チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

明日(26日・金)、本部町島ぐるみ会議が本部塩川港の管理問題について、沖縄県北部土木事務所と交渉(要請・質問書全文掲載)

2024年04月25日 | 辺野古/ 本部塩川港・安和桟橋

 本部塩川港は県管理の港湾だが、辺野古への土砂・石材の海上搬送が行われている。本部町島ぐるみ会議を中心に、ダンプトラックの前での牛歩等の抗議行動を続けているが、県・北部土木事務所は2021年4月から土砂を積込むためのベルトコンベア設置許可まで出してしまった。辺野古新基地建設反対が県政の柱であるにもかかわらず、辺野古新基地建設を推進するための許可を出すなどあり得ないことだ。

 ベルトコンベア設置許可は月毎に出されるので、それ以降、本部町島ぐるみ会議は毎月、北部土木事務所と、新たな許可をを出さないよう求める交渉を続けてきた。昨年9月からは、土木建築部長等との交渉に切り変えたが、本年4月の人事異動で、北部土木事務所の所長以下、ほとんどの担当職員が異動してしまったため、今までの約束事を、確認するためにも、明日(26日・金)、北部土木事務所との交渉を持つこととなった。

 末尾に明日の要請・質問書を添付する。

 

              (本年3月28日、本部塩川港

 

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沖縄県北部土木事務所長様                2024年4月26日                                    

              質問・要請書

                                              

                   本部町島ぐるみ会議

                     共同代表  仲宗根 須磨子

                           崎浜 静子

1.はじめに

 北部土木事務所ではこの4月、多くの職員が異動したが、新しく来られた職員は、本部塩川港の状況について現地を確認したか。どのような問題があると認識しているか。

 

2.本部塩川港のベルトコンベア設置のための港湾施設用地使用許可を出さないこと

2-1.本部塩川港における昨年8月以降のベルトコンベア稼働日数を月毎に説明されたい。 

 

2-2.北部土木事務所は2021年4月以来、本部塩川港の荷捌地にベルトコンベアを設置するための港湾施設用地使用許可を出し続けてきた。しかしすでに3年間も、特定業者が公共港湾の3000㎡以上の荷捌地を、作業のない日も24時間、排他的に占用している。そのため、その前の2つの岸壁も、離島航路等の他の業者が利用できない状態となっている。

 このように特定の業者を優先させることは、公共施設の維持管理上、問題である。いったん、ベルトコンベア設置のための港湾施設用地使用許可を停止すべきではないか。 

 

2-3.本部塩川港では、本年1月から、大浦湾の海上ヤード造成のための石材海上搬送が始まり、土砂搬送量は以前と比べて少なくなっている。この程度であれば土砂搬送は台船への直接積込みでも十分可能であり、広い荷捌地を特定の業者に24時間使用させてベルトコンベアを常置する必要はない。この点からもベルトコンベア設置を許可しないよう求める。

 

3.離島航路向け運搬車両との調整について

3-1.そもそも塩川港は、離島振興の為に造られた港であって、辺野古への土砂搬出の為に造られた港ではない。しかし現状では辺野古への土砂搬出が優先され、そのために、離島航路のダンプトラックの運行に支障が生じる事態になっている。

 離島航路向けの運搬がある時間帯は、港の混乱を避けるために、辺野古航路の運搬車は一時停止させ、離島向けの運搬車を優先させる等の調整を行うこと。

 

3-2.現在、辺野古向けの土砂搬送車両の多くが、タイヤ洗浄後、離島航路向けの荷捌地に向かい、離島航路向けの運搬車の走行を妨害している。港内の混乱を避けるために、辺野古向け、離島向けの運搬車の走行路を分離するよう指導すること。

 

3-3.我々は本年2月21日、本部町平良町長、渡久地建設課長と面談したが、町長も、「本部塩川港は、地域住民のためのものであり、当然、離島航路の船が最優先されるべきだ。今は、辺野古への搬送のための港になってしまっている。港の使用については県の北部土木事務所とも話をしたい」と言われた。この本部町長の認識をどう考えるか。北部土木事務所は、本部町と話をしたか。

 

4.防衛局による本部塩川港の利用に関する地元住民との約束について

 防衛局は2017年11月22日、本部塩川港から辺野古への資材搬送について、崎本部地区で説明会を開いた。その説明会で防衛局は、「運搬時間:午前8時~午後5時、搬送量:一日にダンプトラック160台」と約束した。しかし現在、本部塩川港には1日に数百台のダンプトラックが出入りし、午前7時から作業を開始するなど、地元との約束は完全に無視されている。

 北部土木事務所も、この点について防衛局に申し入れてきたはずだが、その経過と防衛局の回答を説明されたい。 

 

5.降雨中の土砂搬送の中止について

 北部土木事務所長は2021年6月、我々の追及により、「降雨時の作業中止の基準を設ける。本部町の気象台で時間雨量5mmを超える降雨が予想される場合や観測された場合は作業を中止させる」と約束し、それ以降、業者の港湾施設用地使用許可申請書に記載させるようになった。

 しかしその後も降雨の中での土砂搬送が行われることが続いている。

 今後、梅雨の時期に入るが、北部土木事務所として、時間雨量5mmを超える降雨予報が出た場合、ただちに申請者に連絡し、作業中止を指示すること。

 

6.国道449号の粉じん問題の解消について

6-1.県議会で陳情が採択された国道449号の粉じん等の環境調査について

 国道449号の本部塩川・安和桟橋間の粉じんの実態がますますひどくなっている。

 昨年7月6日、本部町の平良町長は私たちとの面談で、国道449号の凄まじい粉じんの実態について、「本部町も、ずっと以前から、観光地として、粉じんの問題については気がかりしている。そのため、口頭だったが県にも話をしてきたいきさつがある。あらためて観光立町として、この粉じん問題への対応について、県に話をしていきたい」と述べた。

 また、沖縄県議会は昨年3月、我々が提出した「国道449号の粉じん等の環境調査を実施すること」の陳情を採択した。国道449号を所管する北部土木事務所として、本部町と協力して、国道449号の粉じん等の環境問題を改善するための取組を開始するよう、庁内で提起すべきではないか?

 

6-2.ダンプトラックのタイヤ洗浄について

 本部塩川港では、道路を汚さないようにタイヤ洗浄装置が設置されている。しかし、時間を節約するためか、タイヤを洗浄しないまま港を出るダンプトラックが再三、目撃されている。

 北部土木として、業者にタイヤを十分、洗浄するよう指導し、洗浄しない車両が港を出ることを禁止されたい。

 

7.港湾道路の損傷について

 本部塩川港では、大量のダンプトラックが進入しているため、特に港入口部の港湾道路の損傷が著しい。損傷部分の改修を早急に行うべきではないか。

 また、港湾道路の損傷の原因はダンプトラックの過度の通行ためであることは明らかである。傷んだので補修させればよいという問題ではない。ダンプトラック1日の台数を制限すべきではないか。

 

 

               

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