著者:ジャン=ジャック・エーゲルディンゲル
訳者:米谷治郎、中島弘二
発行:音楽の友社
発行:秀和システム
著者:須田珠生
発行:人文書院
著者:常田カオル
カメラマン:谷川真紀子
発行:交通新聞社
日本にしかないといわれる、音楽聴取を目的とした喫茶空間=ジャズ喫茶。好きな音盤をかけてお茶を差し出すという決まり事だけが共通の店を訪ねる全国行脚。あなたも始めてみませんか?
<新刊情報>
書名:ルドルフ・ディットリヒ物語~ウィーンから日本へ 近代音楽の道を拓いた~
著者:平澤博子
発行:論創社
日本における西洋近代音楽の父ともいうべきルドルフ・ディットリヒ(1861〜1919)初の評伝。オーストリア出身の音楽家ディットリヒは、ヴァイオリン・オルガン・作曲をウィーン・コンセルヴァトリウムで修得。1888(明治21)年にお雇い音楽教師として来日し、東京音楽学校(現在の東京藝術大学音楽部)で6年間教鞭を執る。後に日本音楽界の重鎮となる多数の学生たち、たとえば、日本人初の本格的ヴァイオリニスト・作曲家となった幸田延とその妹の安藤幸(ふたりは幸田露伴の妹)をはじめ多くを指導・育成し、日本に西洋音楽の基盤を築き、黎明期の日本音楽界に多大な功績を残した。1894年にオーストリアへ帰国したディットリヒは、ウィーン音楽院教授、オーストリア音楽教育協会の幹部として、また大オルガニストとして活躍。世紀末ウィーン音楽界においてその地位を確固たるものにする。同書では、恩師ブルックナー、ヘルメスベルガーとのかかわり、同門のマーラー、ワグネリアンのH・リヒターとの共演、彗星のごとくあらわれた門下生F・シュッツ、ハプスブルク家最後のオルガニストL・ディテーなど、彼を取り巻く同時代の著名音楽家のエピソードも盛り込み、日本ではあまり知られていないディットリヒの真実の人物像を浮き彫りにする。
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書名:作曲家が語る音楽と日常~パリと東京を行き来して~
著者:望月 京
発行:海竜社
パリで出会った人々。父の死を通して考えた、家族のありがたみ。生き方を教えてくれた人のたちとの出会い。一見無関係に見える日々の何気ないことが、著者の作曲活動の糧になっていると、著者は語る。難解と言われる「現代音楽」の専門家として、これからの音楽のあり方についても言及する。作曲家でありながら大学教授という仕事をこなし、パリと東京という2つの拠点を行き来しながら生活する著者の初のエッセイ。
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書名:古関裕而~流行作曲家と激動の昭和~
著者:刑部芳則
発行:中央公論新社(中公新書)
古関裕而(1909年~1989年)は忘れられた名作曲家である。日中戦争中、軍歌「露営の歌」で一世を風靡、アジア・太平洋戦争下のニュース歌謡や戦時歌謡を多く手がけ、慰問先でも作曲に勤しんだ。戦後は鎮魂歌「長崎の鐘」、東京五輪行進曲「オリンピック・マーチ」、映画「モスラ」劇伴音楽と、流行歌からスポーツ音楽まで数々の名曲を残す。戦争、そしてテレビの普及まで、昭和史を彩った彼の生涯をたどる。
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書名:ブラームス
著者:吉田秀和
発行:河出書房新社(河出文庫)
ブラームスの音楽の本質・魅力を、ブラームスの人間像も含めて解き明かす。交響曲、協奏曲、ピアノソロ、室内楽等々、幾多の名曲と名演奏を味わう、ブラームス鑑賞の決定版(文庫本オリジナル)。
<新刊情報>
書名:クラシック名曲の条件
著者:諸井 誠
解説:岡田暁生
発行:講談社(講談社学術文庫)
日頃、何となくわかっているつもりでも、よく考えてみると曖昧な点が多い、クラシック界「名曲」の条件。傑作と呼び名の高いあの曲、シンフォニーは、果たして本当に「名曲」なのか。「一度聴いたら忘れられない」曲には、どんな仕掛けがあったのか。時も国も超えて、未来へと愛され続ける、楽曲の力はどこに秘められているのか。ベートーベン研究家として名高い、文豪ロマン・ロラン、フランスの大批評家クロード・ロスタン、ブルックナー研究の大家ロベルト・ハースや、作曲家クロード・ドビュッシー、指揮者フルトヴェングラーなどの楽曲的考察を採取。「第九」「雨だれ」「ニーベルングの指環」など誰もが知る12曲を、創作エピソードや譜面から読み解く。名著「クラシックの条件」(1982年、中公新書)の復刊。
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書名:小林秀雄 最後の音楽会
著者:杉本圭司
発行:新潮社
モーツァルトのシンフォニーが頭の中で突然鳴り響いた時、小林秀雄に何が起きたのか。「本居宣長」はブラームスで書いていると語った晩年の境地はいかなるものか。最後に聴いたメニューインの演奏にまつわる奇蹟とは? 文学青年であると同時に音楽青年でもあった小林秀雄の批評の本質に新たな視点から迫る文芸評論集。
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書名:<対談>音楽で生きていく!~10人の音楽家と語るこれからのキャリアデザイン~
著者:青柳いづみこ
発行:アルテスパブリッシング
ピアノ演奏と文筆業の両面で長年ユニークな活動を続けてきた青柳いづみこが、現在もっとも輝きを放つ20〜30代の演奏家10人と「キャリアデザイン」をテーマに本音でトーク。彼らを育てた環境、ユニークな教育、はじめて明かされる挫折やターニングポイント……。彼らだけが成功を勝ちとることができた秘訣はどんなものだったのか──。これから音楽家をめざす若者たちへのアドバイスやヒント満載の対談集。登場アーティスト(50音順):會田瑞樹(打楽器)、上野星矢(フルート)、 川口成彦(フォルテピアノ)、川瀬賢太郎(指揮)、佐藤俊介(ヴァイオリン)、田村響(ピアノ)、本條秀慈郎(三弦)、村松稔之(カウンターテナー)、森円花(作曲)、脇園彩(メゾソプラノ)。
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書名:決定版 マーラー
著者:吉田秀和
発行:河出書房新社(河出文庫)
2011年オリジナル文庫の増補新装版。新たに「マーラー、ブルックナー」「マーラーの新しい演奏」「五番 他 シノーポリ」「菩提樹の花の香り」など5本を追加。