【10月16日 ワシントンD.C./米国発 AFP】ニコチンは、乳がんの腫瘍(しゅよう)の成長を促進する可能性があるとするハーバード大学(Harvard University)の研究結果が、15日の米医学誌『キャンサーリサーチ(Cancer Research)』に発表された。
同大医学部ベス・イスラエル・ディーコネス医療センター(Beth Israel Deaconess Medical Center)の研究チームは、初めて、タバコに含まれるニコチンが乳腺細胞に及ぼす影響を調査し、ニコチンが乳がんの進行を促進する可能性があることを指摘した。
チームは、乳房の上皮細胞とがん細胞の両方にニコチン受容体「nAChR」があることを突き止めた。この受容体は、ニコチンをとりこむと細胞の成長・移動を促進することが神経系では確認されているが、乳腺細胞などほかの細胞や組織でニコチン受容体がどのように機能するかはほとんど知られていない。
また、動物実験の結果から、ニコチンは正常の細胞の成長と相互作用して、乳腺細胞の腫瘍の成長を助けていると結論付けた。論文は「さらなる調査が必要」だとしている。(c)AFP
[AFP BB News 2008年10月16日]
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2529189/3433852
同大医学部ベス・イスラエル・ディーコネス医療センター(Beth Israel Deaconess Medical Center)の研究チームは、初めて、タバコに含まれるニコチンが乳腺細胞に及ぼす影響を調査し、ニコチンが乳がんの進行を促進する可能性があることを指摘した。
チームは、乳房の上皮細胞とがん細胞の両方にニコチン受容体「nAChR」があることを突き止めた。この受容体は、ニコチンをとりこむと細胞の成長・移動を促進することが神経系では確認されているが、乳腺細胞などほかの細胞や組織でニコチン受容体がどのように機能するかはほとんど知られていない。
また、動物実験の結果から、ニコチンは正常の細胞の成長と相互作用して、乳腺細胞の腫瘍の成長を助けていると結論付けた。論文は「さらなる調査が必要」だとしている。(c)AFP
[AFP BB News 2008年10月16日]
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2529189/3433852