沖縄防衛局は、3月27日、多くの県民や名護市の反対の声にもかかわらず、辺野古沖埋立のための海底ボーリング調査の入札を強行した。5月13日に開札され、5月下旬には業者が決まる。早ければ6月初めから、辺野古沖、大浦湾の21ケ所で、単管足場(9ケ所)やスパッド台船(12ケ所)により海底ボーリング調査が行われる。いよいよ新基地建設のための埋立事業が始まるのだ。
10年前にも防衛局は海底ボーリング調査を試みた。しかし、住民らは、カヌーを繰りだし、海に飛び込み、そして海上のヤグラに座り込んで調査を阻止した。私は、当時、まだ沖縄には移住していなかったが、何回か辺野古に通い、海上での阻止闘争に参加した。その際の強烈な体験は、今も忘れられない。
あれから10年。今回の海上ボーリング調査を阻止する方法を探るためにも、以前の阻止闘争を振り返ってみたい。下に添付したのは、2004年11月当時の琉球新報である。
明日以降、今回の海底ボーリング調査に関して、公文書公開請求で入手した資料をもとに、その問題点を整理しよう。