だけで、行政側の審査を通るのに1年損するわけ。青色だと、赤字決算の赤字分を翌年に繰り越しができるという利点もある。法人だと5年、個人事業だと3年だが、3年赤字の場合は、もう法人だろうが個人だろうがそんな事業は畳んだ方がいいので、そう意味でも個人事業で十分じゃないかとも思う。
この本が出たのは2011年なのだが、多分この本のせいで、国税庁は規則を変えてきた。以前は白色申告は帳簿もテキトーでよかったのだが、今は白色だろうが青色だろうが帳簿は付けなさい、保存もしてください、という事になっている。やらなけりゃ罰則です。どうせ帳簿を付けなくちゃならないのなら、青色で頑張った方がいい。最低でも10万の控除は取れるからだ。
でね、節税に励み過ぎると、自分の首をぎゅうぎゅう絞めることになりかねないのだ。動物病院だと、高額機器を買いなさい、そうすりゃ損金&減価償却費でもって節税できまっせ、という機械屋さんの口車を真に受けてはいけない。言ってくる人は経営者じゃないから、「減価償却とは何か」なんか分かってないんだし。
減価償却というのは、高額機器(高額=10万円を超える額と一応決まっている)を毎年分割でちょっとずつ経費として落とす、という事。買った翌年からは「買ったわけではない(つまり実際には使っていない)お金を経費にできるから、その分利益が減ったことにできる、から節税になる」という論法なんです。
けどねえ、買った段階でお金はごっそり無くなっているわけで、その分企業体力は削られてしまう。
だから嫌だというと、今度はリースを勧められたりする。リースって非常に怖い契約です。何があっても絶対支払わなけりゃならない金になってしまう。借金とそういう意味では全然変わらない。レンタルとリースは全然違うので、契約内容を真剣慎重に見極めないといけない。途中で契約破棄が原則できないみたいだし。
自分の個人的な感想としては税金はきっちり払う、というのが結論。というか、税金も払わないで政治にとやかく言う資格はないと思うんですよね。きちんとしていれば、後で税務署からごちゃごちゃ言われたり、ましてや「脱税だあ!」なんてやられる可能性も限りなく低くなる。税金で倒産というのは、もうすでに状況最悪、を意味しているわけだしねえ。
世の中には「こうすると節税」だの「どっちが得か」だの、という話が溢れてますけど、そんなのせいぜい数千円程度の違いがほとんどで、どちらを選んでも大した差はなく、下手にそういう話に乗っかると、それなりに後で損をする、という仕組みになっている。だから、そんなつまらないことをくどくど対策してるヒマがあるならその分本業に励んだ方がマシという事。
だから、サラリーマンの皆様が「節税ってうまい汁吸ってるんだろ」は、この点でもナッシングです。
個人事業のメリットは
1)経理がシンプルでやりやすい。簿記3級くらいあればなんとかなる。自分の場合は、青色申告65万控除というのを、自力でやっている。今は、経理ソフトだアプリだなんて沢山あるし、国税庁のサイトで簡単に決算のまとめができちゃうから、ますます便利になった。
2)起こすのも潰すのも比較的簡単。
3)自分を守る仕組みをあれこれフレキシブルに設計できる。
とまあ、仕切り屋に向いたシステム、といえる。一々こういう事を考えて設計して、隙なくやっていくのがめんどくさい、という人にはそもそも独立なんか全く向いていない。
いわゆる「サラリーマン」と言われる、会社勤めの皆様は、なにかというと自営業は色々ごまかしてうまい汁吸ってるんだろう、と思い込んでる場合が多いように思うが、実際には「ありえヘン世界」でございます。会社勤めの場合は、すべてお仕着せではあるけど年金も社会保険も最高レベルの奴に勝手に加入することになるし、その手続きも会社が勝手にやってくれるし、税金だって会社が肩代わりしてあれこれやってくれる。こんな甘やかされてる国は日本だけじゃないかな。
この仕組みは本当に変だ。サラリーマン諸氏がその件について何も言わない=だらしがないんだ、と思うんだけど、税務って、元来個人VS国のお話で、会社なんか何の関係もないはずなのに、会社単位で納税ってどうしてなんだ???そのせいで、会社になんもかんも報告しなくちゃならない、事について、嫌だと思わないんだから、不思議だ。家族構成の変遷・家を買った・副業・病気・全部会社に申告する仕組み=プライバシーを会社に掴まれちゃう、気味悪くないの??会社なんざ、仕事して給料もらうだけの契約関係なのが普通だと思うのに。会社側も嫌にならないのか?いい年した連中の税務なんか肩代わりさせられる、バカバカしいと思わないのかなあ、そんなもん、自分でやんなさい、とならないのは、そうしろ、という決まりになっているからなんだけど。
この決まりにはうんざりしている。一人でも雇用したら、この件に振り回されるんだもの。なんでやってやらなくちゃならんのだ?それだけじゃない、知りたくもないスタッフのプライバシーまで知らなくちゃならない。嫌なんですよ。
企業が正社員を減らしているのは、この辺の業務を棚上げしたい、というのもあるんじゃないかと思っている。だよねえ、大昔、中卒の、要はお子さん方がわらわらと集団就職、なんて頃なら税務を会社が肩代わりせざるを得なかった、んでしょうけど。今や、99.9%以上が大卒か、高卒か、あるいは中途の社会人。税務くらい自分でできて当たり前の連中ばっかり、なのに。
国税庁はマイナンバーカードと税務をくっつけてEタックスなる仕組みを作ってくれた。これで自己申告制になるかなあと期待してるんですけどね。少なくとも、自分が人を雇うことについては、「税務は自分で勝手にやってください。資料はあげるから」というシステムに変更される、のが条件なんです。なーんか、ちっともそうなりそうもないんですけどね。
1)一定以上の利益が上がった場合は法人の方が税務上有利だから
2)社会的信用度が高くなるから
というのが大きいんじゃないかと思う。他にもあれこれあるけれど、うーん、これは真に受けないほうがいいな、と。個人事業で十分じゃないかと思って法人化はしなかった。本の著者である税理士さん達は、自分の仕事を増やしたいから「法人化しましょう、その方がメリットがでかいよ」と言いたいだけなのでは?とも考えちゃって。
実際には、法人化するメリットはあれど、ずるずる個人事業で来てる。法人化=税務が手に負えなくなる、ということで、税理士さんに入ってもらわないと経理を自力で行うのはまず無理になってしまう。その位、税務が複雑になるし、これを間違えると、その気がなくても「脱税だあ!!」と絞られる&追徴課税と。法人というのは、一種の「人格」で、自分の会社のはずなんだけど「自分」じゃなくなっちゃうんですよ。ので、生かすも殺すも、手続きがエライ大変になる。これもやめといたほうがいいんじゃないかと思う理由。
個人事業の税務上の特徴は、控除はあれこれあるはあるけれども、原則事業の利益=事業主の所得ということで、所得全てが所得税の対象になる、という点か。これって、法人経営に対してすごく不公平じゃないか、というのは青色申告会が毎度毎度政府に対して言っていることで、事業者報酬制度をつくれつくれ、けど、相変わらず「青色申告控除」程度しか認められていない。法人格の場合、事業主の所得も「給料」として扱われるので、有利になる、らしいのだ。
但し、法人化すると、おそらくは税理士さんに支払う報酬がそれなりの額になる。自分の計算では、個人事業の場合に持ってかれる税金とトントンか、報酬の方が高くなるか、という感じなんです。税務調査の場合も、税理士さんに立ち会ってもらわないと訳分らなくなるのが必定。だったら、自分から経理が離れてしまう方が危険ではないかと思った。どうも、管理して把握してないと不安になっちゃうたちだから。
あとねえ、法人化しないほうが逆にいいのでは、と思ったのは、「動物病院」という特殊性もある。開院当時、法人格になれるのは「株式会社」か「有限会社」のみ。なんか、どっちも「稼いでまっせ」というイメージでねえ。ここら辺の「企業イメージ」というのは実に微妙。なぜかは知らねど、病院のような組織は「福祉」っぽくて、なぜか儲けちゃいけないみたいな感じでしょ。稼がなくちゃ組織って回らないんですけど。おかしいよね、自分の懐には金がなくちゃヤダ、でも、どっかが儲かるのは気に食わないというの。
今は合同会社や有限組合・社団法人等々ありますけど、当時の株式会社は、設立に資本金300万用意してないとダメです、と決められていた。今は資本金1円でも設立できるんだが。
で、今、自分が考えている法人格の有利さは
1)厚生年金に加入できるし、それを損金にできる。家族を従業員にした場合にも、厚生年金に加入させることが可能。個人事業主の配偶者は厚生年金に勝手に入れる、しかも保険料はタダという「第3号被保険者」の資格を取れないのだ。これ、ものすごい差別だと思ってるんですけどね。第3号の問題点は多々あるが、いい年した大人の保険を、なんで社会が払ってやらなけりゃならんのだ、しかも、自営業者の配偶者というだけで、その資格がないって、ふざけてる、というのはもっとガンガン言うべきことじゃないかと思う。第3号については、仕事してないなら、仕事してる配偶者がその人の分も一緒に支払いなさい、というのが当たり前だと思うんだよね。家に「専業主婦」だか「専業主夫」だかを置いておけるくらい稼いでいるなら、年金や保険位2人分払うのが当然ではないか。
2)個人事業主は、特例を除いて「労災保険」に加入できない。仕事上危険な目に遭ったり、そのせいで怪我したり病気したりしても「自費でどーぞ」となる。我々は「趣味」で仕事してるわけじゃないはずなのにさ。
かように、個人事業が不利な点って、実は税務以外の場所にあるんです。
ただ、そういう「今の現場がヤだから独立」といのうのは、かなり危うい理由付けですわね。独立したところで、結局「ヤな部分」というのはいくらでも出てくるものだからだ。ので、起業する(で、今までと同じ職種で仕事する)となると、ヤな理由とか、その改善点とかをがっちり分析してそれを排除する、ところから始めるのが重要じゃないかと思う。あと、借金をしょってまでやれるのかどうか、も考えないと。自営業の場合、借金は無限責任で、額によっては大変なことになりかねない。
で、独立して起業するに際して、あー右も左も分からないんですけど、というのに大変困った。起業って簡単に言うけど、要するにどうするのが「起業」なのか?
しょうがないので、今ならネットなんでしょうけど、とりあえず本を買った。多分、本の方がまとまった知識も得られるし、何度も読み返したり保存もできるからいいんじゃないかと思う。その本がこちら
古い本だが、今もとってあるし、読み返すことも時々。最初の頃はしょっちゅう読み返してたかもしれない。まあ、税務等々は、この本が書かれた頃からまた大きく変わっているので、通用しない所も多々あるが、基本的な考え方はその通り、じゃないかと思う。
今ならなあ、例えば市報だの県報だのを読めば、「起業セミナー」みたいなのがしょっちゅう開催されているから、そういうのに参加してがっちり勉強すればよかったとも思う。ただ、20年前はそんなものがなかったように思うし、あったとしても、その情報を得るのが難しかったから~~。
ただし、この手のセミナーで「煽り」が入ってくる奴はダメですけど。煽られていい気分になって、ノリと勢いで起業っていうのは一番危ない。
で、最近、というか、時々患者さんから「起業」について、または「自営業」という業務実態について質問されることがある。患者さんの中に、いっちょ起業してみるか、とか、副業をやってみようか、というような人がじりじり増えている、ということか。
自分は別に税理士さんみたいに税務のプロというわけでもないし、単に自営業を続けてきました、というだけなんだけども、世のいわゆる「起業本」についてはちょっと違うな、と思うことが多い。税務の本も、これは違うだろ、ということも。
ということで、しばらく自営業という業種について、連載してみようかと思います。
但し、獣医というか、小動物臨床という業種は、自営業としてはかなり特殊な分野ではあると思う。仕事内容についてではなく、「起業するにあたって破格に金がかかる」という点について。しかも、減価償却費が断然多くなってしまう、というヘンな業種なのだ。
小動物臨床という業種の特殊性は色々あるんだけど、
1)初期の設備投資がやたらかかる。その更新もしなければならない、場合が多い。
2)レントゲン装置やCT等を置くと、遮蔽設備を要する。これも高い。
3)人件費が、場合によっては最初からかかる。
5)実は、維持経費が結構かかる。
6)こうした経費の全てを、患者さんから頂く治療費で賄わなければならない(医療保険等々から入る金は、ない)。
4)にもかかわらず、儲けてるに違いない、と勝手に思われがちである。
でしょうか?検査機器なんぞをそれなりに揃えようとすると、あっという間に千万単位の金が必要になってしまう。臨床獣医としての勉強は、よその病院で仕事をして覚えるのが、多分今もほぼ100%なのだと思う(それを代診という。この言葉、未だに意味がよく分からないんだけど。スタッフでしょうに)が、その病院に検査機器がごろごろあると、自分が開院するにあたってやっぱり揃えないとまずいかなあ、という気分にさせられたりする(自信が持てないし)ところへ、色々検査機器屋さんが言うもんだから、ついつい買い込んじゃって、開院した途端に経理が火の車、となるケースが多いのではないか。
で、最近流行りの「動物健保」ですが。これは民間の保険で、保険のやり取りは飼い主保険会社という契約、獣医は介在しない。従って、人間の医者のように、診察すれば、保険点数とやらでお金が自動的に降ってくる、という仕組みはないわけ。
東寺展
平日だから大丈夫だベ、と高をくくっていたけれども、最近はヒマを持て余しているシニア層がめちゃ多い。ひょっとすると、と思って、前日にチケットをネット購入してスマホに表示できるようにしておいた。これがよかった。行ったのは朝方だったのだが、たまげたことに、すでに「入場まで30分待ち」の札を持つ人が。ついでにチケット売り場も大混雑、アブな~~、と思いつつ列に並ぶ。日傘まで貸し出されてて、いやあ、大変なもんです。
で、観て出てきたら。札が「80分待ち」に変わってる まあ~~ずらずら、凄い並びようでビックリ。あー確か、故宮博物館展の時は入場まで2時間待ちなんてやってましたよねえ。それに近い。故宮はね、外国の博物館だから、まあ、並んで観るのも分かるんだけど、東寺はなあ、京都駅から割とすぐにあるんだけどなあ。。。。なんとなく、炎天下並んで具合悪くなるくらいなら、後で東寺に観に行けばいいじゃん、とか思っちゃうんですよ。
とはいえ、展示はやっぱりさすがは国立博物館、なかなかなものでした。展示法の工夫が凄い。最近は暗い中で解説文を読むのがめんどくさいので、音声ガイドを借りることにしている。当たり。佐々木蔵之介さんが優し~~~く色々説明してくれました。
うーむ、色々考えちゃう。東寺は中国の様式の仏像と日本の様式の仏像があれこれ混ざっているようなんだけど、中国様式のやつは、中国から持ってきた、というのだ。一体どうやって運んだんだろう?結構なサイズだし、飛行機があるわけじゃない、日本海の大荒れの海でがらがら揺すられまくって、荷揚げしたらしたで、今度はサスペンションもない牛車かなんかに積んだのだろうか?それとも人が運んだの?梱包の天才がいたのだろうか?今だって、この手の仏像関係の移動は相当神経を使うようなのだが。
で、日本式の仏像は。なにしろ1本の木からすべて掘り出した木彫なのだ。そんな太い木があった、ということか。うーん、修復等々考えると、そういう巨木を200年計画かなんかで国有林で育てておく、位のプロジェクトはやっておいた方がいいんじゃないかなあ。
東寺の独特な雰囲気を思い出しつつ観れて、楽しかったです。前半は曼陀羅の説明会的だったんだけど、これは「風林火山」のGACKT謙信回で解説されてたから、すんなり頭に入るのがちょっと意外でしたね。あと、西遊記か。中国仏教といえば、これ。自分なりにまあまあ理解できたと思う。
掃除
今回は卒アル。なんなんでしょうね、この手の「学校印刷物」。
どうもよく分からないのだが、こんなもん、しょっちゅう開いちゃ「わあ~懐かしい」なーんてやる人、いるの
「いい場所でした。楽しかったです」みたいなのを演出してつくられてるようで、気持ち悪い。特に中学。で、中学の奴だけ、全員の「名簿」がくっついてる。なんで名簿?多分当時の教師の独断でしょうけど。というか、多分「去年もこういう風に作ったから、今年も」ってなもんでしょうね。なんも考えないから、そうなる。
今日ゴミに出したのだが、名簿部分は破いて可燃ごみにした。こういうのが翻って「振り込め詐欺」に使われるんだろうなーと思うと不安で。
卒アル、毎度年度末になると、不登校の生徒等々が「入ってない」とか騒ぎになるけど、そんな別に大したもんじゃないよ、と外れた生徒諸君には言いたい。
ただ、別の文集はとっとくことにした。小6の時、担任の先生がなにかと生徒に書かせては配ってたもの。自分の文章は背筋がざわざわするけど、他の生徒の文章は面白い。これ、なんとかして残しておきたいなあ。ファクシミリ版にして、ネットに残そうか。
演奏会
昨日は和光市サンアゼリア。小ホールでリサイタル。小さな演奏会で値段も安いし、じゃあなんで行ったかというと、自分のヴァイオリンのセンセがゲストで出るから。プーランクのヴァイオリンソナタ、ピアノもヴァイオリンもめっちゃ難しー曲でございます。
この演奏は、久しぶりに、ヴァイオリンソナタを「室内楽」として聴けた、のが大きな収穫でしたね。ヴァイオリンとピアノ、音が合わなかったり、キューが合わなかったり、なんかお互いがしっくりこない演奏が多いように思うのだけど、今回は違いました。ので、いつまでも聴いていたくなった。で、先生の音をじっくり聴けたのもよかった。色々反省・・・・・。いかん、やっぱり、もうちっと音を丁寧に拾った方がいい。。。。
で、今日はアミーゴ。こちらはバロックの演奏会。テレマン特集。アミーゴでのコンサートはレクチャー風が多いのだけど、今回もそんな感じでした。テレマンさん、バッハと比べるとなんか影が薄い感がありますが、結構好きなんだな。聴いてて気持ちのいい曲が多い。テレマンとバッハは知り合いだったという。そうなんだ・・・・。テレマンさんはものすごい多作家なんだけど、ついでに自分の楽譜を一々彫って、印刷物にして出版、なんてことまでやってたそう。どういう時間の使い方をしてたんだろう???まさか、直接彫って作曲してたとか?ネームを作らずに漫画を描くって、魔夜峰央さんは言ってるけどさあ。
テレマンとバッハの音楽に対する姿勢が、全然違うんだな、という事が分かって面白かった。バッハの作った曲は=神様に捧げる音楽で、とにかく話法完璧、その代わり、実際に弾くのはやたら難しい、になっちゃう。テレマンはその反対。色んな人が気軽に音楽を楽しめるように、テクニックは普通とか易しめで、楽器指定とかもあまりせず、誰でも楽器を持ち寄ってすぐ合奏できます、みたいな曲を量産して、さらに出版して、とやってた、から、当時テレマンさんは大人気だったらしい。
聞いてて思ったこと。現代クラシックがだめになった(とつくづく思ってるんだけど)理由ですけど、「誰もが楽しく演奏やら合奏できる曲を作曲家が全く提供できていない」というのが大きいんじゃないかな。
日本には、優秀な現代作曲家が山ほどいる。で、日本には、世界一「アマチュアオーケストラ」がある。アマオケ、いつもいつもおなーじ曲をぐるぐる演奏してるんですよ。金管や木管の都合もあるから、まあ、3管編成くらいで、となると、ブラームス・チャイコ・ドボルザーク・ベートーヴェンくらいかなあ。時々シベリウスとかマーラーとか。日本の作曲家の曲となると、普通のアマオケはまずできない。理由は2つある。
1)難しすぎる:変拍子&変な和音の連続で、理解不能。
2)ヘンな楽器を使いすぎる:日本に数台しかないようなやつ・演奏できる人がほとんどいない楽器とか。
こういう曲って、でも、プロオケでも再演はなかなか難しいよね。下手すると1回演奏してお蔵入り、になっちゃう場合が多いんじゃないかな。それじゃあ、書いた意味が全然ない、と思うんだけど。
それとも、まさか、演奏してほしくない、とか???
アマオケがレパートリーにできるような、編成ごく普通・テクニックまあ普通、で、各楽器にそれなりの見せ場があって盛り上がります、みたいな曲を作って、再演してもらえれば、著作権料だってガッポガッポとはいかないかもしれないけど、まあ、それなりに手に入るでしょうに。そういう曲は「低級」扱いなんでしょうかね?それともシロートをなめてるの?
まあ、アマオケ側にも問題はあるかもしれない。ストラヴィンスキーみたいな難曲をやってのける我々は凄いだろうみたいなドヤ顔を決めたがるアマオケって結構あって、つまりまあアマオケ側も「普通の曲」を小ばかにする傾向があるのだよね。
こんなことやってるから、クラシックが「自己満の固まり」、あるいは「えばりたい人たちの集合体」になっちゃって、その雰囲気が毛嫌いされる、わけだ。
そんなのがうっとうしくて、オケにいられなくなっちゃった、というのもあるか。オーケストラ曲にそもそもあまり興味がない、というのもあるか。でもねえ、単に合奏する仲間ってのが見つからないし。結局、一人でコツコツってなっちゃう。
連休
これで、塗りたいと思ってた部屋は全部土壁になったわけだ。
さて、土壁だが。実は1種ではない、3種類塗っている。一番最初は珪藻土。日本ケイソウド建材の「エコ・クイーン」。20年前に塗ったのだが、とにかくこの壁材の性能には感服している。凄すぎます・・・・・・。
病院は、こいつを塗ったおかげで、壁については20年フリーメンテ。汚れない、経年劣化なし。静電気を帯びて汚れを吸着する、という事がないからだろう。いつも同じ湿度。空気が安定してるから、病院に来るだけで咳が収まる患者さん多し(ああ、動物ですから、プラセボ効果はないです)。加湿も除湿も考えなくて済むからホント、楽。入院患者さんも、これで治りが速くなってるんじゃないかと思うくらい。
二つ目はこれ
トイレに塗ってみた。それまでのトイレが「ザ・昭和」で、もう汚いのなんの、嫌になってしまって、リフォームがてら。漆喰=石灰だから、殺菌作用は最強で、トイレ等々水回りには最適なのでは、と思って。その通りでした。漆喰の場合、元の色調が純白だから、色がすっきり出やすいようだ。水色を塗ったのだが、本当に水色になった。気持ちいいんです。全くカビ知らずだし。
で、今回はこちら。
「シラス」というのは九州で採掘される元は火山灰の土なのだが、それを焼成すると、土粒が中空のビーズ様になる、それを壁材としたもの。これの良さは、塗りやすさと「中性」ということ。漆喰も珪藻土もアルカリ性で、塗るときはゴム手袋(炊事用の奴が便利なんですが)が絶対必要だった。これは、そこまで注意しなくてもなんとかOK(ただ、基本的にはゴム手ははめておいた方がいいと思うが)。色は一応「ライトグリーン」というのを塗ってみたのだが、これ、元がオフホワイトっぽくて、「グリーン」って感じにはあまりならなかったな~~。よーく見ると、緑がかってる、かもしれない、かも、という白色、という感じです。原料の構造上、多分断熱等々いいんじゃないかと思う。
令和
ということで、宮家の方々って、なにか発言すれば一々何か言われる、お気の毒だなあと思うことが多くて。
皇后陛下なんだけど。雅子様が外交官のままでいらしたら、どうだったんだろうと思うことが結構あったんですよ。例えば、韓国との関係なんか、もちっとなんとかなってたのではないかとか考えちゃって。
以前オバマ大統領が広島に来てお話をする、という歴史的な事件があった。この時、大統領が来れるように尽力したのがケネディ大使。本当にデリケートな折衝を繰り返してそこまで持っていったらしい。もちろん、彼女ご自身の資質もあっただろうし、かのケネディ大統領のお嬢さんという箔もあっただろうし、情勢的な運も多分よかった。けれど、結構これはあったかも、と思うのは、ケネディ氏が女性だったという事。女性といっても、ピリピリイライラじゃしょうがないですけど、そうじゃなくて、なんとなく物事を柔らかく進めることができる場合がある、ということね。
でねえ、雅子様が例えば、韓国に大使として赴任されてたら、もう少しうまい方法で色んなごたごたを解決・または改善する方向に持っていけてたかも、と思ったりしてて。
韓国の慰安婦等々、これ、レイプ被害と考えると、当事者でもない男にいくら謝られても、はい、まあ、納得しましたわ、となる女ってほぼいないと思うんだよね。他にもゴタゴタしてますけど、結局、この辺のゴタゴタは、元をただせばすべからく戦争が招いたこと。戦争したのが悪いのだ、要するに。そういう意味でも、戦争って、ぼろくそ生産性がない。負ばっかり後に残してるじゃあありませんか。それで、まーだ戦争がどうこう言ってるオヤジって、何考えとるんだ、と思っちゃう。
韓国の日本への対応で、文句を言ってる日本人もいるようだが(別に多くはないでしょ)、「被害意識」>>>>「加害意識」なのは、ヒロシマを見ればよく分かるわけで。やられたことに対しては、人間いつまでも根に持つ、のはどっちみちそうだということ。となると、暴力で決着をつける、くらい愚かしいことってないでしょ。後々まで面倒が尾を引く事態が続くだけ。
雅子様が皇后陛下になられたことで、ようやく外交等々に彼女の力量を発揮できるかもしれない。がんばってほしいです。大変だと思うけど。
即位後、陛下が述べられた中に必ず「世界の平和」という言葉が出てきてて。この言葉、普通の人間が言ったらひたすら「青臭~~~」となりそうだけど、陛下はずうっとそれを考えていたんだろうなあと思う。ちゃんとその言葉を捉えて考えろと言いたい。
あと、婚約の話。これねえ、400万返せっつってるオヤジ、えーかげんにせーよ。
金貸した=金あげた、と同じでしょ。笑っちゃったのよ、最初にその話を読んだとき。だってなあ、そんなの「なんでも鑑定団」にゃしょっちゅう出てくるもん。いわゆる「借金のカタの掛軸」シリーズね。皆さん凄いですよ訳分らん掛軸をカタにして、何十万~何百万ホイホイ貸してて。で、ほぼ100%とんずらこかれてる。で、掛軸の価値はたいがい1万円くらい~~、という結末。
おっさんが、最初に男気を見せて、「400万出したんです、彼の成長を期待して。ここまでになるとは~~~!!!」とかなんとか言ってたら、話は全然違ってただろうな。ていうか、普通はそうでしょ。大体400万ごときでがたがた言うなっての。ケツの穴がちっっすぁい~~~~~~。と思ってバカにしてるのは自分だけなのかな
ので、秋篠宮様&お嬢様方がお気の毒でならない。ほとんどいじめじゃないですか、と思っちゃって。人んちに余計なくちばしを突っ込む、みっともないぜよ。
要するに、女は黙ってニコニコしてりゃいいんだ、という連中の真っ黒な悪意を感じるんだよね。いやらしい。キモイ。
ということで、令和はそういうオヤジが絶滅するといいなあと思う。