チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

6月10日、辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会の防衛省交渉全記録(前)

2019年06月18日 | 沖縄日記・辺野古

 6月10日(月)、辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会が防衛省・環境省交渉を行った。以下、交渉の内容の全記録を掲載する。防衛省交渉は2回に分けて、今日が1回目の報告である。

 当日は時間切れで十分な追及ができなかったが、今後、追加質問を提出し、文書の回答を求めていきたい。

 

土砂全協、防衛省交渉の記録             2019.6.10

 

*防衛省出席者 

・整備計画局提供施設計画官付  甲斐班長

・地方協力局沖縄調整官付     松並班長、黒後部員

・地方協力局地方協力企画課    奥山事務官


*同席された国会議員さん(敬称略)

  近藤昭一、糸数慶子、初鹿明博、赤嶺政賢、古川はじめ、福島瑞穂、石橋通宏、伊波洋一、屋良朝博、有田芳生


● 防衛省の発言   〇土砂全協の発言

 

 

1.現在、続けられている辺野古側での土砂投入について

埋立土砂の搬出地について

1-1-1. 現在、辺野古側での土砂投入が続いているが、現在、施工中の「シュワブ(H29)埋立工事」(1工区~5工区)では、全て県内の岩ズリ(土砂)を用いるのか? 県外からの岩ズリ(土砂)搬入の予定はないか?

 <防衛省読上げ回答>

●現在、施工中の工事では、沖縄県産の岩ズリを使用しています。なお、施工中のシュワブ(H29)埋立工事(1工区)などでは県さんの岩ズリを用いる契約となっています。

 

 

1-1-2. 防衛省は前回の土砂全協との交渉等で、埋立承認申請の添付図書で示した県外の土砂採取予定地につき、 「現時点では今のところ変更の計画はありません」と回答した。各地の採石場の状況はかなり変わってきているが、今も、県外からの土砂採取予定地について変更はないか? 中止となった地区、また、他に採取を予定している地区はないか?

 <防衛省読上げ回答>

●願書に添付された土砂等の採取場所及び採取量を期しした図書にあげられている土砂の採取場所に現時点で変更はありません。

 

 

 

埋立土砂の搬送について

1-2-1. 雨天時には、ダンプトラックによる運送時、運搬船への積込み作業等の際に、岩ズリ(土砂)からの濁水が道路や海に流れ落ちる。雨天時の土砂搬送は中止することを確約されたい。

 <防衛省読上げ回答>

●防衛局からは、ダンプトラックでの埋立材の運搬については、荷台の水を抜くための穴を塞いだうえで使用しているとの連絡を受けています。また運搬船においては、甲板にH型鋼などで濁水が海に落ちない構造となっていると共に、濁水処理プラントを設置するなどの対策を行っているとの報告を受けています。

 いずれにしましても、埋立材の搬送については、民間事業者において適切に対応しているものと認識しています。

 防衛省としては引き続き、作業の安全に十分、配慮した上で、関係法令に基づき、自然環境、住民の生活環境に十分配慮しながら、工事を進め、普天間飛行場の一日も早い返還を実施してまいります。

 

 

<質疑応答>

〇雨天時の土砂搬送について、ダンプの穴を塞いでいるというが、誰が確認したのですか? 1台ずつのダンプに全てそういう対策が講じられているのか? 防衛局がそれを確認したのですか?

●沖縄防衛局から報告を受けた内容です。穴を塞いだうえで使用していると報告を受けています。

〇全てのダンプでそういう対策が講じられていると確認したのですか? 単に沖縄防衛局から回答があったというのにすぎないのではないのですか?

埋立材の搬送については民間業者が適切に対応していると認識しています。その上で沖縄防衛局から報告を受けているのは、ダンプトラックの荷台の水抜き穴を塞いでいるということで、適切に対応しているということです。

〇台船については、周囲にH型鋼をはって汚濁水が出ないように対策を講じているということだが、去年の秋の防衛省との交渉でも、台船の後ろから大量の汚濁水が流れている写真をお見せしたことがあるが、覚えておられますか? そのことは防衛省内部で共有化されていないのですか? その写真を見たことはないですか? そういう話を聞かれたことはないですか?

●昨年の秋頃、このような場でプロジェクターで投影された写真は見たことがあります。

〇写真を見たと確認されているんだから、こうした汚濁水が現実には流れているんですよ。これは問題がないのですか?

●だからお答えしたように、まずH型鋼を設置し、さらにしっかりと濁水処理プラントを設けています。しっかりと環境に影響を与えないよう対応はしております。

〇そういうふうに答えられているけれど、現実には台船から大量の汚濁水が海に流れているんですよ。その写真を見たと認めているではないですか? その問題を聞いているんですよ。

●濁水処理プラントを設置して環境に影響を与えないようにしています。

〇甲斐さんですね。お隣の方は写真を見たと言われましたが、あなたはその写真のことをお聞きになっていますか?

●私は着任したばかりですが、それは前任者から聞いております。しっかり引き継いでおります。

〇前任者から引き継いでいるのなら、何故、H型鋼やプラントを設置しているという説明になるのでしょうか? きちんと対処されているのなら、あんな写真のような状況となるはずはない。

●それは事業者においてきちんと対策をとっておりますし、その対策については、先ほど申し上げたとおりです。

〇いや、事業者が対策をとっていないから台船の後から汚濁水が流れているんじゃないですか?

●しっかりと濁水処理プラントを設けて、環境にはしっかり対処しています。

〇このような写真について沖縄防衛局に問い合わせていないのですか? もう一度、沖縄防衛局に問い合わせて、再度、お答えいただけますか?

●当然、そういうことがあったことを承知した上で、今、運搬船ではH型鋼やプラントの設置をしているのです。

〇もう聞いていてあきれる。何故、沖縄防衛局に何の指示もしていないのか? もう一度、沖縄防衛局の方に対応策を確認してください。いいですね。

  

1-2-2. 現在、施工中のK8護岸を土砂の陸揚に利用する予定か?

 従来から沖縄県は、K9護岸を利用した石材の陸揚げは環境保全図書の変更であり、留意事項に基づく知事の変更承認を受けるよう求めてきた。それにもかかわらず、今回、土砂の陸揚げ場所を増やすことは許されない。

 <防衛省読上げ回答>

●本件事業における埋立材の搬入については、県に提出した願書の添付図書である環境保全図書において、海上搬入を実施すると記載されており、留意事項に基づく変更承認が必要であるとは考えておりません。

 今後の工事の進め方については、工事の進捗状況や今後の気象状況等にも左右されることから、現時点で申し上げることは困難ですが、準備が整い次第進めさせていただきたいと考えております。

 

 

<質疑応答>

〇K8護岸を使った陸揚げは何時から開始される予定ですか?

●工事の進め方については、工事の進捗状況や今後の気象状況等にも左右されますので、現時点で確たることは申し上げられません。ただ、準備が整い次第、進めさせていただきたいと考えております。

〇報道では、今日から、K8護岸を使った土砂の陸揚げをすると言われていますね。全ての準備は整ったのですか?

●今後の工事の進捗状況や気象条件等に左右されるもので、現時点では確たることは申し上げられません。

〇今まで、K9護岸から土砂の陸揚げがされていた。それでも陸揚げ個所が1か所だけで、土砂の搬送が追いつかないということで、K8からも始めるのだが、K9からの土砂の陸揚げの際、沖縄県が再三にわたって当初、想定されていなかたK9からの土砂の陸揚げは認められない、知事の承認が必要だという行政指導を繰り返してきた。それにもかかわらず、県の行政指導を無視して土砂の陸揚げをするという、これは今のお答えでは、環境保全図書では、土砂は海上搬送と書かれていうから変更承認は必要とは考えていないと言われているけれど違うでしょう。

 それが必要かどうかは、埋立承認をした県が判断する、県が再三にわたって変更承認の申請が必要だと言っているのに、何故、かたくなに無視をするのですか?

●埋立材の搬入については、埋立承認願書の添付図書である環境保全図書において海上搬送を実施すると記載されているので変更承認の必要はありません。

〇土砂の陸揚げは、願書に添付されている環境保全図書、設計概要説明書等では、あくまでも大浦湾の中仕切岸壁に運搬船を横付けして土砂を陸揚げすることになっているのではないですか?

 外周護岸のK8、K9から土砂を陸揚げするとはどこかに書かれているのですか?

●まずですね、願書の設計の概要に記載された埋立に関する工事の施工方法に従って実施しています。この設計の概要につきましては、ガット船等で陸揚げする岩ズリをダンプトラックで搬入し、ブルドーザーで撒きだして埋立を行うと記載しています。

 具体的な陸揚げ場所は特に設定されておりません。従いまして、K8、K9護岸からの陸揚げは特に問題はないと考えております。

〇ガット船で海上搬送して陸揚げした土砂をダンプトラックで運搬すると書かれていると言われているが、どこに陸揚げするのか? 設計概要説明書では、中敷居岸壁と明記しているでしょう。

●願書の設計の概要に記載された工事の施工方法にしたがって実施しております。

〇ちょっと待ってください。設計概要説明書には中仕切岸壁に土砂運搬船をつけて陸揚げをすると明記されているでしょう?

●願書の設計の概要の本文には、具体的な陸揚げ場所は指定されておりません。

〇本文の方ですか?

●そうです。

〇私が聞いているのは、設計概要説明書、環境保全図書等には土砂の陸揚げ場所はどう書かれていますかと聞いているのです。本文はわずか6~7頁のものだから細かいことは何も書いていないんです。

●ご質問は、設計概要説明書のことだと思いますが、願書の設計の概要に記載された工事の施工方法という項目がありまして、その記載にしたがって工事を進めております。その中には、「ガット船で陸揚げする土砂をダンプトラックで搬入し、ブルドーザーで撒きだして埋立を行う」という記載があります。

 具体的な陸揚げ場所は特に限定されておりません。K8護岸から岩ズリを搬入することについては問題はないと考えております。

〇同じことの繰り返しだが、設計概要説明書、環境保全図書では、土砂の陸揚げ場所はどうなっていますかと聞いているのです。

●設計概要説明書は願書の添付図書です。

〇設計概要説明書には、土砂の陸揚げ場所はどこになっていますかと聞いています。

●K8護岸からの搬入は問題ないのかという趣旨だと思いますが、その回答としては、設計の概要には場所を限定せずに土砂を陸揚げするとされています。

〇それはもういいんです。設計概要説明書、環境保全図書では、土砂の陸揚げ場所はどうなっていますかと聞いているのです。中仕切岸壁と明記しているのではないのですか?

〇イエスかノーで答えてください。

●設計概要説明書の記載については私も承知していますが、先ほどからのご質問は、K8護岸からの搬入は問題ないのかということですので、護岸の概要に記載された内容にしたがって工事をしていると回答させていただいています。

〇同じことばかり答えているが、たぶん分かっていながら答えようがないのでそういう逃げ方をされている。

 時間がないので、それについては沖縄県が再三にわたって行政指導でK9,K8護岸からの土砂陸揚げは認められないということ行政指導しているんだから、少しは配慮しなさいよ。

  

1-2-3. 本年5月21日、防衛局は本部港(塩川地区)から辺野古への土砂を積みだした。その際、本部町から荷捌き地使用許可を得た範囲を大幅に超えて柵やフェンスを設置した。しかも、これらの柵やフェンスについては、事前に沖縄県から、他の港湾使用者への影響が大きいとして実施しないよう指導を受けていたにもかかわらず、それを無視して強行したものである。同様の行為は、沖縄県からの申入れにもかかわらず、その後も行われている。

 また、防衛局職員や警備員らは、網フェンスを手にもち、抗議する県民を囲いこんで動けなくするなどの人権無視の行為も行わった。

 荷捌き地使用許可を得た範囲以外での柵、フェンスの設置、また防衛局職員や警備員らによる県民の排除等を二度と行わないよう求める。

 <防衛省読上げ回答>

●プラスチックフェンスについては、作業関係者以外の者が港湾に立入り、作業を妨害するためにダンプトラックの前に飛び出したり、立ちふさがったりするなど、危険な行為が発生したことから、事業者らが自主的な安全対策の一環として、5月17日に県の了解を得た上で設置したものです。

 その上で、5月23日、港湾管理者である県北部土木から事業者に対して、プラスチックフェンスの設置範囲について、港湾管理者が認識していた範囲を超えて設置されていたものがあったので是正するようにとの指摘がありました。

 事業者におきましては、5月24日、本部港での積込み作業を行った際には、その指摘を踏まえてフェンスを設置したと聞いています。

 また、県から事業者等に対し、フェンスの設置を行わないよう指導を受けたにもかかわらず、それを無視して強行したことはないと聞いております。

 なお、こうした安全確保に関しましては、港湾管理者である県の責任で実施されるべきものと認識していることから、これまで本港を使用する事業者、及び防衛局から所要の安全対策を講じるよう申し入れを行っているところですが、現時点において県による十分な対策が講じられていない状況となっています。

 このため、事業者が自主的な安全対策として、民間警備業者が手に持ったネットを用いて、ダンプトラックの前に飛び出すことを防止する目的で行ったものと認識しています。

 いずれにしましても、作業の実施にあたっては、安全確保に十分留意すると共に、事業者において、県及び本部町と適切に調整を行った上で進めていきたいと考えております。

 

 <質疑応答>

〇ちょっと困った回答をされたのが、本部港の使用の問題です。これについては、5月17日に沖縄県の了解を得たと言われた。しかし、我々が県と本部町と再三、話をしている中では、「5月16日に事業者から範囲を拡大する案が出された。県は、それは他の事業者にも迷惑がかかるので実施しないよう促した」と言っている。

 5月17日に県の了解を得たというのはどういう内容ですか?

●プラスチックフェンスの設置については、事業者から自主的な安全対策の一環としてこういう範囲で設置しますという話を県に説明させてもらって、翌、5月17日に了解を得たと聞いております。

 5月23日に、県の北部土木からフェンスの設置範囲について、県が認識していた範囲を超えて設置されていた部分があったということで、これを是正するよう指摘があったと聞いております。

 翌24日には、本部港で積込み作業を行っていますが、その際は事業者において、県からの指摘を踏まえてフェンスを設置したと聞いております。

〇事実経過についていくつか違う点がある。

 先日の国会の議員懇談会でもこの問題が取り上げられたが、その時の回答でも、5月24日は県の指摘を踏まえてフェンスを設置したと答えられた。今日もそういう回答だった。

 5月21日の積出の際、それが荷捌き地使用許可を得ていないところまで勝手にフェンス・柵を設置したので、県から中止の指示が出された。ところが、5月24日にも再度設置したが、基本的には同じ範囲に設置した。少しは減りましたか? 24日のフェンス設置場所はどう配慮したのですか?

●23日は県から事業者に対して、県が認識していた範囲を超えてプラスチックフェンスが設置されていたということで是正するよう指摘があったので、24日、実際に積み込み作業を実施するにあたっては、その指摘を踏まえてフェンスの設置範囲は変えて行ったということです。

〇21日のフェンスの設置範囲、24日のフェンスの設置範囲について、後でいいですから、国会議員さんの方に資料を提供していただけますか?

●それは、開示請求なり、資料要求していただければ対応いたします。

〇実際はこういう経過ですよ。当初、4月23日に業者からフェンス・柵の設置の提案があった。ところが、5月16日に業者から設置範囲を拡大する案が出された。県はそれを実施しないように促したけれども、5月21日にそのまま強行されてしまった。その日も県は、業者に指示をしたが、5月24日にもまた同じことが繰り返された。基本的には同じ範囲に柵が設置された。

 これは県の港湾条例に基づく荷捌き地の使用許可の手続きが本来なら必要。本部町の許可がないとできないが、防衛局はそれをいっさい無視して強行している。

 ところで、5月23日には本部町が業者に作業要領の見直しを求めたということは確認されていますね? どうですか?

●ちょっと確認が必要ですが、若干、認識の齟齬があるのかもしれません。港湾管理者が5月23日に指摘したというのは、フェンスの設置範囲について、港湾管理者が認識している範囲の違いがあるということで、翌日の作業はそれを踏まえて行いました。

〇それはまた図面や資料を出していただいてチェックしましょう。 実際には、同じ範囲で設置されたと我々は認識している。

 今、聞いているのは、5月23日に本部町から当日の使用方法では他のバースに船舶が入った場合には、作業の支障になっていた。そういうことで業者に作業要領の見直しを求めた。そのことについては防衛局にも連絡が入っているでしょう。

●本部港の使用にあたっては、県や本部町と様々な調整がされていると認識していますが、今、私はお答えする材料は持ち合わせていません。

〇5月23日に本部町から作業要領の見直しを求める文書が出たのは確認していないのですか?

●それについては確認させてください。私は今、お答えできる材料を持っていませんので。

〇それでは大至急、確認してお答えください。

 本部港のバースは6か所あるのですよ。あれだけ一面に無許可の柵・フェンスを設置したら、他のバースを使う船が利用できない。だから本部町も看過できないということで作業要領の見直しを求めたのです。

 今後も同じことをするつもりですか?

 24日以降、一応、今のところ本部港の使用は止まっているが、県も再三、注意をしている。先ほどの回答では、今後、県や本部町ときちんと話をすると言われているが、今後、県や本部町から問題を指摘されるような使用方法はやらないと確認できますね。

●今後につきましては、安全確保に十分に留意するとともに、事業者において県及び本部町と適切に調整を行った上で進めさせていただきたいと考えております。

〇今後、こういう問題は二度と起こさないということでいいのですね?

●その答えについては、県と本部町と事業者が適切に調整を行った上で進めていきます。

 

〇時間がなくなってきたが、この問題に関しては他にも大事な話がある。特に、本部港の土砂積込みの際には、抗議する県民らをネットで囲いこんで動けなくしたりしている。これは安全対策ではなく、まるで猪や豚を捕まえるようなやり方だ。

 先ほどの回答では、「民間警備業者が」と言われたが、警備業者だけではないでしょう? 沖縄防衛局の職員も同じことをしていませんか? それはどうですか?

●まずですね、ネットを用いての対応につては、埋立材を運搬時にダンプトラックの前に飛び出したり、---危険な行為を---。

〇時間がないからそんな話はいい。今、聞いているのは、そんなことをしているのは、民間の警備業者だけではなく、防衛局職員の同じことをしていませんかと聞いている。

●それはちょっと確認させてください。

〇えっ! それも確認するの? そういう報告は防衛省にあがっていないのですか?

●目的がやはり重要でして、危険な行為が発生しておりまして---。

〇防衛局職員が同じようにネットを持って住民を囲い込んでいる写真もあるのだから、今さら否定できない。防衛局職員もそういうことをやったかどうか、確認して再度、回答してください。

  

⑶ 埋立に用いられている土砂の性状について

1-3-1. 現在、埋立に用いられているのは、明らかに赤土を大量に含んだ小石混りの土砂である。

沖縄県は、埋立に用いられている土砂について、「防衛局が県に提出した性状検査結果が、実際に投入されている土砂と同一か、重大な疑義が生じている」として、「土砂の投入を中止すること」、「県の立入調査を受け入れ、検査のため土砂の提供に応じること」という行政指導を繰り返している。

 県の立入調査、検査のための土砂の提供に何故、応じないのか?

 <防衛省読上げ回答>

●今年の3月19日、県から防衛局に対し、埋立土砂の性状確認等の調査のため、県による立入調査及び試料採取の実施に応じること等を求める文書の送付がありました。

 これに対し、防衛局は4月11日、県に回答文書を提出しました。今回の県への回答文書におきましては外周護岸により閉鎖的な水域を作り、その中に埋立材を投入することで埋立土砂による濁りが外海に拡散しないようにしており、現に埋立工事による水の濁りの影響は認められていないことを回答するとともに、岩ズリの性状等の確認については、すでに提出した性状等確認結果に加え、最新の性状確認結果を提出し、岩ズリの品質確認については、すでに提出した検査結果に加え、現時点で提出し得る最新時点までの検査結果を提出しました。

 そのうえで防衛局は、これら最新の確認結果等の内容を踏まえてもなお、県が埋立土砂の性状確認等のため、県による立入調査及び試料採取を必要とするのであれば、埋立材の性状に関し、いかなる点がどのような理由で環境への影響が危惧されるのか、立入調査及び試料採取に関し、いかなる目的から、具体的にどのような方法による調査が必要であるのか、資料採取により具体的にどのような検査項目による検査を必要とするのかについて、あらためて県に質問を行ったところです。

 

 

<質疑応答>

〇県の行政指導は3月19日が最初ではないでしょう? 3月19日が第1回目ですか? 何時から県の指導がありましたか?

●日付まで全て把握しているわけではありませんが、3月19日が最初ではありません。何度か、県と防衛局の間で文書のやり取りが行われています。

〇そうでしょう。県が最初にこういう行政指導の文書を出したのは、12月21日ですよ。立入調査を求めたのは。

 もう県は3回ほど行政指導を繰り返している。最近のものが3月29日で、そこから始めてもらっては困る。

 県は、環境保全図書のとおり事業が実施されていうかどうか、立ち入って検査をするのは当然のことでしょう。

 なんでそれをいろんなことをクダクダ言って、難癖としか言いようがない。いかなる理由で、いかなる目的で、どのような検査をしようとするのかなど、クダクダ言っているが、すぐに立入調査を認めてください。

●まさに沖縄防衛局から4月11日に県に文書で回答しているが、県が確認したいと言っている性状等の確認については、最新の性状検査の確認結果を提出させてもらっています。また、品質の確認については、現時点における最新の検査結果を提出しております。

 ですので、その上で、なお立入調査や試料採取が必要だということであれば、それはやはり理由とか、目的とか、どういった方法で調査をするのかなどをご回答いただく必要があるというので、そういう回答をさせていただいています。

〇それはもう難癖ですよ。どういう検査をしようとしているのか、当然、分かっているでしょう?

 県は、現地に持ち込まれた土砂と県に提出された検査データーが同じかどうか気になるから、立入調査をさせてくれと言っている。逃げることはないでしょう。問題がないのなら。

●ですから、性状等の確認については、きちっと最新の結果を提出させていただいています。

  

1-3-2. 今後、県外から岩ズリを搬入する場合、岩ズリの規格は、現在の埋立工事の設計図書と同じ「細粒分含有率 40%以下」とするのか? あるいは、埋立承認願書に添付された環境保全図書に記載したように「細粒分含有率は概ね10%前後」とするのか?

 <防衛省読上げ回答>

●今後につきましては、仮定の話でありますことから、お答えすることは困難です。

 

  

⑷ 岩ズリ(土砂)の単価について

1-4-1. 現在、施工中の「シュワブ(H29)埋立工事」(2018年3月契約)では、埋立に用いられている岩ズリの単価は5,370円/(運搬費を含まず)となっている。しかし、2014年度に発注された「シュワブ(H26)ケーソン新設工事」等では、岩ズリの単価は1,870円/であった(しかもこの単価決定に際しては、13社に見積り依頼をしたが、12社が辞退し、1社だけの回答で決められたという不可解な経過もある)。

 政府はこの問題について、本年3月5日の参議院予算委員会で、「H27年度からH29年度の間に岩ズリを大量に用いることとなる大型事業、例えば那覇空港滑走路の増設事業、こうしたものが本格化しまして、H29年に開始した埋立工事の前までに岩ズリの需要が増加したこと等によりまして、埋立工事に用いられる岩ズリの単価が変動しました」と答えている。しかし、同じ資材の単価がわずか3年で3倍にもなることはあり得ない。

 この単価はあまりに高額でないか? 1社だけの見積りで価格を決定したことに問題はなかったか?

 <防衛省読上げ回答>

●今回の事業では埋立材として岩ズリを用いています、そして岩ズリは護岸の材料の一部としても用いられます。お尋ねの岩ズリ単価は、H26年度に発注された護岸に用いられている岩ズリの単価及び、H29年度に発注された埋立工事に用いられている岩ズリの単価です。

 一般に資材の単価は需給のバランス等から時期により変動しうるものであり、今回の岩ズリ単価に関しては、H27年度~29年度の間に岩ズリを大量に用いる埋立工事をともなう大型事業、那覇空港滑走路増設事業が本格化し、H29年度に開始した埋立工事の前までに、岩ズリの需要が増加したのではないかと考えられます。

 岩ズリの単価については、契約図書に基づき、実際の支払状況を確認の上、清算されるものでありますが、防衛省としては事業を進めるにあたり、経費抑制は重要な課題と考えていることから、各年度の予算要求の段階において精査しつつ、適正かつ適格な予算執行並びに経費抑制につとめてまいります。

 なお、埋立工事の岩ズリ単価は、物価資料に掲載されていない単価であることから、信頼のおける調査機関において資材価格等調査を行い、その調査結果にもとづいたものであり、当初の土木工事価格算定要領に基づき、適切、適正に実施しております。

 

 

<質疑応答>

〇岩ズリ単価の問題に入る。那覇空港埋立工事で岩ズリが大量に必要になったから単価があがったと言われていうが、那覇空港で使われている岩ズリの単価より極端に高いでしょう。

 また、これについては、しかるべき時期に清算すると言われているが、しかるべき時期とは何時ですか?

●それは今後の話ですので具体的にお答えするのは困難ですけれど、しかるべき時期に清算します。

〇岩ズリが1㎥あたり5370円なんてとんでもないですよ。これは、捨石や栗石など、品質管理、規格が厳重に決められている石材の方が、ずっと安いでしょう?

 岩ズリというのは、本来、商品にならない、買手がつかないものですよ。私も先日、奄美大島に行って、採石場の社長さんと話しをしたけれど、「買手がないから値段、つかないよ」と言われていた。そんなものですよ。

 防衛局自身の3年前の工事で1㎥あたり1870円だったのに、それが那覇空港で需要が増えたからといって3倍も上がることがありますか? 常識で考えらますか?

●その答えについては先ほども申し上げたとおり、一般に資材の単価というのは、需給のバランスや時期によって変動するものです。H27年度からH29年度の間に岩ズリを大量に用いる大型事業がありましたので、岩ズリの需要が増加したためではないかと考えています。

〇それなら、那覇空港埋立のための岩ズリも同じようにあがっていますか? 防衛局は那覇空港のことは知らないと言われるが、同じ、国の公共工事ですよ。我々が調査したところ、那覇空港の岩ズリの単価はこんなに高くない。

 那覇空港で需要が増えたので単価が上がったというのなら、那覇空港の埋立に用いられている岩ズリの単価も同じようになっていないとおかしいのではないか?

●那覇空港の埋立は、事業の主体が我々防衛省ではありませんので、我々とした岩ズリの単価について責任を持ってお答えすることはできません。

〇これは大変な問題ですよ。これから埋立に必要な岩ズリは1600万㎥もあるんですよ。

 これだけとてつもない価格をつけて、どうなるんですか? しかも今後、西日本各地から持ち込まれる場合は、これにさらに運送料が加算されるんですよ。

 総工費の話が出たけれど、地盤改良工事だけではなく、この埋立土砂、岩ズリの総額がどうなるかということもお答えいただけますか?

●工費の件については、地盤改良工事が今回、必要になったということで、これから沖縄防衛局において基本設計を行っていきます。そういった基本設計の検討の中で十分に検討していきたいと考えています。今後、地盤改良工事にかかる基本設計を進めてまいりますので、工費のほうも説明させていただきます。

 

1-4-2. 政府は、「沖縄総合事務局が実施した那覇空港埋立事業の影響」と説明したが、同事業の2018年度の岩ズリ単価は本部港からの運送費を含めて7,450円/であった。一方、今回の辺野古新基地建設事業では、材料費が5,370円/、運送費を含めると11,290円となっている。

「那覇空港埋立事業の影響」という説明は通用しないのではないか?

(なお、那覇空港埋立事業における岩ズリの単価については、6月10日までに沖縄総合事務局に確認の上、回答されたい。)

 <防衛省読上げ回答>

●那覇空港事業の岩ズリの単価につきましては、防衛省としてはお答えすることは差し控えさせていただきます。

 一般的に資材の価格は需給のバランスなどから時期により変動しうるものであり、今回の岩ズリn単価に関しては、H27年度~29年度の間に岩ズリを大量に用いることとなる埋立工事をともなう大型事業が増加し、H29年度に開始した埋立工事の前までに、岩ズリの需要が増加したことが影響したのではないかと考えています。

 

 

1-4-3. 本年3月5日の参議院予算委員会で、鈴木敦夫政府参考人は、「岩ズリの単価については、実際の支払状況を確認の上、清算する」と説明したが、本件埋立事業の契約後、岩ズリの単価を清算したのか?

 <防衛省読上げ回答>

●岩ズリ単価については、契約図書に基づき、実際の支払状況を確認の上、しかるべき時期に清算する考えです。防衛省としては、経費抑制は重要な課題と考えていることから、各年度の予算要求の段階において所要額を精査しつつ、適正かつ適格な予算執行、経費抑制につとめてまいります。

 

  

台風時の越波の恐れについて

1-5-1. 現在、辺野古側の外周のK1~4護岸は、まだ下部工(基礎捨石、被覆ブロック)しかできていない。沖縄県の、「CDL+4.0mの護岸と袋材でもってどの程度の波浪に耐えうる高さであり、閉鎖水域を確保できるのか?」という質問に対して、防衛局は、「10年確率波で安定性照査を行っており、閉鎖的水域は確保できる」と回答した(H30.6.22)

 しかし昨年9月には台風のために高波が外周護岸を大きく超え、外周のフロート等が護岸の上に打ち上げられる等の被害が発生した。

 今回、外周護岸と昨年と同じ高さのまま内側に土砂が投入されているが、台風時に越波すれば内部の土砂がかき混ぜられ、大変な被害となる。防衛局は、「越波により海水が流入したとしても、埋立地内へ自然浸透することから赤土等の流出はない」(H30.6.22)と説明している。

しかし、本年2月16日の外周護岸から汚濁が外海に流出している右の写真でも明らかなように、内部の汚濁水が外海に流出することは明らかである。外周護岸を最終完成高まで施工してから土砂を投入するべきではないか?

 

<防衛省読上げ回答>

●ご指摘の点については、護岸に被覆ブロック、目潰し砕石、防砂シート及び腹付材の設置を行うとともに、護岸の天端に袋材を設置するなどの対策を講じ、護岸内の土砂の外海への流出防止、及び周辺の海の汚濁暴威を諮ることとしております。

 一方、2月に撮影された画像について申し上げますと、防衛局が事実関係を調査した結果、埋立区域②について、埋立材を投入する前の護岸整備を実施していたところ、護岸の内側において目潰し材として石屑を用いて作業していた中で、石屑どうしが接触することにより石粉が発生し、それが引き潮時に護岸の外側に流出したものと推測されます。

 工事においては、一時的にこのような石粉が発生した場合に備えて、念のため護岸の施工個所近くの外側に汚濁防止膜を設置することにより汚濁の拡散を抑制することとしております。

 

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