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脳内アミノ酸が目の動き抑制=自然科学研究機構生理学研究所

2008年02月16日 | 脳、神経
 もぐらたたきゲームで、素早い動きのもぐらにピタリと視線が止まるのはなぜか――。自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)の金田勝幸助教と群馬大(前橋市)などのグループが16日までに、脳内アミノ酸の一種が眼球の動きにブレーキをかけているとの研究結果をまとめた。

 このアミノ酸は脳内で放出される神経伝達物質のガンマアミノ酪酸「GABA(ギャバ)」で、神経細胞の活動を抑える働きで知られている。

 金田助教によると、見たい物に目を向ける時、中脳の神経細胞が指令を出して筋肉を収縮させ眼球を動かす。研究グループは目が見たい物できちんと止まる仕組みを調べるため、マウスの脳を使って実験した。

 中脳神経細胞に物を見たことに相当する電気刺激を与えると、即座に多くのGABAを放出した。そこで、GABAの働きを妨害すると、神経細胞の指令が抑制されず、目は動き続ける状態のままだった。このことからGABAには目の動きを止める役割があると考えられるという。〔共同〕 (01:04)

[NIKKEI NET / 2008年02月16日]
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080216STXKG023616022008.html


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