なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

本(題名:それでもハミを使いますか?)

2017年03月22日 | 仕事
の予約販売を開始します。この本の監訳の仕事に2年費やした&国の助成を受けた事業でもある。根性で完遂したわけだ。まあよくやりましたわ~~。
 内容は、このブログで何かと噛みついている「ハミ」についての本。馬と関係ない人には全くどうでもいい話ではあるんだけど。馬関係者にとっては、ある意味アタマに来る内容の本じゃないかと思う。

 どうすれば乗馬って上達するのか?について全く道筋がない、のはどうして??というのがそもそもの始まりだった。テニスを習ってると、とにもかくにもそれなりの上達道筋が(色々な理屈や考えはありそうだけど)あって、で、そういう情報がフラットに手に入る。乗馬は違う。乗らなくちゃダメだ、から始まって(数十年乗らなけりゃダメだっていうのよ)、落馬が当たり前みたいな考え方(つまり、怪我しろってことかい)だの、馬業界特有の言葉(ハミ受けだの口向きだの)に振り回されて、どんどん自信を無くしちゃう。
 一方、馬の方はとにかく「猛獣」なんだ。馬房から出てこない、連れ出そうとすると噛むは蹴るは、から始まって、馬装中に噛みつく、乗ろうとすると立ち上がる、乗ると今度はいきなり跳ねる、横っ飛びする、暴走する、そのスイッチがなにをきっかけにいつ入るのか、皆目見当がつかない、馬に乗ってる人なら誰しも覚えがあると思う。
 で、馬はすぐ死ぬ。いきなり疝痛を起こす、骨折する。

 その原因について、長らく言われていたのは、馬と人との信頼関係ができてないからだ、とか、馬の性格が悪いからだとか、馬の取扱が悪いからだ、とか。

 ぜーんぶ間違いです。なんとなんと、道具のせいだった!というのがこの本の主要テーマなのだ。

 ということで、この本の内容について、ケンカを売りたい方、まずは内容をよーく読んで、かつ、ハミを使わない、という事をちゃんと試してから、ケンカを売ってください。

 予約はアマゾンです。
 
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競技会

2017年03月20日 | 
の話。自分的には面白かったし、自分の馬については、成果&課題が明確になったのでよかったと思う。

 で、今回は、すーべーてー自分だけで仕切ってしまった。馬運の手配して、馬の世話して、競技の打ち合わせ会に参加して、宿泊の手配をして、競技に出て、撤収して、ぜーんぶ。いやあ~~大変だった~~。しかーし、やればできるもんだ。もう次回からは個人名義で参加してもいいかもしれない。

 馬の競技会は持ち物がとにかく多いし、サイズもでかい。まずは飼い桶と水桶をケーヨーD2で購入。別に馬用のじゃなくったって構わないでしょ。軽くて持ち運びがし易くて、洗いやすい奴。(多分)漬物容器みたいな奴と、やわらか素材のバケツをゲット。なんか、普段もこんなんで十分じゃないかとも思うんだけど。

 で、競技用の衣装(?)だの、馬装用品一式。ボロ取り。馬のお弁当、といっても乾草3.5㎏を袋に入れて、予備も入れると*4。書類・馬の健康手帳・あと救急箱(馬用の)。一応念のために注射器や鎮痛鎮静剤も。馬はね~いきなり疝痛起こしたりすることがあるから。それに、自分用の折り畳み椅子。リサイクル屋で購入しておいた安物だけど、そんなんで十分。しかし、全部合わせると物凄い量数だ。そいつを軽の後ろに詰め込む。軽のケツが重い・・・・・。

 んでもって、馬搬。馬搬屋さんには最初は当日の朝、とお願いしたんだけど。そしたら、馬搬屋さんが前日輸送の方がよいのではという。「3日連休の初日でしょ、もんのすごい渋滞になるよ~~」と脅すのだ。え~~でも料金はどうなんでしょう?ビビりつつ聞いてみたら「同じでいいよ」と軽く言われてしまった。普通はあり得ないんですけど・・・・・。となると、人間の宿泊もどうにかしなくちゃならない。会場にして付属の宿泊施設を確保してもらう。この辺でかなりくたびれてしまったが。

 前日輸送は、結論としては正解だった。スカ~~っと着いてしまったから。すぐ馬を馬房に押し込んで打ち合わせに出る。あー水もやってなかった、早いとこ終わってよ~~、と思いつつ。で、終了後即見に行ってみたら、腹減ったとやってるし。一人で何回も往復して、車から荷卸しをして、給餌して、心配だから椅子出して見張って。思ったよりケロケロしておるな、と思って、今度は自分の宿泊の準備。なーんてやってたら、もう1日終わってしまった。

 持って行ってよかったもの:セシールで購入した、安物のダウンコート。安くてもダウン、北風に負けないので楽でしたわ。持って行けばよかったもの:S字フック。今度百均で買っておこう。

 で、翌日。5時(信じられなーい)に起き出して餌やって、競技の準備運動して、競技に出て、その後手入れして、撤収。帰りは居眠り運転しかけて危なかった・・・・。

 結果は。


残念だが50㎝は何とか完走したけど2反抗。80㎝は最終障害を越えられず失権。うん、練習した以上の事は、試合では出せないんだ。スーさんは根性で頑張ったけど、最終障害の前でなけなしの根性を使い果たしてしまった。ま、そんなもんだ。前回よりは全然よかったと思う。あと、2回ずつ走行したのもよかった。場慣れして場数を踏みたかったから。他は例によって馬大暴れで失権だの、飛びはするんだけど馬が大興奮して暴走寸前、だの。落馬もボロボロ出る。そもそも障碍に出る選手がめっちゃ少ない。馬術やる人、明らかに減ってる。

 今回、出場表を見たらあちこちの乗馬クラブが大挙して押し寄せてきてたんだけど、ほぼ全員馬場競技なのだ。で、それなのにA2レベルで落馬者が出る。どの人も、いつ馬が暴れ出すか、いつ跳ねるか、ビクビクしながら乗ってる。バクチみたいなんだよね。

 ということで、ハミなし頭絡では馬場馬術に出られません、と言われて心底アタマに来たのだが。この件はいずれ、日馬連に訴えようと思う。自分の馬が一番落ち着いてておとなしくてお行儀がよかった。ハミを付けてないと、と審判長が言ってたが、その理由が「安全」には笑った。ハミ付の馬ども、ぜーんぜん安全じゃないじゃないですか。しょーもない。

 で、帰り際。主催者さんに「馬房のオガ粉、どうしましょう?」と聞いてみたら、「持ち帰ってもいいですよ~~」だって。なら、ということで、餌を入れてた袋にきれいなオガ粉をぎゅうぎゅう詰め込んで持ち帰ってしまった。ケチ。いや~、こういうのも、最近は高いもんですから。
コメント (3)
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慶應大学

2017年03月08日 | 
に行った。

 今年の慶應チャレンジャーは結局行けず。観たかった試合と自分の都合がどうしても合わなくて。残念だがしょうがない。あと、こっちは自分の競技会が近づいている。今回は結構本気モードなので、どうしても自分の練習が優先されちゃう。
 じゃあ何しに行ったかというと、テニスを見に、じゃなくて、テニスをしに行ったのだ。

 慶應チャレンジャーって凄いなあと思うんだけど、プロの試合を(つまり生活がかかってます)大学の学生諸君が仕切るという所か。慶應大学庭球部というのは、おそらく相当なレベルの人達が集まってるんでしょうけども、テニスのレベルと大会の仕切りは話が別だから。今年からは、女子の大会もやるようになって、2週間以上、とっても大変だと思うんだ。で、その他にもあれこれグッズを販売したり、イベントを企画したり、自分の大学時代を思うと、感服。。。。。自分の大学時代って、ホントに社会から隔絶されてたなあと思うので。

 今回のイベントは要するに「テニス教室」。子供向けと大人向け。大体どんな大会でも子供向けはやりますね。でも、大人向けってほとんどないので、今回は楽しみにしてました。

 こういう場合のこちらの対応は「ノープライダーZ」ですわね。なにしろ、自分とは30年くらい年が離れてそうな部員の皆様にレクチャーしてもらうわけなので。めっちゃ上手い人たちなので、教わるのは本当に楽しい。こういう場合、年齢ってまず関係ないわけですよ。

 分かった事いくつか。今通ってるテニススクールのクラスって、生徒はたった二人、結構きつい練習だと思ってたんだけどちが~~~う。ケイオー大庭球部の皆様的には、あの程度って、ウオームアップレベルなんだなあ。そっからが本番なのだ。つうことで、えらい目に遭った。なんというか、朝っぱら(満員の通勤電車で、一人遊びのカッコというのは痛かったっす)でどうも脳みそが動かない所へもってきて、朝飯もほとんど食べてないせいもあったのかなあ?脳がアホになるのだ。で、一番ヘタクソだしさ。

 もう一つ。これ、ムカついたんですが。老眼!!あーあ、こればっかりは、なってみなくちゃ分からないって奴だ。今日何回空振りしたっけなあ?3回は空振ってるんですけど、要するに球の速さに目がついて行かない+目の焦点が合わない、ということなんだな。
 老眼ってどういう事態なのか、全く理解できなかったんだけど、なってみると分かる。何事も経験って奴か。しかーし、こんな経験したくないぞ~~。
 でね、老眼だとどうなるかというと、まず、明るさの変化についていけなくなる。最初屋外、次に屋内のコートに移ったんだけど(ケイオー大学のテニス施設には恐れ入りました。さすが私立大じゃ)、暗くてボールをますます追えなくなるのだ。照明はちゃんとついてるのに。で、照明が目に入ってまぶしくて、ボールを見失う事多し。目の問題は厳しいな・・・。

 で、なんとなく心配になった事。テニスのプロ選手で目をきちんと保護してる人ってほとんどいないでしょ。あれ、まずいですよ。日本男子軍団だと、守屋君くらいか。紫外線をなんとかしてガードしたほうがいいと思う。
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