ラットは今日も、きみのために。

マウスも研究者も頑張っています。
医学研究関連記事の新聞紙面から切り抜き
再生医療、薬理学、生理学、神経科学、創薬

精子:製造に不可欠なたんぱく質突き止める=国立遺伝学研究所

2008年02月15日 | 蛋白質
 哺乳(ほにゅう)類の精巣で精子が作られるのに不可欠なたんぱく質を、相賀裕美子・国立遺伝学研究所教授らの研究チームが、マウスの実験で突き止めた。ヒトにもこのたんぱく質を作る遺伝子があり、研究チームは「精子が作られないなどの不妊症の治療法開発につながるかもしれない」と話している。15日付の米科学誌に発表した。

 哺乳類の精子や卵子は、始原生殖細胞と呼ばれる雌雄共通の細胞が精巣や卵巣に入った後、それぞれ成長して作られる。

 研究チームは、オスのマウスだけが持つ、Nanos2と呼ばれるたんぱく質に注目した。このたんぱく質を作れなくしたマウスのオスは、精巣中で精子が作られなくなった。オスだけで働く遺伝子も働かなくなった。

 一方、メスのマウスでこのたんぱく質が作られるように操作すると、オス特有の遺伝子が働き、始原生殖細胞がオスの精子のような分裂の仕方をした。【永山悦子】

[毎日新聞 / 2008年02月15日]
http://mainichi.jp/select/science/news/20080215k0000m040181000c.html


最新の画像もっと見る