ふゆのうた

2005年12月03日 | Weblog





   山里は冬ぞ寂しさまさりける人目も草もかれぬと思へば
                          源宗干

   心あてに折らばや折らむ初霜の置きまどはせる白菊の花
                          凡河内躬恒
                       (おおしこうちのみつね)

   秋されば雁の羽風に霜降りてさむき夜な夜な時雨さへふる
                          柿本人麻呂

   かささぎのわたせる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞ更けにける
                          大伴家持

   駒
とめて袖うちはらふ影もなし佐野のわたりの雪の夕暮
                          藤原定家

   ひまもなく散るもみぢ葉に埋もれて庭のけしきも冬ごもりけり
                          崇徳院

   我が宿は雪降りしきて道もなし踏み分けてとふ人しなければ
                          読人しらず

   み吉野の山の白雪つもるらし故郷さむくなりまさるなり
                          坂上是則

   淡路島かよふ千鳥の鳴く声にいく夜寝ざめぬ須磨の関守
                          源兼昌

   近江の海夕なみ千鳥ながなけば心もしのにむかし思ほゆ
                          柿本人麻呂

   寒き雨は枯野の原に降りしめて山松風の音だにもせず
                          永福門院




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1 コメント

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自分でコメント (spa)
2005-12-03 22:20:32
冬になりました。冬のうたを集めてみました。



私は、やまとうたが好きです。俳句も川柳も狂歌も好きです。自分ではほとんどつくりませんが、ひとりで無言で畑仕事などしていて、今の季節にあったようなうたや句などが思い出せたら、それをかみしめ、人生を考えたり、自然の美しさを改めて感じたり、ウィットに感心したりして楽しことがあります。

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