なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

自馬

2019年01月26日 | 
を持つ、のに一方では、全然違う理由とルートの人もいる。クラブで散々こき使われてボロボロになった馬って、最終的にはクラブはどっかにポイするケースが多い(多分廃馬といって、殺処分かそれに準じた扱いなんでしょうね。クラブホースとして仕事ができなくなれば、競技馬としてクラブに貢献した馬でも、ただ飯食いってことで容赦なく切り捨てになる。面白いのは、なぜその馬がそういう状況に追い込まれたかを、全く検証しないこと。だから、馬が次々ダメになる)んだけど、それがかわいそうだ、なんとかしてやりたい、という理由で、優しい方が引き取る、というケース。こういう馬は、例えば片目が見えなくなっていたり、顔面マヒを起こしたり、跛行がよくならなかったり、「乗馬」ができない馬というのも珍しくないし、引き取ったところで、別のクラブに預託料を(安くはない。大体アパート借りれます)払って遊ばせとくだけになっちゃう場合も多い。でも、引き取る人はいるのだ。

 で、そういう人に、馬を追い出す側のクラブは金を吹っかける(つまり、馬を売りつける)こともよくあるわけでね。とことんえげつないよなあ。

 ずうっと売ってるハミなし頭絡ですけど。実は、こういうきつい状況のお馬さんが使ってみて、「乗馬馬」復活!になってくれることがあるんだよね。つまり、乗って遊べるようになる。今まで散々人を乗せてきているから、基本は分かっている馬ばかりだし、ハミがないというのは本当に馬を楽にするのだね。だから、引き取った人も馬と楽しめるし、馬もぼーっとしてるだけじゃなくてちょっと緊張したり集中したりしてリフレッシュできるし、一挙両得というわけだ。

 ハミなし頭絡を売っていていて、そういう反響が来ることが割と多いというのも驚きなんだけど。そういう方がいる、ということ、そういう馬がいる、ということ、で、乗馬クラブの常識=世間の非常識、という現実。

 こんなことを書いていると、そこらじゅうの乗馬クラブから文句が来そうですけどね。怖いんですよ、名指しで「あいつに気をつけろ」的なことを言われてるそうなんですけどさあ。

 乗馬クラブは、事故率もひた隠しにする。だから、いつまでたっても全然事故が減らない。仕事に対する真剣みが欠けておる、と言われてもしょうがないんじゃないか?

 また別のパターンだと、自分の馬を持ったはいいけど、その馬との関係がうまくいかなくなっちゃって、馬が怖い、結局金を払って預託してるけど、その馬には一切乗ることもなく、なにか教えることもなく、ひたすら金を払い続ける、というケースが存外多いのだ。馬は草食獣としては割と社会性がある(だから、人の言うことを聞いてあれこれ芸をすることができる)のだが、かなり人との「相性」もあるようなのだ。その相性のすり合わせができないと、どうもうまくいかない、時もあるみたいで。こんな場合も、なぜか、乗馬クラブ側のサポートは一切ないみたいですね。「勝手にやっててください」ってことなのだろうか?クラブ側としては、餌やって放牧でもしとけばいいから、気楽なもんだ、という事なのか。

 こういう人馬のもめ事については、その馬を思い切って手放すのも悪い事ではないように思うのだが。馬は新天地で能力を発揮できる可能性もあるわけだし。責任を取りすぎるというかね。にしても、乗馬クラブという場所の「お客様をちっとも大事にしない」姿勢が諸悪の根源って気もするが。

 お客様を大事にしない=馬を大事にしないってことだと思うんだけどね。お客様を(しかも、相当の額を払ってくれてる)大切にできないというか、する気がないというか、やり方が分からないというか、そういう印象を強く受けるクラブが大半なんだけど、結局、人を大事にできなくちゃ、もっと意思の疎通が難しい馬を大事にはできないわなあ。


 
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乗馬

2019年01月22日 | 
が他のスポーツ教室と違う点は何か。テニスや太極拳もやってるので、その辺と比較しつつ。

 乗馬クラブと似たようなスクールシステムを取っているのはテニスだろうか。競技人口が本当に多い。そこら中にテニスコートがあるし、簡単に借りれるし。で、テニススクールもあちこちにある。生徒のレベルに合わせて初級~上級までクラス分けされて、それぞれのクラスに上がるには、コーチさんの認可が必要。スクールによっては試合とかがあるのかもしれない。こうしたクラス分けについては同様のシステムを採用している乗馬クラブも多いが、テニススクールは初級だらけってことはまずない。色んなクラスがまんべんなくあって、どのクラスにいっても楽しめるわけだ。生徒を大事にしてリピーターを増やす、というビジネスモデルですね。で、生徒に他の人を引っ張ってきてもらうという。

 テニススクールのコーチさん達は、やっぱり上手だし、熱心だし、あと、お客様に対する対応が丁寧。お客様から金取ってるんだから当たり前だとは思うのだが、この「当たり前」が全く見当たらない、のが乗馬だったりする。その辺の小規模なクラブだと、本当にひどい場合多々あり。熱心なんじゃなくて、えばる。例えば、くわえ煙草でレッスンつけられたりね。これ見たのが1カ所ではない、2カ所だからねえ。。。くわえ煙草で馬に乗ってる指導員も2カ所で見た。口の利き方もめちゃくちゃ、なのが乗馬クラブ。何様だ、あんたは?と言いたくなること多々あり。

 乗馬クラブのこうした「えばりがちな指導」ってのはどこから来るのかというと、多分スポーツとしてのあり方に問題があるんじゃないかと思う。テニス等々、普通は、自分をどうにかしなくちゃならない、上達=自分が変化すること、なんだけど。乗馬は「馬になんか芸をやらせる」スポーツなんだよね。馬に芸をやらせるのに、えばるのが癖になっちゃう、のかもしれないんだけど。動物は口をきけないから、何やられても行動で返すくらいが関の山、いっくらでも「パワハラ指導」ができるわけでね。客に対しても、その延長で指導してるんだろうなあ。

 で、こういう指導員に対して、全然クレームをつけられないんですよ。小規模なクラブだと「気に入らないなら出てってくれ」となる。ホント、何様な奴が経営者になってるんですよねえ。お客様に対する対応として、「お客様のご要望にお応えして」という姿勢は皆無。これには乗馬クラブ側の言い分もある。お客様のご要望が勝手すぎる、というんだ。どういうご要望なのか、聞かれたことは一度もないんだけど。どうやって「ご要望」とやらを聞き出してるんだか?分からん~~。

 それは特に自馬を持たされた客に対して、きつくなりますね。自馬を持つと上達しまっせ、という乗馬クラブの「悪魔の誘い」にうかうかと乗っちゃう人がいて、お金&暇を馬に食い潰される結果になるのだけど。まあ、自分もその一人かもしれないが。自分の場合は、奴は純然たる「実験馬」だからいいんですけどね。

 クラブ側が勧めてくる自馬については、色々とひどい話を聞いている。特にヨーロッパ等に買い付けに行ってる場合。客を連れてって、試乗した馬をそのままいきなり買わせたり、ろくに見もせずに日本に連れてきて、悪癖を見つけて、それを伏せて客に押し付けちゃったり。普通の人の「自馬候補」になるのは、日本の場合は「クラブホースとしては使い物になりません」という馬で、そういうのをお人好しで世間知らずの客にうまい事言って引き取らせて、後は知らぬ顔の半兵衛、となるケースがマジ多い。そういう問題のある馬・若すぎて、まともに馴致もされてないんですけど、なんて馬、そういうのを結構な値段で引き取って大苦労する、だけじゃなくて、乗馬クラブから馬ごと追い出されるオーナーも数知れず。クラブに馬を人質にされてるから、どうしようもないというわけだ。
  
 自馬をどうです?と言ってくるときのクラブはいかにも「生徒を考えてます、我々は。あなたは私たちに選ばれた人なんですよ~~」的な雰囲気を醸し出してるんですよ。で、コロッと騙されちゃうんだな。

 もっとすごいのは、自馬を買わせて、で、乗せないというクラブ。これは、乗馬クラブの経営者が優秀な馬を買う金がない場合に使われるパターン。「あなたがいきなり乗ると馬が壊れちゃうから、まずは自分が乗って調教します」とかなんとか言って、購入主から馬を取り上げちゃう。で、自分が競技に使っていい成績を上げて、ますます買主が乗れないようにしちゃう。競技志向のクラブに多いですよねえ、これ。買主は、結構これに満足しちゃってる人も多いから不思議なんだけど。自分が乗れないんじゃ、あんた買いなさいよ、というのが普通だと思うんだけど。
コメント (3)
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ホースメッセ

2019年01月21日 | 
に今年は出店しまして。第3回、参加企業もあれこれ出入りがあって、うちは入った方。屋外では馬車だの引馬だの、という馬自身を使った催しも。エクイマーケットという、1馬具販売店が主催のはずなんだけど、根性入れてるなあと思う。例えば、日馬連なり全乗進なり協賛すればいいのに・・・・・・。

 で、馬をめぐる状況の混沌ぶり、について、今回出店してみてどういうことなのかが見えてきた感じ。成程なあ~~~。


 つまり、こう。馬で、または馬と、何がしたいのか?馬とかかわってどうしたいのか?

 結局、これが見えてないから、混乱するのだね。

 馬について、メインになっているかかわり方は、要するに「乗馬クラブの会員になって、乗馬を教わる」という奴。馬はクラブの借り物ですね。センセーの言うことをよい子で聞いて、そうすると、馬に乗れるようになる、はずなんだけど、なぜかそうはならない。というパターン。この手の「お稽古事」としての乗馬となると、ほぼほぼ女の趣味になるわけですよ。お稽古事だから、怖い思いをしたり、飽きればそこでストップ。大概数年でやめちゃう。乗馬クラブ側としては、新入り会員をどんどこ入れて入会金(入会金というのは一番労せずして手に入るお金なんですよね)をガメる、というビジネスモデルになってしまっている。で、色々道具も買わせて。会員でないと乗れません、とやって、メンバーの囲い込みも凄い。で、生徒の出入りが激しいもんだから、いつまでたっても「中級」だの「上級」だの、というクラスの数が増えない。中級だ上級だとなると、常連のように居ついてるメンバーで固まっちゃってることが多いのだ。

 つまりまあ、その乗馬クラブの状況を知りたければ、クラス分けのレッスンスケジュールを見ればいいわけね。初級クラスばっかりというクラブは生徒を丁寧に育てようなんて気は皆無、と考えていいんじゃないかと思う。

 じゃあ、乗馬クラブで教えてもらうことって何か?というと、まあ確かに馬の「乗り方」なんだけども、これが、いつの間にか「馬場」だの「障碍」だの、という「馬術」ができる=乗馬の上達、と刷り込まれる。まあ、オリンピックを頂点とする競技会があるし、競技団体もあるし、そうなのかなあ~~?なんてなるんだけど。肝心の「乗馬の技術」は一向に伸びない、ような気がしてくるんです。これはどういうことかというと、皆さんお得意の「ハミ受け」がどうこう、とかやってるくせして、現実には駆歩すらまともにできない、かと思うといきなり馬が暴走するわ横っ飛びするわで落馬したり、しそうになったり。


 で、これは技術が悪いのかなあ?と不安になってくる、と2方向に分かれるのだ。馬がまともに調教できないからダメなんだ、うちのクラブの馬はよく調教されたおとなしい馬ばっかりですよ~~、なーんて、どのクラブも言ってますけど。で、そうなのかなあ、と思って別のクラブに移籍してみたりする。しかし、状況は特に変化なし、が、大半。部班(複数の馬でレッスンをつけること)なんかでやるから上達しないし、馬が暴れるんだ、うちはマンツーマンでっせ、というのもあちこちのクラブの常套文句なんだけど、マンツーマンだろうがなんだろうが、結局危険は変わらない。で、挫折。が一方向。

 もう一方向は、人間が悪いんだ、馬の気持ちをもっと理解してあげなくちゃいけません、だからホースマンシップにのっとって、人間がリーダーになってどうこう(これ、今や完璧にすたれた犬のしつけ法の亡霊だよなあ)なんてのが出てくる。こっち方向は、只今大盛況になりつつあるんだけどさ。残念ながら、これやったって、変化なし。馬は借り物だから通用しないし、下手に知った気になって関わるから、かえって大事故を起こしかねない。グラウンドワークをやんなさい、やったってやらなくたって、馬は変わらず、やっぱりまともに乗れるようにはならない。で、挫折。

 これでも挫折しない人は、さらにドツボにはまって、馬に人生を食いつぶされる。それは次回。
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2019年01月16日 | 
の集まる場所にありがちな、嫌なこと。

 なんでああ、悪口言うか~~~~~悪口言いあうのが仲良しの証拠、とでも思ってるんか???

 最近は本当にうんざりだ。自分の前で他の人間の悪口を言う自分がいなくなった途端、他の誰かに自分の悪口を言ってるんだろーなー。さぶっっ こういう連中はどこにいるか?大昔バイトしてたスーパーのパートおばさん達がこの種族だな。今は乗馬クラブに出入りしている人間か。しかし、なんでなんだろう?


 最近は、理由についてはもう考えるのをやめた。そういう人種なんだという理解。というか、常に相手と自分を比較して、上下関係の中でないと立ち位置が分からないというめんどくさい人種なんだろう。こうなると、上に立った方がいいんだよね。つまり「冷たくする」と慌てるらしい。で、時っどき、ちょっと優しくしてやると、懐く。のね。ご褒美効果らしい。

 ただし、こういう付き合い方をすると、全くもって、「親しく」はなれない。でもさー、親しくしようったって、どーせ陰で悪口言ってるわけじゃん、そんな連中と親しくなる必要性なんかないよな。こんな技術でもって人付き合いするとめちゃ疲れるんだけどなあ。

 人に物を教える仕事をしてる連中に、こういうツボにはまる人、やたらいるなあと。人にえばることが目的で、ものを教える人種。こういうのに教わりたくありません。
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決算

2019年01月08日 | 仕事
終了。超特急で終わらせました。疲れた~~~~。
 
 やっぱり国税庁の「作成コーナー」が便利。減価償却費はここでやらないと絶対に間違える、と確信。データも繰り越しができるし。

 しかしまあ、個人事業主だと、相当頑張って(青色申告書を完璧に書いて)、その結果が「65万円所得控除」程度の評価しかされない(しかも、来年あたりからは電子申告しないと65万円控除が取れなくなる。ケチクサイ)のが、いやだな。青色申告会は毎度毎度「個人事業主報酬制度」をつくれつくれ、と訴えてるみたいなんだけど、いつまでたってもできない。こういうの、どうしても「起業推進」からかけ離れてるように思うんだよねえ。いい加減、この辺どうにかなりませんか。
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紀文

2019年01月01日 | 
のおせちセットというものを初めて購入してみた。旨い。なーんだ。

 こうした市販のおせち、毎年この季節になると思い出すのが「おせち料理詰め詰めバイト」。とある高級日本料理店が1つ3万円だかで出してるおせち料理を詰める学生バイト。12/29~30日、完徹で詰めまくるのだ。大学時代、なにかとシビアな年末のお金を稼げる貴重なバイト、と言えなくもなかったが・・・・・。こいつのせいで、その辺の詰めた「通販おせち」に全く手が出なくなったのだ。

 その日本料理店はとにかく手際が悪かった。一番呆れたのが、料理の仕切り&飾りの「バラン」が足りなくなったって奴。バラン、なにか分かります?これです、これ。



 夜の夜中に「足りなくなった」」とか大騒ぎしてたな~。さらに手際の悪いバイトが、床にバランをぶちまけちゃった、ということも要因ではあるだろうけど、これを2年連続でやるのはどうかと思うぞ。今だって、そんなん真夜中に大量に入手なんて無理ですよね。結果、仕切りをどんどん減らす事態に。他にも料理をかつかつに作ってたんだか、途中で数が足りないとかやってたような・・・・・。

 で、重箱なんですが、当然プラ製なんだけど、そこに消毒用アスコールをスプレーする。でもって、詰め終わったおせち料理にも直接スプレーする、のだ。この辺で、自分は絶対注文せんぞ、と思ったんだけど。田作りは、本店かどこか?から段ボールに入れられてきてて、これはやたら余る。で、箱でバイトにくれたもんで、やむなくもらって帰ったのだが、こんなん、大量に食べる人なんかいませんよ。研究室でもいつまでも余ってたな~~。

 この仕事、詰める作業は女がなぜかやり、男どもはぼーっとしてる。で、配達を男どもがやって、しかし、そっちの方が拘束時間が長いもんで、ぼーっとしてた連中の方がバイト料が高い、というのも分からんかったな~。詰める方は、おちおち座ることもできない。夜通しほぼ立ちんぼでひたすら詰める。監督してるはずの料理人は、裏でタバコ吸ってるし。高級日本料理店のはずなのに、実態はこんなもんか、と思わせられましたねえ。

 この仕事、一回やってこりごりしたので、翌年はやらんぞと決意したにもかかわらず、「やらない?」という悪魔の誘いを結局受けちゃって2年間、つまり2回やりましたっけ。賄いは確か、カレーライスでしたけど。

 そんなわけで、その辺の通販おせちも、こんな感じじゃないかと思うとどうにも注文する気にならない。紀文のおせちはしかし工場で作ってるわけだし、試しに、と思って買ってみたのだ。

 うん、安定の味です。思うんだけど、おせち料理って大量に作った方が旨い料理ばかり、一人前をちまちま作ったっておいしくなんかできるはずないし、材料費のほうが高くつく。作ってる場所が工場だってだけ、最近の食品工場の衛生レベルはとてつもないし、そういう意味でも安心安全ですよね。

 ということで、今年もよろしくお願いいたします。
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