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★ 私のクラシック音楽館 (MCM) ★ 蔵 志津久

クラシック音楽研究者 蔵 志津久によるCD/DVDの名曲・名盤の紹介および最新コンサート情報/新刊書のブログ

◇クラシック音楽◇新刊情報

2019-10-22 09:42:28 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:フルトヴェングラーとカラヤン

発行:啓文社

著者:小川榮太郎 

 カラヤン没後30年。二人の演奏の天才による激しい人間劇・運命劇をテーマに、「美」とは何かという「問い」に挑んだ著者渾身の労作。1(フルトヴェングラーとカラヤン―葛藤の核にあるもの)2(トスカニーニの現在―輝き増すリアリティ;カラヤンのレコード;セルジュ・チェリビダッケ;バレンボイム&ベルリン国立歌劇場の来日―圧倒的な“トリスタン”;クリスティアン・ティーレマン)3(「クラシック音楽」の成立と「演奏」の天才)。執筆13年、「約束の日 安倍晋三試論」「小林秀雄の後の二十一章」「平成記」に続く本格的論考。

 

 

書名:のこす言葉 黒沼ユリ子~ヴァイオリンで世界から学ぶ~

著者:黒沼ユリ子

発行:平凡社(のこす言葉 KOKORO BOOKLETシリーズ)

 8歳でヴァイオリンと出会い、コンクール漬けの青春はチェコ留学で一変、移住したメキシコで子どもたちに音楽を教え、帰国後は世界視点で日本を刺激し続ける稀有な一生。    

 

 

書名:フォレスタ 愛唱歌50選歌詞集

編著:フォレスタ  

発行:海竜社

 「フォレスタ」は本格的声楽家たちのコーラスグループ。メンバー全員が音楽大学卒業者。日本全国で1年間に約100回のコンサートを開催し、15万人のファンを魅了している。現在、BS日テレの番組「BS日本・こころの歌」に出演中。同書は、フォレスタが選んだ名曲の数々を、全歌詞とともに解説コメント付きで紹介。巻頭カラーとしてメンバーのインタビューを特撮写真とともに展開。フォレスタの知られざる素顔に迫る。

 

 

書名:ベートーヴェン 完全詳細年譜

著者:大崎滋生

発行:春秋社    

 最新の基礎研究――書簡交換全集・会話帖全集・楽譜新全集校訂報告の全的把握と新作品目録によって可能となった全く新しいベートーヴェン像の地平。2020年(生誕250年)に先駆けてベートーヴェン新時代の到来を告げる労作大崎滋生著「ベートーヴェン像再構築」の、もう一つの偉大な成果。21世紀にベートーヴェンはどう読み解かれるべきか。その基本資料となるべき大作曲家の創造と社会を克明に年譜化。 付録:ベートーヴェンの「"音楽による戯れ"・カノン作品」

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2019-09-17 09:33:20 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:革命と戦争のクラシック音楽史    

著者:片山杜秀

発行:NHK出版(NHK出版新書)

 戦争と無縁に思える芸術も、ときに戦争によって進化を遂げてきた。そんな「不都合な真実」からクラシック音楽の歴史をながめてみれば、驚きの事実が次々と立ち上がってくる。かのモーツァルトも意外と軍国的だった? ナポレオンなくして「第九」はなかった? 博覧強記の著者が大胆に料理する、「世界史×音楽史」の新教養。        

 

 

書名:音楽の理論

著者:門馬直美

発行:講談社(講談社学術文庫)

 なぜベートヴェン「田園」は穏やかな感興をもたらすのか。バッハの紡いだ旋律の根幹とはいかなるものか。日本のクラシック音楽評論の泰斗が、楽曲をより深く愉しむための「楽理」を詳らかにし、バロック以前から無調・多調音楽まで375もの名曲の譜例を採り、和声・リズム・旋律・対位法・形式・転調の真髄を説く。空前絶後の音楽理論書。

 

 

書名:ラストダンスは私に~岩谷時子物語~

著者:村岡恵理

発行:光文社

 越路吹雪のマネージャーであり、加山雄三やザ・ピーナッツほかの大ヒット作詞家 岩谷時子は、二つの輝きで時代を駆け抜けた。「アンのゆりかご」(連続テレビ小説「花子とアン」原案)著者が、関係者への詳細な取材と、貴重な資料をもとに初めてときあかす岩谷時子の歓喜と涙。  

 

 

書名:日本の伝統楽器~知られざるルーツとその魅力~

著者:若林忠宏

発行:ミネルヴァ書房

 日本の伝統楽器(三味線・琵琶・箏・尺八・笛・太鼓)の多くは大陸にルーツがあり、さまざまな親戚楽器がユーラシアのあちこちで奏でられている。しかし、日本の楽器は、いずれも根本的なところでまったく異なる。この本では、日本の季節や風土などに育まれた日本人の感性にあうように改良され、日本人の生真面目さと器用さによって生まれた日本の伝統楽器の「本当の姿」を見ていく。

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2019-08-13 09:34:21 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:クラシック平成ディスク史~日本から見たクラシック音楽情勢~

編者:レコード芸術

発行:音楽之友社(ONTOMO MOOK)

 平成元年(1989年)にベルリンの壁が崩れて冷戦が終結、やがて東欧ではソ連が崩壊し国境が大きく書き換えられた。そしてこの時期、カラヤンやバーンスタイン、ホロヴィッツらが相次いで逝去、20世紀を支えた巨匠たちを失ったクラシック音楽界も一気に再編されていく。日本の元号は世界の動きとは無縁のはずながら、「平成」という時代で世界のクラシック音楽界が語れるのは非常に興味深いことである。上記のような時代の変遷を踏まえ、月刊誌「レコード芸術」では2018年の8月号および12月号の2回にわたって「平成ディスク史」を特集したが、同ムックはこれをまとめて再編したものを中心に、新規読みものを加え、併せて、平成元年~30年(1989~2018)の「レコード・アカデミー賞」の全記録も掲載。  

 

 

書名:クラシック 100の味~ウィーンの演奏は上手いより美味い~

著者:平野玲音

発行:彩流社      

 日本のクラシック音楽界に、まだほとんど伝わっていない「何か」を、ウィーン現地の生きた雰囲気とともに伝える。「楽譜通りに完璧に弾くこと」「アンサンブルは一糸乱れず」がすべてなのか? 音楽の都ウィーンの音楽家たちは、決してそれを目的とはしていなかった! チェリストの両親のもと、幼少からチェロを学んだ著者が、当時ウィーン・フィルでひとりも弟子を取っていなかった著名なG. イーベラー氏に師事して学ぶ日々は、カルチャーショックの連続だった。驚きの学びのなかから思索し編み出した、ウィーンの香り、クラシックの味を、100のエッセイで伝える。  

 

 

書名:武田隊長の一流吹奏楽団の作り方

著者:武田 晃

発行:ヤマハミュージックメディア

 日本一の吹奏楽団である陸上自衛隊中央音楽隊元隊長が、一流のバンドを目指すためのポイントを教える。組織作り、活動理念、運営についてなど、吹奏楽団の悩みは全国共通!一流からその考え方を学ぼう。さらに、良い音の作り方、チューニングの仕方、指揮の合わせ方、リズムの取り方など、14の場面での実際の指導をライブ形式で解説。

 

 ◇

 

書名:合唱指揮者という生き方~私が見た「折々の美景」~

著者:清水敬一

発行:アルテスパブリッシング

 「Nコンの指揮者」としてテレビでもお馴染み、わが国の合唱界を背負って日々奮闘する「敬一さん」の半生と、その音楽の秘密が明かされる初めてのエッセイ。「教育音楽」連載中の人気エッセイ「折々の美景」を核に、 自ら半生を語り下ろした「清水敬一・還暦までの道のり」(構成:坂元勇仁)、著者が影響を受けたディスクや本の紹介、年譜を加えて構成。

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2019-07-16 09:33:46 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:オルガンの芸術~歴史・楽器・奏法~  

監修: 一般社団法人日本オルガニスト協会    

編著者: 松居直美、廣野嗣雄、馬淵久夫

発行:道和書院

 オルガン音楽を愛する人へ、演奏法を学ぶすべてのひとへの書。人類の歴史とともに歩んだ2000余年の歴史とさまざまな文化のもとで花開いた多彩な音楽を描く。日本におけるオルガン史も詳述。第一線のオルガニスト、ビルダー、研究者18名が執筆した決定版“オルガンのすべて”。<目次>第Ⅰ章オルガンとは 第Ⅱ章オルガンの構造と作りかた 第Ⅲ章オルガン演奏の基礎 第Ⅳ章オルガンとその音楽の歴史 第Ⅴ章日本のオルガン史   

 

 

書名:ベートーヴェンとピアノ~「傑作の森」への道のり~

著者:小山実稚恵、平野昭

編集協力:長井進之介

発行:音楽之友社

 独奏曲、室内楽、協奏曲……ピアノ関連曲を網羅したベートーヴェン作品“検証本”。小山実稚恵×平野昭という人気・実力ともに日本を代表するピアニストと研究者だからこそ実現できた特別企画。双方の視点で作曲年代順に1曲ずつ検証し(対談構成・文:長井進之介)、立体的なベートーヴェン像を浮き彫りにする。大好評「音楽の友」誌の同名連載をベースに多数の譜例やコラム、年表、地図、注釈等追加。研究書並の内容を含みながら、具体的でわかりやすい!ベートーヴェン・ファンにもピアノ・ファンにも、そして鑑賞にも演奏にも役立つ1冊。

 

 ◇

 

書名:指揮者は何を考えているか~解釈、テクニック、舞台裏の闘い~

著者:ジョン・マウチェリ

訳者:松村哲哉

発行:白水社

 指揮棒を持つのと手で指揮をするのとではどう違うのか、ピアニスト出身とヴァイオリニスト出身、作曲家出身の指揮者では、どこが違うのか。そもそも指揮者によって、あるいは同じ指揮者でさえ演奏が変わるのはなぜなのか……。著者はアメリカの指揮者・教育者で、「有名な大指揮者の伝記や指揮法の教本でないものを」という依頼に応えて、同書を執筆したという。その結果誕生したのは、指揮というアート・職業のあらゆる角度からの検証であり、ごくわずかな人間しか知らない世界や心理を垣間見せてくれる、ユニークな作品である。レナード・バーンスタインと親交の深かった指揮者が、師から弟子へ受け継がれる「極意」、そして「指揮者という仕事」を、あらゆる角度から語る。著名な音楽家のエピソード満載。

 

 ◇

 

書名:音楽家の名言3 ~壁を乗り越えるためのメッセージ~

著者:檜山 乃武

発行:ヤマハミュージックメディア

 「音楽家の名言」シリーズに第3弾が登場。苦しいのは自分だけ? みんなはもっと自分よりも楽にできているんじゃないか? 自分ばかりが遠回りをしているのではないか? そんな気持ちに陥ってしまったときに手にとってほしい一冊。「自分だけじゃない」「もっとできるはず」という思いを奮い立たせるのにきっと役立つ言葉が満載。音楽家は悲劇を乗り越えて名曲を残す。また、演奏家もさまざまな辛苦を乗り越えて、華々しい活躍を果たす。そんな、苦しみを越えた名演奏家や偉大な作曲家たちの言葉をあなたに。

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2019-06-18 09:47:00 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:クララ・シューマン

著者:萩谷 由喜子

発行:ヤマハミュージックメディア

 「……ところで、あの美しいピアノ曲〈トロイメライ〉や、哀切なテーマがきく者の心にぐっと迫る《ピアノ協奏曲イ短調》を書き、四曲の交響曲をはじめ数々の名曲を残したロベルト・シューマンが音楽史上有数の作曲家であることを、現代のわたくしたちはよく知っています。彼の名前が大きいせいか、クララ・シューマンといえば、あのロベルト・シューマンの妻と説明され、そして納得される場合が少なくありません。しかし、これまでに述べてきましたように、クララ・シューマンはロベルト・シューマンの妻としての文脈のみで語られるべき存在ではなく、一人の独立した音楽家として少なからぬ業績を残した女性でした。彼女が強い自我と自覚をもって、女性の社会的地位の低かった十九世紀を生きぬいた、才能豊かな個人であったことに、もっと注意が払われなければならないでしょう。」(あとがきより)

 

 

書名:ドナルド・キーンのオペラへようこそ!~われらが人生の歓び~

著者:ドナルド・キーン

発行:文藝春秋

 キーンさんが初めてオペラを観たのは15歳のとき。友達と連れ立って野外劇場で「カルメン」を観たキーンさんは、それまで上流社交界のものだと思っていたオペラが、ほかの舞台芸術にくらべてこんなに感動的だったのかと驚き、夢中になる。15歳から96歳まで、長きにわたり、日本とオペラをこよなく愛したキーンさん。東劇のMETライブビューイングでは、上映前に一般のお客さんに向けて上演予定のオペラ作品の解説をなさることもしばしばだったし、かつて雑誌「レコード芸術」などの常連筆者でもあった。日本文学研究の第一人者というだけでなく、熱狂的なオペラファンというもう一つの顔があったのである。オペラがかかると、嬉しくなって踊りだすキーンさんは、まるで少年のようで、目がキラキラ輝いていた。この本は、日本と芸術をこよなく愛した、ドナルド・キーンさんからの最後の贈り物。

 

 ◇

 

書名:音楽と出会う~21世紀的つきあい方~

著者:岡田暁生

発行:世界思想社

 人生を変えるような音楽と出会うには? ネット動画、AIによる自動作曲、カリスマ不在、癒し音楽ブーム・・・近代西洋音楽史を専門とする著者が、21世紀固有の音楽現象を挑戦的にとりあげ、規格外の音楽とつきあう楽しさを自在に語る。著者お勧めの音楽も紹介。

 

 ◇

 

書名:バッハ

著者:吉田秀和

発行:河出書房新社(河出文庫)

 バッハについて書かれたさまざまな文章を一冊に集める。マタイ受難曲、ロ短調ミサ曲、管弦楽組曲、平均律クラヴィーア、ゴルトベルク、無伴奏チェロ……。リヒターからグールドまで。吉田秀和 (1913年―2012年)は音楽評論家。文化勲章、大佛次郎賞、讀賣文学賞など受賞。「吉田秀和全集」他著書多数。

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2019-05-14 09:34:49 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:35人の演奏家が語るクラシックの極意

著者:伊熊よし子

発行:学研プラス

 国際舞台の第一線で活躍するアーティストへの取材を通じて見えてくる彼らの素顔。それは、ひたむきで真摯な人間像である。様々な試練を乗り越え、克己して今日の名声を確立した彼らの確信に満ちた言葉の数々は、読む者に生きる力、勇気を与えてくれる。  

 

 

書名:やさしい音と音楽のプログラミング

著者:横山真男

発行:森北出版

 同書で示す開発環境(Visual Studio)でサンプルコード(C、C++言語)を動かすうちに、少しずつ音・音楽プログラミングの知識が身に付く。音の物理的性質や楽典といった音・音楽の基礎知識も提供しつつ、ビープ音を鳴らすプログラムから、MIDIライブラリで楽器音を鳴らすプログラミング、音楽と連携した簡単なGUI作成まで、やさしく指南する。Windowsコンピュータで音・音楽をプログラミングしてみたい人のための、最初の1冊。

 

 

書名:平成音楽史

著者:片山杜秀、山崎浩太郎

聞き手:田中美登里

発行:アルテスパブリッシング

 クラシック音楽の30年をひもとき、激動の時代を語り尽くす。痛快無双のクラシック音楽談義。カラヤン、バーンスタインが逝き、アバド、クレーメルが新しい道を開拓。そしてドゥダメル、クルレンツィス登場。古楽運動にアメリカの没落を重ね合わせ、マーラー・ブームを佐村河内事件の淵源と喝破する。博覧強記の思想史家・片山杜秀と演奏史の語り部・山崎浩太郎が 激動の平成時代をクラシック音楽という視点から語り尽くす。

 

 

書名:グレングールド

著者:吉田秀和

発行:河出書房新社(河出文庫)

  評価の低かったグールドの意義と魅力を定め広めた貢献者のグールド論集。「ゴルトベルク」に始まるバッハの他、モーツァルト、ベートーヴェンなど、多角的に論じる文庫オリジナル。

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2019-04-16 09:40:58 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:「響き」に革命を起こす  ロシアピアニズム~色彩あふれる演奏を目指して~

著者:大野眞嗣

発行:ヤマハミュージックメディア

 現在、ショパン国際ピアノコンクールをはじめ、世界中のピアノコンクールでロシアピアニズムの流れを汲んだピアニストが活躍している。なぜロシアの伝統的奏法が世界を席巻しているのか?そもそも、ロシアピアニズムとはいったい何なのか? その特徴は?奏法は?そう考えると、なかなか明確な答えに行きつかないのではないだろうか。なぜなら、ロシアピアニズムとはひとつの明確な奏法のことではなく、ロシアで培われ、分岐・発展をしながら受け継がれてきた多くの「ピアノ流派」の総称だからだ。同書では、約30年にわたりロシアピアニズムを研究してきた著者が、ロシアピアニズムの基本的な紹介はもちろん、表現力のある演奏をするために必要な考え方、音の聴き方、身体の使い方などまで解説。 

 

 

書名:日本語で歌が下手になる!?~意外と知らない、歌と日本語の関係性~

著者:NOBU

発行:アルファベーターブックス

 思いが伝わる、こころに響く、そんな歌を歌いたいあなたへ。“伝わる日本語で上手に歌う”ために必要な知識を技術を手に入れる。ボーカリストのための指南書。NOBU 著の好評既刊「英語で歌えば上手くなる!」(アルファベータブックス2017 年刊)の姉妹書。

 

 

書名:音楽の哲学入門

著者:セオドア・グレイシック

訳者:源河 亨、木下頌子

発行:慶應義塾大学出版会

 アメリカの気鋭の研究者による、音楽の哲学および芸術の哲学の入門書。単なる音と音楽の違い、音楽鑑賞に必要な知識、音楽と情動の関係、音楽経験がもたらすスピリチュアリティなど、古くから哲学・美学で議論されてきた問題をとりあげ、音楽を哲学的に考察する。ベートーヴェン、ハイドン、ビートルズ、レッド・ツェッペリン、キング・クリムゾン、マイルス・デイヴィスやジャコ・パストリアス、ラヴィ・シャンカル――クラシックからポピュラー音楽まで、豊富な例とともに音楽の本質に迫る。

 

 

書名:〈雅楽〉の誕生~田辺尚雄が見た大東亜の響き~

著者:鈴木聖子

発行:春秋社    

 〈雅楽〉とはなにか――近代日本において、「科学」を通して日本音楽の研究に終生取り組み、現代われわれが知る〈雅楽〉の概念を作り上げた人物・田辺尚雄。田辺は当時最先端の音響学や進化論などの知見にもとづいて日本の音楽を研究、「日本音階」の探究から出発し、〈雅楽〉を核とする「日本音楽史」を編み上げ、さらには遠くシルクロードのむこうに〈雅楽〉の悠久の響きを追い求めた。つくられた〈雅楽〉の真相に迫る画期的論考。

 

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2019-03-19 09:36:01 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:西洋音楽史を聴く~バロック・クラシック・ロマン派の本質~

著者:前川誠郎

発行:講談社(講談社学術文庫)

 音楽史における時代区分は独特である。17世紀以降のバロック、クラシック(古典派)、ロマン派、後期ロマン派さらに国民楽派、二十世紀音楽へと流れていく、それぞれの特徴はどこにあるのか。それらの音楽の目指したものは何なのか。美術史を専門とする一方、生涯をかけて「聴く」ことに精力を傾けた巧者の、西洋音楽に対する熟成の極みに達した愛と深い造詣が綴られる。解説・下村耕史。

 

 

書名:ショパンの詩学~ピアノ曲《バラード》という詩の誕生~

著者:松尾梨沙

発行:みすず書房

 ショパンはその生涯に多くの歌曲を書いた。古典主義からロマン主義への過渡期にあった同時代6人の詩人の詩にショパンが付曲したものが主であるが、生前には刊行されず、ショパン作品群の中での位置づけは低い。一方で文学ジャンル「バラード」と共通する詩的な題名をもつ作品を、ショパンは4つ残した。ピアノを弾く人、聴く人に愛され続けてきた《バラード》1番から4番である。ピアノ独奏曲にバラードの語を用い始めたのはショパンが最初だが、その意図については、特定の詩作品との関連説が根拠なく有力視されてきた。ショパンの死後150年以上ものあいだ、なぜそのような解釈が許容されてきたのか。ショパンは感傷的なサロン音楽の作者と目されがちで、そのような意味で「ピアノの詩人」と呼ばれてきた。しかし本当は、まったく別の意味でそう呼ばれるべきだったのではないか。作曲家の真髄を研究史の視覚から救い出した、若手研究者の快挙。


 

 

書名:ビートルズと過ごした日々

著者:デレク・テイラー

訳者:山本安見

発行:青土社

 知られざる、「5人目のビートルズ」による証言。ツアーで訪れた地で、飛行機のタラップで目にした光景、ジョン・レノンの逮捕劇、アップルレコードの発足前夜、バンド末期のレコーディング風景、そして解散……。新聞記者からビートルズの宣伝部に抜擢され、バンドの片腕となり、世界に広まった「ビートルズマジック」を下支えした「5人目のビートルズ」が綴る、バンドと共に過ごした日々とその舞台裏。「ビートルズも人間だった」(青年書館、1975年)の新版。

 

 

書名:声が世界を抱きしめます~谷川俊太郎 詩・音楽・合唱を語る~
 
著者:谷川俊太郎
 
編著:中地雅之
 
発行:東京学芸大学出版会
 
 合唱曲「信じる」「春に」はなぜ多くの人びとに歌われているのか。音楽を愛する詩人の詩は、なぜこれほどまでに音楽家たちを魅了するのか。詩と音楽との親密で深遠な関係から、合唱、声、朗読、芸術、教育まで縦横に語り合い、歌の魅力と創造の源泉に迫る、詩人と音楽家の優雅で奥深いアンサンブル。東京学芸大学合唱講座の記録とその後のインタビュー、新作を含む24篇の詩を収める珠玉の一冊。

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2019-02-19 09:32:15 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:僕がジュリアードとバークリーで学んだこと~音楽で生きていくために必要な51のルール~

著者:藤原清登

発行:河出書房新社

 クラッシックといえばジュリアード音楽院(NY)、ジャズといえばバークリー音楽大学だが、両校で学んだ著者が、音楽家にとって必要不可欠な教訓を語る。

 

 

書名:英文徹底解読 ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞スピーチ

著者:畠山雄二

発行:ベレ出版

 受賞式でのスピーチは、代理人が読み上げたためか日本で取り上げられることは多くはなかった。しかしその内容は素晴らしく、しっかりした構成とよく練られた文になっており、スピーチのお手本ともいえるものであった。しかし、英語自体はやさしいのに、そのメッセージをしっかり受け取るにはかなり高いレベルの読解力を必要とする。同書ではこのスピーチの1文1文を丁寧に読み解いていき、そして、どうしてこのスピーチが感動を与えるものになっているのか、そのテクニックについても詳しく解説していく。


 

 

書名:上達の基本
           (全12巻:フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、サクソフォーン、トランペット、
             ホルン、トロンボーン、ユーフォニアム、テューバ、コントラバス、パーカッション)

著者:神田寛明 他

発行:音楽之友社

 一流の音楽家がこぞって大切にしているのは「基本」だった。毎日上達し続けるために必要不可欠な楽器演奏の「基本」を、第一線に立つ演奏家たちが丁寧に解説。大切な「基本」だから、入門者から役に立つ。上質な「基本」だから、中上級者でも新たな世界が拓けてくる。芯のある「基本」だから、毎日の練習が「上達」の繰り返しに生まれ変わる。

 

 

書名:音楽はどこへ消えたか? ~2019改正著作権法で見えたJASRACと音楽教室問題~

著者:城所岩生

発行:みらいパブリッシング

 2019年1月、改正著作権法が施行。私たちの未来は本当に良くなる?音楽と豊かに暮らすために。尻すぼみ法改正、判決前の使用料徴収と、それへの反発……。世間の認識と乖離する著作権問題を、米国弁護士がわかりやすく解説。 

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◇クラシック音楽◇新刊情報

2019-01-29 09:39:48 | 新刊情報

 

<新刊情報>

 

書名:人生100年時代“最強の習い事”   そうだ! 音楽教室に行こう~ビギナーも、ガチ派も、再チャレンジ派も!!~

著者:大内孝夫

発行:音楽之友社

 人生100年時代――音楽教室通いは、健康にも、脳にも、ビジネスにも役立つ“最強の習い事”だ!独自の進化をとげ「音楽教室3.0」時代を迎えた日本では、老若男女、音楽を習う目的も習い方も人それぞれ。「働き方改革」による余暇利用のビジネスマンや子育てが一段落ついた主婦はもちろん、ボケ防止、婚活、コンクールや音大進学狙いまで、目的は多種多様。月1通いもいれば週8回通いも。40、50代なんて当たり前、70代後半で歌とピアノを習い始めた男性、80代の女性ドラマー、90代のソプラノまでいる!人それぞれの目的、習い方、思わぬ効果や当世音楽教室事情をまとめるとともに、初心者向けには教室の選び方も解説。本邦初! 大人のための音楽教室ガイド登場。

 

 

書名:カレル・アンチェル~悲運に生きたマエストロ~

著者:高橋 綾

発行:アルファベータブックス

 「わが祖国」「新世界より」など数々の名演を遺し、チェコ・フィルの黄金時代を築き上げた指揮者カレル・アンチェルの本邦初の評伝。

 

 

書名:村上春樹の100曲

著者:栗原裕一郎、藤井 勉、大和田俊之、鈴木淳史、大谷能生

発行:立東舎

 村上春樹の小説といえば、何を思い浮かべますか。いくつかあるが、そのうちの一つは「音楽」、と言い切ってしまっていいほど、作品中に膨大な量の曲名・ミュージシャン名が登場する。それもすごく意味ありげに。同書では、そんな春樹作品に登場する音楽から、ジャンルごとに20曲、合計100曲を選んで解説。ビーチ・ボーイズがよく登場するのはどうして?ヤナーチェクは異界への入り口になっている?村上春樹作品に登場する音楽の読み解き方がわかる解説書。


 

 

書名:猛老猫の逆襲

著者:山下洋輔

発行:新潮社

 常に第一線を疾走するジャズピアニスト山下洋輔。海外で日本各地で、エネルギッシュな超絶演奏で人々を熱狂させ、オケから浄瑠璃まであらゆる表現者と競演。ヤマシタの日常は生きた現代ジャズ史となる。山下洋輔トリオ結成50周年を記念して贈る、即興セッション旅日記最新版。

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